ひとりよがりのバニラ

hitoriyogari no vanilla

ひとりよがりのバニラ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神112
  • 萌×250
  • 萌29
  • 中立5
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
32
得点
852
評価数
199
平均
4.3 / 5
神率
56.3%
著者
冬房承 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784832292062

あらすじ

大学生の幾世安良志と風見洋太は好奇心からSMプレイに興じる仲になった。
風見から与えられる刺激はすべて快楽へと変わり、
身も心も委ねる心地よさにのめりこんだ幾世。
ついには風見自身を求めるも、拒絶されてしまう。
それから逃げるように関係を断ち切ったが彼のことを忘れられはしなかった。
数年後、書籍編集者になった幾世の元に風見から原稿が届いた。
あの頃から彼に作家としての素質を感じていた幾世は、
初めて読む風見の作品からみなぎる才能に抗いようもなく心を奪われてしまう。
意を決し、編集者として作家・風見に会いに行くが…。

【元セフレ新人作家×無自覚マゾ編集者】再会をきっかけに情念が錯綜する純愛フェティシズムBL

表題作ひとりよがりのバニラ

大学生→社会人,幾世と大学時代の同級生
大学生→編集者

同時収録作品ひとりよがりのバニラ

作家
担当編集者

レビュー投稿数32

H

非BLのアクトアウトにハマったことがきっかけで、それより最近に描かれたこちらの作品を手に取りました。
なんか全然えっちぃやつだった!

事前に何の前情報もなく読んだのですが、SMっぽい設定で絵もそうなんですが緊縛で言葉少なながらゾーンに入っていることが分かる黒髪メガネさんがすごくHでした。
巻末に初期設定があるのですが、最初はもっと真面目な風貌の設定だったようで、こっちの方がさらにHだったかもと思いました。

両片想いなので苦手な設定ではありますが、今回当て馬役だった先生との絡みも官能的で、後ろ暗い雰囲気が面白く最後までテンションを保てました。

先生のスピンオフぜひとも実現させて欲しいです。

内容は全然違いますが、いたいけで純情な受け設定は共通してるかも、と思いました。

0

もう少し心情を丁寧に見せてほしい

 読み終わってみると長い両片想いを拗らせていたけれど、風見も幾世も最後はちゃんと自分の気持ちを吐露することができて良かった、と良い読後感を味わえましたし、萌えも感じました。が、中盤までは場面展開の繋ぎが雑というか、転換が突然だったり、台詞を誰がしゃべっているのか分からなかったりして、ストーリーについていくのに少しストレスを覚えました。

 また、表紙からもSM要素を期待すると思いますが、正直SMシーンにはまったく萌えられませんでした。幾世がマゾだといっても別に気持ちの通じないSMでも良いわけではないし、となるとSMシーンで得していた人っていないよね?と。誰のため、何のためのSM?と気持ちが冷めてしまいました。一番不可解だったのは、幾世が担当作家に盗作させるというとんでもないことをやらかすこと。どういう心理かさっぱりでした。風見と鈴原の因縁はあっさり解決してしまうし、私にはちょっと掴みきれない不思議な3人でした。

1

読み解きに苦心

何度かトライして、いつも途中までで読めなくなっていた作品。ようやく最後まで読めました。トータルすると難しいの一言に尽きます。
メインキャラは三人。
美しい絵柄と同じくらい、設定や描写が緻密で繊細。細かいところまで行き届いた背景は、よく見ると居間から寝室に変わっていたり(=看病していることを知る)、交わす会話の内容と関係ないところで薬を飲んでいたり(=体調悪いと知る)、おみやげを食べていたり(=出張から帰ってきた?と想像する)、ぼうっと読んでいると置いて行かれるというか、描かれている事象の半分も自分は理解できていないなと思い知らされます。油断してはいけない作風と感じました。
また、キャラクターの心理描写が丁寧で、どちらかというと暗喩というか、表に出ていない行間を読まないと理解できない作りになっていて、同じ場面を繰り返して読んだり前に戻ったり、読み解きに苦心しました。前述の油断できない背景と同義です。
その一方で、なりゆきで始まったSMプレイも、謝罪の意味合いのお仕置きも、敬愛していた作家にとんでもない迷惑をかけた行為も、元彼(って言っていいのか)への裏切りも、ひとつひとつは重たい案件と思うのですが、案外あっさりと過ぎて行くのが不思議でした。
たとえば、託された小説を編集部に渡さず隠し、内容をそうとは言わずに担当作家に話し、それがその作家の本として出版されるなんて、こちらの胃が痛くなる展開なのに、書いた風見はそれほど文学に思い入れが無いとか、担当作家も大御所すぎて特段激怒もせず幾世をお仕置きで済ませるとか、幾世的には良い方向だったかも知れませんが(おそらく本人はラッキーとも思っていないでしょうが)、それでいいのかなあとこちらは腑に落ちなくもありました。

