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outeidenka to ougon no hanayome
黄金の瞳を持つものは一族に幸せをもたらす。
少数民族に伝わる伝説の「瞳」を持つがゆえに豪族に嫁ぐことになった主人公。
輿入れのその夜に、大国の軍が攻め入ってきた。
混乱の中、軍の要人を助けたことが運命を乱暴に変えていく。
大切にされ、穏やかな毎日を送る中で、またも権力者の手がのびてきて……。
表紙とあらすじで迷わずレジに向かいました。
架空の国のお話ですが、中国とモンゴル、みたいなイメージで読んでたかな。
民族系BLが好きな人におすすめしたいです。
途中から中華系にもなるしな!
登場人物がそりゃあもう魅力的なんですよ。
あ、一部の悪役は憎くて憎くてしょうがなくなるようにメッタメタに憎いんですけどね!!
出てくる人の描写が的確で鮮やかです。
特に、作中にでてくる幼い弟君がほんっとうにかわいくってかわいくって!
そこも、重要ポイントです。
中華チックな大陸での、大国皇弟と遊牧民のカップルのお話!
yoco先生のイラストが美麗すぎて、表紙買いをした作品ではあったのですが・・・。
ストーリーが良すぎて、泣けて泣けて。購入した私、GJ!でした。
たくさんの方がレビューしているのであらすじは割愛しますが、
なにより泣けたポイントとしては、攻めのプロポーズの言葉です!
受けの境遇や立場と家族を思う心を理解していても、それでも愛しているから一緒にいてほしいと願った攻め!!!
プロポーズのために色々と準備していた矢先に事件が起き、受けにプロポーズを承諾してもらうのが更に難しくなったことをわかっていながらも、それでも健気に愛をつてる攻めに感激しました!!!!
受けに気持ちを押し付けることはないながらも、一緒にいてほしいと乞う台詞が最高にキュンで、気持ちが高ぶって涙が止まらなかったです。
このシーンを読み返すほど気に入りました。
またしばらくしたら読み返してキュンキュンしようと思います。
釘宮先生のファンタジー作品が好きです。
しかも中華風の架空の世界+遊牧民の受け+yoco先生と来たら、これは面白いに違いないと本を開く前から期待値が上がってしまう。
中華風の登場人物は名前の読みを忘れてしまいがちで、「あれ、なんて読むんだったかな…」と数ページ戻ってルビを確認しては戻る…なんてことを毎回しながら読んでいるのですが、今作は痒いところに手が届く親切設計になっていて非常に読みやすかったです。ありがたい。
なよなよとせず小ざっぱりとしていて自立心もあり、物事を広い視野で考えられる頭の良さを持つシリン。
花嫁ものでこういうしっかりとしたタイプの受けは好み。
玉瓏も嫌味のない誠実さを持つ良い攻めでした。
ぐいぐい来るタイプではなく、どちらかと言うと控えめで落ち着いた印象が強いです。
全編受けのシリン視点で描かれている中、そっと近くで見守りながら、シリンや甥の玉祥を大切に想っているのが伝わって来るんですよ。
2人と、玉瓏の甥・玉祥の日常のやり取りも微笑ましくて好きです。
ただ、うーん…お話もCP的にも好みが揃っているはずなのですが、どうにもいまいちハマり切れなかったというか、ものすごく入り込めた部分があまりなかったのかもしれません。
設定もバックボーンもぎゅっと詰め込まれていながら読みやすくはあるのだけれど、サラッと読めて終わってしまった。
シリンと玉瓏がお互いを好ましく思っているのは分かるものの、好ましいが愛おしいに変わる描写が分かりにくかったです。
作品全体の雰囲気は良かったですし、剣と弓の腕が立つシリンの設定をもっと生かしたような大きな展開・どでかい萌えがほしかった。
1番萌えたのは偽りの閨事シーン。
普通の閨シーンよりもなんだか色っぽくてテンションが上がってしまった。
そして、1番好きだったのはやはり結びとなる終章の数ページ。
この物語の閉じ方は本当に素敵。
遊牧民のシリンは黄金の瞳を持つ者を花嫁に差し出すという約束により嫁がされる。ところが婚礼前夜に皇弟・玉瓏率いる朱国が攻めてくる。混乱の最中、毒矢で狙われた玉瓏をシリンが庇い、気づいた時には朱国の玉瓏の宮で‥というお話
嫁ぐ前夜のシリンの決意が悲壮で切ない。
朱国が攻めてきた時はハラハラしたけど、玉瓏との縁を繋いだのはシリンの正義と勇気だと思う。
玉瓏や甥の玉祥と交流を深め、信頼されるようになったのもシリンの誠実さゆえ。そんなシリンだからこそ恩人である玉瓏への想いを公にするのはできなかっただろうし、玉瓏にしてもそんなシリンに対して簡単に想いを打ち明けるのは難しかったと思う。皇帝の事があったとはいえ愛妾にする策は玉瓏なりの精一杯の牽制だったのでは。2人の両片想いが微笑ましかった。
ルスタムも気の毒ではあるけど、自分可愛さにシリンを裏切った罪は重い。2人が無事に再会できたのは本当に良かった。草原での玉瓏の告白はロマンティックの一言、感動だった。家族とも、玉祥とも再会できて幸せに暮らせて何より。
玉瓏とシリン、玉祥が家族のようで、後のお話は感動でした。
