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Skun to Mkun
作家買い。
タイトルの、『S君とM君』。今作品はそのタイトル通り、SMをテーマに描いた作品です。吉田作品で、しかもSMもの。もしかしたらめっちゃ痛いお話かなあ、と思いつつ手に取りました。
主人公は大学生の七夏。
彼は幼馴染の穂高と同居中。同棲、ではなくあくまで「同居」。だが、彼らには身体の関係がある。M気質の七夏と、Sっ気のある穂高との関係はお互いの性的欲求を満たす行為ではあったが、それ以上に彼らは親友という関係でもあった。
が、そこに七夏のバイト仲間の沢に二人の関係を知られたことで、その居心地のいい関係に少しずつひびが入っていき…。
というお話。
吉田作品は登場人物が少ない作品て少なくありませんが、今作品も同じ。
穂高×七夏の二人と、七夏を介して知り合う立石×沢という、2組のCPが紙面の多くを割き、というか、ほぼこの4人しか登場してきません。してこないのですが、この4人を通して彼らの内面、過去、関係性を端的に魅せる。さすが吉田先生です。
セックスの時はSとMという関係で穂高が高圧的、って言うと語弊があるかな。七夏に投げかける言葉や仕掛ける行動が若干乱暴だったりするのですが、平常時は寡黙な男性。一方の七夏は、反対に濡れ場の時は従順ですが平常時は明るく朗らかな男の子。このギャップが堪りませんでした。そして、そのギャップがきちんと物語に意味を与えているところも素晴らしい。
七夏と穂高は両片想いという王道のストーリーではありますが、そこにSMというバックボーン、立石×沢という二人の男の子たちの存在が加わることで一気に独特な作品に仕上がっています。彼ら2組のCPはとある事情などが絡み、どちらも恋人同士というCPではありません。あくまで彼らはセフレでしかない。その彼らが、紆余曲折を経て恋人になっていく過程にめっちゃ萌えました。序盤、セフレという関係なので穂高×七夏の二人の濡れ場はかなりあります。ただ、SMもの、と言い切れるほどのハードさは無し。身体に対する、というよりも、言葉や精神面で追い詰めていくプレイといったの方がしっくりくる濡れ場なのでSMものを求めて手に取られる方には若干肩透かしを食らう作品かもしれません。
立石×沢の二人のCPも良かった。
彼らの身体の接触の描写はありません。ありませんが、二人のぐちゃぐちゃとこじれてしまった関係性は満喫できる。色事の描写は無いのに、二人の間にしっとりとしたエロい空気感が漂ってるのがこれまた堪りませんでした。彼らメインのスピンオフも読んでみたいなと思わせる、そんな魅力あふれる二人でした。
SM、と聞くとどうしても身体、セックスでの情事をイメージしてしまいますが、今作品はそれよりも精神的な関係に重きをおいた作品だったように思います。シリアスに見えて、相手を想う愛情と一途さもあり、そこにワンコさながらの従順さもありエロもあり。非常にバランスのいい神作品でした。
最初は苦手だった吉田ゆうこ先生の作品。なぜか癖になって今では大好きで、次はどんな話なのか読む前からわくわくしながら単行本の発売を待ってます。
今作はタイトルからわかるのですが、SMの話しでした。でも、表紙が優しめな雰囲気なので本格的なSMじゃないだろうなと思ってました。
読んでみたら、想像よりはSMプレイだった印象で、嫉妬した時や3話と4話の穂高(攻)は限界がきてヤケになって切ない感じもありましたが激しめでした。
激しめと言うか迷走中みたいな、でも七夏を好きだから優しさがあるしネタバレになってしまいますが、本当はSじゃないのに七夏に合わせてSMプレイをしているだけなので、Sのフリでやってる感というのもわかりました。
SMよりも、2人の拗れた関係からどう恋人になるのかのほうがきになったし5話のベランダでちゃんと今までのことと向き合って話をして七夏が告白した後、一瞬穂高が最初に告白した時の状況(卒業式の日の教室で制服姿)に戻って、七夏にもう一度告白していいのか確認していて相当この場面に囚われていたのがわかって、だからこそ恋人になれてよかったし、その後『救ってくれてありがとう あのころの俺のこと』と穂高が言っていて救われてよかったね(泣)と思えたし、本当に救われているのは七夏なのにそんなふうに思える穂高だから2人の関係が成り立つのかと思いました!
