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アルファは、オメガを、守るためにいるんだ
henai shishi to mitsuori no omega
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
着眼が面白いと思う。
場所は、富士山の麓。
・・昔あった富士サファリパークを連想してしまった。
そこにある獣人専門の全寮制学園、9割獣人、1割人型。
獣人は、ウイルスによって遺伝子が変容したもので、
物語は、Ωバースルールの獣人もの。
学園内でΩが発情すると、訓練開始となって、檻の中に入れた発情Ωのフェロモンへの耐性を訓練、
Ωのフェロモンに我慢できない獣人αが檻に群れ出し、檻に触れた獣人生徒が次々に抑制剤を打たれる。
・・獅子の獣人と、平凡で貧弱なΩ人型の学園内恋愛。
エリート獣人が平凡Ωに執着するのは、遺伝子のタイプがマッチしたから。
続編も電子版でセット売りしていたので、読了。
『第一回 fujossy 小説大賞・春』で大賞を受賞した作品だそうで、電子で単話も配信されていましたが紙媒体で一気に読みたかったので発売を心待ちにしていました。
オメガバース×獣人もの、さらにそこにファンタジー要素も加わるというバックボーンがてんこ盛りの作品ですが、それらがきちんと絡み合った内容になっていて読みごたえがありました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
100年ほど前の話。
ウィルス性の疾患が蔓延。そのために遺伝子が変質し新たな人類が現れた。獣の性質を持ち合わせた獣人たちだ。そのためヒト族が激減。今では獣人が9割になりヒト族が希少種となった。そしてそれと時を同じくしてオメガバースという性別も発生した。獣人でアルファこそ至高の存在。対してオメガ、ヒト族は虐げられる存在へとなっていく。
今作品の主人公はヒト族でオメガの夕侑。
オメガというだけで親に捨てられ養護施設で育った少年です。
彼はオメガに対する根深い差別、貧困、そして発情期に左右され日常生活もままならないオメガを救いたいという夢をかなえるべく、獣人たち、中でもエリートと呼ばれる良家の子息が通う高校に奨学生という身分で在籍している。
施設育ちで貧しい彼がその高校に入学できたのは彼が勤勉で優秀だったから。
そして、学園でたった一人のオメガという立場を駆使してアルファたちの発情抑制訓練の対象となることで奨学生としての身分を得ていたのだった。
荒々しく自分に性的な目を向けてくる獣人のアルファたち。
その対象にされていることに羞恥心と屈辱心を感じつつ、それに相反するように性的な快楽を覚える自分のオメガとしての性に辟易とする日々。
そんな夕侑に声をかけてくるのが、同じ高校に通う生徒会長の獅旺(獅子の獣人)と副生徒会長の白原(ユキヒョウの獣人)でー。
というお話。
この作品の世界観のオメガちゃんはめっちゃ薄幸です。
詳細な描写はありませんが、オメガが肉体的にも精神的にも、そして性的にも搾取されている、そんな世界。夕侑もまた、過去の出来事によって獅子の獣人にトラウマを感じているのだけれど。
獅旺という男の子がですね、BLの王道って言って良いんじゃないですかね。
めちゃめちゃスパダリさんです。BL作品の学園ものに登場するスパダリさん、というと多くの方がイメージするスパダリさんそのものです。良いところのお坊ちゃんで、ちょっと横柄で、でも受けちゃんにはさりげなく優しい。
この「さりげなく」というのがキモな部分でして、当の受けちゃんには攻めさんの優しさとか思いやりといったものが全くもって伝わっていないという王道の展開でございます。
でも、読者にはがっつり伝わっているので、もうこの攻めくんが不憫やら健気やら、可愛いやら、もう応援したくて仕方がない。
で、今作品には、とあるヒーローが登場します。
幼い男の子なら一度は憧れを抱く変身するヒーローです。そのヒーローの存在がすごく良いんですね。困っている時、ピンチな時、そんなときにいつでも駆け付け悪者をサクッとやっつけちゃう。
そんなヒーローの存在を介して、獅旺×夕侑の心の交流が始まり、そして「ヒーロー」とは何ぞや、人を守るとは、愛する人を守ることの意義とは、という部分が描かれている。そして夢を持つことの大切さも。
今作品はタイトルからも推測できるようにオメガバものですが、濡れ場が独特でエロティックです。「夕侑は奨学生」という部分と絡ませて挿入まではないんですよ。ない理由、そして挿入が「出来ない」というその理由がねえ、すごく淫靡です。
だからこそ、挿入ができるようになった暁の二人の濡れ場がめちゃんこエロくって優しい。
バックボーン、キャラ、ストーリー展開。
