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fukagyakusei no himawari
あんまりにも辛くなってしまって
全部読み通すことができずにいます。
2018年の夏に兄がなくなり、遺品整理にと部屋を訪ねると2014年の夏にトリップ。
兄は生きていて、話すことができます。
すごく優しそうなお兄ちゃんなのに、吃音が原因なのか家族ともうまくコミュニケーションがとれず、挙げ句ゲイであることも受け入れられないまま亡くなった兄。
年の離れた弟は兄をよく知らないまま、今を過ごしていますが4年前に遡って兄との交流が生まれます。
弟のフツフツとした未消化な感情、兄の陰鬱だけど純朴な雰囲気、お相手の美郷さんはなんと兄の同級生ですがそうは見えない落ち着きっぷり。
これらの相乗効果が雰囲気抜群です。
過去に遡って出会いがあったとしても、兄がなくなる現実は変わりませんでした。
わかってましたがもう、ボロボロボロボロ泣けます。
ちょっと続きを読むのに一呼吸おく必要があるくらい泣いてしまいます。
美郷さんはなんであんなに無なんだ。
これから先でわかるかもしれませんが、直生への思いが表現されたらとんでもなく泣いてしまうかもしれない。。。
神評価ですが 何度も読むにはつらい作品です。
幼い頃の自分が抱えていた兄への思い、よき居場所・理解者であろうとした両親、いつの間にか囲いこんでしまっていたかもと考える恋人、、。
それぞれ大切に思っていたはずなのに、なにか違ったのかもと後悔にとらわれ、でも残された人達がたどたどしい言葉で自分やお互いを許せるのかもとあがいている。
作品の中のセリフに涙が溢れました。
先生があとがきでこの作品はチャレンジなのだと。
続編を楽しみに、クビを長くして待ちたいと思います。
これはネタバレはしますまい。素敵なお話なのでぜひお手に取られて下さい。
家族とそりが合わなかった兄。今は家を出て男性と暮らしている。その兄が亡くなったという知らせからお話が始まります。
主人公の兄は、吃音症なのかうまく話すことが出来ないようです。でもお話自体はそこにはあまりフォーカスされていない。むしろ家族との関係、弟との関係の難しさを説明する要因になっている。
遺品の整理に行ってみるとなぜか兄は生きていて。。
どうやら兄のいるところを尋ねると時間をさかのぼってしまうようで、そのために、弟は知らなかった兄の暮らしや、恋人との関係を少しずつ知ることになります。この設定はうまいですね。
疎遠になっていた兄との関係をほぐしていく課程。絡まったものがほぐれたとき、鬱屈していた自分の心も解けていくというストーリー。
そこでやっと、兄の恋人だった人の向き合うことに。
続編があるということなのでとても楽しみです。
緒花先生の描かれるメッセージ性の高い作品が大好きすぎます。 今作は亡くなった兄の恋人と恋に落ちる、1番遠い関係を納得出来る結末にできるか挑戦された作品とのこと。 死をきっかけに兄の残したものは一体なんだったのかを考え続ける弟の博生と兄の恋人の美郷。時を戻すことは出来ないけれど、後悔に苛まれ自分の虚ろを思い知りながらも誰かに愛される存在になりたいと思う博生がこの先許せるようになるのか。美郷との進展がとても楽しみな作品でした。
お兄さんが亡くなったところから話が始まります。
もう最初から切ないやつ…。
そして、不可逆性…題名からして切ないやつ…。
博生が、亡くなったお兄さんのアパートへ行くと何故か生きている直生とその恋人の美郷に会うのですが…。
タイムリープです。
が。
え、でも、この題名って事は…。
あ、そうよね。
亡くなってしまったお兄さんを助ける話ではないって事よね。
お兄さんの恋人だった人とのお話に…と読み進めていきました。
いやぁ〜まるまる1冊切なくて哀しいです。
はぁぁぁ。次巻が待ち遠しい〜。
そして、百合ちゃん…そうか、このアパート…。
萌、ではないですね、全然。
今のところ、ひたすらに切なくて、心が痛くなる本。こっから大逆転でナオが生き返ったりもしなそうだし・・・どうやってBのLになるんだ・・・。
爪弾きにされた可哀想な青年の話かと思いきや、出てくるのは優しくて哀しい人ばかり。一人ひとりの余裕のなさがすれ違いを生んで、それが重なって、いつしか修復できないものになった。