七夏のバイト先で仲良くなった沢と、沢とセフレから恋人になる立石の2人がよく登場して、主に立石がですがお互いに好きな人と恋人になれるように動いてくれるし、みんな違う性格なのに4人でいると昔から友達でしたみたいに馴染んでました!!七夏もかわいいけど、沢の方がかわいいのが最後の方にわかってもっとみたかったです笑
ルームシェア、SMプレイはするけど恋人同士ではない歪な関係を続けている幼馴染みの穂高と七夏。
そこに七夏のバイト仲間の沢と立石が関わることで、その歪な関係性を自覚していき・・・。
穂高は無口で気持ちをあまり言葉にしないのですが、七夏を好きな事がすごくわかりやすいです。
七夏はそこに付け入る気なんてないのですが、無自覚に穂高を縛っている関係のような。
2人だけの世界に沢や立石が関わる事で
なぜこんな歪な関係を続けているのか、心の奥の思いを嫌でも自覚します。
痛みを伴う経験をしたことにより、2人の関係性が再構築されるのですが、その2人のやり取りがすごく良かったです。
恋人同士になった穂高と七夏は、やはりSMプレイを継続していきます。
穂高にとって
七夏のかわいいところを見たい=七夏が感じたり喜んでいるところなのだろうな。
Sであることが七夏に喜んでもらえる事で穂高にとっても喜びという、性癖としてのSMではなく恋人としてのコミュニケーションになったんだと思いました。
穂高にとってSMプレイが嫌な思い出になってなくて良かった。
というか、穂高は七夏に知らず知らずのうちに調教されていたという事なのだろうか?
SMって奥が深いですね。
やっぱりSMものは面白いな、好きだな、と改めて思いました。
関係性を掘り下げているSM作品だと思うのですが、重い気分にならない読後感の良いお話でした。
めちゃくちゃ良かったです。
繊細でかわいらしい絵とストーリーのギャップに痺れました。
キャラクターも魅力的で攻めの穂高にかなり感情移入しました。
後半の告白で泣いてしまった。。
吉田ゆうこ先生の「ミックス」が大好きなのですがこの作品、、同じかそれ以上に好きかもしれないです。
複数人出てきても分かりやすい!みんなに感情移入できる!面白い!!
最初はなんで?と思っていたことも色々明らかになると憎めなくなりました…。
脇の2人も本当に良いキャラクターだったのでスピンオフを是非読みたいです~!!
優しい筆致でえぐみのあるお話を描く吉田先生ですが今作特に素晴らしいと思います
想いのベクトルをまっすぐ相手に届けられない想いを言葉や行動だけでなく空気で描くのは本当に素敵です
特に今回は見開きで見てほしい美しいシーンがあるので見開きで見れる環境で読んでほしい一冊です
以下ネタバレ含みます
高校の卒業式告白を断られたのに、断ったのに一緒に暮らしSM行為の延長で体をつなげている幼馴染の穂高と七夏の2人
ある昼下がりの情事に耽った七夏はバイト先の同僚沢に2人の関係をセフレ?と指摘されてしまう。
2人は互いを思っているのに決して恋人同士ではいられない理由があった
若い二人の抱く心の傷と潔癖な思いが二人の間に見えない壁を作っている
相手の気持ちを思いやるからこその距離。
体を繋ぐだけでは届かない、届けられない思い。
動けなくなっている様に見える二人の間に、沢と沢のセフレと言う立石が一石を投じる。
(この二人も硬直した関係に膿んでいる)
目を逸らしていた事に向き合いやり直す流れと表情が本当好きです
穂高の不器用で想いが溢れた結果という事をきちんと理解している七夏の決断も芯がとおっていて愛を感じます
そして二人がもう一度やり直す数ページにわたるシーンが本当に美しく素敵です
過去があるから今があり
今があるから過去に戻れる
この表現にこの表現を選んだ先生の感覚に震えます
又攻めの無表情を装った表情が良い(両方の)
2度言いますが過去と現在が交差するシーンは一読の価値ありだと思う
初めて吉田ゆうこ先生の作品を購入しました。
他の方も書いていましたが、登場人物4人だけで、各人の内面や関係性をうまく魅せるところはさすがだなと。
失礼ながら顔の作画が好みではないかなと思いましたが、漫画としてのクオリティが高いので、全体としては面白く読めました。ただ、受けの七夏の思考や行動が自己完結的で女々しく感じたので、評価は萌2です。
ネタバレになるので詳細は控えますが、最終話の山場のシーンの演出は素敵でした。
初めての作家様です。
SMのお話かな?って持ってたんですけど
SMとはまた違ってなんか歪んでるなぁと思いました。
歪んでる…?拗れてる…?
