憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん

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憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神29
  • 萌×215
  • 萌5
  • 中立6
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
226
評価数
55
平均
4.2 / 5
神率
52.7%
著者
河飯じろう 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ジュネット
レーベル
eXピアスシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784910582078

あらすじ

仲村洸ことなかむーは、中学2年の頃、同中の先輩・川田芳一に告白したが、
芳一がそのことを同級生に話し歩き、馬鹿にしたため人間不信になり不登校になってしまう。
なかむーは芳一を見返すために努力を続けるものの空振りばかり。
業を煮やしたなかむーは、芳一を拉致・監禁し、人生を不自由にする計画を実行にうつす。
そして、共同生活を続けるうちに芳一のことを"嫌い"だと思い込んでいた気持ちは、そうではなかったと気がついて…!?

表題作憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん

仲村洸,中学時代の後輩
川田芳一,大学生

同時収録作品巨根ハンターHIROTO

同じビルの6階で働くリーマン
陣内ヒロト,エンジニア

その他の収録作品

  • 数日後

レビュー投稿数5

タイトル通りな作品

「憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん」
このタイトルを見て、まず私は以下のような印象を受けました。

憎くて:憎しみものか……
憎くて:2回繰り返すとは相当キてるやつだ…
愛しい:憎しみの中の愛!良!
僕の:独占欲滲み出てる!!
芳一くん:芳一くんに執着してるんか…これはドロドロ愛憎BLに違いない

恐らくこのタイトルを見た人の中には、私以外にも愛憎BLか…!!と腰を据え衝撃に耐える準備をした人もいることでしょう。
率直に結論を言ってしまえば、この作品は憎しみ!!!!!!!という感じではなかったです。

だからといって、タイトル詐欺だったのかというとそれもまた違うと感じます。
憎くて憎くて、から愛しいに繋がるタイトルは、攻めが己の感情を憎しみとして覆い隠していた感情が溢れてしまったようなものなのかなと感じました。つまりはそのような作品なのです。

なので、憎しみ!!愛憎!!!を求めている人にはもしかしたら物足りない作品かもしれません。ドロドロした感じもほとんどないですし、軟禁ものなのにどこかコミカルです。

殴って自由を奪っておいてなんやかんや自由行動させているのも、憎しみを抱いていて嫌いとか言っちゃうのに本当は好きなのも、攻めの行動はどこか矛盾を孕んでいるようで、でもそれが絶妙な加減で大変楽しかったです。

7

アホっぽい子達の可愛い監禁

読んだ事のない作者様ですし、「監禁」って怖いかも…。でも絵が好みで気になって読んでみました。

すごい良かったです!!!
迷ったけど読んでみた自分を褒めたいです。

大学生4年の春、芳一は後輩の仲村の家に監禁されます。
仲村は中学時代に芳一に告白して振られ、周りに言いふらされた事で人間不信になり不登校に。
芳一を見返すためにこれまで頑張ってきました。
そして監禁に成功。
だけど
手錠をして監禁は監禁なんですが、痛めつけたりすることはなく。
一日一個のお願いを聞く事で手錠を外すルールや、学校やバイトにも行く事ができる…。
何だかんだと仲村との生活が快適になりつつある芳一。
監禁なんですが、バイトからちゃんと仲村の家に帰る芳一。
一日一回のお願いでえっちな事をするんですが、それも受け入れてしまってます。


芳一はチャラめの軽いノリ。ちょっとアホめで何だか憎めないキャラ。
仲村は監禁しようと考えるちょっとヤバめな所があるかもしれないです。
ヤバいんですが、何だかんだ芳一には弱いし、仲村もアホめ。
「監禁」というヤバめな行為なんですが、2人がアホっぽいんで悲壮感や気持ち悪さがないんです。
やり取りがコミカルで、むしろ笑ってしまいます。


芳一に対する感情は復讐心だけでない事に気付いていますが、認めたくない仲村。
監禁(ぽいとこ)されてるのに仲村との関係が心地よくなっている芳一。
監禁という始まりだったけれど、モテるチャラ男八方美人と、恋心を拗らた執着童貞の2人の恋愛に変化していきます。
この2人が不器用で。最初にアホな監禁生活を見ていたからか、余計に可愛く感じて応援する気持ちでいっぱいになってました。

