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old fation cup cake
『オールドファッションカップケーキ』が大好きなのですが、こちらは上司と部下になったばかりの二人のお話。
外川が恋に落ちる瞬間、野末が外川に心を許す瞬間が分かる素敵なエピソードです。
職場に馴染み切れない外川。
そんな外川を気をかけている野末。
たった一人の部下でさえも軽んじない野末は、この頃から既に魅惑の上司です。
「後悔は幸福になるための糧で人生の燃料」
前作で使われたこの言葉がとても素敵で、時々思い出したりしています。
そして今回も、野末の言葉が外川の心に刻まれます。
「社会人だからってオールラウンダーじゃなくていい」
「仕事を楽しむという選択肢を殺すのは良くない」
まだ三揃いのスーツを身に付ける、〝更年期〟前の野末さんがカッコいい!
この頃から野末がコツコツ撒いてきた種が、確実に外川に根付いたんだと思う。
そして、野末が心を許した瞬間、外川は恋に落ちたんだと思います。
甘える野末が可愛すぎて、外川がアタックしたくなるのも納得。
これを計算でやってないんだから、ほんと罪つくりな上司だよ;
たった18Pのほのぼのした雰囲気の中に、大人の青春を感じます。また何度も読み返してしまいそう。
先日発売された「オールドファッションカップケーキwithカプチーノ」。これを読んだ後にこちらのep.0を読むとめちゃくちゃ感慨深いものがありまして、ここから始まったのか…とじわっと幸せに浸れます。
ほんの少しだけ野末さんの内側に入り込めたのを感じ取った外川。元から気になってた相手がこの反応の変化。こんなんきゅんとクるでしょ!もうね、ちょっと泣けるくらいに。
最後の外川の決意に萌えが爆発してしまいました。
ここから続けて本編を読むと、外川の表情の変化や成長を見ている気分で新たな楽しみ方ができます。無限ループの完成だw
『寝ても覚めても。それでもやっぱり。この人が可愛かったら、
死ぬ気で口説こう。』
最後の台詞にノックダウンされちゃいます。
そもそも。佐岸左岸先生の、心に刺さりまくるモノローグの一つ一つ。胸をギュッと締め付けられるんですけども。
この、短いストーリーの中にもギュッギュッと詰め込められていて。
一番凄いのが、ラスト。
これは、堪らん。萌え転がってしまう。
野末さんと同期の、柿谷さんと桐島さんがまた。知らずにナイスアシストしてるのも、いい。彼等が凄く良い友人達なのが分かって。それがとても嬉しい。
私は新刊の「オールドファッションカップケーキ with カプチーノ」を読んでから本作を読んだんだけど。それだけに。彼等の登場は嬉しい。
また、ここでは、野末さんの仕事に対する信念、というかポリシーめいた哲学が描かれてもいて。大部分の人が共感するんだろうけど。その台詞には本当に共感する。
「やりたくない時に、やりたくない事をやるのが仕事、っていう非効率を無くしたいだけ。」「仕事を楽しむっていう選択肢を、自分で殺すのは良くないと思うな。」
従事する仕事の種類や、目的にこそ当てはまる、はまらないはあるとは思うんだけど。
凄く楽しそうに仕事をしている人を腐したり、「全てを犠牲にしろ」というパワハラめいた人も現実世界にはいるにはいるので。野末さんの様な人が上司であったら、若い人は外川じゃなくても、皆、働き易くて良いんだろうと思えるのだ。
そこも含めてファンタジーかもしれないね。
『オールドファッションカップケーキ』の前日譚です。
野末と外川がまだ“ただの部下と上司”だった頃のお話。
新たに異動した部署に馴染むことが出来ず、淡々と仕事に打ち込む外川。
そんな部下を気にかける野末ですが…
この時点ではまだあのヘラっと笑う可愛い野末ではなく、
まだまだ紳士然とした頼れる上司の顔をしていました。
周囲に溶け込めないせいか、肩の力が抜けず
つい頑張りすぎてしまう外川に仕事に対する姿勢を説く
背中は憧れの上司そのもので格好よかったです。
地味に自分にもじわじわと響く言葉でした。
けれど、現在の二人を知ってしまうと、
野末が外川に対してまだよそ行きの顔を繕っていて、
よそよそしい距離感がなんとなく寂しい気もします。
外川も野末のことは上司として尊敬し、気になっては
いるもののまだ踏み込めず、遠慮しているようにみえます。
けれど、ある日、そんな二人の距離感が変化する機会がやってきます。
野末が完璧な上司の皮を脱ぎ捨てて、初めて外川に甘えた瞬間、
コトン、と恋に落ちる音が聞こえた気がしました。
そうして恋に落ちた外川は野末を「死ぬ気で口説こう」と心に決めたそうな…
紳士的ぶりっこなのも素敵ですが、やっぱり野末は
ちょっとくらい隙がある方が可愛いと改めて思うのでした。
なんつー理想的な上司なの〜!
こんな人の下で働きたいっ!
そして普段は紳士気を許したら実は甘えっ子。こんなの好きになっちゃうよ〜!
野末の元に異動してきた外川はやれることは自分で、な精神?でやってますが、どうやら馴染めてないと思われてるようで…。
外川のことを心配する野末、途中まで聞いてしまった外川。外川は優秀ゆえに前の部署では潰されそうだったんですね。
ちゃんと二人で話せて外川も言いたいこと言えて。というか最初から野末のこと特別だったよね?
やっと野末の懐に入れたのかな?もう本気で口説くぞ!と決意した夜でした。
やっと購入したのですが、わたしはちょっと萌えず。
本編の可愛い野末にめろめろだったので、部下の能力を見極めて、抱え込みすぎる部下に適切なアドバイスをする「デキる上司」な野末に、「いい上司だなぁ」としか思えなかったのが敗因でしょうか。
ただ特定の部下の扱いというデリケートな話を給湯室でしちゃうところは、「いい上司」と言っていいのかどうか…。
完璧主義者すぎて他人に仕事を振れない、頼むのは「負け」と同じ!という方には、野末の言葉を届けたいなあと思いました。
最後の甘ったれモードの野末は可愛かったです。
ぼろぼろだった最終面接の日 やけ酒した街で野末と会って話をしたときから惹かれてた
お話は野末さんの部署に外川が移動してきた直後
どうにも部署に馴染めない戸川と話をした日 お互いに忘れられない思い出として最終面接の日が残っていることを知る
これといった盛り上がりも ダダ漏れの色気も 萌えポイントがあるわけでもないけど
いや これは次の頭にでも入れなきゃダメなやつなんじゃないですか?
男惚れとか憧れとかって位置から一気に好きに昇格する瞬間もそうだし 本編では強引なだけの柿谷・桐島の野末へのフォロー
何より この関係性を知るために 本編あんまり関係ないけど 次巻に入れた方がよかったんじゃないかな?