ひずむ三角、ほどけて絡む

hizumu sankaku hodokete karamu

ひずむ三角、ほどけて絡む
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神54
  • 萌×269
  • 萌52
  • 中立20
  • しゅみじゃない24

--

レビュー数
36
得点
722
評価数
219
平均
3.5 / 5
神率
24.7%
著者
碗島子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784812485569

あらすじ

何せこの社会、童貞か否かで地位が決まる!

高校生活での恋人の有無、さらに童貞か非童貞かは年頃の男子にとっては死活問題!
かわいい女の子と付き合いたい! Hがしたい! 童貞を捨てたい!

ーーーーーが、願い空しく市村くんの望みは一向に叶う気配がない。
そんな時、大庭くん(非童貞)にHなお勉強と称してイロイロされてしまい、寮で同室の蔵くんまで巻き込んで、変則三角関係の出来上がり! ?

表題作ひずむ三角、ほどけて絡む

大庭始,成績優秀でイケメンのモテる高2
市村かも太,早く童貞を卒業したい高2

同時収録作品ひずむ三角、ほどけて絡む

蔵,高2・大庭の幼馴染で引きこもり
市村かも太,高2・寮が同室

その他の収録作品

  • さんかくプレイ
  • うまくいかない事もある
  • 蔵の壁
  • 君と何度でも
  • 彼の友
  • ひとりよがりも君次第
  • ひずむ三角、ほどけて絡む 幕間(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下:漫画

レビュー投稿数36

これははたして三角関係といえるのか

正直言って、山なし落ちなし。というのはこういう感じなんだろうなという読後。
起承転結恋愛は順序を追ってというのがセオリーなのでしょうが
存外この作品にはないですね。
どこからどこまでが本当で、どこからどこまでがという線引きが難しい。
なのだけれど、それはまるで日常を覗いているような感覚といいますか
人間ってこんなもんじゃん?流れのままでもいいんじゃん?
そんな気持ちにさせてくれる作品だったきもしてしまいました(´∀`o)
正直面白かったです。続編とか読みたいです。ぜひぜひ。
今度はもっと蔵くんがガッツリでてくるといい。

お話。同室の蔵くんと市村君。
空気を読まない市村くんに蔵くんはいつもイラついている。
蔵くんの大事はお人形。ひとを寄せ付けたがらないのに本当は・・・
眉目秀麗・成績優秀。スポーツも万能。だけどヘンタイww
市村くんにちょっかいをかける蔵くんの幼馴染な大庭くん。
ここの三人のなんともなんともな日常を描いた作品。

正直、大庭くんが、本当に市村のことを恋愛対象としてすきなのか。
執着はわかるのだが、それが本当に恋愛としてなのか。
蔵との関係はけっきょくどうなのか。
童貞を捨てたいアピールをしていた市村が、ちょっとケツいじられて気持ちよかったからといって、簡単に大庭とくっついていいものなのか否かww
だけど、結局現実ってそんなもんよ。チャラリラ~♪としてみれば
それはそれで面白いのかなと思いました。

個人的には蔵くん好きなので
次回があるのならば、もっとガッツリ拝見したいなとおもうのです。
「はいるな!」「覗くな!」なスペースに市村がひっぱりこまれる姿がみたい!
ないかな~市村の童貞は蔵くんで捨てればいいと思うのですwヘイヘイ

気持ちが落ち着いたらゆっくり読み返します

11

間接的にしか表現できない愛がいい

三角関係ものが大好きなので購入しました。
三角関係ものですが、単純にひとりをめぐってふたりが争う…というものではなく、それぞれがそれぞれに対して異なるレベルで愛情を向けてる作品です。
絵の雰囲気からライトなものを想像しましたが、思いの外、関係性の妙味を楽しめる作品でした。

基本的にはアホの子市村くんと成績優秀でSっけのあるイケメンの大庭くんの二人のお話で進んでいきますし、この二人のエッチなシーンがほとんどですが、ところどころに見え隠れする大庭くんと蔵くんの特殊な関係性が、三角関係モノ好きのツボをぐんぐん押さえてきました。
この二人、直接的な絡みは出てこないですが、二人でいるときの漂う雰囲気や、大庭くんが市村くんに対していやらしいことを、わざと蔵くんの見ている前でしたりと、直接的ではない思いの表し方がいいです。

総受の市村くんは童貞を捨てたいと言いつつホイホイと市村くんにバージンを奪われるアホの子で、こうしたイージーなキャラを読んでいるとイライラしてしまう人もいるかと思いますが、三角関係のもう一方の関係性が落ち着いているので、逆に市村くんの頭のゆるさにほっとしてしまうところもありました。

また、本編とは関係ないですがモブの言ってることがちょいちょい面白かったりして、作者のおふざけ感も楽しめました。買ってよかったです。

8

予想外に面白かったです!

