恋じゃないなら愛かもね

koijanai nara aikamone

恋じゃないなら愛かもね
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神21
  • 萌×227
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
18
得点
226
評価数
54
平均
4.2 / 5
神率
38.9%
著者
海野幸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
たつもとみお 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403525643

あらすじ

結婚相談所勤務の信彦は、所内で「結婚できない男」と評判の黒川の担当になる。強面で横柄な黒川に最初は絶望するものの、親身にアドバイスを重ねるうちに彼の意外に素直な一面を知り……?

表題作恋じゃないなら愛かもね

建築会社社長子息,33歳
結婚相談所アドバイザー,28歳

その他の収録作品

  • 一生もののお約束(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数18

これが愛なんだろう

結婚相談所で働いている信彦と、結婚出来ない男(黒川)のお話。
信彦は成婚率ナンバーワンで、そんな信彦が『どう足掻いても二回目のデートに進めない男』こと黒川の担当をすることに。
そしてー…。
と、こんな感じで二人の話が始まります。

最初、黒川への印象があまりよくなかった信彦だけど
黒川は黒川でただ不器用なだけで、
そんな黒川が可愛いなぁと思いました。

信彦が結婚相談所で務める理由を聞いて、胸が痛くなったし
元カレのことも腹立たしかったけど、かわりに黒川が怒ってくれてよかった。

徐々に二人の心の距離が近づいていく様子がわかって嬉しかったけど
そこで黒川の初恋の人の話が絡んできて、切ない気持ちになりました。
信彦が自分の気持ちを話した時、そしてその後の信彦視点がさらに切なかったです。
黒川…ノンケだもんなぁ…って思っていたら
その後の展開で胸がきゅんきゅんしました。

でも、きゅんきゅんだけじゃないんですよね。
元々は結婚相手を探しに相談所に来ていた黒川だけに
お付き合いのその後ってのがあって
そこに祖父が絡んできたまた…ね…。
前途多難ってやつですよ…。
ずっと甘々な二人が見たかったけど、そう上手くいくわけでもなく…。
だからこそそこを乗り越えた後の甘々が胸に沁みて沁みて…!!!

とんでもなく幸せな気持ちにしてくれました。
黒川が信彦と出会ってくれて良かったし、
信彦が黒川と出会ってくれて良かった。
二人の恋愛だけじゃなく、お互いの家族の話も入っておりそこも私はすごく良かったです。

5

無自覚両片想い!?

結婚相談所のアドバイザーと利用者の恋って設定が興味深くて購入。

アドバイザーの信彦は真摯な仕事ぶりが良いけど、ゲイで自分に縁のない結婚に憧れてる様子が切ない。
新たに担当になった黒川は「どう足掻いても二回目のデートに進めない男」って事で、その言動に納得だし笑った。そんな黒川のデートを採点し、事細かにアドバイスする信彦。強面な黒川には遠慮のない物言いをする信彦は新鮮だったと思う。
信彦も黒川をよく見て彼の素顔を知り良い所が見えてくると、好きになっちゃうのは当然。
黒川が他の女性に興味をもちゲイバレした時は胸が痛かった。諦める為の告白って辛い。
担当を外れ縁が無くなったと思いきや、想いに気づき繋いだ黒川に拍手。消極的になっていた信彦の背中を押したお姉さんの優しさも素敵だった。
書き下ろしは消極的な信彦が自信を持つお話で良かった。一生ものの約束って嬉しいですもんね。

小説にあった「恋愛が花火なら結婚は焚火、火が燃え続けるように入れる薪の役割が会話」って納得でした、会話は大事。

恋人になると甘い黒川と照れつつ甘える信彦が可愛くて、萌えるcpでした♡(❁´◡`❁)

2

素直な強面

結婚相談所の相談員の桜庭。ゲイだけど、幸せな結婚に憧れていて、そんな手伝いができたら…と思っている。
そこへ回ってきたのが「二回目のデートに進めない」伝説を持っている会員の黒川。