玉瓏とシリン、可愛くてかっこいい2人に幸あれ。
最近の釘宮つかさ先生の作品好きなんですよ。更にイラストがyoco先生と知り表紙が発表になる前からコミコミさんのアクリルコースターも予約してました。
今回も序章から展開にワクワクしてシリンと玉瓏(ユーロン)がどうやって距離を縮めて行くのか楽しみでした。でも読み終わってみた時にどこが強く印象に残ったのかと考え込んでしまったので、神から萌2に変更したんです。
攻の玉瓏がとにかく良い人でもうちょっと強烈な個性があっても良かったのではと思ってしまいました。あらすじにあった玉瓏の兄である皇帝も色好みが酷いだけで、決して暴君ではなく兄弟で信頼し合ってて弟の玉瓏にとって良い人でした。
冒頭のシリンを無理矢理嫁にと望んだアラゾフの長は、今までの悪事のツケが溜まって呆気なく退場してたし、最後まで引っ張ってたアラゾフの中で逃げ伸びてた1人が思った通りの人物で、やはりシリンに逆恨みを抱いてました。
そして思わぬ人物が裏切ってて、家族思いのシリンが窮地に立ってしまうんです。
でもシリンが攫われる前とか、救い出される時も展開が想像出来てしまったんです。
安心して読めるんですが悶えるような萌はなかったです。
ただ玉瓏のシリンに対する好意は彼の態度の端々から伝わって来るし、シリンも変に遠慮したり自分を卑下することなく感情に素直なので、読んでてモヤつく事は皆無でした。
中華風BLの場合は登場人物の名前の呼びに苦戦するんですが、玉瓏(ユーロン)の場合は丁寧にルビがふってあったので読み易かったです。
でも、202ページの9行目の玉蓮は玉瓏の間違いだと思います。
そして、232ページの2行目の玉祥(ユーシャン)は玉瓏の間違いだと思います。
前者は単に漢字の間違いですが、後者は玉祥(ユーシャン)との感動の再会の場面なので早々に直して欲しいと思いました。
終章に朱国のその後が書いてあって、玉瓏(ユーロン)とシリンと玉祥(ユーシャン)のその後を知ることが出来ました。その内容にこの作品の世界観が好きだなぁと思いました。
yoko先生の表紙に惹かれて購入(Amazon限定版にはペーパーがついてました)
容姿のせいで他の一族に嫁がなければならい受けと大国の皇弟の攻めが婚姻直前で出会い……という感じで始まります。
私は攻めがとにかく可愛らしいなと思いました。スパダリ属性だし、受けに一目惚れしてるのがこちら側は手に取るようにわかります。気持ちをうまく表現できない不器用さがたまらなくてニヤニヤしました。受けもただ守られるだけじゃない性格なので好感が持てます。お約束展開で受けのピンチもありますが、疲労するハラハラ感は少ないと思います。
流れでふたりが濡れ場を演じないといけないシーンがあったのですが、普通に致してるシーンよりもエッチに感じました。
終章の2ページがすごくいいです。いい終わり方だなって思いました。
YOCO先生が挿絵担当なら、良作だろうと見込んで電子版購入。
中華王朝+大草原ファンタジーは、大好きなテーマなんだけど、読後の満足度イマイチ。
本来なら、数巻にわたる長編ものを、
大人の事情で、無理やり一話完結に仕上げた、といった感じのまとめ方だった。
著者がどこを重点にしたかったのか、伝わりにくくて、残念。
冒頭の朱国が婚礼に乱入する場面から、過去に戻り、
敗戦後、金瞳が生まれたら隣国に献上する、嫁という名の奴隷制の解説。
ここが長すぎて、次の展開まで凄く焦れる。
そして、シリンが拉致されて、救出される場面は、山場の一つだと思うけど、描写はアッサリ。
救出後、里帰りをするのだけど、ここもサラリ。
そして、婚礼。
完結部は、甥が皇帝を継ぎ、二人は一緒の墓に入った・・という〆。
この物語の主人公は、一体誰なのか・・
後書のSSを本文に盛り込めなかったのか、頁の配分ミスを感じてしまう。
続編で、不完全燃焼を挽回してほしい。
こういう大草原の中華風ラブロマンなら、
無理して官能場面に長々と頁を割かなくてもいいんじゃないかと思ったり。
今回は大国朱国の皇弟と
黄金の瞳をもつ遊牧民の少年のお話です。
男ながらも他族の元に嫁ぐはずだった受様が
攻様と関わったことで自らの手で望む未来を掴むまで。
二大国に挟まれた草原を遊牧するすバディル族には
稀に金色の瞳を持つ子供が生まれます。
黄金の瞳を持つ「アルティングル」は
無事に成人の儀を迎えて天に召されるまで
あらゆる災厄が一族を避けて通ると言われる存在です。
多くの奇跡をもたらすアンティクルは性別に関係なく、
一族で一番強い若者に嫁ぐものの死ぬまで
大切に崇められ続けたのですが
遊牧をやめ定住したアラゾフ一族との戦に敗れると
その後に生れたアンティクルは全員が
アラゾフ族に差し出れる事となるのです。
アンティクルとして生まれた受様の存在は
アラゾフ族に隠され続けますが
2年前に大陸中を襲った熱病の薬を求めた事で
知られしまいアラゾフ族に嫁ぐ事となります。
受様は16才の誕生日に嫁ぐことになりますが
結婚式前夜、なんとアラゾフ族の支配するオアシスの街に
朱国中央軍が攻め入って来るのです!!