歪だけど、おバカで不器用な王道の恋愛のお話だったと思います。
絵も美麗な絵という訳ではないんですがお上手で
キャラの表情が豊かで可愛くてすごく好きです。
えっちなシーンもすごく良かったです。

もう1編、短編の「巨根ハンターHIROTO」もアホエロコメディで面白かったです。
2編とものカップルのこれからも見たいぐらい好き!
とても面白かったです!

4

拉致監禁から始まるラブ・コメディ

拉致監禁に強制開発、ヤバいのいっぱい!
ダーク要素満載なのにコミカルでシュールな二人の
拉致監禁から始まる物騒なラブコメでした♪

クズ大学生の川田芳一は中学時代に告白してきた
かつての後輩・仲村洸の仕掛けた罠にまんまと嵌り、
拉致監禁されてしまうことに。

仲村の目的は芳一への復讐でした。
芳一に告白するもこっぴどくフラれ、
その上周囲にバラされ笑い者にされ、
芳一のせいで人生がめちゃくちゃにされたという仲村。

とはいえ、仲村の芳一への態度は
どう見ても復讐には見えません。

監禁して自由を奪われ、尻を開発されてしまいはするものの
暴力で身体を痛めつけることもなく、食事も風呂も与え、
むしろ至れり尽くせり生活。
根がヘタレなので強気ではいるものの、芳一が否といえば
無理強いもせず、許容範囲内で芳一をじわじわと開発する日々なのです。

本当は「嫌い」ではなく、「好き」なんじゃ…?

一方の芳一も仲村の過度な執着や性的欲求を向けられることに
不満を示すものの、なんだかんだで流されてゆきます。
ストックホルム症候群ともちょっと違う気がするけれど、
最初は不快しか感じられなかった芳一の態度に
仲村への愛着が感じられるようになってゆきます。

そんなある日、仲村の「嫌い」に傷ついている自分に気が付いた芳一は…。

「嫌い」と口では言いながらも芳一に献身的に尽くす仲村と
「キモイ」と言いながらも仲村の求めを従順に受け容れ続ける芳一。
これって実はとっくに両想いなのでは?

言葉とは裏腹に滲み出ているのは執着や愛着で、
だからこそ意地の張り合いの末にすれ違ってゆく二人がもどかしい。
本当に素直じゃないんだから!
まさしく「愛と憎しみは表裏一体」という言葉がしっくりとくる二人でした。

散々芳一に尽くして振り回された仲村が若干不憫だったので、
最終的に芳一がまんまと絆され、折れたのはちょっぴりザマァでした。

拉致監禁はするし、粘着質だし、変態性癖だしで、
芳一からキモイと言われてしまう仲村ですが、
黙っていれば普通にイケメンなんですよね。

ただ、芳一に恋をしていなければ冴えないままで、
現在のイケメンバージョンには変身していなかったんだろうな。
たしかに、相当気持ち悪いけれどその気持ち悪さこそが
仲村の魅力であり、いとおしさなんだろうなと思います。
どこまでも一途で愛情深く、ヘタレな一面も可愛く見えてきました。

結末はちょっとあっさりしていますが、逆にロマンチックだったり、
ほのぼのしたこの二人のハッピーエンドというのも似合わないのかも。
ちょっと物足りなさもあるけれど、描き下ろしの後日談でその後の二人が
垣間見れたのは嬉しかったです。

3

アホアホDDカプと巨根ハンター!

