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sonokuchibiru ni yoru no tsuyu
無邪気な子ども心も言葉で伝える術を持たず暴力的に襲ってしまうのが痛い…精神的に子どもだったからと言っても痛い痛い…そこから拗れて拗れて大人になって再会してやり返されるわけですが、本当にどうしようもなくて、心が痛い痛い…切なさもしんどくて辛いんだけど、最後まで読ませて、あぁ…ってなるのがすごいところ!
そして、修正はチラチラ見える蛍修正だった(電子シーモア)昔は緩かったのかな。 花音は巨大白なまこだったり傾向が読めません。
いじめられっ子×いじめっ子の下剋上CPたまらなく好きです…!
琢紀は好きな子をいじめて悦ぶドSかと思いきや、ちゃんと理由があったんですね…
誤解とすれ違いから2人の関係がこじれていくのが辛いけどめちゃくちゃ面白かったです。
首筋に気づかれないようにキスするシーンや病院での告白はせつなすぎて泣きました。
恭一もやっぱり気付いてないだけで最初から琢紀のこと好きだったんですかねぇ…
それか憎さ転じて愛情へと変わっていったのか…
続きが気になって次々とページをめくる手を止められずあっという間に読んでしまったので、もう少し恭一目線のお話も読んでみたかったです。
すごい、復讐ものとしてちゃんとしてる!というのが中盤までの感想でした。昔苛められていたとか、邪険に扱われたとかで、大人になってから復讐を企むという導入の作品はいくつか読んできましたが、最初は優しい顔をして付け込み、相手を惚れさせてから手酷く振るというような展開が多く、この作品のように最初から敵意剥き出しで犯す、というやり方は珍しいのではないかと思います。学生時代の苦い思い出。ちょっとした心のすれ違いが、最悪の別れ方に繋がってしまって。琢紀のしたことは許されることではないけれど、当時の彼の複雑な気持ちには十分同情の余地がありました。
鈍感で弱々しかった恭一は、あれから憎しみで豹変してしまい、心底琢紀を恨んでかつての彼と同じ行動をやり返す。最初の何回かは本当に恭一から憎しみの感情しか読み取れず、変に甘さを感じさせることがないよう徹底されていて良かったです。いくら琢紀にも同情の余地があるとはいえ、それは恭一の知りえなかったことであって、彼には突然強引に犯されたという事実しかないのだから、これくらい恨んで当然だったと思います。心情が変化していくのも、あくまで琢紀目線。あの頃も今も、どうしようもなく恭一を好きなのだというモノローグが切なくて。胃潰瘍になるほどやつれて、ようやく気持ちを告げた琢紀。そこで恭一も初めて彼の本音を知るんですよね。長く苦しかった道のりだったけれど、一度の過ちを昇華させるには必要な期間だったんだなぁと。最後に恭一も琢紀を愛おしい、可愛いと感じているところを読めて嬉しかったです。
『答えて姐さん』の【お題スレ】に「バス運転手が主人公ってなんか萌える」という主旨の書き込みをしたら教えていただいた作品。
電子書籍で読了。たぶんもう紙の本の新品は入手出来ないのではないかと思います。
たくさんレビューがありますけれど、結構「痛い」という感想が多くて「そんなに痛いのかぁ……どういう方面で痛いのかな。痛いのには耐性があるけれど、二人のどちらかが無神経だから、もう片方が痛くなる、っていうのはちょっとなぁ」と思いつつ、恐る恐る読んだのですが。
いやー、ピュアじゃないですか!
本当に沢山レビューがありますので詳しい内容には触れませんが、美しい回想シーンが描かれてから、地獄のように責めさいなまれる現実の辛さが更に際だって、ラストのカタルシスが半端ない!