黒川は見た目から表情から、無口なところや言い方まで、ヤクザさながらの様相で、それはマッチングした女性も引くだろうと言う感じ。
桜庭は黒川のちょっと明後日な方向のデートや色々な背景を知るにつけ、実は素直で今まで経験した事がなく知らないからヘンテコなことになっていると言うのがわかってきたのでした。
さらにゲイバレしてしまった桜庭でしたが、ゲイであることになんら偏見なく、真摯に仕事に打ち込む彼を見つめてくれていて。やがてそんな黒川に好意を抱いていくことに。

ある日、とうとう告白してしまうのですが、担当もはずれ、会うこともなく。
なんと黒川が桜庭と話をしたいと待ち伏せていて。

あーーー、黒川の男前ぶりが萌えます。不器用(というか経験不足なだけか)でも素直な黒川らしい行動で彼らは結ばれることに。
さらに自分の家族(父親と祖父だけど)には真っ向から「恋人」って紹介するんですよね。いやぁ、さらに男前。
こんあ攻めに出会えたのはホント良かったね!って。

かきおろしで大活躍?するおじいちゃんも、ある意味孫の相手を試していたのかもしれないですが、淋しい、という気持ち。そして黒川も同じだったって事がわかるシーンはキュンと来ました。あの、最初の頃の黒川からは想像できない甘さ。
そして一生もの、の二人が幸せになって欲しいですね。

1

”あなたは一生もの”

いや〜〜、もう本当に海野幸先生の作品にはハズレがないです。。

たつもとみお先生の美麗な表紙と挿絵も素敵で、ずうっと見ていられる気がする。
(たつもと先生の『ネコ×ネコ』大好きです)

実は本編を読んでいる時は、黒川(攻)はもっと肩幅がガッと広くて少し髪も長めでイカつい感じをイメージしていたのですが。
合間合間のたつもと先生のイラストを見ているうちに、もうこれが黒川だ…と納得。

結婚相談所で働くゲイの信彦(受)と、相談者としてやってきた黒川(攻)。

信彦は相談所内で「どう足掻いても2回目のデートに進めない男」と評判の黒川の担当となります。

女性(だけでなく男性も)を怯えせる眼光鋭い強面と無口っぷり、横柄な態度に辟易としながらも、アドバイスを重ねるうちに実は素直な彼の一面を知り、心惹かれるようになっていきー

というストーリー。

結婚相談所のアドバイザーのお話、私は読むのが初めてでワクワクしました。

異性同士なら可能性ありそうな恋だけど、黒川は結婚相手の女性を探しに来ている完全なノンケ。
これは前途多難な恋になるぞ〜、一体どうやって二人は結ばれるんだろう、と序盤からドキドキしてました。

”人の言うことなんて聞く耳持たず” な人かと思えば、きちんと信彦のアドバイスにも耳を傾け、改善しようとする黒川。

意外な一面(良い意味で)を見てしまったら、第一印象が最悪であればあるほどググッと一気に株が上がっちゃいますよね。

他の方のレビューにもありましたが、やっぱり私も信彦が黒川に語るこの台詞↓にジーンときてしまい、しばし、ページがめくれませんでした。

「恋愛が一時的に盛り上がる花火なら、結婚は焚火のようなものです。
火を絶やさないよう、薪をくべるようにお互いを思い合っていなければ続けられません」

海野先生の作品にはいつも、こんなふうに強く心に残る台詞やシーンがあって、心を揺り動かされます。

終わり方も最高に余韻があって素敵で、黒川と信彦、それぞれの最後の台詞に甘く甘く蕩けるような気持ちに。。

ゲイだから、結婚して一生を添い遂げることなんてできないと諦めていた信彦。

そんな信彦にありったけの愛を注いで、「一生ものになってくれるんだよな?」と囁いてくれる黒川。

自分には縁のない言葉だと思っていた「一生」という言葉をかけられて、自分も相手に一生を誓うことができて…

会話ってなんだろう、恋愛と結婚の違いってなんだろう、そんなことを真剣に考えさせられつつも、じんわり心の温かくなる素敵なお話でした◎

1

「愛」について考える

色んなことを考えさせられたな〜…って感じた読後でした。ちょっと哲学的?
前半部は「愛する」ということ。後半部は家族とのこと。物語を通してそれらに向き合いながら、2人の関係を考え深めていく道のりがとても良かったです。


