シンデレラリバティ 上

cinderella liberty

シンデレラリバティ 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神56
  • 萌×226
  • 萌20
  • 中立8
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
13
得点
452
評価数
116
平均
4 / 5
神率
48.3%
著者
本郷地下 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403668272

あらすじ

実の兄である遼一を慕いながらも恐れる洋二は大学生の頃、クラブで遼一の高校の同級生の敦也に出会う。敦也に突然押し倒された上、洋二の兄への想いや2人だけの秘密の関係を知られていて!?

表題作シンデレラリバティ 上

楢橋敦也,靴職人,兄の同級生
水辺洋二,大学2年生,兄に囚われる弟

レビュー投稿数13

サイコ兄の恐怖支配

鬱BLの評判は本当でした。

主人公は弟の洋二。
兄の遼一に骨の髄まで支配されちゃってる。
でも本人も意識下では何かを感じ取っているんでしょうか、心酔ではなく明確に恐怖しています。
怖いから言うこと聞かなくちゃ。
「怖いから逃げなきゃ」とはならないところに洗脳があるんだと思う。
遼一はサイコ。それも多分生まれつき。
で、多分幼い時はそんな自分を恐れたり不安な部分もあったんだと思う。でももっと幼くて何もわからない弟が自分を肯定してくれたから、そこを拠り所にしてしまったのかな…
生かさず殺さず、ギリギリで酷いことができる相手。裏の顔を知っていて、それでも100%従う弟。
そんな弟がいるから、周囲にはいい子の面だけを見せていい子として他人をコントロールして。
ところが、「裏の顔」を見た同級生がひとり。
もちろん彼も巧妙に取り込まれていくわけです。自分だけは大丈夫と思っていたけれど。
その人物・楢橋敦也が弟の洋二に出会ってしまって、物語が動き出す…

敦也もはじめは酷いです。
洋二に対してレイプまがい。遼一への復讐として。
この上巻では洋二がひたすら可哀想に思えました。
兄からは心を雁字搦めに支配され、敦也からも振り回される。
でも敦也は洋二を救いたいと思うようになり、遼一の洗脳を解こうと行動します。
が。
冒頭もそうなんだけど、所々よくわからないカットが入ってくる。
それは下巻を読むとわかってくるんだけど。
上巻だけではまだ「真相」は見えないので一気読み推奨。上下で読んでからまたこの冒頭を読むとザワ〜ッとしますよ〜。

0

まだ分からない

上巻では何もわからず、ただ兄の不気味さだけはひしひしと感じられぐんぐん読み進めてしまいました。

上巻だけでは、いわゆるBL的な萌えは感じなかったので中立です。

0

まだ謎だらけ

上巻のみ読んだところです。

遼一が怖いですね。
で、現在どうなっているのか気になります。

冒頭で、敦也が記憶喪失になっている?のか。
まだ、謎が多くて、下巻が楽しみです。

最初、敦也は嫌な奴かと思ったらそうでもない感じで。
洋二の状態を見抜いて助けようとしているということですよね。
それで靴の木型を作るのが鍵になってくる?ぼいんだけど、どうなんでしょう。

洋二か飲まされていた薬がどういうものか気になります。

下巻でBL色が強くなるといいなぁと希望を持ちつつ。
このお話の落とし所、謎が明らかになるのを楽しみに下巻いきま〜す、

0

萌えよりサスペンス

一回読んだだけでは頭に『????』がついてしまうけど、入り組んだストーリーの先に見え隠れする、恐怖依存。 『愛』とは何たるかをすらわからない時からの『洗脳支配』。兄弟でありながら、『兄』は『弟』にとっては生活、生きる為の全て。

最上のサイコパスの兄に管理された生活を送る弟、水辺洋二の前に兄の高校の同級生で靴職人という楢橋敦也が洋二と偶然出逢った事で、ストーリーは穏やかでは無い、『兄』の本当の姿を目をそらさずに観ることになる。

重厚で深いストーリーを読み進めるには、上下巻で一気に明るいお天道様の元で読む事をオススメします。たぶん、下巻のが、、、、。

0

兄弟の幸せはどこにあるのか

 終始不穏な空気が漂ってはいるものの、なんだかんだ洋二に穏やかに接してくれる靴職人の敦也がいるシーンは心安らかに読めました。不穏な空気の要因は、洋二の兄の遼一。登場シーンはかなり少ないものの、弟にも同級生だった敦也にもかなり影響を与えており、2人の口から語られる度にどきっとさせられます。