穂高は昔七夏に告白して振られてて
身体の関係はあるけど『セフレ』という言葉で片付けたくない関係で
なんか脆そうで心配になりました。
そんな脆そうな関係に入ってくる、七夏と同じコンビニでバイトしている沢。
沢のセフレの立石。
沢と立石にも色々あって、お互いがお互いを好きなだけなのにここまで拗れて
読んでいてすごく切ない気持ちになりました。
でも、穂高と七夏は沢たちがいないとくっつかなかっただろうし、
沢と立石も七夏たちがいないとくっつかなかっただろうなぁって。
だからそんな4人がいて、色々あったけどくっついてよかったです(*´∀`*)
穂高は七夏と付き合えなくても、手放す気持ちは全くなさそうで
監禁までしちゃってたけど、そんな攻め好きなのですごくよかったです。
SMに焦点を当てた作品ですが、プレイ内容どうこうより、人間模様、気持ちの駆け引き、心理描写、トラウマ…などなど深みのある濃い内容でした。
吉田先生の作品は何作品か読んでいますが、いつもストーリーの切り口が斬新で魅了されるものが多い印象です。ありきたりな話じゃないから新鮮な気持ちで読むことができますし、最後はホワッと胸が温かくなる読後感に満たされます。
こちらの作品も始まりは不思議とも奇妙とも言える浜瀬と比良木の2人の関係に、おっ!?となりました。
SMプレイで成立する2人の恋愛の行く末を見届ける内容ですが、これはただの両片想いの話じゃないなと…読めば読むほど2人が抱える複雑な思いが露呈していきます。
そこに絡んでくる浜瀬のバイト先の同僚・沢とそのセフレの立石。この2人との出会いが浜瀬と比良木の関係の均衡を崩すことになっていくのですが、核心に迫るところまではハラハラドキドキの連発です。
挑発するというか反応を伺うというか…不穏な空気が漂う展開にもなっていくけど、ずっと変な形でバランスをとっていた2人の関係を打破するにはこのくらい荒療治が必要だったのかもな、と終わってみればそう思います。
後半までは浜瀬視点で物語を見ていたんですが、比良木の気持ちや過去の出来事にスポットが当てられたとき、比良木の切なくて苦しくて痛々しい気持ちがガンガン伝わってきて、胸がギュウ〜ッと締め付けられました。
それまでクールで何を考えてるか分かりかねる彼の気持ちがこんなに激しいものだったとは…と、目頭が熱くなる思いです。
過去を辿ればその時点で結ばれていたはずの2人の思いが、何年かの時を得てようやく元ある場所に収まったというボタンの掛け違えの物語。ようやく名前のつく関係になった彼らの開放的な笑顔と素直な気持ちにキュンとさせられました(^ ^)
SMモチーフなのでプレイ的にはそれなりにありましたが、激しいものじゃないし愛があるから苦手めな私でも全然読めました。
立石×沢のカップルの詳しい恋人内情も気になるところ。この2人のお話もいつか読めたらいいなと期待しています。
SM好きなので久しぶりに作者様の作品を拝読。
攻め受けのSM関係に異論はありませんが、攻めがかなり受けに対して健気に奉仕する執着系なので、個人的に攻めの属性にはクるものがありました。問題は受けですかね…。
攻めが受けに執着するのはいいのですが、本作の受けちゃん、攻めを繋ぎとめるためにSM関係を利用している感が拭えなくて。
受けのMがご主人様となるSを自ら選んでいる時点でSM設定のお話としては成立しています。が、受けキャラの自己評価の低さとM属性を混同させるような描き方はどうかなと…。しかも攻めは生来のSじゃない。攻めが恋情から努力してS行為に慣らされたのか、もともと潜在的にSで受けとのプレイをきっかけに目覚めさせられたのかが曖昧なところもモヤモヤします。
恋愛とSMは非常に近い心理状態にあるからこそ、できれば棲み分けしてして欲しい派なのですが、その微妙なラインを描いているというのならアリなのかも。
メインカプの他に同様のサブカプを配置することによってそれぞれの在り方を見直していく描かれ方なので、ラブストーリーとしてはきれいに昇華されているような印象でした。
キャラの中では、立石くんの達観した目つきと白鳥の水かき並みの忍耐力がツボ。
SMプレイは好きな方なので、購入してみました。
してるプレイは確かにSMなんですけど、七夏と穂高の危うい関係が気になってしまって、あんまりSMの方には集中出来ませんでした。
明らかに今の中途半端な関係が2人の間に影を落としていて、そこに立石と沢が加わり不穏な空気が漂い始めました。
嘘の交際なんてしたせいで、穂高の闇落ちルートに入ってしまいます。
その原因が助けに来るのにも何だかなと思いました。
過去から現在まで穂高が可哀想なのが気になりました。
好きな人に振られ、無理してSを演じていた?ようだったし、そこまで尽くしたのに横から知らない人に攫われたら闇落ちもするなぁと…
2CP共に危うい感じで、ヒヤヒヤしながら読む事になりました。