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ri-man futari de isekai tansaku
受けの隼人に最初から共感できず、好感を持てないまま読了。
生い立ち、境遇には同情するし、あの性格もやむ無し、とは思いますが。
その分、遠野の鷹揚さが際立ちました。
いい男だよー、遠野。
面倒くさい隼人に根気よく付き合い、まるっと包み込むその懐の深さたるや。
遠野の存在があってこその評価です。
ストーリーの核となる横スクロールのロープレの設定は、とても楽しかったです。
バグとか、きゃー懐かしいー。
魔王と対決するあたりはアッサリしていて肩透かしでしたが、まぁそこを広げる必要はありませんからね。
お話はワクワクしたのに、読後感がイマイチ、というとても不思議な作品でした。
色んな転生がありますがこちらはゲームへの転生。このゲームがリアルになると中々怖かった。
隼人は祖母の教えに囚われ視野が狭くなってるけど、真面目にベストを尽くす人。自分の仕事を否定され死にそうな時に一緒に転生しちゃったのが同期でライバルの遠野。しかもゲーム未経験で何も分からない隼人に対し、ゲームを理解し生きる為にルール無視で行動する遠野は脅威だったのでは。
ただそこから自分を省みて、遠野と対話を重ねて自分にできる事を頑張る隼人は強い。鉄面皮なイメージだったハヤトも恋すると可愛くて。そういう所やギャップに遠野も惹かれたんだよね。遠野も朗らかで頼りがいがあって好きになっちゃうの解る。
極限で素をさらけ出して培った絆は強い。無事に戻れるかハラハラしたし、元の世界に戻ってからもドキドキしましたが、想いが通じてて良かった。何ならもっと読みたかった。
石田先生のイラストが綺麗で2人がかっこよくて眼福でした。
一味違う異世界転生で面白かったです。
海野幸先生は存じ上げておりましたが、作品は手に取ったことが無かったので、今作を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
生真面目 4
冒険 2
エロ 1
な感じだと思います。
リーマン同士のカプです。トラックに轢かれ死んだと思ったら、見知らぬ場所で目を覚ました綾瀬さん。一緒に事故に巻き込まれた同僚の遠野さんによると、どうやらそこは人気ゲームの世界のようで…。
勇者になって魔王を倒すRPGの世界に来てしまったリーマン2人。タイトル通り、異世界を冒険するのではなく、主に探索しています。ゲームの内容を知っている遠野さんが勇者の役割を放棄して序盤の村で身を潜めるので、何となくゲームのストーリー上、一緒にいる綾瀬さんが危ない目に遭うから冒険に出ないのかなと思っていたら、正にその通りでした。
危険を回避する為、冒険に出ないのには納得は出来ますが、やはり本編の展開としてはかなり物足りなかったです。元の世界に戻れる方法を探す為、村を1つ2つ移動したり、生真面目な綾瀬さんの性格で、困っているNPCの為に手助けするなど、冒険とは程遠いことをしています。
それと、祖母から厳しい教育を受けていた綾瀬さんは全くゲームの知識がありません。なので、ゲームの世界観や基本的なお約束、モンスターやNPCの存在などを遠野さんが説明していますが、生真面目な遠野さんなので、なかなか状況を飲み込むことも理解することも出来ないので、読んでいてちょっとモヤモヤと焦れったかったです。
ゲームを全く知らない人からすると、当然の反応なんでしょうが、ゲームをする私からすると、遠野さんの苦労に感情移入してしまいました。
その後、綾瀬さんも少しずつゲームの世界を理解したり、遠野さんと過ごす内に融通の利く様になるので、生真面目な綾瀬さんの成長が微笑ましいです。
舞台は異世界ですがファンタジー要素は薄く、リーマン2人が奮闘しているので、リーマン物が好きな方は読んでみては如何ですか。
作家さん買いです。漸く読めたので感想。
中身はタイトル通りです。リーマン二人が会社帰りに交通事故に遭ったのをきっかけに異世界(人気ゲームの世界)にトリップ。
受けさんはゲームもRPGもよくわからないからちんぷんかんだけど、攻めさんがこのゲームをやり込んでいたことにより、すんなり世界観などが説明された訳ですが、世界をよく知ってる人×知らない人がかみ合わさると、話(というかゲーム)の展開がこうも変わるんだなあというドラマがありつつ。
惜しかったのは、ほぼ異世界での話になったことですかね。リーマン二人は同僚だけど、ほぼ話もしたことないレベル。もちろん互いの存在や仕事っぷりは知ってても。10ページも経たないうちに異世界に行っちゃって(というか、異世界に行く前にこの二人のやりとりがなかった)、ただの顔見知りなところからのスタートだったんですよね。
そんなだから、読み進める中で、え、これほんとに恋愛というか両想いに発展するの?という感じになっちゃったというか。