ピアスさんはあんまり読まないですけど、アホ同士の大学生もの&アホエロ短編の合わせ技?で面白かったです。

まず、アホをナチュラルに描けるの、尊敬してます。人を笑わせる芸人さんに通ずる難技だと思ってます!(キリッ)

あと、絵柄がいいですよね。顔と体付きのバランスがしっくりくる。表題作の受けが結構細身なんですけど、なんかリアルでエロいんですよ…

表題作は、攻めが中学の時にコクった受けに振られ復讐を決意→大学生になって恨みをぶつけるチャンス到来→受けを拉致監禁——っていう流れなんですけど、ノリはライト。ギャグです笑

どっちもアホ可愛いんですよ〜。二人とも、行動の目的と動機がどんどんズレていっているのに気づかないんですよね。そういう他人事とは思えない人間の哀れさみたいなものをおもしろおかしく描いてこちらを油断させつつ、クライマックス以降、じわりとシリアスなトーンを出してくるあたりも上手くって。

結局は攻めの一途な執着愛なんですけど、攻めが混乱していったん受けを遠ざけてからの形勢逆転に萌えますよねこれは。

なんたって受けがキモチよさそうでなによりな締めくくりです♡

「巨根ハンターHIROTO」

は、そのまんま。夜な夜な巨根男を物色しては己の眼力を試し、アタリが出れば成果を自画自賛する主人公。次の獲物は喫煙所でよく一緒になる、同じビル内で働く会社員。いとも簡単に彼を落としたものの…

どちらもラブあってのエロで楽しく読めました。このままギャグ路線をキープしていくのか、あるいはシリアスな切ない系を繰り出してくるのか…、楽しみな作家さんですね〜♪

アホ連発してすみません。「アホ=愛しい」ということなのです、わたしの中では、、。

1

なにが ストックホルムだ烏滸がましい ッ!w

恨むとか 憎いとか 呪いとか
そんな文字が目の前ちらつきゃ買っちゃうに決まってんでしょうよ?

しかも名前が芳一(ほういち)よ?

映像でみたことある? 耳なし芳一 あの怖さ
最初みたときチビりそうなのどんだけ我慢してみたか

って 「ほういち」じゃなく「よしかず」だと?
すんげぇ薄気味悪いの期待してたけど えぇ 挫けそう Orz ←バカです


そこそこの大学通って そこそこの生活して そこそこ可愛い女抱けりゃ……
なんて思ってたら可愛い女に殴られ拉致監禁されましたッッッッ! あぁ無常ッ!

それは中学時代告白してきた後輩を手酷く振ったことから始まる積年の恨み


拉致監禁なんて言えばなかなか物騒でドス黒いもの想像しちゃうけど 恨み辛みが一周回った大好きが故の大暴走ってやつなのでたまに立場逆転しちゃうヘンテコさ

手錠に足枷つきの軟禁に付き物の尿意
もうこのやり取りがバカすぎて こちらも大概なバカなので堪えきれず吹いたんですが
これは最早 ストックホルム症候群か はたまたただのほだされか

いやこの場合 慣れと惰性だなw

トラウマ回避さえすれば快適軟禁生活を謳歌するお話に 両想いでのエロはあるのか?


お願いしてさせてもらう攻めフェラの描きかた巧すぎて
だって 小さめちんこは数人見たけど 咥えて伸ばすとか見たことなくね?

大爆笑はないです
なんならバカバカしさが勝ってせっかくの誤解と勘違いを思い知ったせつない部分までブッ壊す勢い


憎い恋しい 憎い恋しい 巡り巡って今は…変しい ←八代亜紀もびっくりw

コミカルよりアホ寄りなシュールさなので 読む人選ぶ作品なのかな?とは思います
変態のあたしとしては ちょいちょい笑わせていただけましたけど


執着の理由が恨み辛みではないものだと知った 洸
なかむーのする行為はすべてキライからくるものだと思い知らされた 芳一

玉砕覚悟で想いを口にした彼や彼女とは大違いに 口にしない事ですれ違ったふたり
その想いがきちんと重なる日は ぁぁああああ? なんだそれぇええええぇぇ


最後の最後までいい意味でアホすぎるこのふたり
悪くないです ほんと悪くないんだけど… どうなんだろぉ

同時収録に話が切り替わってるのに顔の区別ができなくて大混乱とか 
書き下ろしで気になるところ一気に片づけにくるとか
流され侍がキライじゃなくて シュールなお話が嫌いじゃなければ試す価値あり

だと思います って感じかな

2

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