その割に本編の終わり方がさらっとしているのも好みです(同時収録の『新しい夜』と、あとがき4コママンガでちゃんと甘々をやってくださっていますが)。
しかし、電車ではなくバスの運転手っ激しく萌えるなぁ。
私が良く使って馴染んでいるからかもしれませんが、バスの方がちょっとだけスマートじゃないからなんじゃないかと思う……
学生のころ、皆のリーダー的存在だった和田に犯された若江が、
大きくなって平凡になった和田を、今度は逆に犯してあの頃の屈辱を晴らす話です。
あんなに優しくて気弱そうな若江をここまで鬼畜ドSに変えてしまったのは、何者でもない、和田自身なのです。
攻めが昔掘られてたとか、攻めの受け描写がある作品が好きなので私的にはヒットでした。
学生時代は和田×若江ですが、成長してからは若江×和田です。リバにはなりません。
凌辱モノなので、いろいろキツい描写もありますが
そういうのが好きな人にはおすすめです。私は結構好きなので良かったですw
バスの中で無理やり…ってシチュが萌えました。
キツいと言っても暴力はないです。ただ受けの精神的な衰弱がすごい。
どんどん弱っていく様子が見られます。ストレスで攻めを殺しそうになるし、血吐いて倒れるしでいろいろ痛々しい。
そこからハッピーエンドになるまでが救いなんですけど、過程がつらい。
でもこの受けの和田さん、「やめてください」とか「お願いします」とか懇願するのに、最後まで頑なにあのときのことは謝らなかった…。気丈だった。
それは若江のことが好きで、その気持ちに嘘をつきたくないからって知ったときはちょっと泣きました。
最後の4コマがほのぼのしてて最高。
こういうのがずっと続いてほしいなと思います。和田はもちろんなのですが、若江も若江でこの15年間ずっと苦しかっただろうし…。
幸せになってくれて本当に良かったです。
ちるちるのhttp://www.chil-chil.net/compNewsDetail/k/blnews/no/13448/
「きみは、俺の分身 執着共依存BL漫画」で紹介されていたので読んでみました。
執着大好き、共依存大好きなので・・・
しかし、うーーーーむ、これは私にはキツかったです・・・。予想以上に。
レイプというのも事前で理解していたつもりだった。
しかし、ここまで何度も何度も執拗に、というのは知らなかった・・・。
復讐だったら一回でいいのに、その後も何度も何度も続く=執着という構図もわかるし、15年間という年月の末の拗らせ&歪みは判るんだけど、これ自分だったら冗談じゃないよな・・・と思ってしまいました。
今まで、BLの登場人物に自分を重ねることは一度もなかったのに・・・・
男女関係なく、人間としてこの扱いは酷いと思ってしまった自分。
受けは陵辱されながら、15年前の気持ちに気づいて今の気持ちも自覚する過程が描かれているんだけど、攻めが受けに対してどう思っているのか分かりづらくて、心折れそうでした。
攻めも過去に触れた時の戸惑い顔とか、少し揺れ動いた顔が描かれているんだけど、あれでは自分的には足りない。
陵辱しながらも、もうちょっと愛の欠片が表面化していないと私はダメなんだなという自分の好みがわかりました。
そして攻めの表情で、一度も自分がぐっと心持っていかれるところがなかったのが致命的でした。書き下ろしですら・・・。
いや、言ってることは可愛いんですよ。受けの笑顔が欲しいみたいな事言ってて。
でも、攻めの表情に対して一度も萌えなかったのが残念です。
BL界隈では「陵辱モノ」って一つのジャンルになっているものの(それもすごい話ですが)、私はあまり得意ではなく、それでも最後は収まるところに収まってメデタシメデタシ♡…となるから読める、と常々思っています。
ところがこの作品は、後半まで後ろ暗くてガチで根深い陵辱+復讐モノで、ハラハラ感がハンパなかったです。そのぶん、カタルシスとも言えるクライマックスの展開が優しくて穏やかで、心底ホッとしました。好きなジャンルではないのに不思議と読後感の良い作品だなーと思います。
CDが聴きたくて原作に挑戦してみましたが、陵辱だ復讐だと言いつつすぐお互いに絆されちゃって甘々な雰囲気になるような中途半端なお話ではなく、しっかりとしたドラマになっていて読み応えがありました。
評価は「萌x2」というところですが、残念ながら苦手なタイプの絵なので★マイナス1です。
深井結己さんの作品はほろ苦いストーリーが多いのですが、この話はわりと甘い方だと思います。
15年前のあることがきっかけで、二人はお互いに裏切られたと感じ相手を恨んじゃってます。というのも10代の頃は、それが恋だとは気付かなかったからなんですね。若江の方は子供の頃とずいぶん人格が変わりましたね。あんなに素直で可愛かったのに。それくらい、過去の裏切りが心の傷になってるのかなぁ。
