祝デビュー25周年!! 深井結己が贈る、働く男たちの純情LOVE決定版!!

童貞刑事

doutei deka

童貞刑事
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×212
  • 萌14
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
11
得点
100
評価数
30
平均
3.4 / 5
神率
6.7%
著者
深井結己 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
価格
¥710(税抜)  
ISBN
9784801964426

あらすじ

子供の頃に助けてくれたお巡りさん・西 一浩に憧れて警察官になった桜畑永太。
しかし、憧れの人は冴えないバツイチのおっさんになっていた。
そんなある日、捜査中に遭遇したコンビニ強盗に西が切りつけられ負傷。
その光景を目の当たりにした桜畑が、思わぬ行動にーーー…!?
優秀でイケメンな後輩刑事に処女を捧げられたおっさんの運命は!?

表題作童貞刑事

西 一浩,刑事,バツイチ
桜畑永太,刑事

同時収録作品ケミカル・マテリアル

木幡翔,教師,元生徒
仲川,化学教師

同時収録作品お前のせいでいいのかな

川路,リーマン,主任
久浦,新人リーマン

同時収録作品蜜の色の空

原田,ゲイバーの店員
船坂,友人に失恋したリーマン

同時収録作品心裏腹

塩田,元リーマン,編集兼ライター
久浦 信之,前の会社のバイト,カメラマン

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下 マンガ「心やさしき編集者」「心やさしき被疑者」

レビュー投稿数11

チェリーが健気すぎる

 ちるちるのこのページからRenta! のサイトに飛んでサンプルを見たのですが、買って読み始めたら「あれ、出だしが違う」。でも少し読み進んだらサンプルの箇所が出てきました。販売サイトによって、サンプルのページ数に多い少ないがあることはよくありますが、切り取り箇所が違ったのは、私にとっては初めての経験だったので新鮮。そしてこのレビューを書く前に、もしやと思って別のサンブルも確認したところ、最初のページからのサンプルを出しているサイトもあり。
 たしかに冒頭の8ページがグッとくるところなので、そこを見せてしまうか、出し惜しみするかは考えどころですね。あの「ちくしょう......」は、西さんでなくてもズギューンとやられてしまいますもん。
 ストーリーもしっかりだし、受と攻の会話のやりとりも絶妙で、さすが深井先生!という1冊でした。深井作品は全部読んだつもりだったんですが、うっかりしていて、もっと早く読めばよかった。 サイン会もあったんですね、行きたかった、残念。
 表題作は、これから何回も読み返す作品になりそうです。ほかの方も書いていらっしゃいますが、ぜひ続編を。

 あと、今回、竹書房の日にありがたく半額で買わせていただいたのですが、深井先生の作品以外も買いもらしのないように竹書房さんの作品をバーっとチェックしていくと、今までに読んで大好きな作品が本当にたくさんあり。あらためて竹書房さんって素晴らしいなと思いました。

1

いい感じにくたびれた中年はお好きですか?

多分、過去に読んでいる短編の詰め合わせ集。
深井先生好きなのだけど、なかなかコミックスにまとまらなかった短編が、ようやく1冊分溜まったようで、コミックスは久しぶりに購入。

表題作は刑事で年の差バディ物。
子どもの頃に憧れたお巡りさんを追って警察官になった桜畑(チェリー)、ようやくその憧れのお巡りさんと一緒の職場になれたのだが…。
という、年の差のある相手への片思いが成就するお話。

他の収録作も、
学生時代に好きだった先生を追って教師になった仲川が、ようやくその憧れの先生と同じ学校に就職して…。(ケミカル・マテリアル)
この後の3編は、登場キャラがちょっとづつリンクしていて
川路課長はきれいな顔でしっかり者の新人社員の久浦が何となく苦手、でもある日…。(お前のせいでいいのかな)
高校生の頃から川路への恋心を隠して親友の立場にいた船坂だったが、その川路が事もあろうに同性の新人社員と恋仲になってしまう。馴染みのバーでやけ酒に酔いつぶれたら…。(蜜の色の空)
再就職先で偶然一緒に採用されたのは、前職の時にかわいがっていたバイトの久浦信之、久浦とは自分の結婚式の日に…。(心裏腹)
と、全て「年の差のある相手への片思いが成就するお話」。
受け攻めは、年上・年下色々ですが、必ずどちらかがいい感じに中年で、オジ好きさんにはぜひぜひおススメです。