三角関係か〜こんな感じの話かな…って思ってたのの斜め上をいってて、予想外に面白過ぎました!キャラもいいし展開も先が読めなくて楽しかったです。基本コメディでちょいちょいシリアスが入るのがよかった。
三角関係という設定がうまく効いてました。
今まで読んだBL三角関係の中では1番好きかも。

5

「誰か部屋かえてー!」

笑わせていただきました。面白かった!
受け市村がとにかくアホの子でデリカシーなくて、童貞卒業することばかり考えている。でも明け透けな懐っこい態度に大庭が、ズカズカテリトリーに入ってくる無遠慮さに蔵が惹かれていったのがよく分かります。
そんな市村を挟んで昔馴染みの攻め二人の関係性も見ドコロ。闇を抱えた蔵のことを自分が抱き締めて救ってやりたいと思っている大庭、嫉妬心や対抗心を抱きながらも大好きな市村との関係を許す場面もあって。結局は大庭だって蔵のことも好きなのでは?攻め同士も好き合ってるってたまりませんね!
3人仲良く喧嘩したり部屋替え希望したりしながらこれからもアンバランスな関係を続けて行って欲しいです。

3

この歪みが、良い〜。

碗島子先生の、大ファンです。
この毒っけ!と言うか、性癖をくすぐる感じがたまらないわっ。

購入当初、読んだ時は〜この三角関係を、どう整理していいのか、わからんかったけど。

市村にしても、蔵にしても、大庭が仕掛け役と、鈍感〜市村が、蔵&大庭を繋ぐキーマンなのか。

蔵が、巻き込まれ系かと思えば〜そーでも無いようだしね。

どちらにせよ、この3人でなければ、成り立たない〜関係性がくすぐられるわぁ〜。

ここ癖のある感じ、大好きです!

2

ナイス!タイトル

前作の『発情オオカミ君愛を叫ぶ』でもユニークな恋愛関係とキャラクターを描きだした作家さんだけに、この作品もかなりユニーク!!
個人のツボを押しまくります☆☆☆
コミックタイトルの表題はないのですが
偏差値の高い寮のある高校を舞台に、同じ寮部屋同士の蔵と市村、蔵と小中から同じだった大庭。
この三人の関係を描いたそれぞれの話をまとめた一冊がこのタイトルとなっているのです。それがまた、実にまとを得たナイスで的確なネーミング!

確かに三角関係だ。
一見、1対1の関係のようでいて、実はクッションをはさんでその向こうの相手ともつながっていられるという、ねじれた三角。すなわちひずんだ三角。
ほどけて絡むというのは、一筋縄ではいかないということも含まれるか?
大庭と蔵がちょっとクセのあるキャラクターだからかもしれない。
このそれぞれのキャラクター設定に、味があるのです♪

親とうまくいってなくて苛められっ子で来たとっつきづらい、性格の悪い成績だけは良い蔵。
童貞を早くすてたい、彼女欲しくてたまらないおバカキャラ・・・アホの子ともいうが、鈍感でもあり順応力が高いというか、まさにクッションのような性格の市村。
成績優秀な大庭は、市村に癒しを感じながら彼と疑似ほもを装いながらそれが本物になり、実は蔵と繋がる道具にもしているというかなりヤンが入ってるような執着や独占欲が見られる性格。
それなりにかなり、個性豊かなのです。

これらのキャラが織りなすそれぞれの関係が、純粋ないわゆる「普通」と言われる恋愛状態じゃない、
そして三角関係でさえも、どこか歪んでいるという部分、そこが特異で突出して作品の魅力となっていると思われます。

