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ouen catharsis
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
大人の大正浪漫BLでした。
読了後すぐの感想は「最低上下巻くらいで読みたかった!」です。
かと言って、何処か足りない部分がある訳ではなくてしっかりとストーリー、萌え、切なさ、エロスが詰まっています。
特筆したい萌えはですね、やはり時代設定を生かした服装。
特に近藤の運転手姿が素敵です!
旦那様の中折れ帽子もカッコいい!着物姿も色気ある!
近藤がカイロにベンジンを補充し、旦那様が傘をさしている所などは映画のワンシーンのよう。
ストーリーでは、近藤の日記を読んでしまった後のやり取りが好きでした。
静かな男の内にある情熱のようなものを感じてドキドキしました。
最終話は近藤目線で始まり、複雑な感情の揺れが垣間見られました。
それを受け止める旦那様の懐の広さ!惚れてまうやろー。
御車の中でのHも良きでした。
旦那様の煽りね…どんな擬音や喘ぎよりも官能的でした。
ラストがここで終わりっ⁉︎と思いましたが、良い余韻で読後感もスッキリでした。
描き下ろしで東京に行ってからの2人も見られたので満足。イチャイチャも大人な感じで素敵でした。
最初にもっと長い話数で見たかったって書きましたが、この腹八分目くらいのが良かったのかもしれないです。
ミニマムだけど満足度の高い作品でした!
作家買いです。
まず攻め受け共にとても好みであります。
ナヨナヨしてる受けが苦手なのでとても良きです。
そして旦那様と運転手…設定がえろいですね…^^
仏頂面、不器用、失敗してしまった運転手を見捨てず『愛されるアホになれ』『素直さは武器になる』と言ってくれた旦那様…素敵やん?
人を笑わせる事のできるアホになれと言われ古新聞を帳面代わりに笑いの勉強してる運転手健気か…っ!可愛すぎる><
ひょんなことから旦那様は運転手の気持ちを知ってしまったけどその後のやり取りは笑いました。
流れ的に『お?これはエロなしか?』と思ってましたがちゃんとエロありました^^(?)
清廉潔白じゃない旦那様~~~!!!!!!!
エロが読みたいんじゃ!!!!て方には物足りないエロシーンだと思います。
…が!!ストーリーや登場人物、総合的にみてむしろこのくらいがいい…!!と私は思います。
大島かもめ先生の独特なタッチで描かれる大正浪漫BL終始ニヤニヤしながら読みました~
買ってよかった!
この大正の雰囲気はもちろん、受け攻め二人のキャラもストーリーも全部良かった!
受けはひょうひょうとして掴みどころのない旦那様。表情が豊かにくるくる変わって、思わずじっと見ちゃいます。対照的に攻めは朴訥っていうのかな。最初は無表情でどこかズレてて笑えます。んでも旦那様と関わるうちに自然な笑顔なんか見せちゃったりして…良きw
一話はまだBLのかほりもなくて、こんな攻めでどう動いていくのかと思えば…!このバレ方は萌える!その後の攻めが無表情なのも萌える!受けの方が戸惑ってるの…萌える!w
その後の展開も良かったです。決めたらきっぱりきっぱりな旦那様が素敵で。攻めはちょっと不満もあるだろうけど、まるっと手中に納まらない感じの方が、ヒヤヒヤ感が続いて関係も長続きするんじゃないかな~なんて思ったり。ずっと追いかけてて欲しいw
描き下ろしは来世もなんて欲張りさんだな~て笑っちゃいました。
大正時代の大阪を舞台にしたお話。
ちょっと古い時代の大阪の、お商売している人の大阪弁って、なんだか素敵で好き。
もうこれだけでも萌ポイント大量加算案件。
「妙に綺麗な顔」の若旦那の伊波と、「仏頂面」の東京から来た運転手の近藤。
伊波の気遣いにに触れるうちに、近藤の心の中には、、、
そして、伊波が丁稚から若旦那にまでなれたのには、色々と曰くありげで、
伊波の綺麗な顔の造形も、近藤の仏頂面の表情も、すごく的確って感じでよかった。
久我有加先生の小説世界好きな方に、おススメ。
舞台は大正終わり頃の大阪。
薬種商「伊波屋」の若旦那と運転手のお話でした。
竜次はとても穏やかで人当たりもよく、そして相手の気持ちを良く考える聡い人だなという印象でした。
近藤が間違ったことをしても頭ごなしに怒ることはなく、フォローしながらアドバイスもするという完璧さ。
現代の上司でこんな人がいてくれたら最高だなと思いました(笑)
近藤は感情が顔に出にくく笑顔も少ないので堅い人に見えますが
竜次が言うように"そのまんまで充分おもろい"人で真面目で少しズレていて、でもそこが彼の良いところなんだなと感じました。