そもそも草原は2大国が自治を容認していただけで
草原の民に彼らに対抗できる力はなく
アラゾフ族長や幹部たちは捕縛されてしまいます。
そんな中央軍を率いていたのが朱国皇帝の弟であり
今回の攻様となる人物です♪
攻様はこれが他族からの訴えを受けての進攻であり
審議を問う間国境を封鎖し、自治権までも取り上げる
と宣言します。
偶然から騒動に巻き込まれてしまった受様達の未来とは!?
兄王を助けて政務に励む攻様と
他族との約定で花嫁となるはずだった受様の
中華風王宮ロマンスなります♪
本来ならアラゾフ族の詮議には無関係な受様ですが
攻様を庇って毒矢に倒れた治療のために
攻様とともに朱国に連れ出されるのです。
攻様は傷がいえれば受様を帰す気でいましたが
バディル族では嫁いた者は帰省すら許されず
受様は客人扱いで朱国に留まる事となります。
アンティクルである受様は
一族の柵としきたりで生き方を縛られていましたが
思いがけずも朱国という異国の地で
新たな生き方という選択肢を示されるのです。
アラゾフ族によって略奪された娘たちの行方や
元許婚者による復讐劇に巻き込まれていく事となり
受様が攻様の伴侶となるまでハラハラ&ドキドキ、
とても楽しく読ませて頂きました (^O^)/
受様が攻様によって変わっていくのはもちろん
攻様もまた受様という存在で変わっていく流れが
すごく良かったです。
こういう関係が大好きです♪
yoco先生だったのでget。なんちゃって中華大国と遊牧民族舞台のお話で、攻め受けともキャラにそんなにシンクロしなかったので中立にしました。なんちゃって中華舞台や誠実に生きようとする方々のお話がお好きな方でしたら良いのかも。本編240Pほど+あとがき。
3日後に別部族に強制的に嫁ぐことになっているシリン。瞳の色が金色な者は災厄が避けて通ると貴重がられる存在だったために、その部族へ嫁ぐのですが、その儀式の日に、朱国の皇帝の命令を受けたと男たちがやってきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
玉祥(ユーシャン、現皇帝の第五子)、静(攻め側近)、マヤ(受け義母)、ナラン(受けの異母弟)、受けの部族の方々少々。
++攻め受けについて
受けは健気さんだけど、弓矢が得意だし剣も使えるし、遊牧民族だから基本的にメンタルが強い。鼻っ柱強いというほどではないですが、気丈な美人さんという印象です。攻めさんと一緒にお国に行くことになったのですが、さてこれからどうやって生計たてよう、どうやって元の部族のところに戻ろう等と考えるしっかりものさんです。
攻めさんは兄の皇帝と信頼関係ある皇弟陛下。国の切り盛りを兄に代わって頑張っておられる献身的な方という印象です。俺が俺がという強気な感じではなく、頭脳派という印象でもないですが、宰相って感じかなあ。変態臭なく執着ばりばり感じる訳でもなく、そっと静かに受けのことが好きになっていたって印象でした。
兄皇帝の第五子である玉祥が受けに懐いて、最終的には国を率いることになるという後日談が、好きなタイプの終わり方で良かったでしたが、むちゃくちゃ心にしみる何か萌ポイントってのが少し無かったなあと思ったお話でした。
草原もの?ロマンチックでした。
まっすぐな文章というのかな?何かあってもその場で話してあとを引かないというか、変に引っぱらなくて、伏線か?な思わせぶりもなくストレスなく読めました。
はじめは女顔の攻めかあ…と思ったけど、静かで落ち着いていて甥っ子を大切に時には厳しく育て、シリンのことも何くれとなく気を使い、なんつー良い人だ!
そう、気遣いの人ですね!ユーロンは。
シリンの家族や一族の安全ためにあちらこちらへ手を回してます。
シリンも草原で死ぬまで暮らしたいと思っていたけど、何も自分の意志では決められず労働力と捧げ物としてしか生きる道がなくて。
それがユーロンのおかげで視野が広がり自由を知り自分はどうしたいのか、自分で考えて選べるようになりましたね。
装丁も素敵です。
執着や変態味はありませんが、静かにお互いへの尊敬や恋慕を積み重ねていくお話でした。