やはり一番のクセモノは大庭だろうな~彼がイニシチアティブをとっているような?
苛められっ子だった蔵に声をかけ、同じ高校にはいるように仕向けたり、彼女を紹介してり、、、彼を側に置くため?
市村とのエッチを蔵に見せて参加させたり、チューしてみたり、
本当は蔵との関係も望んでいるようだけど、突っぱねる蔵を引き寄せるのに、オバカで鈍感の市村はうってつけなのか。
しかし一応そこに市村への執着もあったりして(幾分ペット扱いっぽい気がしないでもないがw)
蔵も嫌がりながら怒りながら市村が憎めない風。(かなり酷いことしてますが)

3人3様のキャラクターがあってこその関係が実にイイ!
もちろん、エロも個人的にはエロを感じます(なかなかに好み)
カバー下にもマンガあります。
蔵の暴力に目覚めた瞬間(苦笑)と、大庭の部活の実態。
ブラック効いてます♪

12

いじらしい変態の三角?三核?

ポップな表紙からはイメージしづらい歪(いびつ)な三角関係。
話の展開、おプレイ(ローター、放尿、)
登場人物の心の内側を振り返ると結構エグいです。
その病み(闇)気味な部分を碗島子さんの描くムッチリした唇や体型が柔らかくホールドされ随所に仕込まれた小ネタに笑わされる為、ダークに傾き過ぎずに読めます。
碗島子さんの描く変態はいじらしいので大好きです。

ズバリ三角関係、タイトルまんまなんですが、ふたりがひとりをめぐる争奪戦ではありません。
1点(ひとり)に想いが集中するのではなく3点(3人)がそれぞれに繋がり、ほどけてまた結びつこうとする感じで面白かったです。

・市村(流され系DT、大雑把、アホっ子受)
・大庭(モテイケメン、腹黒攻)
・蔵(元いじめられっ子、引きこもり、市村と寮同室、大庭の幼馴染み)

モテたくて必死に勉強して進学校に入った市村は童貞を捨てたくて女子にアプローチするもまったく相手にされず(笑)
同室の蔵には邪険に扱われ、構ってくるのは頭も顔も文句なしの同級生:大庭。
ある日、市村は寮の自室で大庭に手と道具でイカされ、それを蔵に見られてしまいます。

市村が直接もたらされる体への快楽をキッカケに大庭を意識し始めた矢先、大庭が「市村は自分の彼氏」と吹聴していることを知ります。
鈍いと嘆かれ混乱しながらも、恋心を打ち明けた大庭を受け入れる市村。
ここで市村という点と大庭という点が一本の線として結ばれます。

そしてもう一点である蔵の過去エピが入ります。
彼は母親の再婚によるネグレクトと義理の父親からの暴力を受け、それゆえの暗さからいじめられっ子として生きてきました。
母親から買って貰った人形を大切に持っているのが切なかった。
生い立ちが原因で人との間に作るようになった壁をなんなく乗り越えてズカズカと近寄る無神経な市村を蔵はバカにしつつも実は気に入っていました。
けれど蔵の昔の同級生たちと出会った際の市村の一言が隠れた加虐心に火をつけ蔵は市村を襲います。
蔵という点は市村という点を引き寄せ無理矢理、線を成しました。
蔵を庇って大庭には隠そうとする市村ですが大庭はお見通し。
この時点で大庭は蔵に対する複雑で特別な想いを吐露します。
フラれるの?と、うろたえる市村が可愛い(笑)
ここで帯の【嫉妬があっちこっちに向かって忙しい】がという煽り文句か生きてくるんです!!

読み始めた頃は3人の中心は大庭かと思っていたんですが、キーパーソンは形は歪(いびつ)ながら求められたい(愛されたい)と願う大庭と蔵を受け入れた市村でした。
大家族育ちのプライバシーの欠如が彼を単純…素直な癒しの存在へと成長させたようです。

幼なじみである大庭が蔵に寄せる一言では恋とまとめられないよう微妙な感情がすごく良かったです。
蔵に対する憐憫とも恋情ともつかない想いに守りたいと思いつつ、それを出来なかった自責の念を絡ませながら素直な市村に惹かれてしまう二面性がリアルでした。
市村が「ホモじゃない」と言うたびに見せる傷ついた顔が痛々しくもありました。
大庭は優等生なりの悩みがあるようです。
市村に心配されたことが嬉しくて肩に凭れる姿は心細さの漂う、ただの高校生でした。

