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osananajimi ni kareshi ga dekita hanashi
初めてお見掛けする作家さまだな、と思ったら、今作品がデビュー作なんですね。おめでとうございます!
可愛らしいタイトルに、表紙。
爽やかなDKもの?と思いつつ手に取りました。
が。
おおう、そう来る?と斜め上を行くストーリー展開を放つ作品。普段ネタバレ上等でレビューを書いていますが、どこまで書いていいか悩みました。あまりネタバレしすぎてしまうと面白くないと思うので、なるべくさらりと書きたいと思います。
中学生のみちこには、ゆうまという名の幼馴染がいる。可愛いビジュアルに気さくな性格を持つゆうまは男女問わず人気があるが、そのゆうまに「彼氏ができた」と告げられる。
彼氏?
と驚くみちこではあったが、その相手を聞いてさらに驚くことに。
生徒会長でイケメン、女子からの人気が高い恭也だという。けれど、大切な幼馴染の恋を応援したい。そう思うみちこだったがー。
序盤、女の子視点でスタートすることもあって、しかもそれが幼馴染の男の子の恋の応援をする、という展開であることもあって、ほのぼのっていうのかな。少女コミックスのような?そんなふわふわなストーリーを予想しつつ読み進めました。可愛い、おぼこい男の子と、彼に恋しちゃったイケメンくん・恭也。恭也が、執着心もあらわにゆうまに迫っていく。という感じをイメージしていたんですけれども。
ところがどっこい(死語ですかね?)。
えー。
えええーーー?
という展開のお話なんですよ。これが。
もしかしたら好みが分かれる作品かもしれません。
表紙やタイトルから推測してしまうような、ほのぼのでハートフルなお話を求める方には、ちょっとストップをかけたい作品かと思われます。
が、ハマる方にはがっつりハマる、そんな不思議な味わいを持つ作品。個人的にはめっちゃ面白かったです。今作品は上下二巻完結のお話で、上下巻が同日発売になっています。上巻だけ買うと、おそらく不完全燃焼になります。下巻もまとめで買われることをお勧めします。
以前何かのSNSで1話を読んで、続きが読みたいな、と思っていました。
その1話を読んだ時に、最初ほのぼの系かな?と思っていたお話がだんだんモヤがかった不穏な雰囲気になっていったのを覚えていて、どんなお話になるのかとても楽しみでした。
私は先に、同時発売された「Lick」の方を読んだので、もしかしたら、ライトめな作風の先生なのかも?とも思っていたのですが
こちらはわりと心の闇を描かれていて、引き込まれていきました。
中学3年生のみちこは、幼なじみのゆうまに彼氏ができたことをサラッと告げられます。
幼なじみのゆうまは、ふわっとしていて、いつも笑顔の人気者。
ゆうまと幼なじみのみちこは、毎日登下校を一緒にしたりと仲良し。
そんなみちこに、ゆうまの彼氏・大谷くんは嫉妬してしまうのですが
ある時、ゆうまの見た事のない裏の一面があることを知り、、、というところから始まるお話でした。
上巻は、みちこや大谷くん、ゆうまの元彼女の視点から
ゆうまとのエピソードやゆうまへの思い等が描れていて
読者がゆうまを知っていく、という感じだと思います。
人当たりがよくて明るいけど、闇のある裏の顔も随所に出てきていて、つかみ所がない印象のゆうま。
イケメンの大谷くんとも、高校生になってもお付き合いが続いていくのですが、ゆうまにつかみ所がないから大谷くんの事をどう思っているのかわかりづらい。
大谷くん、不憫に思えてきます。
ゆうまのみちこへの「大好き」な感情もよくわからず。
少しモヤモヤが残る上巻なのですが、下巻への前振りになっていたと思います。
モヤモヤもスッキリしますし、個人的にすごく好きな下巻です。
モヤモヤと闇だけでは終わらないお話だと思います。
あと、上巻はエロシーンは無いのですが
ゆうまに照れて赤面しているイケメン大谷くんがとても良かったです。
上下巻読んでの1番の感想は「やられた!」
これから読む方は先入観ナシで読む事をおすすめします。
さて上巻。
「僕 彼氏できた」
という衝撃発言を、幼馴染のみちこが聞かされる場面から始まります。
冒頭の視点は、15才のフツーの女の子・みちこ。
みちこから見た幼馴染のゆうまの姿などなどが続くのですが…
もう第一話からヤバい展開に突入し…
第二・三話と視点が別の女子に変わって、いよいよゆうまの闇持ちみたいな方向性に引き摺られていくんだけど。
第四話でゆうまの「彼氏」である大谷くんのストーリーに。
第一話のヤバ展開の裏側が明かされるというか、大谷くん側の切羽詰まった感情もあって、読者的にはゆうまもみちこも大谷も、大谷につきまとう荒澤(女子)も、みんなヤベーんじゃないか?っていうホラー感が立ち上がってくる。
人間関係の裏側、というか。
恋愛感情の一皮剥いた部分が人知れず紙一重、というか。
とにかく読んでいてザワザワしてくる。
一体この話、どうなんの?というかすかな恐怖感と共に下巻へgo。
タイトルも表紙も可愛いし、ほのぼのDKBLだと思うじゃないですかぁ。
作画も可愛いし、始まりからしばらくは幼馴染の男の子が男子に告白されて付き合う事になったのを見守る女子目線のお話だったの。
だけど次第に雲行きが怪しくなってきて…え?って感じで1話が終わります。
そして2話から別人物目線のお話に入っていくので、少々戸惑いはありました。
普通のBL漫画で男子より女子の登場人物が多いとかなかなか無いと思うのですが、こちらの作品は主な男子は2人だけです。
コメディチックでもあり、サイコっぽくもあり不思議な読後感でした。
ゆうまが変なのか、大谷が変なのか、それとも2人して変なのか…ゆうまのバックグラウンドとか全く触れられてないんですが、下巻にはあるのかな?
私的にはなんやかんやで引き込まれる作品です。
おさななじみの女の子、みちこ視点でボーイズラブが描かれてるのかなあと思ったら!
そんな可愛いもんじゃなかったですよ。
戸村ゆうま、恐ろしい子。
来るもの拒まず去るもの追わずなモテモテ可愛い系男子。彼女は途切れず次から次へと。
だけど長続きしないのはなぜかな?と誰もが思ってたら…!!
一番大事な人ってあの子のことだよね?
今彼とはお付き合い続いてるけど、対等じゃないし。仲良くやってるようだけど、やっぱり大事なのはあの子だし…。
ゆうまが怖いよ〜。過去の彼女たちはみんなトラウマ抱えて誰にも言わなかったんだね。
pixivで数話読んで独特の世界観に引き込まれ、一気読みできることに歓喜して上下巻購入しました。
いつもにこにこで人当たりのいいゆうまの裏の顔というか本性というか。
そんな冷たい眼差しにはゾクっとさせられたし、絶妙に鈍臭くてイモっぽいみちこちゃんにはほっこりして。
大谷くんのある意味ギャップを感じる思考と本心にも萌えながらも思ったのは
「BLっぽさが足りないなぁ」ということ。
でもそれもこの作品が良いなと思えた部分でもあって。
きっと下巻では何らかの変化がふたりにはあるのだろうし、上巻を読んだだけではわからないことがまだあるはずで。
だからこそ下巻につながるわくわくした気持ちを味わえるのが嬉しかったです。
これは王道展開では感じられないモノだな、と。
周りから見たゆうまがメインとなっていた上巻ですが、果たして下巻では彼自身の気持ちが見えてくるのか?
楽しみに読みたいと思います!