4

短編集

表題作がまるっと収録されてるかと思ったら、2話のみでした。
二人の馴れ初めというか出会いから、現在の関係性に至るまでがこの2話にぎゅぎゅっと詰まってます。
攻めのおじさんというかおっさん(だけどふとした仕草や表情がセクシー!)な西さんもですが、受のチェリー君が可愛いです!
この二人のなんとも言えないやり取りに色んな萌が詰まってて楽しめました!
ぜひぜひ続編希望です!
(因みに・・・先日サイン会で伺ったら、担当さんからは続き言われてるそうで、先生が頑張れば・・・との事なので、続編、先生が無理なく描いて頂けるの正座待機しています!)

その他の収録作品も、キュンってくるので、おじさんや片想いなどが好きでしたらぜひ♪

4

年の差カプ揃い

作家生活25周年おめでとうございます。
2015年以降新刊を出されていらっしゃらなかったので、どうなさったのかなぁ?と思っていただけに、3年ぶりのコミックスは嬉しかったです。
原画展も拝見しましたが、見覚えのある表紙のアナログ原画がずらりと並んでいて壮観でした。

さてこちらのコミックスには2011年から2016年に雑誌掲載された五作品が収録されています。
5カップルいずれも年の差カプなのですが、2つのパターンに分けることができます。

【童貞刑事】【心裏腹】【お前のせいでいいのかな】は年上攻め×年下受けで、いい感じにくたびれたおっさん攻め×クーデレorツンデレかつ一途に攻めを想う気持ちが暴走して誘いor襲ってしまう受け

【ケミカル・マテリアル】【蜜の色の空】は年下攻め×年上受けで、健気で一途なちょいワンコ気質な黒髪攻め×心に癒えない傷を持つメガネ&スーツ受け

ちょっとコミカルに寄せつつも片思いの切なさを漂わせたものが多く、深井さんの作品の中で、時折見受けられる受け様が陵辱されちゃったり…みたいな痛い&シリアスなのはありません。

読んでて、あれ?さっきもこういうキャラいたよねぇ?と思ってしまう点は否めませんが、ちょいくたびれたおっさんがいっぱいで嬉しい。
目の下の線がいいんですよねぇ〜。

5つの中で特に印象に残った二つをレビューします。

【童貞刑事】
盛大にイビキをかく攻めを見て「どっからどう見てもただの冴えないおっさんだ」と思ってしまう受け。
だけど攻めに憧れて刑事になっちゃうくらい、襲って処女貰ってもらおうとするくらい攻めに惚れていて、たまに見せるデレや必死さがかわいいんです。

コンビニ強盗に襲われて負傷した攻めに、「あなたに何かあったら、おれ 一生童貞のままじゃないですか」と必死で涙ながらに呼びかけるシーン。
キュンとくるけれど、良く考えてみたらリバらない限り受けは一生童貞なわけで……

どこかいい加減だけど懐の深さを感じさせるおっさん攻めと、クールで口は悪いけど一途で健気な美人受けという組み合わせが良かったです。

【ケミカル・マテリアル】
大好きな理科の先生(受け)を追って、教師になった攻めのお話。
卒業式の第二ボタン、化学教師、化学式といったアイテムを過不足なくお話に絡めて鍵とする描き方、そして教え子の虚言がきっかけでの急転直下ぶりが、あぁ深井さんの作品だぁぁと思いました。



 

2

大好き要素がてんこ盛り

刑事受けというだけで大好きなのに童貞というオプション付き。しかも!全作品片想いがテーマなので受けが健気ツンデレ受け。さらにさらに5編中3編が眼鏡受け、1編が眼鏡攻めときたらこれはもう買うしか無い!!

とのっけから通販広告みたいになってしまいましたが、正に私の好みどストライクだったんです。いいじゃん!ベタな設定大好きなんだ。表題作は中原一也さんの小説の世界みたいなエロ親父攻め×純情美青年受けが好きな方はその漫画版のような感じなので楽しめると思います。深井さんの描く受けはしおらしかったのに振り切れるとはっちゃけちゃう所が可愛くて好きです。

全編面白かったですが年上眼鏡受けの仲川先生もお気に入りです。うんうん、青年受けもいいけどおじさん受けもいいよね。BLって最高。深井さん、作家生活25年おめでとうございます。深井さんのような猛者がBL界には他にもいらっしゃるのでジャンル繁栄してきたのですね。ベテランさんも中堅さんも新人さんも心から応援してます。

