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canis the speaker
1巻と同日発売になった『CANIS-THE SPEAKER-(2) 』。
ノブを見つけ出すために奮闘するハルとサム、一人で生き抜くために策を練るノブ。その三人の男たちのお話です。
子どもの時からの夢だった警察官になったハル。けれど、それは子どもの時に夢見ていたように「正義の味方」になるためのものではなかった。
とある思惑をってトレーダーになったサム。
二人の想いは「ノブを見つけ出すこと」。そのために二人は時に違法な手段すら用いて情報を集めることに躍起になっている。
そんなある日、サムは仕事の一環でとある場所に行き、そしてそこで「岩城和昌」と名を変えたノブと再会する―。
ノブが受けてきた過酷な過去を知ったサムのハルの哀しみがなんとも痛いです。
そして、その過去を乗り越えようとするノブと、それを受け入れるハルとサムの男気にも萌えが滾る。過去は消せない、けれど、彼らは過去にけりをつけるために行動を開始する。
警察官だったハルが、『CANIS-Dear Hatter-』でマフィアのボスになっていた理由も見えてきて、前作とのリンクとか伏線の回収の素晴らしさに圧倒されます。
この三人は凄く強いきずなで結ばれている。
ハルとサムでノブを抱く、という構図はありますが、それぞれがそれぞれのベクトルで他の二人を愛してる。各々が自分でできることで2人を守りたい。
行動派で恐れずにいろいろなことに向かって行くハル。
頭がよく頭脳で解決に向けて動くサム。
ハルとサムに憧れ、自分なりの「武器」を見つけたノブ。
MRCHで三人が誓ったように、ずっと三人でいることができたら。大人たちの欲望のはけ口になることがなかったなら。そう思うと胸が痛かった。
再会した三人は、同じ目的に向かって行動をはじめますが、でも彼らがしていることは犯罪なので、ハピエンを望んでいますがどういう結末を迎えるのか…。
描き下ろしは「DON'T CALL ME THAT NAME.」。
15Pありますが、これがまた切ない…。
ノブの名を捨て、岩城和昌として生き始めたノブ。彼にとって、「ノブ」という名の持つ重みが描かれていて切なかった。
新装版になるのにあたり表紙も変わりましたが、これがクッソカッコいい。
1巻のノブのイラストも良いけれど2巻のハルの男の色香はヤバいほどです。3巻はサムの絵柄になるのかな。
あー、もう続きが待ちきれない。
早く続きが読みたいです。
全てが規格外ですごすぎる。度肝を抜かれるわ、胸を抉られるわ・・すごい。一度目読んだときは正直すごいけど話がわからーん!難しい!だったので(でも一気読みしました)二度目はノートに登場人物と関係図を書き出しながら読んだらなんとかついていけている感じがします。3人の再開のシーンもまあすごい、もう台詞なしでピリピリ感が伝わるこの画力。ZAKK先生の作品を初めて読みましたが、ほんと色々びっくりしています。話は苦手分野だろうなあと思っていましたが表紙の魅力に抗えなかった・・そして案の定苦手分野ど真ん中だけど買って良かった。カッコ良すぎてどうしていいかわかりません。3巻が楽しみです!
旧版の表紙もハル、新装版の表紙もハル。イケおじ風。
でも「ハル編」という訳じゃなく、大きく事態が動く巻といえる。
というのも、長い時を経て3人が再会するから。
あの時孤児院の同室仲良し3人組が引き裂かれ、ノブは地獄に落ち。(それはノブがアジア系だったからなの?)
サムとハルは「良い家庭」へ。真っ当な孤児院からの卒業。
サムは秀才で、それゆえハルはサムに辿り着く。
その才でどんどん「上」に上がっていくサムと警察官になったハルは、勿論孤児院/シスターの秘密暴きを諦めてない。
…という所でサムとノブ/岩城、再会!
3人がまた会えて、それぞれがより一層力を持って真相に迫ろう、と意を固めるという巻。
ハルも地下に潜り、サムが頭脳となって事態を動かしていく…
3人の絆は変わらず、いやより強固。3人で「寝る」ほどに。
そしてもはや弱い子供ではない3人の取る手段は、限りなくアブない。何よりもまず3人のため。他の人の命すら見捨てて。
CANISって「イヌ」ですよね。
リョウと沓名のストーリーの時はワンコという解釈したけど、こっちは狼?ヤマイヌ?
群れの仲間だけを信じ、他には牙をむく3人。