0

ひとりよがりなのはこの作品自体

作中で作家(攻)が小説に対して
・無駄なトコ削る代わりに重要な要素の掘り下げを増やせば読み手の意識を一層コントロールしやすくなってその分終盤のカタルシスも大きくなる
・読者が興味ない話ばっか喋くってちゃ上手くいきっこない
と語るシーンがあるのですが、本作が上記をクリアできていたかと言われれば疑問です。
キャラクターのバックボーンが後出しだったりそもそも語られていなかったりで、彼らに感情移入できませんでした。知らない原作の二次創作感があるというか、もうちょっと3人の性格や生い立ちやなぜその考えに至るのかといったところを魅せてほしかったです。
ただ絵はかなり綺麗なので星ひとつプラスしてます。

0

悪い予感はしたけど

表紙買いです。1年半ほど読めていなかったので楽しみにしていました。序盤は不穏というか、洋太の心情がまるで読めないので嫌な予感がしましたがハッピーエンドでした。小説を一切読まない私の感想ですが、強引にダウナーな雰囲気にした様な小説ばかりが出てきて個性を感じなかったです。しかし、この作品のSM描写はまだSMに目覚めていない私でも、エロいな...と感じるほど程よかったです。水責めに関しては拒否感も無くかと言って昂ぶりもせず虚無でした。安良志はてっきりSMプレイでしか興奮できないのかと思っていましたが、どうやら違ったようです。一度感情のこもっていないようなSMプレイを重ねているからこそ、終盤の恋人になってからのセックスは糖度が増して見えて最高でした。SMが苦手な方にもオススメです。

0

ちくピ開け好きには電子版をおすすめ

下の方に本編後の電子版限定特典のネタバレがあります。
開ける描写があるとか、そういう意味でのおすすめではありません。
- - - - - -

全体通して絵もコトバも丁寧で、静謐な空気感のある作品です。
ストーリーも複雑ではないので描写に集中できます。
SM表現も、受けが望んでいるタイプなので精神的に酷な印象はあまり受けません。
学生時代と現代とで受けの髪型や服装などガラッと変わるので、一冊で二度美味しいと個人的には思います。
しっとりと丁寧に感情をなぞってゆくような作品が好きな方におすすめです。


以下、乳首ピアスの感想です。

ニードルでピアス開ける描写が好きで、その点でとても評価できます。
作風もあってこってりそこだけにスポットが当たって描写されているわけではないのですが、痛みと反応とその他描き方がとてもよいと感じました。

また、そもそも当然乳首はふたつなので、最高2回までしか乳首ピアスを開ける描写は楽しめないと長年思ってきたのですが、こちらの本の本編後の描き下ろしで衝撃を受けました。
攻め「社員旅行行くのに乳首ピアス正気!?」
受け「塞がるかもしれないし…」

せ「一回塞いで開け直そう」
う「OK」
せ(Mでよかった)
という流れがあり、塞いでまた開けるって選択肢があった…!!!と青天の霹靂でした。最高です。最高です。
二度だけじゃなかった。乳首ピアス開けは何度だって楽しめるんだと感動しました。
耳なら確かに開けた塞がったという話は普通なのに、乳首に関してはその発想自体が本当になかったので衝撃が半端ではなかったです。天才。
今後の人生が豊かになりました。ありがとうございました。

0

SM好きにはたまらない!

なかなかに過激なsmアリです。sm好きなら読んで損しないし、読んで欲しいし、読むべき!!
苦手な方は遠慮するべき…

0

SMプレイが必要だったのか分からない

絵もコマもとても綺麗で漫画として綺麗だと思いました。
感情の流れもみなさんおっしゃっているように文学的で魅力的なものだったのだと思います。正直わたしにはよく分かりませんでした。読み込めば分かるかもしれません。

SMのプレイ名だけ挙げるとピアッシングやバラ鞭や乗馬鞭、ケイン、水責め、縄などわりと本格的に感じます。
本格的なSMプレイをしていると教えてもらい購入に至りました。

