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yoimach apartment
“出る”と噂のアパートで出会う大学生と先輩のお話。
あたたかくて優しくて、ふたりの生活が重なったことによってキラキラしだす毎日を覗けて幸せな気持ちになりました。
オバケなんか怖くないくらいの優しさがここにはありました。
絵も柔らかくて優しくて、惚れました。だいすきです。
ほのぼのとした表紙とタイトルからはちっとも想像はつきませんが、
実は本作オカルトホラーものなのです。
ヒヤリとする場面もあるけれど、基本はほのぼのトーンなので、
ホラージャンルが苦手な方でも大丈夫かと思われます♪
大学生の鷹央はある日、空腹で倒れているところを
アパートの隣人で大学の先輩である冬梧に助けられ…。
家族との関係が上手くいかず、孤独だった鷹央を
受け容れてくれた冬梧とオカ研の面々に胸が温かくなりました。
冬梧もまた喪失の過去を抱えていますが、鷹央の存在によって
ぽっかりと空いた穴は埋められていったんだろうか…。
オカ研の面々もそれぞれ個性的で優しくて、魅力的なメンバーでした。
そして、最後までちょっぴり謎めいていた鷹央の友人の存在。
彼はメッセージ上のやりとりのみの登場でしたが、どんな人物なんだろう?
この1冊で完結はしていますが、せっかくの魅力的なキャラクターたちや
冬梧と鷹央のその後など、まだまだこの作品の世界を堪能してみたいです♪
そっと続編があったらいいな、と拝んでみたいと思います。
同じ大学の先輩後輩で更にアパートの隣人同士という冬吾と鷹央。
隣に住んでいても接点のなかったふたりですが、空腹で倒れていた鷹央を冬吾含むオカルト研究会メンバーが助けたことから交流が始まっていくわけですね〜
わりと最初から距離が近めな冬吾に鷹央は警戒気味だったけれど、アパートでの幽霊騒動から少しずつ心を開き始めて距離も近付いていく様子がとてもほのぼのと描かれていました。
ですが…ふたりや他のオカ研メンバーもすごくあたたかい人たちなのだけど、心霊現象が全部ガチなことにびっくり。
冬吾がみんなと騒いでいると思っていた声も壁をドンドン叩く音も居るはずのない住人が立てる音も…。鷹央がビビり散らす様子は可愛かったです(笑)
そんな非現実的なことが起こっているなかで、お互いの存在が大切なモノになっていくのをゆっくり見守るような展開となっていて、エロはないけどそのやり取りを十分に楽しめむことができました。
なぜ心霊アパートになってしまったのか気になるところですが、鷹央の唯一の友達だと思われるお寿司アイコンの「ゆまてぃ」もめちゃくちゃ気になる存在でした。
不思議がいっぱいでしたがとてもあたたかなお話だったなと思います。
またまた表紙買いしてしまった はじめましての作家さま
今月気になる作品多すぎちゃって ほんと困ってます(財布が)
大学から徒歩10分 築25年の1Kアパートはうるさい隣人つき
ありがちな隣人トラブルからあれよあれよ
かと思ったらぜんぜん違って 穏やかに緩やかにその距離を縮めていくような 淡く優しいしお話だったのよ
もうね あたしごときが読んでいいのか迷うレベル
大学デビューに失敗したタカオ コミュ障気味にみえるそれは哀しい家庭環境の賜なんだけど
腹をすかせて行き倒れたところをたまたま助けた同じアパートに住み同じ大学に通う3人と関わることで弟気質が開花したというか 人馴れしてない猫がだんだんなついていくようで その光景がほんとほのぼのしててかわいい
初のベッドインなんて可愛すぎて吹いちゃったんですけど
甘やかされることを知り 頼ることを覚えるタカオと
そんなタカオに複雑なものが芽生える冬梧
薄い壁一枚に隔たれたふたりの想い
んんん 切ないッ!
だがしかし いろんなもの突っ込まれすぎてすれ違いの理由が曖昧になっちゃった感ハンパない
彼らが主催するオカルト研究会の活動から事態は急ピッチに動き出すんだけど 二人が抱える両親への思いってところも一緒に読ませにくるので 色恋を追ってしまうと見えづらい彼らの想いに肩透かし喰らったみたいな気分になる
何せ 恋ははじまったばかり ってところで終わっちゃうので
見えなくなった両親への罪悪感にけりをつけた冬梧と
やっと 両親との関わりに一歩踏み出しせたタカオ
欲を言えば 見開きどーーーーんで挑んだオカルト部分にもう少しハラハラやぞくぞくが欲しかったし オカルト絡めた優しいしお話でよかったんだけど それこそもう少し恋って部分が読みたかった
いやでもな 至れり尽くせりでオバケよりも怖いものまで描き込まれてたし…… 満足なはずなんだけど
いろんな方向に気が散りがちなあたしなんぞが読んだからなのかな? 欲張りすぎるほどいろんなものは読めたのに 後味が何かどっか足りない
うううん タカオの考えていることに対して冬梧の答えがないからこんなに物足りない気になるのかな?