遠回りしたけど、15年越しの想いが通じ合ってホッとしました。
「さようなら、と君は手を振った」を読んでから
深井結己さんが好きになりました。
どこかのブログに
「深井さんの作品と言えば、トラウマになるけど、おすすめの作品」
っと書いてあって、
それ以来ずっと気になってたこの作品…
こりゃ〜トラウマになるわ(笑)
昔傷つけてしまった(なんてもんじゃない)友達との再会から始まるこのお話。
ざっくり言うと、
その友人が彼に復讐を始めるんですが、
これが…結構エグくて読んでるこっちがトラウマになりそう…。
なので、あまり病み攻め?がきつい方にはおすすめ出来ないです。
絵もそうですが、
心理描写が上手いので、
読んでるこっちも結構疲弊します。
でもそれが大丈夫な方には是非読んで欲しいです。
なんで彼が昔彼を傷つけてしまったのか…
やった事は勿論許せるものではないけれど、
子供だからこその好きな相手への純粋なまっすぐな気持ち。
だからこその自分だけではどうしていいか解らなかった残酷さ。
大人だったらまだ他の引出しがあっただろうに…
でも大人でも、その彼が持つ純粋も残酷な気持ちは解るし、持ってます。
人を好きになれば誰でも。
そして大人になってからも消えない
傷つけてしまった理由の悲しみと後悔、動揺と葛藤、
同じ経験をした事はないので、
解るなんて簡単に言っちゃいけないけど、
こっちもそれなりにはよく解るし、感じるから、
なんとも言えない…せつないの一言では片付けられない
なんとも言えない気持ちになりました。
(本当、深井さんは心理描写が上手いから、押し潰されます)
病院でのシーン、泣きそうになりました。
好きになってごめん…って。
好きになり過ぎた、
コントロール出来なかった、
誰にも相談なんて出来なかったろうし、
やった事は勿論許せない、一生苦しめられてもしょうがない事をやってしまったと言えるけど、
本当、あの一瞬にすべてがこめられてて、
やっと彼が昔傷つけた彼に自分を見せる。
そしたらもぅ、走馬灯のように
その前の1シーン1シーンを思い出して、泣けてきました。
その後は、もうちょっと1、2話足して欲しかったなっていうのはありましたけど、
ちょっと簡単?って気もしてしまいましたが、
でもちゃんと次にいけたので救われます。
人によっては納得しないかもですけど、
私はこれがないと立ち直れません。
この後の2人ってどうなったんだろ…
一筋縄ではいかないとは思いますが、
幸せになって欲しいです。
深井さんの作品は重いイメージが強く、
精神的に追い詰められるのが多いイメージがあるのですが、
最後まっすぐ見つめられて、想いを伝えられるシーンとかって、
光が射してくるような…もぅ読んでるこっちは何も言えないって感じが好きです。
初めて深井さんの作品の試し読みで
たまたまそのシーンを見たのが読み始めたきっかけだったのですが、
あの一瞬の表情、それだけで「何も言えません!」って位、
綺麗で、泣きそうになりました。
今回のもそう。
表紙だけだとどこかのエロ漫画に見えますが、
(私だけかな…)
内容は全然違います。
おすすめの作品です。
大好きな作家さんでした。
深井さんを初めて読んだのはレディコミで、今までその手の漫画で心に残る話など読んだ事なかったのですが(目的がエロのみなので仕方ないのですけれど)初めてそういう作品を読んで衝撃を受けたのを覚えています。
で、BLも描かれ始めて、初めてのコミックスはアイルランド紛争の話など切り口が斬新だなあと更に感心致しました。
で、続けてBLを買ったのですが、段々エロだけの話になってしまい、がっかりしたのが何年前だったか。
それから離れてしまったのですが、最近、またちょっと読む様になりました。
昔のエロだけの話ではなくなり、BL初期の雰囲気に戻ってこられた感じで嬉しいです。
これもその一つ。
昔、無理矢理犯した相手と再会して、色々復讐(?)される話なのですが、あらすじで受ける印象ほど、ハードではなかったです。
バスの運転手さんで車内であれこれとか、矢張りマニアックだなあとは思いました。
好きな話かと云われるとそこまで好みではないのは少々残念ですが、心理描写など矢張り上手い作家さんですねえ。
ああ、そうか。私は眼鏡攻めが苦手なので、多分そういう理由程度で好みじゃないのだと思います。
しっかりしたお話が好みの方には、おすすめです。
これからも、エロメインよりもお話で読ませる作家さんでいて欲しいなあと切に祈っております。
BL業界の作風の流れを思うと、がっつりエロメインだったのは編集部オーダーだったかもですね。
いや、それはそれでありなんですが。
あ、ドラマCDになっているのですね。それは知らなかったです。