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シリーズ累計45万部! ついに明かされる『王の禁忌』
5nin no ou
青の王と言っても、いつの時代の王なのかエールなのかジェントなのか…見分けかたも難しいのよ。
どんどん登場人物が増えて、時代も行き来するため、頭の中が混乱しつつあったのですが、この6巻はまだわかりやすかったです。
疫病の原因と王の禁忌がメインの巻でしたね。
王の禁忌のせいでアージェントとセージは結ばれる事はないのかな、と思ってたんですが王の禁忌にそんな秘密が!
エールが亡くなった理由も明らかになります。
皆がエールの事を忘れつつある理由も。
セージが関わっているとはね…タイムリープものは予測がつかないところで過去が影響してくるから面白いなぁ。
過去に置き去りになったウィロウの事、セージ忘れてない?w
疫病の原因を探っていた緑の王セージが過去で見たものは信じたくないものでした。あんなにこれからの展開にドキドキを感じてたのに、え?あの人が?!で、また更にややこしいことに今度は現在に戻ったもののウィローを過去に置いてきたままにするわ、中途半端なまままた過去に戻っちゃうわ。6巻だけでも何回行ったり来たりしたでしょう。そして、過去に行った緑の王、大好きな青の王シャーに好きだと告白して、キスまでしちゃうので、そこでまたテンション上がるのですが、さらに良い感じなのが王様同士の恋が禁忌じゃなかったってこと!これ、最終的に青と緑がくっつける伏線キターと思ったのも束の間、最後の最後にとんでもなく切ないどんでん返しでしたね。
過去と言っても、現在の登場人物が若いだけじゃなく、初代王様くらいまで遡ることもあり、物語が壮大すぎて気楽には読めない感じになってきましたね。
お話は時代を行き来し過ぎてバタバタしてまとまりを感じられないし、1巻2巻からの伏線回収(というほどでもない)で読み返すハメになるし、ご都合主義に感じるし、しかも、まだ疫病は終わりません…!
セージは相変わらず自己中な行動するしペラペラ過去未来を喋っちゃう。
それでも、世界観が本当に魅力的で後半には圧倒されて、読み終わって寝る頃まで涙でした。
すごいよ・・・
カラー絵の色彩や服の装飾も相変わらず美しい〜‼︎
今巻は初代紫の王について、「王の禁忌」について、前王のエールの死とウィスタリアについての真相が描かれます。
それがもう、今までを覆す程ビックリでした。「今まで何だったの…」と白けちゃう人もいそうな位。
1巻を久しぶりに読んで、赤の王との逢瀬が可愛かったよ…
アージェントもセージも、兄弟を側にいながら助けられなかった共通の痛みがあるんですよね。そして悲しみに浸る間も無く手に王の印が現れる。
エールはジェントと正反対で、穏やかで少し子供っぽいところが周りに愛される感じがとてもよく分かります。最後の静かな顔とウィスタリアの涙はとても美しかった。
過去のアージェントがセージに向ける表情が柔らかくて、頭を撫でたり(セージも照れる)、デートしてお喋りするし、ほんの少しの間のときめきと壮大なドラマチックさがありました。
独特の用語とトピックの多さとタイムトリップで頭を使い、そして感動で読後ぐったり。読み応えある厚い一冊でした。
Renta!さんの特典はおそらく紙書籍での封入ペーパーかなと思うのですが。
前巻で初めてセージに出会ったジェントが、エールに居場所を尋ねている場面の1ページものです。
評価は萌2だった前巻からかなり面白くなったので萌2に近い神。