STAYGOLD 6

STAYGOLD 6
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神207
  • 萌×243
  • 萌21
  • 中立5
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
33
得点
1275
評価数
277
平均
4.6 / 5
神率
74.7%
著者
秀良子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
STAYGOLD
発売日
電子発売日
価格
¥760(税抜)  
ISBN
9784396785208

あらすじ

「優士、俺のこと 好き?」

駿人へのこの感情を、
なんと呼ぶのだろう?
優士はついに、その名を知ってしまった。

アメリカへ旅立つ駿人と菊花を見送って
家を手放すことにした優士とコウは、
それぞれ、ひとり暮らしをはじめる。
けれど家族の面影がなくなった生活に
優士はしだいに憔悴してーーー。

いつだって側にいて、
想い続けてくれたのは駿人だった。
中山家・10年の日々と恋、ここに完結!!


さらに、コウと日高編、
描き下ろし6P収録!

表題作STAYGOLD 6

優士の甥
駿人の叔父,翻訳家

同時収録作品STAYGOLD (6)

コウに片想いをしていた親友

その他の収録作品

  • あとがき(カバー下)
  • イラストラフ(カバー下)

レビュー投稿数33

弱さも病みも負う

最終巻。
私にとっては思いがけない展開。
と言うのは、優士さんが病んでしまう。
症状としては胃潰瘍だけど確実に精神のダウンですよね。
駿人と菊花がアメリカに行き、家を売って、一人暮らしになって、という生活の変化がじわじわ…
自分は何のために?みたいな無力感とか。孤独感とか。
あとはやっぱり駿人との関係性もあると思う。
1巻で駿人に告白された時。一番はじめは絶対に優士さんは駿人に何も抱いてないんですよ。保護対象としか。
だからどうすればいいのか、どうすればよかったのか…的な積み重なった負担はあった、はず。
そうして体も心も弱った時に、変わらず想いを告げてくる駿人にすがったのだ…
私にはそんなふうにも読める。
だから安易に駿人良かったね、とか。
優士さんハラを決めて、とか。そういう言い方はできない。
形としては駿人の長い長い片想いが実った、と言えるけど、ロマンティックではないですね。弱よわで病み病みで、保護者が逆転したみたい。
でもそれでいいとも思うんだよね。だって「家族」なんだから。

一方、コウx日高編も続く。
コウもあれから内的に違う人みたいになっている。
日高も。
良くも悪くも。駿人と優士もだけど、一度変容したら元には戻れないんだな…

結局、菊花が「強い」「しなやか」みたいな役割を背負わされちゃった?彼女だって色々傷ついてるんじゃないのかな。一つ一つ、誰にも何にも言わずに自分で噛み砕いていたんじゃないのかな。

2

最高のフィナーレ。そして…

あー!!!!
最終巻!!!!すごくよかったです。
最終巻も優士の件でハラハラがありつつ
駿人はやっぱりすごいなぁと思いました。
駿人の言葉が優士を救ってくれるんですよ。
あぁ…すごくよかった…。

最後までエッチするところはないのですが
それが逆にいいなぁと思いました。
もっともっと二人の未来を見てみたいし、
ずっとこの先も読みたいと思った作品でした。

そして、コウと日高が再会して、こちらも何か動きがありそうな感じがするなぁともったら
まさかの告知にびっくりでした。
嬉しいの一言です。


この作品を知って読んでほんとによかった。
秀良子先生ワールドは最高です。

2

静かでじんわりクる最終回

曖昧な始まり方で、最後まで曖昧なまま終わりそうな雰囲気に、どきどきしながら見守りました。
駿人が家を出て完全にダメになる優士。高校時代も帰って来なかったのに、あのころとは何が違ったんでしょうか。家に一人になってしまった環境や、必ずしも戻ってくるわけじゃないと気付いてしまったことも大きいのかな。
優士は駿人をつなぎとめることが重要で、恋心とかそういうのはよく分かりませんでしたが、二人が納まる描写として、それがとてもしっくりくる気がしました。
気になったのは、スマタ知らないか…って呟く優士は駿人の性生活を知らないんだなって分かるとこ。駿人はセフレがいるっぽかったのに、優士の中ではまだ子供なのかな。まあ小さなズレの修正はこれからってことでしょうか。
ラスト数ページは泣ける感じで良かったんだけど、これで終わり…?とも思います。やっぱり日高とコウの話を番外編にして、駿人と優士をじっくり六巻かけて描いて欲しかったです。二人のこの先を、安心できるところまで見たかった。
とはいえ作品としては大好きなので、最終巻に神以外は付けられませんでした。

3

甥と叔父、10年の恋

完結は存じ上げておりましたが、終わってしまうのがあまりに寂しく、今までずっと温めていました。やっと読むことが出来たので、拙い文章ではありますが感想を述べたいと思います。