ストーリー自体は私の好きな現代物。これだけでテンション上がるし、イラストはたつもと先生。うわわ…楽しみしかない♪

舞台が結婚相談所。これが好き!
相談所のアドバイザー(信彦)と利用者(黒川)とのラブストーリーです。出会いはあんまり印象良くないところから始まります。黒川の人柄を知っていくうちに惹かれていく過程が素敵でした。

しかしここで問題が。
信彦はゲイで黒川はノンケ。しかもアドバイザーと利用者。黒川にいいお見合い相手が見つかると、信彦の気持ちはザワザワ…。
相談員としては喜ばしいことなのに、信彦にとっては喜べないのが切なかった。

信彦が黒川をお見合い相手の元に送ろうとするのは、信彦の黒川を想うが故の「愛」。黒川には結婚して家庭を持って欲しいと思っているからです。
対して黒川は、最初は人の気持ちが分からず自分の気持ち優先だったのに、今では信彦のことを心配し考えてばかり。彼の方もまた信彦に愛を感じていました。

「恋」は自分の気持ち、「愛」は誰かを思う気持ちのこと。2人の間には互いを想う愛がありました。あれだけ自分自分…だった黒川の恋愛成長は嬉しい〜!信彦が黒川に愛することを教えたんですね^ ^

めちゃ良い話なのに、信彦に執着する顧客は気持ち悪過ぎましたー…。結局信彦への執着は、好意なのか構ってちゃんだったのか分からずじまいでした。


もうひとつのお話は、付き合ってからのもの。
家族に恋人を紹介するかどうかのエピソードです。2人の価値観の違いからすれ違うんですけど、これがまた興味深いアプローチでした。

家族だから同性であっても恋人を紹介するスタンスの黒川と、家族だから同性の恋人を紹介したくない信彦の考え方の違いから巻き起こる話になっています。
どっちが正しくて間違いとかはないんですけどね。家族への信頼や気持ちの問題かなと思います。


信彦も本当は大好きな黒川を大事な家族に紹介したくて堪らないんです。結婚して祝福されて幸せな未来を誰かと歩む顧客たちの姿を目にしてきたからこそ、自分もいつか…と思う気持ちはあって当然!

セクシャルな問題も含めて家族に温かく迎えてもらえる未来はすぐそこにあると、期待できる終わり方だったのがとても良かったです。できればその先も見たかった!(^ ^)

特段大きな事件が起こるストーリーではなかったけど、色んな愛(他者愛・家族愛)に触れる胸打つ作品だと思いました。

8

二人ともとっても良い!

さすが海野さん、ほのぼのじんわりの中にも大切な言葉がたくさんつまってます。

結婚相談所に務める信彦は、二度目のデートに絶対に進めない男、黒川の担当を任されます。全身真っ黒で長身で終始無表情で眉間に皺でとにかく怖いのですが、よくよく向き合って話を聞き出してみると…。

色んなエピソードがあってどれも考えさせられました。仕事に真剣で、ゲイな自分にひねくれたり変に卑屈じゃないけど諦めてもいる信彦ももちろんとっても良かったのですが、興味深いのは黒川ですね。

昭和か!な理想の女性像と結婚生活。だけどそもそも家庭環境が特殊で。彼の子供時代を思うと痛ましく、でも本人は全てを飲み込んでこんなもんだと思ってるんだろうなあと想像すると抱きしめたくなります。
見た目は怖いし会話は傲慢だったのが、信彦の教えを素直に聞いて少しずつ変わって行くのも良かった。
懐が深くてどっしり構えてるようで自分に自信がなくて、言葉足らずで信彦に愛想を尽かされるのではと行動したり。