しかし、そのプレイに対する本人達の感情が描かれていないのはわざとなのでしょうか?表情から察しろという感じでしょうか。
全体的に読者に察してもらうのがこの漫画の魅力なのだろうと思いますが、SMプレイでそれを行うとプレイの魅力が半減してしまうと思うのです。

それとも痛い描写をしてしまうと読者が読みにくくなるから省いているんでしょうか。恥ずかしいプレイに関しては割と快楽に感じていたようにも思いますし…

ピアッシング、ケインは痛いはずです。その反応が省かれていることの違和感がすごいです。本人がそのプレイをどう楽しんでいるのかが分かりません。(当て馬との時は楽しんでいないのでしょうが)
無自覚ドMと書かれているため、痛みを快楽に感じられるのだろうなと想像しながら読みましたが実際のところは分からず。
絵とプレイ内容がいいだけにもう少し細かく描写してほしい…!とずっと悶々としました。

結局SMプレイは必要だったのか分からないままでした。これはたぶん受けはMだけど責めはSじゃないからだと思います。心のつながりがない当て馬との方がSMプレイしている感じがしました。受けが我慢していることはよく伝わってきましたし。目元が見えるから感情が分かりやすかったのかもしれません。

結局最後に甘々えっちする辺りもSMプレイが必要だったか分からない理由の一つですね。
ただ最後は表現が細かかったため心情が分かりやすい部分ではありました。

番外編で痛くなくてもいけるからマゾじゃない、とありましたがそれはマゾとして大事な感性だなと思いながら読みました。この辺りからやっと受けの心情がわかるようになりました。

総じて私が恋愛の行間を読むのが下手なため、文学的なこの作品にあっていなかったのかもしれません。しかもSMプレイへのこだわりが邪魔をして繰り返し読む気力がないです。
SMプレイがなければそういう恋愛を描いてるものだと割り切り繰り返し読めたと思います。

プレイ内容は本格的ゆえにSM好きに薦めたくなると思いますが、たぶん普段SMものを読まない人にウケの良い作品だと思います。

0

スパイス強めな純愛では・・・!?え?それはスバラシイのでは・・・♡

初読み作家様に即惚れ・・・♡

SMという強めなスパイスが効きまくってはいますが、あくまでもSMは2人の関係構築の上でのツールの1つ!
お話し自体は実は至極真っ当なすれ違い純愛では?(あら!好物❤︎)

だからこそ読後はとっても多幸感溢れましたよ♪

大学在籍時代の関係性が変化し疎遠に・・・そして社会人になった後の再会からの進展と再構築・・・からの♡♡
と、結構流れは王道

ただその軸にSMというフェティッシュがあり、若干歪んだ家族との関係性ありきの人格形成の影をチラつかせるコトで【このお話しの独創性】と【愛すべきキャラクターが浮き彫り】になり結果【スバラシイ世界観を生み出して】下さっているのでは!?
見事過ぎる神作品!感服なり!!

ただ、SM自体のプレイ内容などはなかなかに本格的なので好きな方には質の高さも刺さりまくりだと思うのですが、耐性低めな方は要注意なのかも知れませんね
私は緊縛のバリエも多く幾世(受け様)を綺麗に映し出しておりそれはそれは眼福でございました
ありがてぇーーー

絵がとても美しく受け様も攻め様も美人さん❤︎
好みが過ぎるーーーーー!!!

ちょっと刺激のあるお話しが好きな方はきっとお好きなのでは・・・♡

3

ゾクゾク

風見と幾世の背徳感あふれる行為の数々にドキドキしっぱなしでした。
始まりから歪んでいたけれど更に拗れてしまったふたりの関係。大学時代のあの出来事は忘れてしまいたい過去になったはずなのに、会えばその時の感情が蘇ってしまう…そんな幾世の心が揺れている様子がまた色っぽくてたまらなかったです。

鈴原先生との激しめなプレイ?お仕置き?もなかなかでしたが、やっぱりそこにお互いの愛がなければ成り立たないものなのかもしれませんね。
鈴原先生とのプレイがあったことで、幾世にとって風見との行為がより特別なものなのが見えた気がしました。
気持ちを伝えられずすれ違ってしまったふたりでしたが、たくさん遠回りしたぶんお互いにとって幸せな結末になってくれて良かったなと思いました。

大学時代のエピソードが"幾世の記憶"という感じで断片的に描かれていたのでちょっと読みづらいところはあったけれど、とてもゾクゾクする展開に引き込まれるようなお話でした。

2

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