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dilettante
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
上巻は、起承転結の「承」で次巻に続くになっちゃった。
主人公は、大学で清掃員のアルバイトしてる陰キャくん。
綺麗な男の子に大学生と間違われた事がきっかけで学生のふりしてその子と親しくなっていくんだけども…。
そんなん無理じゃね?いくらバイトとは言え仕事舐めてる?仕事サボって1時間以上講義聴いてるって。そんで、大学生でもない、お勉強も好きじゃないのに講義意味わかる?教科書わざわざ高いのに買っちゃったりして。
気になってた男の子、正確悪い俺様金持ち男と出来てて実は、主人公は全然蚊帳の外なのに夏休みのバイトと称して金持ち男んちの別荘で働き出すんだけど…。
もうお気に入りの彼に嫌われてるやん。
どっちもに嘘ついて監禁みたいになってるけどこの先バッドエンドなの?どうなるの?
出てくる子の誰にも共感できないお話です。
とは言え、この先は気になります。
シーモアで購入
白抜き修正
やっぱりカシオ先生の作品はダークな雰囲気のものが好きだなぁ、と改めて感じました。大学を舞台に構築されていく、爛れた三角関係。あらすじではりょうを陵辱する鉄馬がサイコパス扱いされていますが、本質的にはりょうや神崎の方がサイコパスなのではないかという気がします。鉄馬はやんちゃではあるけれど、根は普通の人間っぽいような。気弱そうな仮面が剥がれたりょうはどこまで欲望に忠実になり、感情を晒け出せるのか。神崎はどこまで倫理観を捨てられるのか。下巻が楽しみですね。
ネタバレしても良い人は最新レビュー順で並べ替えた時に私の前に元ネタへのリスペクトを記載している方のレビューを読んでみて欲しいです。
但し私は元ネタとの関連をそこまで気にせずに読める人ですのでこの作品を最後まで楽しみました。
私が楽しんだわりに萌評価である理由は
総受けである夏原りょうがルックス以外魅力的に感じられなかったからです。彼には彼なりの過去や現在の思いがあるらしいのですが、それが「それで?」という感じでした。
下巻で作品内容のレビューは書いたのですが、やはり別途モヤモヤして問題では?と感じた部分をこちらに書きます。この作品、また過去作の『心を殺す方法』が好きという人にとってはネガティブな意見になると思いますので、ご注意下さい。
本当はネガティブ側の意見も読んで欲しいという気持ちはありますが、自分が好きなものを否定された=自分まるごと否定されたと感じてしまう人もいるかと思うので(全くそんなことはないのですが)、無理して読むことはないと思います。
では本題ですが、下巻のレビューで、この作品の元ネタは『太陽がいっぱい』の映画化作、『リプリー』だというのは指摘しましたが、『太陽がいっぱい』の原作者、パトリシア・ハイスミスは同性愛者で、ハイスミスが生きた時代は同性愛者が今よりずっと肩身が狭い、禁忌とされる立場にあり(同性愛と分かると精神科に通院させられることもあった)、そんな中匿名で女性同士の恋愛小説を書いたり、公でも同性愛とははっきり書かず、男性同士の複雑な心情をサスペンスの中で書いてきた作家でした。
好きな人に成り代わり、好きな人の全てを手に入れたいという『太陽がいっぱい』の主人公の心理は、その時代背景や環境から書かれたものではないかと言われてます。今では間違った方向ですが、当時は同性愛の表現方法をそうするしかなかったという事情があったのかと思います。
で、何がモヤモヤするかというと、今のBLの主流はポルノ的(性器や結合部や体液をしっかり描く)セックスシーンを含むもので、そこは私もBLを読んでいる中で楽しんでいる部分なので、大きな口は叩けませんが、同性愛者の生き辛さを内包した作品を元ネタとし、ポルノ要素をぶち込んだ、火サス昼ドラエンタメBLとして消費して良かったのか?というのが、個人的には今作の最大のモヤモヤポイントです。
リメイク映画の『リプリー』は、個人的には今となっては良くないなと思うラストですが、同性愛が禁忌だったから、同性愛者は不幸な末路を迎えるというラストになってしまったのは時代設定的なこともあったと思うので、『リプリー』に関しては多少仕方ない部分はあるのかなと思いますが、現代でわざわざ『リプリー』の方を元ネタにしたのもモヤモヤしました。原作は決して晴れやかではないけど、救いのないラストではないですし。
これは『心を殺す方法』でも言えることですが、『心を〜』の元ネタと思われる『残酷な神が支配する』は、性暴力に遭った主人公の少年の心の回復の困難さを描きつつも、ひとつひとつ、失ったものの中でも取り戻せるものは取り戻していく話でした。しかしそれを元に、何の解決もせず、性暴力を容認する話にしてしまったのは、個人的には元ネタに対するリスペクトが著しく欠けてないかと思い、読後引っかかっていたのですが、今回この作品を読んで、やはりオンブルーでのカシオさんの諸作品は、人の褌のセンセーショナルな部分だけ切り取って、相撲を取る感じなのだなという思いに至りました。