慣れてない大阪弁も車を直そうとしたのも面白すぎてツボでした。
そんなズレたところもありながら、竜次の心の中を見抜く鋭さもあってそのギャップにすっかりやられてしまいました。
相手を好きになる大きなきっかけはなくても、日々の暮らしの中でじわりじわりと惹かれ合っていったのがとても美しかったです。
頼り合うことが出来る関係になって、ふたりの仲はもっと深まっていくんだろうなと思える描き下ろしもすごく良かったです。
泣かされました。二人の恋がしっとり色っぽく描かれていてBL的にも萌える、燃える。語弊があるかもしれないけど大人が描いた恋物語だなと思います。好き、俺も好きで終わらないやりとりが素晴らしい。ただBのLだけで終わらないのが大島かもめ先生のすごいところだなあと思います。受けの若旦那がいろんなことを我慢しながら諦めながら生きて来たんだけど、本当に欲しいものを見つけてから一つ一つ自分の葛藤に答えを出してならがら人生を切り開くところが鮮やかに嘘っぽくなく描かれていて感動しました。それなりの長さ生きて来た大人なら刺さりまくるお話だと思いました。自分の話として読める珍しいBLに出会えた感じがしました。自分の宝物にしたいお話でした。
雑誌連載の時から、気になってはいたけど
こんなに深みのある話だとは思わなかったな。
ほんと読んでよかったです〜❤︎
確かに一冊でまとまってて
もっと長くてもいいくらいだとも思うんだけど、
なんというか、この話のなかでいうと
そんなに時間は経っていないように感じるんだけど
それくらい、この2人が
声に出さずとも呼び掛けたら、
それに応えるような
お互いの欠けたピースを持ってるような
出会いだったんじやないか、と。
あっという間に惹かれて
その気持ちを表したい
知ってもらいたい
それを知っても嫌いになれない
落ち着かない胸の内のそれは
ときめきだったかもしれない…
気が付いたら隣にいて、
お互いに側にいてほしくて
離れたくなくなっていて
もう、すっごくよかったです❤︎
先生の語りは本当に説明調なとこがなくて
逆に読んでるこちらが説明したくなるような
好きだなぁと、改めて思ってしまいました。
若旦那みたいな、しがらみに絡めとられながら
どこか諦めるようにして生きている感じが
ほんとグッとくる。
仕立て屋〜の片山さん
チキンハート〜の松根くん
好きだなぁ❤︎
また読み直したくなりました❤︎
明治〜昭和期を舞台とした漫画作品の中でも、度々読み返している大好きな作品です。
大島かもめ先生の描かれる、筋が通っていて粋な男前の受けがとても好みです。
今作品の受けである竜次さんは特に、決して流されたりしないし過度に期待もしないしさせない、それでいて相手を思いやる心も兼ね備えた大人の男性です。
常に理性を保っているからこそのいざというときの腹の括り方が潔すぎて、本当にカッコいいしか言えないです。
終盤、自らガレージの扉を閉じて煽るシーンなど、最高の誘い受けが味わえます。
ここぞ!という決め場所をわきまえていらっしゃる竜次さん。甘え方も弱さの見せ方も心得ている竜次さん。なんて魅力的な人なのでしょう。
キッカケが他人の日記の盗み見というところには罪悪感や後ろめたさがあり、物語前半でのピリッとしたスパイスになっています。
コマごとに近藤の心が変化していくさまが表れているのも前半の面白さです。
大島かもめ先生はキュンキュン、というかギュンギュンさせるのがとても巧みでいらっしゃるので、描かれた展開のひとつひとつを心から味わうことができます。そして何度読み返しても新鮮に楽しめます。
心の動く物語を読みたい方に、ぜひお勧めしたい作品です。
大正時代大阪の薬種商を舞台。震災で職を失った近藤は東京から大阪へ、そこで出会った番頭伊波とのやりとりが楽しい人情&恋愛ドラマです。
drapで1話見てコミックスを楽しみにしていました。大島かもめさんの作品は初めてですが、目がシンプルな描き込みながら力があってとても好きです。
伊波番頭の余裕ある男っぷり、無愛想な近藤を楽しげにフォローするところに器の大きさが感じられて素敵です。服装もキマってます。
近藤は髪型や雰囲気が現代風で仏頂面、風変わりな性格をしています。
それを伊波が面白がることで活きてくるので、二人の相性がとっても良い雰囲気でした。
いくつかのエピソードが、どれも時代物だからこその建造物(宿と和服最高)や秘めた感情、また生きていく為の汚れを映し出していて魅力的でした。
伊波が運転すると言い出し、近藤を助手席に座らせのお買い物シーン。大好きな北浜や中之島辺りが出てきてテンション上がりました!!