締めた感じになりましたが最後に。一番笑ったのはカバー下の漫画。「童貞編集部」って…失礼すぎでしょ(笑)

1

ちぇりー

一途をこじらせた子たちのオムニバスですね(n*´ω`*n)ふふv
若くて顔も良い新人。
桜川だからチェリーw
でも実際にもチェリーw
パートナーを組んでいるくたびれたオッサンにひそかな恋心を抱いていたわけで
ケガをしていて行動が限られる今は絶好のチャンスなわけで。
手足を縛るのに、両足しばらないのはいかがなものか(笑

幼い頃に助けてくれたお巡りさんにあこがれて警察官になった。
そしてあこがれの人のパートナーになり
うっかり告白してからの暴走が止まらなくなってしまうところがかわいらしい。
枯れた風にみせかけて実は、、な攻もなかなか。
エロが弱めではありますが、かわいらしいお話しだったかなと思います。

後半何本か。
それぞれに色はあるもののテイストが同じだったかなという印象。
一途な恋が実るのは実に青くていいのだが、もう少しバラエティに富んでると
尚よかったかなと思いました。

1

バツイチノンケにときめきます

良かったです
くたびれたオッサン攻め
表題作だけでもっと読みたかった〜
ストーリー的には満足なんです
短い気もしますが、綺麗にまとまってて
他の短編もどれも面白くて
素敵な、お得な一冊でした

けど、個人的にはもう少し焦らされたかったかな〜
それくらいオッサン攻めが良かったです‼︎
作中でも、取り調べのくだりでくたびれたオッサンから怒声きかせて最後の泣き落としみたいなところがあるんですけど、ホントに表情が豊かで、こんな人いたら好きになるわ〜って思いました

0

片想いのせつなさを感じる短編集

深井先生、作家25周年!
記念イベントも開催され、25周年に合せてコミックスを発売したのかと思ったら、、、
深井先生の勘違いで、実はまだ25周年じゃなかったとはw
トークショーで平謝りされてました^^
記念本の描き下ろし漫画も笑わせていただきましたよ~。

表題作のほかに4つの短編が収録されています。


●「童貞刑事」
2話構成で、1話目はオッサン刑事・西視点、2話目は新人刑事・桜畑視点です。
西は、コンビを組んでる桜畑のことを「チェリー」と呼んでます。
だって美形の桜畑ならいくらでも女が寄ってくると思ったから。
でも桜畑はまさかの童貞で、しかも「童貞(処女)をもらってくれる約束でしたよね?」と迫ってきて…

桜畑は小っちゃい頃に、おまわりさんの西に助けてもらって以来、西に憧れて刑事にまでなったって健気さ!

1話だけだと普通な感じがしちゃうのですが、2話目の桜畑視点がいいんですよ~。
1話目でほだされた西とエッチはできたものの、二度目はぜんぜんなくて、西から気持ちは聞いてないし、二人の関係はいったい?ってグルグル悩んで諦めようとしてるのがせつない…

西の気持ちがわかってからの誘い受けもかわいかった。


●「ケミカル・マテリアル」
元生徒の翔は、片想いしていた教師の仲川を追いかけて教師になり、今は同僚の間柄。
でも仲川は昔の気安さもなく、翔には望みはなさそうなんですが、、、

翔が女子生徒を振った腹いせにレイプ疑惑をかけられると、仲川が翔を守るために、嘘&思いっきりなカミングアウトを!
仲川がそこまでしたのは思うところがあるから。
長くて一途な両片想いのお話でした。


●「お前のせいでいいのかな」
ノンケ上司の川路は、理路整然とした新人部下・久浦が苦手。
でも困った時は助けてくれるし、男とのイチャ現場を見かけたら、なんだか気になりだしてしまって…

久浦みたいなクールなタイプが「俺のこと滅茶苦茶にしてもいいよ」の誘い受けは健気エロかった!


