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sayonara unmei no alpha
作者買いです。作品がたくさんあり数冊読んで好きな作品ばかりだったのですが、これは雰囲気が違いました。
かなりしんどい!読む人を選ぶかも。いわゆる王道な感じかもしれないです。割と抑圧される受けが多い気がするのですが、今作の受けはかなり悶々とさせられます。
すっごいすれ違い続きで、最後の数ページでやっと誤解が解けて二人が幸せに暮らしてくれてほっとしました。絶対ハッピーエンドと思っていても途中不安になってしまった。(まんまと物語に翻弄された!)
登場した時から、ヤバそうな臭いぷんぷん漂うユーイが、最後まで二人を掻き乱す。小中先生は優しい。幸せな二人の話を耳にするのが、一番彼の不幸になるだろうと。でもあんな性格なら、自分がもう最後、破滅しかないとなったら二人を道連れにしそう。そういう続編作ってそこできちんとけりつけて欲しいです!そうしたら胸がすっきりするしまたアレクとレオンに会えますし!
なんて想像をしちゃうくらい、ずーっとイライラします。そういうのがダメな人にはしんどいかも。
でもクライマックスのホームの二人はドラマティックなので情景が目に浮かんでとても素敵です。多分、嫌な人がいる匙加減が現実っぽさを感じさせて、でも優しい人もたくさんいて、嫌な人間に囚われることなく幸せになるところが良いんだなあ。幸せな家族、レオンの美しさが思い浮かんで、心地よさに浸れた読後感でした。
アレクシス(α)×レオン(Ω)
当て馬:ユーイ(Ω)
レオンとアレクシスは学生時代から親友で、
レオンは、子供時代からずっとアレクシスに片想いしている。
第一次世界大戦前のパリを舞台にした
何度もすれ違い、誤解を重ね、運命の巡り合わせで、
ようやく逢瀬を遂げることができる2人のお話です。
「ずっと、彼に恋をしていた。彼だけを愛していた。」ーー
レオンのアレクシスへの一途な切ない想い・・・。
ずっと忘れられない、1人で苦労して苦しんでも、安穏な日々を過ごしても、アレクシスだけを想っている・・・。
愛するアレクシスがユーイと結婚したと思い込んで、自分の気持ちを伝えないまま、離別しても彼を忘れられない、過酷な運命に置かれたレオン。
「身も心も荒む中、たまにアレクシスの夢を見た。子供時代の夢、二人で大学に通う夢。彼と恋人になり、番となる夢。
目が覚めて夢だとわかり、死にたくなる。また救いのない一日が始まるのだと、絶望した。」ーー
切なくて・・・切なくて!切ないしか言えない
胸が締め付けられて涙がこぼれました。
学生時代、
あんなに一緒にだった、
アレクシスと番となるのを確信していたのに。
ユーイが現れてから、アレクシスとの距離が近づかないどころか、だんだん遠ざかったり、
ダンスパーティーのパートナーは自分だと信じてたのに、選ばれたのはユーイだったことで虚脱状態となったり・・・、
さらにユーイと番になったことを聞いた時の衝撃・・・!
大好きなアレクシスに振られて引き裂かれた心の傷は、
ナイフで胸を抉り取られたように痛かったでしょう・・・!
