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youchi na koi wo doushiyou hatsujouki hen
なんと。「幼稚な恋をどうしよう」の番外編が今頃読めるとは。
結構可愛らしい物語で、私は気に入っている。先日も読み返していたところだったので。
突然の番外編登場は本当に嬉しい驚き。
作者によると、本編は2017年の作品だと言うが。たった28ページの本作が、あの物語の直後で、続きなのだというブランクの無さを感じさせる。
珍しい β × Ω。都心部では差別される事は少ないと言うが、田舎町では Ω に対する差別がまかり通っている。そんな片田舎に転校して来た高城と、恋人になった花人とのその後。
花人はまだ独りで住んでいて。発情期だと言う花人の熱を鎮める為に、高城は花人のアパートに行く。
花人は激しい熱に浮かされて、ただひたすらに高城を欲している。
高城の服を集めて、高城の匂いを集めて、巣作りする花人。花人が何故そんなにも β である高城の匂いに惹かれるのか。それは高城にも分からない。ただひたすら、遺伝子レベルで相性が良いのだと決め付けている。いやぁ〜、優秀な高城が実は後天性の、いわゆる遅発性の、α だったというご都合主義展開になったとしても。きっと私は驚かない。
高城は、強烈な Ω の匂いにクラクラしながら、『甘ったるい香水みたいな。』ジャスミンの花の香りだと表している。私はずっと、ゼラニウムの花の香りを想像していたので。そんな不意打ちにも驚かされる。
色んな作家さんが、どんな香りを思い浮かべて描いてらっしゃるのか、ちょっと聞いてみたい気持ち。
むせ返る様な甘い匂いの中で、愛し合う2人。
私は本編の「描き下ろし」、花人が高城家を訪問しているという温かいエピソードが大好き。高城の両親はどちらも花人を歓迎しているので。結婚する2人を温かく見守ってくれると信じてる。番外編が続くのなら、そこまで描いて欲しいなぁって思ってる。
ラストには、花人の母らしき人から届いた宅急便の箱が。
花人を置いて出て行った母親を、花人は恨んでもいないし、好きだと言っていた。
母親と再会する日も近いのかもしれない。
修正は真っ白抜き。でもヒートセックスはエッチぃ。
電子専門なのでエロに特化してるんですが、ベータの高城の服で花人が巣作りをして辛いヒートの中待ってる様子が健気でした。
高城だと思って玄関に出てしまった花人に煽られた宅配便のお兄さんが気の毒だったけど、お話の最後にその荷物のラベルがUPになるので是非見て欲しいのです!
本編描き下ろしで高城と花人が会話してた通りなのかなと思って嬉しくなりました。
まぁ、そのせいで花人が苦労したのも確かなんですが…。
そのままエッチに突入したので、何が送られて来たのか分からないんですよね。
本編が2017年の作品ですが、社会人になってからの二人のお話とか読んでみたいと思いました。