正直1巻を手に取った時は「甥×叔父設定はドストライクすぎるひゃっほー!」という軽い気持ちだったので、ここまで壮大な愛の物語になるとは想像していませんでした。
序盤は猪突猛進を地で行く駿人と、ずるくて面倒くさい大人優士のあまりの嚙み合わなさに爆笑したりしていたのですが、徐々に駿人は成長していき……あの獣のような彼を見てきた身からすると本当に大人になったなあとほろりとしてしまいました。

「家族」の象徴だった「家」を失い、心身ともに不安定に陥る優士。そんな彼を言葉ひとつで安心させられるほど頼もしく成長した駿人がまぶしいです。
優士にとって家族とは「同じ家に暮らす人」。そんな優士に、常にそばにいることだけが愛ではないと駿人は教えてくれる。駿人にとっての優士は、たとえ離れていたとしてもいつだって「帰る場所」。駿人のまっすぐな言葉に優士がどれほど救われたことか。
終わり方もとても好きでした。「開かれた終わり」というのかな、細部までばちーん!と描ききってしまうのではなくて、読者にその後を想像させたり、解釈を委ねたり……秀良子先生の作品のそのぼんやりとした温かさが好きです。

あと、出てくる女の子がみんな魅力的なのもいいですね。顔立ちがそれぞれ違っていて、性格もきちんと個性があって。美浦さんの人生も国枝さんの人生も、もう駿人と交わることはないのかもしれないけれど、彼女たちが駿人に影響を受けたように、彼の中にもまた二人との出会いによって変化した部分が静かに残っているのだと思います。たとえそれが普段は意識すらしないような小さなものであっても。

初夜に関してはもしかして無いのかな、まあこの二人に関しては別に無くてもいいな……と思っていたので、見せてもらえただけで嬉しかったです。駿人は悔いが残る結果だったようですが(笑)

そしてこれは書こうか迷ったのですが……色々なレビューを読むとコウ×日高のCPが凄く人気のようですが、個人的にこちらはあまりハマらずでした。最初逆だと思ってたからかな……日高みたいなあっさりした顔の攻めが好きなので……
でも無論こちらのCPの幸せも願っているし二人の終着点が気になるので、番外編で描かれるのであれば見届けたいと思います。
あと少し楽しませてもらえることに感謝しつつ、最後の最後までこのいとおしい家族を見守りたいです。

2

むふぅ~、完結!

このカバーの笑顔。ながかった氷河期がついに?を予感させます。

前巻の最後でゆうじ陥落か?がにおわされたラストのまま、この巻へ突入。
みるみるかっこよく成長し、テニス一筋の駛人。一人だちしつつあり、テニスへの非凡な才能をみせる彼を意識するゆうじ。

翻訳業をするゆうじは、アメリカについていくんだろうなあ、と思っていたら裏切られました。
家は売られ、いったん家族はばらばらに。。
もう自分のことを想ってくれないのかとあせるゆうじ。そして、アメリカに行ってしまった駛人が恋しく、病気になってしまう。。
そこからのラストがよかった。

作者さんいわく、はっきり恋ともならないびゅあBLが描きたかったということ。
もしかするとこの甘いラストはなかったのかも。それはそれで心にささる作品になかったかもしれない、と思ってしまいます。

そして、切なすぎたコウ×日高のこれからも描いて下さったのがよかった。日高かっこよくなりすぎ。

なんと、続編があるらしくて、今からとても楽しみです。
やっぱり秀さんのストーリーはすごいですね。面白い。

2

コウの物静かな優しさ、誠実さも好き

 プラトニックラブを描きたかったという初心を、秀先生が最後まで持ち続けていたというのが伝わってくる最終巻で、安易に一般的なBLらしい展開に持っていかなかったことに感謝したいです。もちろん、BL要素は多々ある。駿人と優士の関係性はBL以外の何物でもないし、この最終巻では濡れ場もある。けれど、ここに至るまでの経緯は本当に長かったプラトニックラブで、やっと名実共に恋人になり体の関係を持った今でも、プラトニックラブの延長線上にあるような、そんな空気すら感じました。

 常識、冷静、羽目を外さない人、という枠の中から一歩外に出ることができなかった優士。今までそれを彼に強要した人はいなかったはずなのだけど、家族が当たり前に集まってくる場所という普通の家庭を熱望していた彼にとって、それは無意識に課せられたものだったのかもしれません。自分は置いていく側にはけっしてなれず、常に置いていかれる側だという恐怖も。誰もが安心してくれる普通の人間でいることで、辛うじて皆が戻ってきてくれる、そんな気持ちがあったのかな。その感情を彼は完全に昇華させられたわけじゃないと思います。それでもコウにお尻を叩かれて、駿人に手を引っ張られてなら、一歩踏み出すことができた。駿人が隣にいる限りは大丈夫、今は優士がそう感じているだけで十分なのでしょう。