●「蜜の色の空」
バーの年下店員と、↑の川路に恋していた船坂の話。
川路はノンケだから、船坂は気持ちを伝えずに良き同僚を演じてきたのに、川路に男ができて落ち込み中。
そんな川路をバーの店員・原田が慰める。
原田に背中を向け、声を出さないように頼んで…おもいっきり身代わり。
原田は前から船坂に片想いしていたのに、身代わりになって、気付かれないように諦めた気持ちを伝えてるのがせつなかった。


●「心裏腹」
ライターの塩田、カメラマンの久浦(「お前のせいでいいのかな」の弟です)はコンビを組まされたものの関係は険悪。
でも実態は…仲が悪いっていうより気まずい。
以前の会社で二人は出会っていて、塩田が結婚する時に久浦はトイレでご奉仕を…
一瞬だけでも自分のものしたいって健気な片想いをしてたんですよ!
それで塩田も久浦を忘れられなくなって…
生意気さの裏に、せつない片想いを隠していた久浦がかわいい!


5編ともそれぞれ設定は違うけれど、一途に想い続けてる片想い(両片想い)ってところが共通してます。
深井先生が描くオヤジはくたびれ感が滲み出ていて、まさにオヤジって感じがします。

4

片想い・ア・ラ・モード

表題作+オムニバスになっている短編数編の構成。

「童貞刑事」
インパクトのあるタイトルですが、内容はいたってオーソドックスな「ノンケへの片想い」ものだと思います。
若くてイケメンの刑事は、バディを組んでいる冴えないバツ1刑事に恋している…少年時代から。
冒頭は、イケメンがオヤジを縛っての襲い受けシーンなのですが、実は!という切ない過去や想いがすごく伝わってきて、抱いてもらえて良かったね〜と思いました。
それにこのオヤジ刑事が思いがけずいいのよ…!懐深くてさ…包容力、ですね。

「ケミカル・マテリアル」
中学の時の先生・仲川に恋をして、自分も教師になった木幡(こばた)。今でも好きなのだが相手にされてない。
しかし、木幡が生徒の女子高生に陥れられそうになり……
急転直下的な展開がちょっと唐突ですけど、仲川は仲川で哀しい過去があり…というお話でした。

「お前のせいでいいのかな」
真面目メガネは実はムッツリだという?片想いツンデレもの。
新人社員・久浦はいつもトゲのある感じで川路は苦手意識を持っていたのだけど、ある日オフィスで久浦が男と痴話喧嘩をしていて…
久浦が気になり始めた川路に久浦は…!真面目な顔してエッチいです。社内であんなこと〜

「蜜の色の空」
川路の高校時代からの親友・船坂は、川路への想いを隠して、川路と同じ大学、川路と同じ会社、と共に歩んでいたけれど、川路と久浦が抱き合っているところを見てしまった!
傷心を抱えて行きつけのゲイバーで呑んだくれ。
バーのバイト・原田君が慰めてあげる、と抱いてくれるが、船坂は顔を見ないよう、声を聞かないようにしていて、事後原田に何があったのかを問わず語りにつぶやく。
だが、原田の方は実は船坂が好きだったのです。
これは原田の切なさ、そして優しさが沁みてきました。

「心裏腹」
久浦の弟が主人公です。
転職先で、前の会社で一悶着あった上司が転職してきた!
しかもバディを組まされた!
しかも同行の仕事途中で新幹線が悪天候で止まり、ホテルで1泊、
しかも同室に!
そこで明かされる2人のいきさつは…
上司の塩田に憧れと恋心を抱いていた久浦だが、塩田の結婚式で荒れ、トイレで塩田にいきなりフ○ラして、憎まれ口を叩いてそのまま退社していた、という過去。
一方その後の塩田にも困難が降りかかっていて…
こちらのバツ1も懐の深い男でした。

全ての作品が「片想い」がテーマです。
恋をして弱っている男たち。
恋が溢れて涙する男たち。
健気系の受けが多い印象でした。

1

タイトルのインパクト

年の差感とか、一途さとか。
初恋を引きずり追いかけて拗らせた、桜畑の素直になれない所とか。
冴えないおっさん化した西の、時々かっこ良く見えてしまう所とか。
絶妙なツボ感満載で、心地よく読み進めていけるのですが。
やはりタイトルがタイトルなので。
どうしてもDTっぽさを求めてしまい、収まりの良い内容なのになぜか納得出来ない。
「童貞」が強すぎて、トキメキとか何か大切な所が弱く感じてしまったのかも知れません。

他同時収録「ケミカルマテリアル」では長い長い片想いの交錯。
「お前のせいでいいのかな」「密の色の空」「心裏腹」
3作品は繋がった時間軸でのそれぞれの恋と失恋。そして再会。
もっとじっくり読みたくなるような作品でした。

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