男に慣れた身体の信彦を嫉妬するどころか燃えたみたいで。
お互い相手ならこの先もずっと一緒にいたいと思える人になれて本当に良かったね!
末永くお幸せに。

7

結婚相談所での出会い

結婚相談所ナンバーワンの担当アドバイザー桜庭信彦(受・主人公)の前に、「デート2回目はない」で有名な相談者の黒川正人(攻)が現れて、というところからのスタートです。信彦視点オンリーですが、読者も信彦と一緒に黒川の心情を探っていく感じが良いです。黒川の相談に乗りつつ、信彦の悩みも解決していくストーリーがスッキリしてて読後快適です!

たつもとみお先生のイラストは可愛らしくて、黒川の強面が不愛想レベルになってしまいましたが、イラストを補う以上に海野先生の本文が怖いと強調されたのでその辺りはOK。ただ、黒川が日本酒を注いでる挿絵が妙に気になりました。あんな高いところから注ぐ人いるの?丁寧に描かれてるのにちょっと惜しかったです。

6

ハイスペック男子の婚活事情

今回は社長令息の現場監督と
結婚相談所のアドバイザーのお話です。

祖父の命で婚活を始めた攻様が受様の恋人になるまでと
攻様の祖父が婚活を始める続編を収録。

受様は生粋の日本人ながらはっきりとした目鼻立ちで
少し日本人離れした雰囲気を放つ美青年です。

受様は結婚相談所でアドバイザーをしており
その美貌と優しく親身に寄り添ってくれることから
担当した女性がストーカー化してしまった事もあり
現在は異性の担当はお断りしています。

受様の容姿は私生活でも面倒ごとや誤解を生む事があり、
それは恋愛面において陰りともなっています。

受様の恋愛対象は同性なのですが
真面目にお付き合いしているのに遊びとされたり
親切にするのは何か裏があるのでは?と疑わたりで
長続きしないのです。

そんな自分が結婚を目指す相談者にとって
良いアドバイザーなのかと悩む事すらあるのです。

そんな受様が所長の命で
1度も2回目のデートに進めない男性の担当となります。
彼が今回の攻様になります♪

攻様は建設会社勤務の現場監督をしていますが
勤務先は祖父が起こした会社で父が社長、
結婚歴、離婚歴ともになく、年収も良く

このプロフィールでお断りが続くなら
とんでもない欠点があるとしか思えません。

受様は構えて攻様と初面談するのですが
攻様は体格が良い上にスーツもコートも全身まっ黒、
眼光鋭く見据えてくる威圧感はまるで
ヤの付く職業と言われても信じてしまいそうです。

果たして受様は攻様を成婚させられるのか!?

雑誌掲載のタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で
婚活の為に結婚相談所を訪れた攻様と
その担当となった受様のラブコメディになります♪

結婚相談所の所員と利用者の恋物語って
利用者側が先に所員に惚れるパターンが鉄板で

惚れられた社員側がどう自覚していくのかとか
軌道修正しようとするのにままならない展開に
萌えるパターンが多いように思います。

本作の攻様は入会はしますが
今までの担当者の改善策を受け付けなかったようで
受様は初面談から大苦戦の予感しかしません。

相手に寄り添う事を信条とする受様は
少しづつ攻様の話を聞いていく事で攻様事情を知っていき
攻様も受様の苦言も受け入れてくれるようになります。

そんな2人受様と仲の良いゲイと元の接触したり
攻様の初恋らしい女性会員が現れたりと
それぞれにとって相手を意識する刺激があり

お互いが相手の手を取るまでハラハラ&ドキドキ、
とても楽しく読ませて頂きました。

描き下ろしの続編は
それぞれの家族との関りが絡むお話でした。

攻様の家族はある意味ドライな関係ですが
孫の恋人を知った祖父が相談所に入会した事で
受様は自分の家族との関係を変えていく展開が
とても良かったです。

5

暖かい

海野先生買い。通常運転、登場人物が皆さん暖かいんです・・・だから好き。圧倒的な何かがあるわけではなかったので萌よりの萌2にしました。強面の攻めがお好きな方でしたらめちゃハマると思います!雑誌掲載の本編150P弱+その続き100Pほど+あとがき。