 2人の話を聞く限りでは、根っからのサイコパスという印象です。教えられなくても他人の懐に入り込む術を心得ていて、相手の警戒心をすぐ解き、最初は話しやすいいい人という印象を植え付ける。けれど、相手の弱みを握ると一転して過激な言動をとるようになる。その頃には相手はもう抗い方を見失っているし、遼一に嫌われるのがただ怖いと思うようになっている。彼の弟として一番近くで育った洋二の枷はどれほど重いか、見当もつきません。弟への執着にはどんな意味があるのか。知りたいような知りたくないような。3人がどんな結末へ向かうのか、下巻に期待が膨らむ掴みでした。

3

上下巻同時発売で良かった!

大好きな本郷地下先生の新作、電子になるのお待ちしておりました。
まず一読…はよ読みたい気持ちで前のめり気味だったので、頭の中が???になってしまい、再読。
2週目で大体把握できました。

簡単にまとめると、サイコパス遼一に翻弄された男2人の物語…なのかな、と思ってます。
それが遼一の同級生敦也と、弟洋二なんですが実の弟っていう部分でもう禁断ですし、何故敦也が遼一の裏の顔を知っていながら弄ばれる羽目になったのか、遼一の怖さを感じてゾワゾワしちゃいました。

3年前の話がメインになっている上巻ですが、現在の状況が謎だし、何だか不穏な雰囲気だし、ハッピーエンドになるんだろうか…っていう心配の残る上巻でした。
上巻下巻同時発売ありがてぇ!

3

読んでいてゾッとする

普段は甘々ハピエンしか読まないのでこんなゾッとするような作品は久しぶりです。

話の進め方が面白い。
敦也と一緒にいるけど敦也は記憶がないのかな?そして洋二が過去を語りだす。という所から始まります。
現在→二人が出会ったころ→敦也と遼一が出会ったころ。時代が移ろうタイミングも映画を見ているような感じで素晴らしかったです。
謎の人物、「遼一」が上巻が終わった時点で謎が深まるばかり。そしてゾッとする人物として背中がゾワゾワしてきます。

この先はどうなるのか?気になりすぎる。
洋二は救われるのか。遼一の目的は?結末は?
そして敦也と洋二の関係性は恋愛となるのか?
気になりすぎます。こんなに気になるのに下巻で収まるのか心配ですね。
慌てた感じで話を終えてほしくないな。
それではドキドキしながら下巻を読みます。

5

本郷地下先生の真骨頂

「メトロ」の本郷地下先生最新作。
上巻は冒頭の状況どころか部屋で話し始める2人の関係も謎のまま回想が語られる。
実兄・遼一を恐れつつも愛している大学生の洋二は兄弟2人だけの秘密であったはずの関係を知る、遼一の同級生を名乗る靴職人の男・敦也と出会う。
敦也は遼一への苦い記憶から、洋二に手を出すが彼に触れた瞬間に創作意欲が湧き、興味を持つ。
一方の洋二は敦也を強く拒絶しつつも遼一に振り向いてもらえない寂しさから、遼一と寝ていたと言う敦也を遼一の代わりにする。
上巻では一線は超えず、ゆるゆるとお互い触れ合うだけの濡れ場。気怠げな、まとわりつくような不快感とも違う重たい空気感が印象的。触れ合う時、洋二の目からは敦也は見えておらず、洋二は遼一に触れられているつもりで敦也に身を任せている。
敦也は洋二に触れながら靴のデザインを考える。指が食い込む洋二の尻がなめし革のような質感を感じさせて印象に残る。
やがて敦也は工房で洋二が自分の作った靴を履くのを見て、目を奪われてしまう。
ヒールを履いてそっと立つ洋二と、強い衝撃を受ける敦也。「お前は俺のミューズだ」
その日から敦也は洋二から目が離せなくなってしまうが、同時に洋二が遼一から支配され、虐待されていることを察し、なんとか洋二の目を覚まさせようとする。
洋二が飲まされている薬の正体は何か、なぜ頭痛が起こるのか。
そして敦也が遼一との過去を洋二に語るところで上巻は締められている。
回想の冒頭が母からの電話を取る洋二で入るところや、回想からさらに回想へ入る時の人形劇や、街の広告から場面が切り替わるところなどかなり独特の表現がされており、とても映画的。
登場人物が息を詰まらせているのを表現するのが先生は本当にお上手で、遼一から受ける行為の畏怖と愛情のせめぎ合いに苦しむ洋二の表情と浅い呼吸にこちらまでが喉に詰まりを感じてしまうほど。
この仄暗い空気感の表現が先生の作風で一番好きであり、真骨頂だと個人的には思っている。
近親で一線は越えていないものの、抜いてもらったり咥えさせられていた描写あり、直接的な表現はないものの刺したり虐待の描写があるので苦手な方は注意。
上巻だけでは状況は掴めず。下巻を必ず読んでほしい。下巻のラストはハッピーエンドなので下巻あっての上巻。
描き下ろしはとある情事のあとの2人。年長者として面倒見の良い敦也と捻くれた洋二のデート未満の語らい。洋二のポケットに入っていたソレが下巻のとある場面で使われる。