巻末近くに蔵を含めて3人で絡む場面がありますが市村が総受け?
でも蔵は大庭相手だと受だと思うし…。
もっと蔵がふたりを信用して気持ちを委ねる姿が見てみたかったなぁ。
求め求められのガッツリ3Pになってほしい。
短編でいいから大学篇も読みたい!!と熱望しております。

10

時に残酷で切ない、カオスなパトス

DK・寮もの。
「何せこの社会、童貞か否かで地位が決まる!」なるコピーには何のときめきも感じなかったんですが――
蓋を開けてみると、想定外の面白さ!
ていうかこれ・・・童貞捨てたい話は全くメインじゃない、よね?
嬉しい誤算。もっと早く読めばよかったな。

3人のDKが登場しますが、軸になっているのは、幼馴染みの大庭と蔵の関係。
両親に疎外され、中学までイジメも受けていた蔵を、何かしてやりたいという想いで見つめていた大庭。 
でも、自分の殻に閉じこもっていて、プライドも高い蔵は、大庭を受け入れない。
そんな2人のねじれた関係に、蔵と寮で同室の市村(脱童貞しか頭にないおバカな癒し系)が巻き込まれていきます。

市村を誘って強引にHに持ち込み、
「市村と付き合ってる」
と学校中に噂をひろめる大庭。
大庭の謎の行動は、蔵の嫉妬心を煽るため? それとも市村に本気・・・?
一方、人と関わりたくない蔵は、無邪気に絡んでくる市村が煩わしい反面、気になっていて。
大庭と市村の関係を知っているクセに、蔵は衝動的に市村にHを仕掛けます。

蔵と大庭の関係は、一転して市村をめぐるライバル関係に?!
――と、思いきや。
「殴りたければ殴れば」
と言う蔵に返した大庭の言葉は、
「抱きしめてやりたいよ。お前の骨が折れるまで」
・・・な、なにこの会話・・・?
噛み合わなすぎる会話に、交わらない視線。
その行間からじわじわと伝わって来る昏い熱。
そして2人の、市村に対する残酷さ・・・(それもある種の愛なんでしょうか?)
でも、欺瞞と矛盾に満ちているようにも思える2人の行動も、何故かすべてが本心で、やむにやまれぬ衝動に思えてしまうんですねえ。
まるで、答えがないことこそが真理であるかのように。

まあ、これは市村が鈍感で、それゆえの強さを持ちあわせているからこそ、ありえる関係かもしれません。
そういう意味で、この3人の関係、ひずみを抱えながらも、きわどいところでバランスを保っているんですよね。

いやいや、このカオスな感情のせめぎ合いを描き切ったのはスゴイと思います。
しかも、そこにフォーカスしてドーンと重い話に持っていくんじゃなく、前面に描かれてるのはあくまでも大庭と市村のエロエロ甘々な関係。
市村のノー天気っぷりが突き抜けてるせいで、全体にゆるい空気に包まれていて、明るい学園ものの雰囲気。
でも、表面の薄皮をそっとめくると、そこには大庭と蔵の間の正体不明の感情がどす黒く渦巻いていて――その二層のギャップにやられるんです。
個人的には、大庭と市村のエロシーンよりも、決して向き合わない大庭と蔵の関係にエロスを感じてしまいますね。

高校生にしては妙に大人びた大庭のクールな表情が好き!
常に完璧で冷静な彼ですが、動揺や苦悩の表情も見てみたかったな。
それもあって、続編希望。
ここからが、人間ドラマの始まりですしね。
このカオスから敢えて答えをひとつだけ、掬い上げて見せてほしい。

ストーリーは神!だと思います。 個人的好みで甘めの画風が苦手な分を差し引いて、萌×2で。

8

成長途中だからこその「ひずみ」

最初に表紙の絵を見た時には、
攻めふたりがモブ的存在の3P話なのかな?と思ったのですが、
読んでみると全然違いました。
それぞれのキャラがすっごく個性的で「???」と思いつつ惹き込まれていきました。