『太陽がいっぱい』も『残酷な神が支配する』も、衝撃的な部分だけに目を向ければ、「罪を犯した同性愛者が孤独に追い込まれる話」「義父から酷い性虐待に遭い、実母もあてにならず、苦しんだ末に或る事件を起こす少年の話」になってしまい、恐らくその部分だけを切り取ったのだと思いますが、両作とも、話の本質はそこではないと私は思ってます。
もちろん読み方は人それぞれなので、両作を読んでも不幸なサスペンスやレイプ部分にしか興味が向かないという人もいるとは思います。ただ、元ネタがショッキングな性質だけしかないとか、発案がオリジナルなら、倫理観云々をあんまり言うのも野暮だなとは思うのですが、元ネタがあって、その元の作品の本質を無視し、衝撃的な部分だけを消費するのは問題では?というのが私個人の意見です。
まあ、オンブルー自体がレイプを扱った作品に関しては、問題意識が希薄ではという気はしているのと、編集部というのは結局は話題になることと売り上げしか気にしてないので、倫理観や意識は作家さんの裁量によるものだと思います。
そんなのBLはファンタジーなのだから、どうでもいいという人にとっては、このレビューはどうでもいいことだと思います。
でも、『ディレッタント』や『心を殺す方法』をただただ盲信的に支持することは、『太陽がいっぱい』や、『残酷な神が支配する』を読んで、ストレートに表現することは叶わずとも、同性愛を何とか表現し、時代や環境からの抹殺から逃れた話や、レイプによって魂を殺されても、どうにか辛くも回復に向かい、家族間での支配性に言及した話に感銘を受けて、救われたと感じた人を足蹴にする危険性もはらんでいるのではと思い、書いた次第です。
長々と失礼致しました。ここまで読んで下さりありがとうございます。
オンブルー2作に個人的に問題があると感じていて、それ以外の過去作には良いなと思う作品もあるので、当然ですが、作者さんや著作全般を否定するつもりで書いた訳ではないことをご理解下さい。
作家買い。
最近のカシオ作品は割とコミカル寄りっていうのかな。BL的な萌えや可愛らしさがたっぷり詰まったそんな作品が多かった気がしますが、今作品はカシオさんらしいダークでドシリアスな作品でした。
痛いストーリーやダークな作品が苦手な方には正直お勧めできない、そんな作品。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
大学で、清掃員として働く神崎。
大学生、くらいの年頃でありながら、彼は清掃員として誰にも気づかれない、そんな存在だった。
自分の環境を嘆きながらも、その状況を受け入れざるを得ない彼だったが、そんな彼に一人の青年が声をかけてくる。綺麗で優しそうなその青年・夏原に、とっさに大学生のふりをしてしまう神崎だったが、彼に嫌われたくなくて一生懸命に大学生らしく振舞う。
淡い恋心を夏原に抱く神崎だったが、夏原には恋人がいて―。
BL作品において三角関係ものって珍しい設定ではなく、夏原の恋人の真崎と、夏原を挟んでの三角関係ものなのか、はたまた3Pものなのか―。
そんな風に予想しながら読み進めました。
今作品は上下巻の2冊が同日発売になりました。そこそこ長さのあるストーリー展開の作品なのですが、登場人物はさほど多くはありません。基本的に真崎×夏原の恋人たちと、そこに神崎という男性が加わる展開です。
真崎という青年は大企業の御曹司なのですが、この男の子がまあクソです。クソ男です。夏原とのセックスを神崎に見せつけたり、神崎という恋人がありながら浮気もし放題(詳細な描写はありません)という、これほどのゲス男もなかなかいないであろうという突き抜けた人物です。
が、夏原はその真崎を手放すことができない。
酷い扱いを受ける夏原を、神崎は救いたいと願うが、その想いが夏原に通じることはありません。
大学生ではないのに大学生だと嘘をついていること。
家庭環境が劣悪である(ということが少しずつ見えてきます)を隠していること。
真崎の外道さを伝えても、夏原はそれを受け入れてくれないこと。
神崎の薄幸さだけが浮き彫りになっていきますが、そこにとある出来事が起きることで彼らの関係は崩れていき―。
真崎がクズ男であること、そして神崎が一途に夏原を想っていること。
それらが絡み合って、状況が一気に変わっていく。
さながらミステリー、の様相を呈しています。
ネタバレしてしまうと面白さが半減してしまうので、ここで詳細は書きませんが、かなり痛い展開を迎えます。苦手な方は注意が必要かと思います。
が、これぞカシオワールド。
BL的な萌えがあるかと問われると正直答えは否なのですが、「愛」というものが優しく美しいだけのものではないことを、正面から描いた衝撃作。一つの作品として読んだときに、ここまで心を揺さぶられる作品もそうそうない気がします。
心して読まれることをお勧めします。
ただの感想です!!
まず、カシオ先生、流石です。
(まだ下巻は読んでいません)
サスペンス色がかなり強い今作です。
それぞれの思いが交錯して、かなりドロドロしています!!
序章と書いた様に、上巻は大体あらすじをなぞって、最後の最後に主人公の神崎が動き出します。
凄く暗いです。
サスペンス(多分、犯人側)が好きで尚且つ、カシオ先生の心を殺す方法が好きな方には刺さるかと!!
ここからどうやって終わるのか凄く気になります。下巻読んできます!!