両片想いをしていた2人は、誤解、何度もすれ違いても、再会し、
心がズキズキしたような痛い思いをしていたが、
運命の巡り合わせで
最後に気持ちを伝え合い、番となって幸せになって良かったです。
ほのぼのとした気持ちになりました。
緊張を高めた戦争前の状況で結ばれた2人。
ストーリーの背景はロマンチックです。
「何度離れても、俺たちはまた再会する。出会って惹かれ合う。どんなに離れようとも、俺はお前を、お前は俺だけを愛し続ける。俺たちは番になる運命だったんだ」
運命の人と離れてもその後必ず結ばれるということです。
タイトル「さよなら、運命の人」は、
「さよなら」にしても「運命の人」だからその後必ず結ばれるという意味だと思います。
「もっと早く互いの気持ちを正直に話していれば、ここまでこじれることはなかった。」
もしレオンが勇気を出して、Ωだと判明された後にすぐ自分の気持ちをアレクシスに伝えたら、そんなに苦しい思いをしなかっただろ・・・。
明日のことは神のみぞ知るし、
相手もそうかもしれないと思う時こそ、
待っているより、
好きだと言えなかった後悔をしないように、
恐れずに好きな人に自分の気持ちを伝える、確かめること。
それは意義深いことと思うようになりました。
レオンの切ない恋心、
2人一緒に過ごした学生時代の時間、
離れても変わらない2人の気持ち、
時を経てついに結ばれた運命の愛。
感動的なオメガバースでした。
小中先生の作品は初読みです。
ドシリアスからコメディまで、作品の幅が広く、攻めざまぁな作品が多いという評判な小中先生のことが気になっていたのと、yoco先生が大好きなこと、さらに海外もの。
好きな物がオンパレードということで、この作品から手に取りました。
結果的に言うと大当たり。
もともと健気受け、両片思いのすれ違い、ドシリアス大好き人間なので、とってもとっても楽しめました。
小中先生の文書は癖がなくてすごく読みやすかったです。読みやすいのでさらさらと先に進んでしまうところが、一瞬流し読みしてしまう部分でもあるんですけれど、それも含めてどんどん作品にのめり込む形になりあっという間に読み終えました。
さらっとしていて、ちょっと物足りない、と思う部分もあるんですけれど、それを上回る萌え。
パブリックスクールもの、学生の頃からの絆、切ない両片思い、すれ違い、それらが好きなら絶対にハマるはず。
作品を読んでいると大体、セリフや独白のシーンなんかが心にグッときて、覚書を書きながらどの部分が良かったかをメモするんですけど、この作品はそういうのじゃないんですよね。
小中先生の文書の特徴なんだと思うんですけれど、とにかくどんどん先を読みたくなってしまうし、引っかからずに読めてしまう。結果、最後の最後でやっと心が落ち着いて(笑)
読んでよかった。どこが、とか分からないけどとにかく良かった、萌えた、みたいになるんです。
一穂先生なんかも好きなんですけれど、一穂先生はとにかく読むのが大変。(私の中の感じ方の違いであって、どっちがいい、悪いとかじゃないです)
読むのが大変な反面、印象深い言葉や場面が割合すぐ思い出せる、みたいな。
場面や言葉で作品を好きになるか、もしくは全体の流れや雰囲気で好きになるか、そんな感じですね。
小中先生は後者かな、と思います。
さて、前置きが長くなりましたが、あらすじは皆さん書いているので省きます。
↓感想
この作品、どう考えてもどう読んでみても絶対絶対両思いだろう、という2人が主人公なんですが、いかんせん、当て馬(この場合当て馬と言って良いのか…ただの邪魔者)のユーイが駄目だよ…と読みながら何度も歯噛みしました。
この悪役令嬢みたいな心底底意地の悪いユーイよ。
文面的に、最初の頃はそんなに悪く書かれてないんですけれど。
いや〜どう考えてもこいつはクソだろ、という言葉と態度。
すっごくイライラするのに、この子が居たからこそ盛り上がるお話なんですよね。複雑だなぁ。笑
脇役のケヴィンとエミールですが、この人たちがレオンのそばにいてくれて本当に良かった。ケヴィンもエミールも出来た人ですが、その人格はやっぱり生きてきた中で色々苦労しているからなんだろうなぁ。
あとアレク!アレクよ!
なんだろう〜好き好き光線出しまくりたいのに理性で抑えつけて、でもダダ漏れ、みたいなこの人。笑
も〜大好きなんですよ。レオンのことが。
もちろん、レオンもアレクのことが好きなんですけれど。
せっせとレオンに食べ物や日用品を買い与えて世話焼いちゃうのとか。別に、アレクは恋人の世話焼きたい系の人ではないと思うんですけれど、でも焼いちゃうんだよね〜好きだから。行動が愛しいのなんのって…
途中、レオンのお店でチョーカーを買うんですけれど、読者からしたら、いやいやこれはレオンに買ってるやろ…とモロバレだと思う。そのくらい愛がダダ漏れ。
再会して最初こそ辛辣な態度と言葉を投げるアレクですけれど、致している途中からもう甘いし、最後の最後で2人結ばれてからはもうゲロ甘ですよ。
こういう、ドシリアス、切ない、悲しい、からの一転、超甘々ってのに私は弱い。
2人結ばれてセックスするシーンで何度かたまらない、って言ってるんですけど、読んでるこっちがたまらんよ!!