ストーリーが進むにつれ、受けさんの過去やトラウマ、行動原理などが語られ、それを乗り越えていく様が描かれてたんですが、そういう成長物語としての側面が強く感じられたんですよね。お互いを認め合って、仲間として友達として終わるという方が自然なんじゃないの?という流れな気がして。
海野先生のキャラ文庫での作品は、そういう成長ものみたいなのが多い気がしますが、うーん、話は面白いのに、無理矢理BLに落とし込んだ?という印象。もちろん逆だとは分かってますが。
だからか、元の世界に戻ったものの、うーん、ほんとにこの二人、続く?という気になったというか(苦笑)。
もうちょっと前後のストーリーが欲しかったなあ。いっそ分冊にして、元の世界に戻ったものの攻めさんが記憶をなくしてて、でも受けさんが奮闘してくうちに思い出すとか。何か惜しい。
祖母の厳しい躾(というより虐待だわ)の呪縛にがんじがらめになっちゃってる隼人。
曲がった事は許されず、常に正しさを要求され、失敗も許されず、窒息寸前で生きてきた彼が、このゲーム世界なら「安心して何度でも失敗できる」という気づきをきっかけに、どんどん思考が変わっていくところが良かったです。
なんでゲーム世界にトリップなんだろ??と思いながら読んできたので、なるほど、こーきたか!!と唸りました。
遠野は、めーーーーちゃくちゃもてるんだろうなぁ。
モデル並みの容姿、長身、人当たりが良いなんて、好物件すぎて社内でも争奪戦があってもおかしくないような気がする。
現実世界でモテてるとかそういう記述は一切ないけれど、周囲がほおっておかないと思うし、あんないい男がなぜフリーだったのか謎。
隼人にとって、遠野は最初で最後の恋人で納得なんだけど、遠野が生涯隼人を愛し続けるかというとなんとなく不安を覚えてしまうのは何故だろう?
恋人同士になってからのエピソードが少ないからかなぁ??
なので、現実世界に戻ってからのエピソードとか、おばーさまとどうなったかとかあれこれ読んでみたかったですね。
BLゲームじゃなくドラ〇エ?な印象のゲーム世界へのトリップものでした。先生、ゲームがお好きだったらしく、楽しんで書かれている気がすごくします。ゲームに熱中したことがあまりないので、ちょっと盛り上がりが少なかったため中立より萌にしました。ゲーム好きな方でしたら楽しいかも。本編300P弱+あとがき。
リフォーム会社に入社して5年、顧客にくそ真面目に寄り添った営業をしてきたのだけれど、今回の顧客にはなぜか上手くいかず怒鳴られ、同期の遠野に担当変更と言われた日の帰り、子どもをかばって自動車の前に飛び出し・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻め受けの会社の同僚、上司、ゲームの中のキャラ少々ぐらい。
++攻め受けについて
受けがかなり特異。厳格な祖母にきびしーく(ほぼ児童虐待レベルでは)育てられたせいか、正しくあらねば許されない、祖母の言うことは絶対という感じに刷り込まれている方。融通利かなさそう・・・臨機応変とかも絶対無理な気がする。その方が全く知らないゲームという世界に入って、最初、稼ぐ方法はないのかとすったもんだするのが面白かったです。確かに、稼がなくっていい、泥棒しても無問題って発想にはなかなか慣れないよな。四角四面という感じの受けが、攻めとかかわるうちに少しずつ変わっていく様子を楽しめる方もいるのでは。
攻めは臨機応変ばっちりできる、コミュニケーション力高そうなイケメン営業マン。この迷い込んだゲームには精通していて「勇者」の役割を担いそうになるような方。ゲーム、ラノベを全く知らない受けに、いろんなことを説明しないといけなくなって大変、こっちは大爆笑。まだ精〇飲まないと言葉が通じない とかじゃなくって良かったね(笑)
途中、空が四角く真っ黒になってるとか、壁をあっちこっち叩いてみるとか、バグ探しのところはなんとなくわかって楽しかったのと、勇者の役割やら二人の恋心がうまくハメてあるなあと思ったので、ゲーム好きな方だったら楽しめるんじゃないかと思った一冊でした。
今回はリフォーム会社の営業マン2人のお話です。
ゲーム世界に界渡りした2人が現実世界に生還するまで。
受様はリフォーム会社に入社以来5年
リフォームアドバイザーを務めています。
顧客満足が第一な受様の成績は良好ですが、
社内の関係者には厳しくなりがちなため
上司や同僚との関係は芳しくありません。
そんな時にリフォームの打合せしてきた夫婦の夫から
リフォーム案が希望と違うから白紙にて担当替えしたい
という怒りのクレームを受けます。
上司は受様に同期である攻様への引継ぎを提案、
「仕事のやり方を考えろ」とまで言われた受様は
ショックなままで退社しますが
歩道に飛び出した子供を庇ってトラックと正面衝突!!