人からの愛情や注目にはとても敏感で、それらをとても欲っしてる、
成長途中で性欲の強い高校時代だからこそ、のお話かもです。

友達、ライバル、幼なじみ、片思い、寮のルームメイト、恋人……
不完全でまだ子供な高校生たちが築くそんな関係は、
2人でも少々危うく、3人合わさるとさらに「ひずみ」が生まれて……
ちょっと変わった三角関係を、
巧みに、コミカルに、エロく、描いた作品だと感じました。


三角関係には必然の「嫉妬」がこの本では、
もっと自分を見てほしい、興味を持ってほしい、好きになってほしい…
そんな単純で抑えが効かない欲求として描かれつつ、しばしば激しめのエロに転換w

そのある意味純粋(?)な想いが、
友情と恋愛の違いとがとても曖昧になった3人の関係の中で、
子供っぽさを残すキャラの外見とうまく作用しあって、
なかなか絶妙にツボを刺激してきました。


賢くイケメンでモテる大庭(攻め)が、
引きこもり気味の暗い幼なじみ(攻め)と、
童貞を卒業することで頭いっぱいの単純な子(受け)を相手に、
クールを装いエロいことしながら自分の感情と衝動を持て余している姿が、
自分には結構かわいく映ったのですが……少数派かな?
でも、まだ子供な高校生だからアリな気がします、大学生や大人だったら嫌かもw


色んな感想や感情を持てる作品だと思います、
ちょっと変わったモノでもOK!という方は是非読んでみてほしいです♪

6

まるく収まってて安心!かわいい!蔵になりたい!

 三角関係ものは苦手でしたが、かわいい表紙とタイトルに惹かれて購入。どんなにうまくいってもモヤモヤはするんだろうなぁ…と覚悟して読みましたが、嫉妬やドロドロは全くなく、エロく明るく幸せな3人の物語でした。
 恋愛をしているのは1対1で、そこにもう1人の特殊な感情が絡んでくる感じの、丸く収まっている三角関係。3Pシーンはありましたがそこは「もう1人」にサービスしてあげたい流れで、友情を感じつつ安心して読めました。

◆市村かも太(表紙中央のサラサラ)
 寮生。蔵と同室。鈍感でデリカシーがないという短所で周囲を癒している、明るい天然誘い受け。大庭の事が好き(ラブ)。暗く暴力的で皆から敬遠されている蔵の事も普通に好き(単純ゆえに博愛)。
◆大庭始(表紙右の黒髪)
 実家通い。蔵とは幼馴染みでライバル。親友と思っているけど蔵は認めてくれず片想い状態(友愛)。単純で裏表のない市村が好き(Hしたい愛)。名言は「ぐちゃぐちゃだ。俺のも混ぜて」「我慢した一週間分、7回いくまで帰さない」他多数。
◆蔵(表紙左上の天パ)
 大庭の幼馴染み。義父から受けたDVのトラウマから暗く引きこもりがち。自身にもDV傾向あり。僕は惨めじゃない。1人でいい。どうせ僕のことなんて誰も好きじゃない。大庭も市村も煩わしい。…でも少し嬉しい。

 大庭×市村のいちゃらぶエロエロも良かったですが、一番良かったと思ったのは蔵(くら)の存在でした。義父に虐待され、母はかばってくれず、中学時代は友人もなく過ごし、愛を素直に求められない蔵。そんな蔵にとってしつこく「友達面」してくる大庭と馬鹿みたいにすり寄ってくる市村はどちらも貴重な存在。
 基本1人で過ごすのが好きだし、ベタベタする友情は好みじゃないけれど、本当に1人ぼっちなのは辛い。けれど2人を見ていると自分は1人じゃないと思える、安心感を与えてくれる2人。深い仲になりたいわけではないけれど、自分を特別視しない「特別」な存在が蔵にとっては心地良さそうで、見ていて温かい気持ちになりました。
 蔵になって2人を見ていたいです。気が向いたらHにも混ぜてもらえるとか、最高v

 きっと蔵は自分の事を好きなら誰でもいいと思うので、いつか幸せになれると信じてます。大庭×市村はいつ別れるか分かりませんが、蔵と2人の関係はずっと変わらないんだろうなと思うとやっぱり蔵ポジションが一番おいしい気がします。
 色々と盛りだくさんな内容で、明るい事ばかりでもなかったですが、最後まで幸せな気分で読めました。

6

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