ナオが何を望んでいたのか、何故夏の度に彼等は会えたのか。謎だらけの1巻です。
ストーリーとしては、とても読み応えがあり、先が気になります。
緖花先生の作品が大好きで購入したのですが、
こちらの作家様の作品って感想を書くのがすごく難しいんですよね。
深いお話なのでどこから書けばいいのか…。
今回のお話もすごくすごく深いです。
かんたんに説明してしまうと、兄を亡くした博生と、
兄の恋人だった美郷とのお話なのですが、
それだけの枠でおさまる話ではなくて
そこにタイムリープも絡んでくるし、
複雑な人間の感情も入ってくるので、
読んでるこちらも複雑な気持ちになります。
読んでいると切なくて苦しくなっていくんです。
ただ、ぽつんと思ったことは、家族関係がうまくいってなかった直生(博生の兄)に
美郷がいてくれてよかった…と言うことです。
彼の居場所があってよかったな…と。
1巻では恋愛に発展するというよりは
兄と美郷の日々が綴られているので、
ここからどうなっていくのかとても気になります。
心穏やかに完結まで見守れたら…と思います。
また小難しいタイトルに惹かれてしまったんです
絶対あたしじゃ理解できないってわかって買う もうバカの極み ←自覚はしてるらしい
不可逆性 簡単にいってしまえば 起こった変化で元の状態に戻せなくなっちゃった ってやつ
例えば 粘土でお皿を作っても また丸めれば元の粘土に戻る これが可逆性
同じく 粘土で作ったお皿を今度は釜にいれて焼いてみる 焼きあがったお皿はもう粘土には戻せない これが不可逆性
たぶん
そんな感じで認識してる 個人的に ←信用ならないヤツなので迂闊に信じないでください
18で家を出た8歳上の兄の死
彼の遺品の引き取りに訪れたアパート
それが 異人たちとの夏の始まり
時間って過去から未来に向かって一方通行にすすんでるじゃないですか
でもそれが万が一 逆方向に進んだとして誰がそれを認識できるんだ?ってのが時間の不可逆性なんだらしいけど 時間が光だなんだって言われると訳わかんなくなるので 今回もタイトルの意味を深く考えるのは早々に止めました ←諦めるのほんと早かったw
簡単にいきましょう
お話は タイムリープです
だよな?
自分の意思にかかわらずだからタイムスリップのようにも見えるけど 次からは意識して肉体ごと時間移動してるので
これも考え出すとややっこしいですよね スリップ・リープ・トリップ・トラベル・ワープ
時間ってそんなに移動できちゃうもんなのか?って
いや ダメダメダメ また脱線しちゃう
兄の吃音症に苦しんだ家族と 居場所をなくした兄の過ごした穏やかな時間
この明暗を元には戻せなくなったところから見せていくんだけど これがまた苦しいくせにどこか優しい 裏返しの感情がぴったりどこまでもついてくる
兄の居場所を取り上げてしまった自分たち家族を思い知らされ だからこそ自分達がしらない場所で幸せに暮らしていた兄を羨み憎んでしまう
兄の吃音に我慢を強いられ 兄を捨てたのではなく兄に捨てらた家族
で 想像に容易い『親殺しのパラドックス』ですよ
時間を遡ってしまった今 自分が兄に伝えられること 未来を変えてしまうかもしれない事実を伝えるべきか
いつもうつむいていた彼のしていた優しい恋と 夏に現れる不思議な青年
知らなかった兄を知り味わう後悔と喪失 干渉してしまったことで変わってくる現在
紡ぎ直す兄の思い 壊してしまった家族への願い
パラレルワールドがいくつも存在するかのようなお話の点を繋いで今に戻ったところでこの巻終わっちゃったんだけど いいッ!
始めましての作家さまで読み方もわからまま読み始めたけど迷子にもならず 何より魅せ方が絶品 上手すぎる
ただ この時間の歪みがなぜ起きたのか?とか 兄(直生)の思いがまだ読めないところにモゾモゾしてしまうんだが
知ってしまった兄の死の真相の次は 日々忘れられていく思い出をもつ兄の恋人を知っていく
そこから少しずつ変わっていく家族のカタチ 残されたふたりの関係
あぁぁぁ ダメ ほんと1番気になるところで終わっちゃってる
えーーー? これ次いつでるの?
やば 座り込むか 早く次よこせって
えぇぇ ちょっと次でるまで待てる気がしないわ
てか 気になってたあのお話に手を出してみちゃう勢いよ?
まだまだ 兄・直生(なお)の想い出だけで繋がるふたり
ここに恋は生まれ 育っていくのか?
あぁダメ ほんと気になる