心優しき青年はヤクザとなり、無垢な少年は情婦となった――これは哀しくも美しい、究極の献身愛

春雷と蜜

shunrai to mitsu

春雷と蜜
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神85
  • 萌×253
  • 萌18
  • 中立16
  • しゅみじゃない12

--

レビュー数
22
得点
707
評価数
184
平均
4 / 5
神率
46.2%
著者
劣情 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
価格
¥710(税抜)  
ISBN
9784796414562

あらすじ

親に捨てられ、施設で生きていくことになった幼いユエン。
唯一の心の支えは、いつも優しく包み込んでくれる兄のような存在のヤンだった。ヤンもユエンを弟のように大切に思っていたが、ある夜、二人を引き離す残酷な事件が起こる。

数年後、ヤクザとなり青柳として生きるヤンは再び施設を訪れる。しかし、再会したユエンは記憶の中の少年とは別人なほどの、色香を湛えた妖艶な青年となっていた――…
新鋭・劣情が描く、哀しくも美しい、究極の献身愛

表題作春雷と蜜

ヤン(青柳),裏社会の人間
ユエン,情婦

その他の収録作品

  • 蜜月(描き下ろし)

レビュー投稿数22

No Title

攻のビジュアルはすごくいい

0

セクシー

評価の高さから察するに、デビュー作だと知った上で、リアルな裏社会ものより甘めのエッチに期待して読んだ方が楽しめる気がする。表紙と試し読みの個性からかなりわくわくして読みました。しっかりノワールものに期待したら、ぬるい展開が自分には物足りず。ヤンは大変セクシーだった。女の子っぽい受けも気にならない方はユエンも可愛く思えるかと。

何故この某小説のパクリっぽいタイトルにしてしまったんだろう…特別この作品にピッタリというタイトルでもなし。

0

いい執着具合!!

表紙買いでした。過去から今までどっぷり監禁系の執着ではなく見守る系の執着を続けている攻めと、後悔を背負ったまま生きている受け…まず関係がとても素敵なのと、展開が綺麗でかなり読みやすかったです。
話が進むにつれてどんどん作品の世界に惹き込まれていく感じでした。

また、表情や筋肉の描き方に特徴があり、独特な色気等が感じられて総じて大変素敵な作品でした!
しばらく「ヤン兄ちゃん」という単語が頭から離れなくなります…。

0

全てが惜しい作品だったなあ,,

最初と最後が物凄く良い作品でした!
この作品は,試し読みでふたりが再開する前まで
読んでから購入を決めたのですが,思っていた以上に激アツな展開はありませんでした。バックボーンからして,"これは本当の意味で再開したら感動するしうれしいだろうな~" と結構期待していました。
ですが,,,まあネタバレはしたくないのでハッキリとは言えないですが期待通りではありませんでした笑
そりゃあひとつの作品ですから,自分の思ってる展開に
進むわけがないですが,あまりにもさらっとしていたので感動できるところも出来ませんでした。

0

絵もストーリーもうつくしい・・・

映像で観たくなる作品です。

香港?九龍?あたりが舞台なんでしょうか?チャ●ナ系を描かれる作家さんは画力が物凄い方が多い気がします・・・服とかもすごく凝ってて可愛い・・・ラブとエロとストーリー以外も楽しめる作品って強すぎる_(:3 」∠)_

ユエンはずっと気づいてたのかな?と思ってたんですが、そうじゃなかったんですね。運転士くん、イイ仕事したなあ。

構成的に、もっとお話を長くすることもできたと思うんですが、受ちゃんが可哀想な時間がもう十分すぎるくらい続いていたので、個人的にはここでまとまってくれて良かったなと思います。

見どころは、、やっぱりセックスシーンかな・・・エッチなだけじゃなくて、目の前に大好きな人がいるのに掴みきれてない感じがせつない・・・!

施設を出て、大人になってからはじめてユエンと再開した夜のヤン(青柳)の驚いた感じが、彼が染まりきっていないことを示しているようで、胸がキュッとなりました。

1

数奇な運命

カバーから醸し出される雰囲気そのままに、裏世界で生きる二人の数奇な運命を描いた作品。
チャイナです。

小さい頃に小さな孤児院で出会った二人。優しいヤン兄さんと、かわいいユエン。
ところが個々の院長ガヤガヤひどいやつで。。
事件を経て孤児院を離れ、マフィアになったヤン兄ちゃんは、それでもユエンのことを探し出して会いにくる。愛ですよね〜

裏世界に舞台を置いているものの、それほどハードでなお話ではなく、あくまでも二人の愛物語。
売りをするほどに身をやつしていたユエンもヤンに救い出される。

脇の手下さんがワンコっぽくて可笑しかったり、子供達が可愛かったりとむしろほっこりするテイストかもしれない。

しかし、同じような出だしの設定で、憧れのお兄さんが実は院長にあれこれされていて、彼が出ていったら今度は自分が、、みたいな暗いお話があったような気がするのですが、この作品ではなかったか。。
姐さんに聞いてみようかな。。

0

悪夢から目覚め、共に歩み出す

ヤクザと言うと組同士の抗争や跡目争いなどの
いざこざが付き纏うイメージがありますが、
退廃的な世界観の中で血生臭い場面を残しつつも、
汚れた大人達によって人生を壊された二人の関係性、
辛い過去と罪、再会ラブストーリーに重点が置かれた
解り易いお話だったと思います。
話が壮大過ぎず小難しく無い読みやすさでした。