どれも非常に良かったですが、しいて言うと「夕侑の気持ち」がメインで描かれていたのが残念と言えば残念に感じました。獅旺サイドの話、獅旺の友人の白原視点の想い、学校の教諭の神永の行動。その辺りをもう少し踏み込んで描いてくれていたなら、あるいはもう少し萌える作品だったように思います。
が、起承転結がはっきりしているストーリー展開に読みやすい文体。
そういった側面で、ストーリーに入り込みやすく世界観に没頭しやすい一冊で、多くの腐姐さまの萌えを集めそうな作品かと思います。
次回作も楽しみに待っていようと思います。
表紙の雰囲気と帯の煽りの感じから
もっと手籠め系の話なのかなと読み始めましたが
なんか甘酸っぱいというか、純愛でしたね。
個人的にはもっとガツンガツンしたてんかいをきb・・・(殴
獣人オメガバースでございます。
最近この手の設定が増えてきましたが、
Ωであり人間の受がよりΩとしてのフェロモンが強く
その強いフェロモンを使って、α獣人の忍耐を鍛えるという
なんだ特殊訓練設定が面白かった。
冒頭からの攻の俺様な発言から最初の交合。
そこから誤解和解を経ていく過程で
攻がなぜ最初に高圧的というか、俺様な発言に見えたのか
というところまで垣間見えて面白かった。
せっかくのヒートなのに
貞操帯のせい(おかげ)でがっつり合体できない
モドカシイ寸止めな設定もあるいみ良かったのかなと思います。
両想いからの続編も読めたら嬉しい作品
コミカライズ版を見つけて、原作に興味を持って電子で購入してみました。
『第一回 fujossy 小説大賞・春』大賞受賞作ということで、こちらの続編以外の作品はまだ無いようです。
御曹司で俺様なアルファの獅旺と、あくまでもオメガとして自立を目指す夕侑のすれ違いを楽しむお話でした。
構成とかストーリー運びは凄く面白かったんですが、いかんせん夕侑のガチガチに固まった考え方に共感が持てませんでした。
なので亡くなった親友の犬族のベータの恋人が、終盤に夕侑に言った言葉に凄く納得してしまいました。あ〜スッキリしたわ!www
一方で傲岸で俺様だと思ってた獅旺が、実は情愛深くて献身的な人物だと知って一気に気の毒になりました。言葉足らずなだけで健気なんです。
夕侑の為に身辺を整えて卒業時に迎えに来るなんて、若いのにしっかりしてると感動したんです。
お互いの気持ちを確認し合って番になったところで終わってました。これから獅旺が大学に通う東京で一緒に同棲するらしいので、続巻を読みたいと思います。
獅旺の言う通りに夕侑との事を両親が本当に納得してるのかが気になるところです。
貞操帯とか「発情耐久訓練」とか、派手派手しい単語ばかりに目が行きますが、2人が共通のヒーローを好きだとかお互いに遊園地が初めてとか可愛いところも沢山ありました。
ただ凄く長い作品なので休みの日に読むことをお勧めします。
学園生活中のThe青春な感じにほっこり。
獅旺のスパダリっぷりにくぅ〜っとなるのに、夕侑がそれに全く気づいてないのがもどかしい。
獅旺の言葉が足りないのか、夕侑がネガティブで消極的すぎるのか。
そこまで気にならないけど、夕侑の考え方が自分の思考と真逆すぎて、所々もやっとする。
ハラハラするシーンはあったけど、印象に残るシーンがパッと思いつかないくらいには、抑揚がない展開かなあと感じました。
続編も購入済みなので、獅旺家族とのいざこざがどうなるのか恐怖に脅えながら読了。
他の方もおっしゃっているように、オメガバースの王道(エリートアルファ×不憫オメガ)ながらも、設定に一捻りある物語です。
不憫すぎる受け、受けが虐げられる環境というのが個人的にちょっと苦手で……
きっと救われるに違いないんだから!それまでの展開は耐えるぞ!と覚悟を決めて読んだのですが、ストーリーに夢中になり、気づいたら一冊読み終えていました。
昔、同じオメガである友人が街中で急にヒートになり、獣人アルファに襲われて亡くなったことがトラウマとなり、獣人アルファを恐れている夕侑(ゆう)。
貞操帯を嵌め、発情期には『発情耐久訓練』の生き餌としてアルファ達の訓練の餌にされている。(貞操帯がなんともエロティックですよね。。)
ある日、訓練中に檻の中にまで侵入されそうになり、危機一髪!のところに
獅子族の獅旺(しおう)が現れ、夕侑を襲う獣たちの前に立ちはだかり…
二人は実は「運命の番」なのですが、幼い頃のトラウマから、夕侑はどうしても獅旺への恐怖が拭えず、、(ざっくりストーリー)
尊大な態度を見せながらも、夕侑を怖がらせないよう配慮した態度を見せる獅旺の想いと苦悩が描かれていて、心掴まれました。
獅旺の不器用なところ、夕侑が怯えつつも惹かれていく様子にドキドキと萌えが詰まっています◎
読み終わってすぐ、2巻も購入しました。
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3P(貞操帯があるため、本番まではいっていないのですが)のシーンがあります。
苦手な方はご注意ください。