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hi ni nagarete hashi ni iku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「働く」ということ。仕事をするということ。そして。トップに立つということ。
本作も。虎三郎は次々と新しい施策を打ち出し、店の者たちの度肝を抜く。
それは一見、店の者たちへのボーナスにも見える。
「どういうものを見て、心が躍るのか。」
「自分の“欲望”すら掴めない店員に、お客様の欲求を満たすことなんて、できないのだから!!!」
元日に初売り営業がデフォルトになりかけた頃。以前、三越伊勢丹の社長が正月の営業を3日からにする、と決めた際に言った言葉を思い出した。
「従業員の満足度が、顧客満足度に反映するのだから。」と。
従業員には、しっかり休んで、家族や大事な人達と休暇を過ごして欲しいのだ、とも言っていた様に思う。
やはり、これは三越の話だよな、と私は毎度勝手にほくそ笑む。
また、サマンサタバサ社の社長が、ショップスタッフ1300人に、ホスピタリティを学ばさせる為に。『リッツホテルのラウンジで、コーヒーを一杯飲んで来なさい。』とコーヒー代を支給したとの話を何かで読んだ。リッツに限らずだが、ホテルでコーヒーを一杯飲むと、約1000円はする。コンビニコーヒーの10倍だ。だがしかし。そこでコーヒーを飲むという贅沢な時間と価値は、コンビニコーヒーには無いものだ。
それと同じ様な事を。虎三郎は、店員全員に学んで貰いたいのだ。
買い物をするという、ワクワクした気持ちと。ホスピタリティそのもの。
三つ星の店子たちが、それぞれに自分で自分のお買い物に興じる様がとても楽しい。
手代の但馬は、坂巻さんを誘って活動写真へと。デートなの⁈えええ⁈ 聡明で美しい坂巻さんは、鷹頭の様な男にお似合いなのになぁ。なんて。
新時代の女性を描くところもこの物語の素敵な所なんだけど、独身でキリッとしていて、ハッキリとした物言いながら、女性らしく美しい坂巻さんは、独り身で派手な装いをしているから、という理由で、理不尽にも下宿を追い出されそうになっている。
鷹頭に厳しく当たられている卯ノ原の方は、自分のセンスを磨くべく、模索している。
洒落ていて、身なりも男っぷりも美しい鷹頭の隣に並んで美しくて粋な、新しい女の装いとは何だろう?徹夜して卯ノ原の考えた新時代の女性の華やかさ。
どんな時に、何を着るか。ファッションの根本的なテーマにも紐付いていて、面白くて楽しいアプローチだったりして。これはハッとさせられます。
三つ星はまだまだ途上なのに。これから強敵になると見定めた日越の社長は、何やらワケありの息子、鳩成に調査させていたり。新キャラも登場。
日越の社長と鷹頭との因縁は次巻へと持ち越され。
ところで、もうすぐGUCCIも新たにカフェがオープンするし。VUITTONもカフェをオープンしたし。銀座はブランドカフェラッシュ。
虎三郎も三つ星に新たにカフェをオープンすると言う。時代も街も違うんだけど、絶妙に現代とリンクしてる様なエピソードが楽しい。
展開自体が楽しくて、ワクワクするので。出来れば男女間ラブは無し!で、お願いしたい。
脳内では、鷹頭 × 虎三郎でお送りしてます。ふふっ。