言わずもがな目が潤いました。
丁寧な絵で描かれる男前攻めと美人受け、
中華的世界観と夜の雰囲気に入り込めました。
Hシーンの回数はそこそこありますが、
一回がしつこく無くて物語を阻害しない、
肉体や表情に色気があり書き込みも丁度良かったです。

娼婦だからか、ユエンがおっとりした性格ながら
Hに積極的なのが可愛らしい、チャイナ服姿も眼福。
正体を隠す青柳は、本当はユエンが大切なので
「優しくなんかしない」と言いつつ酷くはしませんし、
恋人になる前からも甘さと萌えのあるHシーンでした。

ここから結構なネタバレになりますが…
終盤の青柳が撃たれた後、もしやこのまま…?
「その再会は救済か、破滅か―」なんて
不安を煽る帯が付いているので
バッドエンドも予想して心配してしまいました。
ただ、そういう展開だったとしてもそれはそれで
悲恋的で別な良さがあったのかもしれません。
でもハッピーエンドに越した事は無いですね!
その後の展開に安堵しました。

いきなり時間が進むなど解り難い箇所もありましたが、
エロとストーリー比率、苦さと甘さのバランスが良く、
辛い過去や命の危機、互いを想いあって身を引く
切なさなど、私の好きな要素が多く
カップリングも好みですんなり楽しめました。

2

レトロ中華がお好きなら是非!

乱雑に立ち並ぶ露店にカラフルな小物、妖艶なチャイナ服に混沌としたネオン街!!
レトロ中華好きには堪らない雰囲気の作品でした!

何よりキャラデザが良いですよね!
古の腐女子として、アニメや漫画の中華キャラと言えば【チャイナ服+丸渕グラサン+黒髪(ロングヘア)】のイメージなんですが、見事に当て嵌まっています!
本作の攻め様が中々に性癖に刺さるキャラデザでした。

そして、中華マフィアね……
平成初期のアニメや漫画には大体、中華マフィアが出てきました。コレ嫌いな90s女子は居ないと思います。

服装や部屋の小物から街並みまで、どこか懐かしく且つ混沌としていて、中華BLの中でもダントツに雰囲気がありました!
九龍城モチーフの作品が好きな方にも刺さるんじゃないでしょうか!?(九龍城は香港ですが)

再会系BLの中でも、自分の正体を隠して再会するストーリーが大好きなので、今回好みど真ん中でした!!
この人は僕が恋焦がれていたヤン兄さん?それとも別人なの?と、青柳に翻弄されるユエン不憫可愛いねぇ………

そして、艶かしい肉感的なイラストが堪りません!!
ユエンの魅惑的なお尻に目が釘付けです!!!
電子で購入しましたが、エロシーンは刻み海苔(白)修正でしたよー!!嬉しい!!!!
劣情先生の絵柄や雰囲気が好きなので、次回作も楽しみです!

5

表紙のインパクトはいいよね

1話試し読みでいいやん?面白そうと購入。
中華裏社会物。
お話の流れが、想像の範囲内のまとまり方だった。もっと湿度の高いダークなお話なのかと思ってたら、そうでもなかった。割とハッピーエンド。
ユエンはもっと、幼少期のトラウマを抱えててぶっ壊れてるトコがあって欲しかった。

お衣装がエッチ、スイッチの入ったお顔もエッチなんだけど、いかんせんデッサンが狂ってる?って、思っちゃう身体付きの絵が気になってしまいました。腕が太すぎたり、手が変だったり、その角度で挿入できる?とか。
ベテラン作家さんの作品を読みがちなので身体が変だと気になってしまいました。

今回シーモアで購入したのですが、チンと穴が見えちゃってました。電子だと全消しの作品多いのに、刻み白抜きでした。

0

ネオン看板とメタファー

作中の雰囲気や背景、作者様のインタビューやツイートを拝見する限り、舞台のモチーフは香港。年代は1970年代?80年代?くらいでしょうか。

街並みのネオン看板にさりげなく描かれている「花様年華」の文字が印象的でした。
香港映画で有名な某映画監督の作品のタイトルと同じですね。意味は「人生で最も美しい時間」…だったと思います。

ヤンとユエンは失われていた時間を取り戻して、人生で一番美しい時間を過ごしていく…という意味でしょうか。

某映画監督の映画作品の中には、香港がこれまで辿ってきた、そしてこれから辿ろうとしている歴史や時代背景がメタファーとして散りばめられています。英国統治の資本主義社会から中国に返還されたあとの社会へ。香港の象徴的なネオン看板は、現在はかなり少なくなったと何かで読みました。

何が言いたいかというと、優しく好青年だったヤンがマフィアになっていること、そして純粋だったユエンが娼婦となっていることは、そんな風に移り変わる歴史観をメタファーとして投影しているのではないかということです。彼らが数年、十数年であれだけ変わるように、時代も歴史も変わるのだと…。あくまでも主観であり、深読みのし過ぎかもしれませんが((


二人は最後、彼らが元いた国ではない別の場所で幸せになります。
それは今の香港が非常に不安定で、複雑な社会だからではないかなあ、と考えてしまいました。もし、あの場所に二人が残っていたら、二人はどうなっていたんだろう。敢えて別の場所で幸せになった意味が込められているのではないかと感じました。
時代も社会も変わるけれど、二人の気持ちは変わらないでいたらいいな…と思います。

あまり現実の国や社会、ほかの映画作品の情報を並べ立ててレビューするのははばかられますが、BL作品でここまで深く考えたくなる作品とは出会ったことがなかったので、思わずレビューしてしまいました…
主観と想像と虚構かもしれません…
拙文です…何か問題があればすぐに消します…すみません…

心にずっと残る、とても素敵な作品でした!

8

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