と思った瞬間、何か大きなものに抱き込まれ、
次に受様が目を覚ましたのは深い森の中で
呆然と体を起こした受様に声をかけてきたのは
攻様だったのです!!
攻様も調度あの現場にいて
受様に体当たりをして道路を跳んだと言い
呆然とする受様に細やかな気遣いを見せるのです。
とりあえずと森を出た2人は
甲冑姿の男達に「勇者様」と呼ばれて城に連れていかれ、
城では王という人物から魔王退治を依頼されます。
それによって攻様はこの世界が
勇者である主人公が魔王を倒すゲームだと気づきます。
果たして本当にここはゲームの世界なの!?
そして受様達が現実世界に帰る術はあるのか!?
顧客本位主義で同僚から煙たがられる受様と
上司や同僚の覚えがめでたい攻様の
異世界トリップファンタジーになります♪
死んで目覚めたらゲーム世界という物語では
バットエンド回避を目指す転生モノが多いのですが
本作はゲーム世界への転生ではなく界渡りなため
元の世界へ戻る事が目的になります。
しかも主人公認定された2人が関われるのは
ゲームでも主人公に関わってる人のみが基本で
大筋を変更できる機会が多くありません。
しかも受様はそのゲームをした事がなく
ゲーム自体のお約束事項をも知らないのですが
受様は祖母の厳しい教えに縛られるあまり、
思い込んだら猪突猛進、攻様にダメだと言われても
出来る事を試さずにはいられないのです (^-^A
ゲーム世界をよく知り、
このゲームのさきの展開を知る攻様には
受様かなり危うく映り、受様を守るべく動きますが
それが良い時も有り、悪い時も有り、
それが読み手をとってもハラハラさせるのです。
互いに手探り状態でゲームを進む2人が
どうやって関係を築き、共に元の世界に戻る術を探し、
元の世界に戻るのか先の見えなさにドキドキしながら
楽しく読ませて頂きました。
毎月コミコミさんで予約して購入しているのですが、こちらの作品は買う予定では無かったんですよね。
でもツイートに流れて来た石田惠美先生のカバーイラストにギュンと心を掴まれて、慌ててAmazonでポチッてました。www
RPGなんてかなり前にやったきりなので、懐かしいと思いながら読んでいました。
例えゲームをされない方でも隼人もそうなので、作中で遠野が説明してくれてるので分かりやすくなっていました。
タイトルの「リーマン二人で異世界探索」からでも分かる通り転生では無くてトリップものなんです。なので隼人も遠野も元の世界に戻ろうと行動しています。
途中までなんですが隼人の祖母に植え付けられたトラウマによる性格によって、もしかしてハズレな作品なのではと思ってしまったんです。
頑固で融通の利かない独りよがりな性格に読んでて疲れて来てしまって、この作品は果たしてBLになるのだろうかと思ったほどでした。
でもですね遠野が度量の広い良い男でして、危険でダメなことは根気よく隼人に言って聞かせるし、良いところは認めて誉めてあげるんです。
そんな遠野だからこそ隼人は信頼し心を開いて行くんですよ。2人が惹かれあって行く様子がとても自然で良かったです。
ちょっと最後が駆け足に感じたのと、元の世界に戻ってからの2人が読んでみたいと思いました。
遠野の明るさ大らかさ心の広さ気遣いにあっぱれ!
ゲームに異世界トリップ物です。自分が今まで読んできたのと違うのは、トリップした本人遠野がこのゲームが青春で攻略しつくし、かつラノベなどでよくあるゲームに異世界トリップだ!と、異世界トリップあるあるをすぐ自覚するところですかね。
当然ゲームの世界の道具や設定も知り尽くしとっても頼もしいです。
内容はほぼ主人公隼人の祖母の呪縛との葛藤と、ものすごく詳しいゲームの世界です。
ゲームの中で二人で旅をしながら、ああでもないこうでもないとぶつかったりお互いへの理解を深めながら、祖母の葛藤に立ち向かえるようになったり、正規ルートとどんどん変わっていったりしながらラスボス戦に挑む。
隼人が一緒にトリップしたのが遠野で本当に良かったね!こんなん遠野が職場の人気者なのがすごい共感できるよ〜。
また隼人もツンケンした印象とは違って不器用で愚直で素直なところを遠野に引き出してもらえて。仕事の仕方や祖母への考え方や生き方を見直せて良かったです。
遠野が旅の友に最高でした。