たまらない、ってなってる貴方達に私こそたまらないよ!ってなりました。
最終的には、いやいや会話しろ、と微笑ましく終われた作品でした。笑
殆どの方が『作家買い』ですよね!
私も『ド その通り!!』
小中先生、一度ハマると抜け出せない沼 笑
私は知ったのがかなり遅くて、今必死で追い掛けている途中なので、皆様のように全てを読んでいるのではなく、またまだ発展途上~~~
でも、この作品も本当に良かった。
『オメガバース』
『切ない』
『運命の番』
『すれ違い』
もう好きな要素が「これでもか!」っちゅー位に揃い踏み!!!!
そして、初めて読んだ『外国物のオメガバース』
そりゃオメガバースが人 ヒューマンであるならば、世界中にあって当たり前なのに、全く失念しておりました。
又もぉパリにオメガが似合う♡似合う♡♡
ドイツのギムナジウムでも似合ったのでしょうが、そこはまだま幼く、αΩβが居てもまだ子供で・・・。
そこへ大戦前の成熟期して退廃したパリ。
はぁこれだけで世界が出来上がっちゃう。
この二人のドイツから引きずった『すれ違い』
そして『元凶』となったとてつもなくイヤな奴が出て参りますね。
『ハッピーエンド』だと聞いていたからこそ、手に汗握りながらも、ドキドキ 胸糞悪く思いながらも読む事が出来ました。皆さまありがとうございます。
しかも私達はこの先の大戦を知っている訳ですから、ドイツ人がパリに居てヤバいじゃない!一刻も早く逃げて!!が加わり、読んでてもどうしよう! どうしよう!!と居ても立っても居られませんでしたー!!!
そしてどれ程引き離されようが、戦争と言うとてつもない大波に巻き込まれようが、やはり『運命の番』って うるうる(´இωஇ`)♡♡♡
やはり小中先生、夢中になってしまいました。
ありがとうございます。
アルファ・ベータ・オメガは男だけ。
アルファを産むには、アルファとオメガでなきゃいけない。女なんかにはアルファは産めない。
同性婚もアルファとオメガの番のみできる。
なのでアルファの妻は大半が男(オメガ)。
この設定めちゃくちゃ安心できて良い。
主な登場人物
アレク(攻):アルファ。幼少期からずっとレオンのこと好き。
レオン(受):オメガ。幼少期からずっとアレクに片思い。
エミール:アルファ。アレクとレオンと同級生。レオンに片思いしていた。卒業後にケヴィンと結婚。
ケヴィン:オメガ。レオンの先輩。性格がよすぎる綺麗なお姉さん♂。
ユーイ:日本人オメガ。学生時代、途中参戦してレオンからアレクを横取りする。最初から最後まで性格悪い。これぞ嫌われキャラ。今流行りの悪役令嬢みたい(詳しくないけど)。
ユーイが結構ストレスに感じる存在です。
ダンスパーティーで、アレクがユーイをパートナーに誘ったと聞き、落ち込んだレオンがエミールに誘われてパートナーになったシーンは、見せつけのように感じてテンション上がった。
発情期に入ったユーイが周りの目を盗んでアルファ寮に侵入したシーンは、胸糞という言葉しか出てこない。
積極性は足りないけど、アレクが攻めの中の攻め。レオンを一途に想ってて偉い。
ユーイによる掻き回しでモヤモヤするのは要所要所あるけど、それ以上にアレクとレオンの掛け合いにキュンとする。
アレクとレオンが番になって子供も産んで、どれほど幸せかをユーイに知らせることがささやかな復讐、とあって、もっと惨い復讐してええんやで……で思った。
男同士で結婚できて、当然のようにお互いが夫、妻・女房、って呼ばれててめっちゃほっこりしました。
レオンの店で、アレクが妻用に装飾用のチョーカーを購入するシーンを終盤まで覚えていてください。
電子化が遅かった作品。絵師買い。
「運命の番は、どんな障害が有っても結ばれる」がテーマの大戦中のレトロ・ロマンなオメガバース。
レオンはドイツの貴族、アレクは富裕な家の出自。
幼少時にレオンがΩなら婚姻させたいと親同士が話していた。
レオンに発情期が来た時、αのアレクは喜ぶ。
でもそこに嘘吐きユーイが登場して波乱が起きる。