紅茶の国の王子みたいなキラキラ風貌なんだけど、恋人からは「どうせお前だって二股かけてんだろ」などとこっぴどくフラれてばかりの信彦。せめて人の幸せをと、心をこめて結婚相談所の相談員を勤めています。ある日所長から依頼されたのは「どうやっても2回目のデートに進めない」という難関物件で・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
枝元(やっかいなクライアント)、相田(ゲイ仲間)、藤峰(攻めに紹介する♀)、受け家族、攻め祖父(怖い。任侠?(笑))ぐらいかな。

++ 好きだったところ

攻めが職業ヤさんと見まごう圧のある方。海野先生のお話で時折そういう攻めさんが出てきますが、この方はご実家が何代か前まではガチのヤさんだったところで、お祖父様、お父様の3人で並ばれたらたぶんチビるレベル(爆笑)。普通デートにまっ黒スーツ着ていく?????怖いよう(笑)でかいし顔面怖いし、あんまり付き合わされる側のことを考えたデート先じゃないし、そりゃ二回目進めんわと思う方。でも受けさんのアドバイス(必死になって声を絞り出してます)をちゃんと聞き入れ、改善します!まっすぐなんだと思います。

受けさんの面白いところは、すごく惚れているのになぜか信じてもらえず「一体何が狙いだ?!」的に言われてフラれるところ。酷いあんまりだw 自分はうまく行かないんだけど、誠心誠意アドバイスして、担当している皆さんに幸せになってもらおうと頑張るんですよね。いい方だ。家族にも申し訳ないという様子で、ちょっと寂しがっている様子がめちゃ沁みました。最後攻めに「とっくに一生ものです」と告げるシーンは、ほわーと温かく幸せな気持ちになれて良かったなあ。

ほんわり沁みる幸せ話、強面攻めが大丈夫な方限定でおススメしたいと思います。

5

書き下ろしが良かった

一定レベル以上の作品を書き上げて来る海野幸先生には、毎回期待しながら本を予約してるんです。

今回は試し読みした上で購入する筈なかったこちらをコミコミさんで追加予約しました。
最近では結婚相談所のアドバイザーと会員という設定は、BLでもさほど珍しくも無くなって来ました。

そういう意味では黒川というキャラは今までにない面白さがあったと思いました。ただ深く相手に関わってしまうのは、既に信彦が恋に落ちるセオリーを踏襲しているのは間違いなく、その点はありきたりだったかなと思いました。

信彦がゲイだとバレる経緯は想像通りの人物がキッカケでした。
だからこそ黒川の態度が変わらずに、信彦が更に惹かれる理由も自然でした。アドバイザーという仕事を必死でこなしながらも、黒川が初めて選んだお見合い相手に心を痛める様子が凄く切なかったです。

ただ、黒川の見合い相手が本当はどう思ってたか、信彦に付き纏ってた男性会員の真意とかが軽く流してあって、もっと深掘りすればより切なくなったのかなと思いました。

黒川の祖父が結婚相談所の会員になる書き下ろしは、アドバイザーとしての信彦が自分を見つめ直す再確認になったのが凄く良かったです。
雑誌掲載作の表題作では黒川の気持ちが何となく弱いと思ってたのが、書き下ろしを読む事で信彦への愛情の強さとか臆病さとかが強調されてたように思います。

ひとつだけ引っかかってるのは信彦は長身の部類に入ると書いてあって、黒川は頭1つ高いそうなんですが180はあるだろうとありました。

私の長身の部類は176以上で、そこから頭1つ高いのは185は超えて190近いと思うしイラストもそれくらいの体格差がありました。
私の感覚がおかしいでしょうか?

4

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