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boku janakya dame deshou?
すっごく良かったです。こういう作品に出会えるからBL読むのはやめられないんだよな…と思いました。
表紙とあらすじからは想像できないようなストーリー展開で、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる気がします。現に私にはブッ刺さりました。
キラキラふわふわかわいい攻めと、終始余裕のある年上受けが大好きな私は、
「なんだこのカプさいこ〜だな!!」の気持ちで読み始め、読み終わる頃には「なんだこのカプは…最高だな……」となりました。
語彙力がなくてすみません…。
家庭環境が原因で歪んでしまった攻めと受けの共依存BL、ではあるんですが、作品全体の雰囲気は暗くないし重くないんです。むしろコミカルな印象が強いくらい。キャラも明るいし絵も綺麗だし。
だけどふいに、暗闇に引きずり込まれそうな気配があって苦しくなる。
この塩梅が絶妙で、シリアスになりすぎないかんじが私はすごく好きでした。
二人だけだと閉鎖的な関係になってしまいそうなカプなんですが、受けの友人たちが外側から程よい距離感で関わってくれるので、安心感もあります。
そして二人の関係の着地点も本当に良かったです。ここが最高。何回でも読みたい。噛みしめたい。
「普通」じゃないし正しくもないけれど、正しくないまま生きていくことをゆるしてくれるような、希望と救いの話でした。
堅いレビューになってしまいましたが「しんどい、暗い、痛い」みたいな作品では全くないので、ぜひ気軽に読んでみてほしいです。
この作品、なんでもっと評価されないんだろう。もっと伸びてもいいと思います。
適度に頭がおかしい2人が円満にくっつくまでを見守る過程がとても楽しいです。
おかしすぎないけど、確かに2人ともおかしいので緩く楽しめます。重すぎるストーリーじゃないのがいいなって思いました。1巻でしっかり纏まっていて、続きがなくても割と満足できるなという感想です。
勿論読みたい気持ちはありますが(ーー;)
絵も綺麗だしストーリーもいいしオススメの作品です。
平眞さん作品では2番目に人気の本作ですが、受けの性格に難ありと事前に知っていたので、元々買う予定はありませんでした。
でも30%引きでもうダメだった。買っちゃうよね~。
まんまと出版社の策略にハマるわたくし。
一番人気の「きょうもたのしくいきましょう」だって攻めの性格に難ありだったのにあんなに良作だったので、今回もそこまで不安はありませんでした。
本当に嫌悪感を覚えるほどぶっ飛んでいるわけではなく、どのキャラもきちんと要所要所は押さえている常識人ですし、特に本作のCPはなんと作者のお気に入りキャラx2なんだそう。
「束縛されたいイケメンx束縛したいイケメン」の割れ鍋に綴じ蓋CPです。
相手に嫌われないよう、自分は変わるべきなのか、それともそのままでいるべきなのか?というテーマ。
オチにびっくりしました!
やっぱり平眞さん作品は会話が面白い!
作風が好みに合わない人は「セリフが長くてイヤ、文字多すぎ」って言うと思う。
いやぁ~でもファンとしては逆にそれがいいんだよなぁ~。
そしてなにより人間関係の機微!を、ほんっとーーーによくわかってらっしゃるし、カチッと言語化もしてくださるので、読んでて気持ちいいです。
すごく深い、哲学的なお話でした。
個人的には、受けの友人CPもすごく面白そうな間柄(キレイ系長身年下x真面目短髪メガネ)だったので、そっちももっと見たかった。
そして彼ら3人の友情描写もえがった。
沙奈がかわいい!
(でもなんでトランスジェンダーでもないゲイ男性なのに男性名じゃないんだろう?)
本作、すごくオススメです。
特に心に残った言葉:「俺と君らの愛が違うんじゃないよ 愛の形はみんな違うの みんな違って みんな変なの」
面白かったです。
読む前はワガママ受けのなんやかんやな話かな~っと軽く考えていました。
社会的地位はあるのに育ってきた環境から、かたや人に対して要求がありすぎ、かたや自分に対しての要求をほっする。
攻めは認識されていない環境で自分を失くして、自己の確立ができないまま大人になっていて、
受けは人から要求されすぎた結果、自分と同じように要求に対して返してくれるひとを求め続けている
という設定です。
双方辛めの環境で育ってきましたが、大人になった現在は明るいのでそこは救いですが、それも足りない何かの裏返しみたいなところがあって切なくなります。
受けの要求に難なく答える攻めに対して、捨てられたくない、となる気持ちも自然で、どういう答えになるんだろう、と思っていました。
結果、とても納得できる2人の答えですっきりもあり、生活して生きていくとはそういうことの繰り返しだよな、とリアルな感じもしました。
個人的に初読み作家さんでしたが、すごく当たりでした。
身体の線とバランスもよかったです。
脇の受けの相談役カプもいいキャラクターだし、こういう人間関係もリアルにあるよなぁ…って思いました。
割れ鍋に綴じ蓋CPここにありでした。
平眞ミツナガ先生、面白い作品描かれるのに何故か跳ねない…つらい。そして平眞先生がウケ狙いで自分を崩しそうにない職人タイプっぽいのがまた。勝手な想像ですけど好きですそんな先生が。
私が何度でも読みたい属性"離れたくなくて離れないといけなくなる前にぶち壊そうとする受け"が登場しました。曲者上等!ってひん曲がり方をしたキャラクターでどう展開するのかワクワク。この毒にぶち当てるなら強い毒…う〜んまさに劇薬でした。
高津は分かりやすく自分本意だけど、美幸もおそろしく自分勝手。ただ2人とも幸せのため、己の欲を満たすためには誰かがいないといけない人で。世の中には1人で幸せになれる人もいるけど、この2人はそうでないので、この偶然出会った絶妙なバランスの上で踊り続けるしかない。さらにタチが悪いのは惚気たいタイプの人間であること。2人で完結しないので巻き込まれるお友達。確かに適切な距離で付き合えば面白そうではある。
沙奈×有馬はハイライト部分だけ見せられて気になる〜。既刊なのかと思ったらそうでもないようで。