すれ違いと大戦の動乱で二人は誤解したまま別離。
仏国に亡命した美貌のレオンがマヌカンとして働く店に、
娼館と勘違いした上司に同行するアレクが偶然立ち寄り、7年ぶりに再会。
レオンが諦めているから 再会後も続く誤解とすれ違い、二人の想いはなかなか通じない。
嘘吐きユーイが登場したりで二転三転、そのたびにレオンが呟く「さようなら」
直ぐレオンは身を引こうとするから、アレンが頑張るしかない。
とうとうアレクのレオンへの執着が愛を実らせる場面はほっとした。
誤解が解けてハピエンの結末まで何度もすれ違う構成。
その分、最後のハピエンを読む読者の喜びが大きくなるのだけど、焦れが苦手な人にはお薦めできない。
私は、凄く楽しめた。内容とマッチしたレトロな絵も綺麗だった。
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ユンカー(ドイツ語: Junker):ドイツの地主貴族
元貴族を表す姓 「フォン」
ドイツの戦後処理では、東西に分断されたが、日本のように貴族制度は廃止されなかった。 そのため、ドイツには今だ多くの貴族が残っている。
すれ違いすぎる作品。
あとから「あれ、どんな気持ちで言ってたの…」とか「あれ、どんな気持ちで抱いてたの…」と思い返しては涙する作品。
とにかく、すれ違いにすれ違って、お互いの心が相手に届かない。
ただ、恋して、愛し合いたいだけなのに、それすらうまくいかない人間関係、やがては時代までが2人を引き裂こうとする。
受のレオン視点で話が進みますが、攻のアレクの気持ちを慮るとあまりのエモさに炉心融解しそうになります。
第二次世界大戦あたりの話で、ラストのあたりヤバかったです。泣きました。
ロミオとジュリエットと風と共に去りぬと名作と呼ばれるエモエモ系映画がごった煮にされてます。
各章のタイトルも、レオンやアレクたちの生きた時代より少し前に大活躍したエリックサティ作曲のタイトルを用いて、おしゃれを極めています。
すれ違いの上にすれ違いが続いて、この設定が好きな人にはかなりハマる内容だと思います。
私はすれ違い→不憫→ハッピーエンドの流れが好きなので、そのど真ん中を行くこのお話は本当に満足行くものでした。
ユーイは韓国ドラマに出てきそうな意地悪なお姉さんと言った感じ(ユーイは♂です)。
そのユーイに引っ掻き回されるレオンとアレクシスなのですが、読んでいて「オイ!!ウジウジしてないで確認取れ!!」と叫びたくなる箇所が何度もあり(笑)
まぁ、そこで確認してしまったら、物語も終わっちゃいますが。
読んでいていつのまにか涙が溢れてました。
さすがは小中大豆先生!!
是非読んでほしいです。
文章の書き方がとても読みやすくスラスラと読めて内容が頭の中に入ってきます。
タイトルにも書いた通り物語の半分ぐらいがすれ違いなので切ないのが好きな人にはたまらないものの、それがお好みでない方には物足りなく感じてしまいます。
なんともエレガントな雰囲気で、絵とお話がマッチしていてすごく良かったです。
とにかく切なかったです
なんかもうずっと涙しながら読んでました。
幼い日のたわいない約束…再会するまでは忘れていたくらいの。
ずっと胸に秘めてた訳じゃないけど、お互いに好き合ってるかも…という期待が無惨に踏みにじられて、その上追い討ちをかけるような事件が起こってそのまま長い別れ。
そして大人になってから思いがけず再会したけども、それからもすれ違いまくり…
これまさかのアンハピですか!?ってなりながら読みました。
いやもうどんだけ拗れるんですか?先生鬼畜ですか?って言いたくなってしまうくらい邪魔入りまくり。ずっと忘れられなくて夢に見るような人に再会して…番になれる訳じゃないって分かってるけど、体だけでも繋げたくて…悪い事だと分かっているけど、今だけ…って、切なすぎて幸せな2人をどれだけ待ち望んだか分からなかったので、ハピエンで本当に救われました。
面白くて一気読みでした