道中、カイロのベンジン補充のシーンでは、手袋を口で持ち跪いて作業する近藤と、彼に傘を差す伊波が美しいです。
近藤の日記を伊波が見てしまってからの、伊波の表情や近藤の存在感の大きさ、そして近藤の台詞が素晴らしくて鳥肌が立ち、しおり機能使いまくりました(電子派)。
鉛筆を渡した割に筆跡がサインペンみたいだったのは少し気になりました。
近藤は自分の気持ちを押し殺す性格ではないのですが、普段顔に出ない分、心の内が言葉になるとそれが秘められた恋のようでときめきます。
ラストの近藤、伊波の影響を受けたような少し余裕のある口元の笑みが良い余韻でした。
後半の近藤の独白が私には余り理解できず、エロの挿入は(違う作品になったかと若干思うくらい)少し強引な気もしました。
それまでの歩み寄りがとても丁寧でときめいたので駆け足感が否めず、朝ドラ1年かけてじっっくり見たかったくらいです。
そのくらい二人が魅力的でした。
作家さん買いです。
絵と雰囲気が好きぃ〜!
薬種商「伊波屋」の若旦那として登場する伊波(受け)。
すごく物腰柔らかな人なので苦労知らずのお坊っちゃま育ちなのかと思いきや、なんと丁稚奉公からの叩き上げなんですよね。
彼の人生を紐解いてみると、婚約者に逃げられたり、同じ釜の飯を食ってきた仲間からの裏切りにあったり、他にも色々とあって、普通の人ならHPが限りなくゼロになってもおかしくない経験を味わっているというのに、穏やかに微笑んで上品な若旦那然としてる。
過去の辛い出来事も、決して生臭くなくどこか淡々としています。
攻めの近藤による伊波の第一印象が「帳の向こうにいる様だった」というのを読んで、まさにそれ!!!って感じなんですよ。
まさに帳の向こう側の出来事って感じ。
で、近藤は無骨な天然っていうんでしょうか。
普段は寡黙なだけに、時々漏れ出る恋情がたまらんっっっ……!!!です。
おまけに主従関係モノですからね。
黙々と主人である伊波に仕えつつも、近藤の脳内&心のうちはどーなってることやら……と想像するだけでフガフガしちゃう。
欲を言えば、どっちかというと攻めに着目して読む人間なので、もっともっと近藤パートが欲しかったです。
それだけに最終話の攻め視点パートは嬉しかった!
ちょいと仄暗い感情をいだいてたんだね、お前!ムフフ……!!みたいな。
それにしても伊波の男前さが、最高でした。
常に攻めの一歩先をいく感じがたまらなくいい。
しなやかな強さっていうんでしょうかね。
もし伊波が剛直だったら、きっととっくの昔にポッキリいってたと思うんですよ。
「ほんま汚い人間やねん 身ィも心も」と恥じた伊波を、そうじゃないと肯定してくれた手繋ぎシーンが何よりも心に残りました。(初合体よりも)