4

メタモルフォーゼ

◾️駿人(inアメリカ)×優士(叔父)
優士の人となりがやっと紐解かれました。いつの日にか運動会で家族以外の中に居る学生の駿人をカメラ越しに新鮮に見つめた優士でしたが、友人の中に居る優士はあぁこういう人なんだなと。そして1人になるとこうなってしまう人なんだなと。コウのモノローグがまさにです。これ、モノローグなくても読者は察せられると思うんですけど、モノローグを秀良子先生がわざわざ入れた意味よ。より強く、そこに残る。必要とされたくて、居場所が欲しいタイプなんだろうか。

もしも駿人が国枝さんと付き合ってうまくいって、優士の居るところに帰らない未来を選択していたとしたら、優士はなんだかんだ学生時代の友達に紹介された女の子と付き合って、なんだかんだそれなりに生きていったのかもしれない。それもまた人生。

結局、優士の感情が恋愛なのか分からないですけど、彼らは双方が双方を必要としていて、一番幸せな形におさまったのなら良いことなんでしょうね。

とても面白い作品でした。8年楽しませてもらって、どうやらまだ楽しめるようで、ありがたい。

きっかちゃんの予言通りバリクソいい男に育った駿人が童貞とか。たまんないね!

7

ジワジワジクジク

完結!!!ということで、さっそく読ませていただきました。
巻数としては6冊とそんなに長い印象はないのだが
始まりから今までがどれだけ長かったことか!
待ち遠しかったことか!
まだ子供だったハジマリ。
家族であり、同性であり、年の差もあった相手を好きになって
日々の中で薄れていかなかった想いが
ようやく(´;ω;`)ウッ…
実はもっと激しい感情があったのかもしれないが
読み手としては至極穏やかでゆるやかな空間の中で
一つの家族の成長を見た気がします。
自分の気持ちを自覚してからも長くて、続きの巻を待つのも長くて(ぇ

最後の最後
ようやく結ばれるのかと思いきやwwな
濡れ場がまた可愛くて良かったです。
続編でそのあたりが描かれるのかしら。
描かれるのかしら。
描かれるのかしry・・・(殴

とにもかくにもおめでとうございます。
ゲイに目覚めちゃったあの子が少々気になるところではありますが。
続編も楽しみにさせていただきます。

3

家族とは

同じ家に住んでる人たちのことって、弥生が言ったのに、菊花が家族構成員が流動的な家庭で育っていることが気になって仕方がない
母親からの手紙もろくに読まななっているけれど、菊花の心のこと一番に考えてくれる人はいるんだろうか

同じ家で暮らすことをやめている間に恋愛の対象に変わっていったんだから駿人には家を出る必要があったんだけどね
やっぱり庇護対象を性的に見るのは普通しないことだから、家を出たのは成功だよね

菊花は駿人が一番好きなんだし、多分二番目はコウだし、もちろん優士のことだって好きに決まっている
菊花も幸せに大きくなっていきますように

家をあっさり出たように見えて一人でちゃんと暮らすことができなかった優士のこともなんか愛しい
優士があの中山家を作って守ってたんだもんね
そこでコウが大人になって駿人が恋をして菊花が…菊花はまだ途中だからみんな気持ちを寄せ続けてやってほしい

中山家の面々はもちろんなんだけれどその他の登場人物達がその後も自分の人生を生きて行くんだと思わせるところも良く、脇役はそこにぽっと現れたんじゃなくて、主人公らの物語とその人達の物語が重なった瞬間みたいに描かれているところが良い
日高に関してはどこかで幸せにってのではちょっとさみしいんだけど

家族だから大丈夫で家族だからダメで家族だからずっと好きで家族だから許せない
今は別の人の住むお家に暮らしていた中山家のお話を読み終えました

3

メタモルフォーゼ!

全6巻でのレビューとなります。
帯に「堂々完結!」の文字!!
全6巻…忘れっぽい私は、続刊が出る度いつも1巻から読み返すのですが、5巻が出てから積読となっておりました。スミマセン…m(_ _)m

そしてやっと読了。
いつもあるカバー下の秀良子先生のあとがき。
何巻だったか忘れましたが「メタモルフォーゼが好き」とありました♡

あんなにちいさかった駿人が、既に結構大きくなってましたが、最終巻で本当〜にオトナになっておりましたっ!!
男の子ってどんどんメタモルフォーゼするんですね…そして、成長の引き出しが多すぎるよ駿人(泣)

それに比べて家族の面影を失った優士はどんどんダメになっていきます。
どんどん輝き大きくなっていく駿人。

時々出てくる駿人のまわりの女の子の存在も秀逸、まさに秀良子先生の真骨頂『女子BL』ですね!!

10年の恋の大団円。またじっくり読みたい作品です。

5

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