4

歪んだ愛情に絡めとられ

上巻の感想です。

まず、上巻だけではまだわからない部分が山ほどある。
とだけ申し上げたいと思います。

そして、超絶シリアス、ダーク、重苦しい。
ぴんと空気が緊張感が張りつめていて、萌えや甘さは皆無でした。
だけど、わかることとわからないことが入り交じり、
小出しに明かされてゆく真相を追ってピースを嵌めてゆくのは
ミステリーを読んでいるようでとても面白く、読み進めるほど
深みにはまっていくようでした。

以下、現時点でわかっている部分でのみの感想。

顔色の悪い青年・水辺洋二が仕事から帰宅すると、
家で謎めいた青年・敦也が待っていました。
どうやら敦也は断片的に記憶を失っているようで、
洋二は敦也が思い出すよう3年間の記憶を語り始めます。


大学生の洋二と靴職人の敦也の出会いは夜のクラブでした。
洋二は突然絡まれた敦也から兄・遼一との人には言えない
秘密の関係を仄めかされますが…。

洋二と兄の遼一の兄弟は幼い頃から異常なまでの親密さで結ばれていました。
それは甘い恋心などではなく、暴力と歪んだ愛情による支配。
遼一を慕いながらも肉体的・精神的な虐待を強いられ、洗脳を受ける洋二。

学生の頃、遼一と同級生で肉体関係のあった敦也は“特別な弟”について
聞かされており、洋二の存在を知っていたのでした。

かつて遼一との関係があったということで、敦也もまた遼一同様に
洋二を強請って支配するのかと思いきや、敦也は“正常”な男でした。
はじめこそ、遼一へのかつての恨みから洋二に近づいた敦也でしたが、
洋二に触れると靴職人として創作意欲が掻き立てられることに気付き、
洋二と肌を重ねるようになります。
そうして触れるうち下心ではなく、純粋に洋二を救いたいと思うように。

24cmという男性にしては足のサイズが小さい洋二。
遼一からいつも“足の小さな弟”の話を聞いていた敦也はいつしか
無意識に靴を作るときにはそのサイズの靴を作るようになっていました。
だからこそ、敦也にとって洋二は“ミューズ”だったのです。

一方、洋二も敦也が現れたことでこれまで遼一から刷り込まれてきた
世界が崩れ始め、絶対的な存在であった遼一への信仰が揺るぎ始めます。
口では兄を愛していると言いながら、心の底でその束縛に苦しんでいて、
けれど、それを認めることもできずにさらに苦しみは増すばかり。
洋二にはとって遼一の存在が全てだっただから。

後半では遼一の呪縛から目を覚まさせようと救いの手を差し伸べる
敦也に抗いながらも、少しずつ惹かれてゆく洋二でしたが…。
そんな弟の変化に勘付いた遼一の影がちらつき始め、下巻へ。

洋二はひたすら不憫で、遼一は怖いし、敦也の存在だけが救いでした。
上巻は遼一と洋二、洋二と敦也、敦也と遼一、とそれぞれの記憶を
辿りながら物語は展開し、内容としてはほぼほぼ回想編でした。
冒頭の敦也がなぜ記憶喪失だったなのか、洋二は遼一から解放されたのか、
現在の彼らの状況もとても気になります!

3

ドシリアス

作家買いです。上巻のみの感想となります。
今回もストーリーがシリアスなダークです。

上巻のみだと、ラブがあるか微妙なところ…両思いには程遠いです。ほとんど、過去の回想シーンということもありますが…。
縛って触ったりはしています。(ラブラブかは置いといて)
上巻では、完結していないので上下巻購入してから読むのをオススメします。

たまに出てくる絵本のような、キャラ達が可愛いです。ちょっと怖さもありますけど…。


















紙本購入
修正は白短冊です。(ツルッとしたトーンの上にです)

3

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