終わらない不幸についての話

owaranai fukou ni tsuite no hanashi

終わらない不幸についての話
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神78
  • 萌×227
  • 萌13
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
14
得点
541
評価数
126
平均
4.4 / 5
神率
61.9%
著者
緒川千世 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
誤算のハート
発売日
電子発売日
価格
¥689(税抜)  
ISBN
9784799749951

あらすじ

中学の頃に密かに好きだった清竹誠司と再会した烏童隆之。 相変わらず清竹はまっすぐで、すっかり遊び人になった自分とは大違い。 もしも女の子だったら。 もしもキスをしたら。 もしも、もしも…。何百万回と予想してた。 恋心が消えない烏童は清竹と強引に身体を重ねるが――。 カバーイラスト一新、描き下ろし15Pつき新装版。

表題作終わらない不幸についての話

大学生,バスケ部
大学生,烏童隆太の兄

同時収録作品誤算のハート

高校3年生,烏童弟
高校3年生

その他の収録作品

  • これからの幸せについての話
  • これからの幸せについての話2
  • 旧版あとがき
  • 新装版あとがき

レビュー投稿数14

初めて読んだBL

電子で立ち読み増量キャンペーンをしていたのがきっかけ。
2話まで読んで、何もかもが大好きで、夜布団に入ってから「あのふたり、あのあとどうなったんだろう」と気になって眠れない日々を過ごし、書店に赴き人生初のBL漫画を購入するまで至ります(立ち読み時点では誤算の存在を知らず、その後こちらがスピンオフと知り、買うときはちゃんと一緒に買って誤算から読みました)。

1話の車の中でのシーンで、「ここからどうなるんだろう」と思って読む中、「受けなんだ!」と驚きました。その健気さと直後の背を丸める姿に、BLならではの萌えを知り、BL沼にはまりました。

烏童お兄さんが健気で一途で、かっこよくて可愛くて色っぽくて、ひねくれ方も愛おしくて、一気に惹きつけられました。清竹くんに関わると不器用だし、言うこと聞くし、いつもの涼しい顔とは違う表情見せるのは反則!「幸せになってくれ〜」と願わずにいられないキャラ。相手の理想になれない、むしろ遠のいてしまうというのが切ない。

気持ちを知ってからの清竹くんの向き合い方がまっすぐで、ああこれはずっと片想いしちゃうなーと納得。

烏童お兄さんのギャップが最高で魅力的すぎて、清竹くんが烏童お兄さんに惹かれていくことに説得力がありました。清竹くんの「一歩ずつ好きになってんだから〜」っていう言葉が大好き。リアルだし、烏童お兄さんを大事にしたいんだなっていうのも伝わってきて、絶妙なバランスだなと。

そして緒川千世先生は漫画力が抜群に高い&私の好みドンピシャ。表情や仕草のひとつひとつが生き生きしていて、セリフがとにかくかっこよくて、視線誘導や演出が巧み。一気に緒川先生の沼にはまり、今では大ファンです。キャラのひねくれ方も非常に好みなんですよね。表情がやわらいでいく様子も最高。

原点にして至高。何度でも読み返したい、大事な作品です。

2

神作品!絶対読んで欲しい!

すごかった……………………この作品は宝物だ……めちゃくちゃ好きだわ。ほんとに買ってよかった……ドラマCDも買わなきゃ
クズな受けかと思いきや8年も片想いしてる超超健気なヤツやった……あまりに健気で苦しくて切なくて3回くらい泣いた……涙垂れ流しながら読んだわ。
自分から思いを断ち切れないからわざと嫌われるようなことして、それで自己嫌悪してまた傷ついて……8年間ずっと俺は女じゃないしデカいし叶わないって諦めて、諦められない自分を嘲笑って何回苦しんだんだろうもうそんな事しないで……こんな幸せでいいのかなって何回も考えてたけど良いんだよ……幸せになって……攻めも大好き!お前で良かった!!さすが受けが8年片思いするだけあって真っ直ぐで明るくて優しくて良い奴だ!!受けのこといっぱい幸せにしてくれよ!!
コレは★100です!大好き!!!

1

嫌なやつかと思ってたらめちゃ共感してた話

「誤算のハート」でスパダリ攻めとして大活躍した烏童くんのお兄さんのお話!
長身スレンダー、泣きぼくろがなんとも魅惑的な烏童兄。ちなみに受け。
バリタチ・両刀として恋愛イージーモードで生きてきた風に見せかけて、実は中学生の頃から密かに片想いしている相手がいるのです。その名も清竹。
あの頃は自分よりずっと身長が低くて、そして更に身長の低い女子と付き合ってたアイツ。
手に入らぬと分かっているから、せめて誰のものにもなってほしくない。
だから彼女を奪って、泣かせて怒らせて傷つけた人。

そんな2人が大学生になって、合コンの席で再会してーーー

な感じなのですが、いや〜烏童兄、女々しい〜!天邪鬼〜!捻くれてる〜!
しかし同じく女々しい天邪鬼な私は烏童兄に共感できる部分が多くて、彼が辛い思いをする度に、ああ〜優しくしてあげて〜(ToT)てなりました。分かってるんだよ…自分が悪いってことは…。
特に、大学でのバスケコースでの一件からの弟からのあの一発は…デカかった…。私だったら泣く。兄の気持ちがなんだか痛いほどわかって、胸が苦しかった。

ただ、バリタチとして男女問わず遊びまくってた烏童兄が、清竹に対して"抱きたい"ではなく"抱かれたい"だったのは、そもそも彼の本質はそっちで、でも抱いて欲しいのは清竹だけだったから他の人間に対してはあえて自分が抱く側になっていたという感じなのでしょうか?
少し気になりましたが、そこを深掘りするのは野暮ですかね。
でもそこの心情がもう少し理解できたら、もっと物語に入り込めたかも。

清竹は良くも悪くも普通の、ちょっとイケてるかも?な男子で、でもそれがある意味リアル。
いますよね、こういう、普通にかっこよくて普通に優しい人。もちろん恋愛的にもノーマル…な彼が、色々クセ強でぶっとびめな美形男子とどんな風に恋に落ちるのか!
ギクシャクしたまま離れて、再会したらなんだか意外と悪くなくて、烏童兄の気持ちに少しずつ触れていくうちに、気になって仕方がなくなって、なぜだか愛しくて…
清竹が烏童兄との関係性を変化させていく過程が丁寧に描かれているのが良いです。

烏童兄は完璧に見せかけて実は色々不器用なタイプで、ボロが出てくる度に人間臭さが増していくのが良いです。笑
本当は全然、完璧なんかじゃね〜よ…って。
ただ三城くんへの態度の変わりようは少し残念でした、本当に嫌な女みたいな感じで汗
でも烏童兄は本当に共感度が高いんですよね〜(T_T)
特に本編のラストページ。
自分が幸せだと実感した時に初めて思える感情。ああああぁ〜私も全く同じ経験がある!!!
美しい締めくくりでした。

「誤算のハート」でお馴染み、烏童くん(弟)と三城くんも結構出てきて、烏童くんは相変わらずスパダリだし三城くんはすっかり可愛くなっちゃってるのでそこも見所ですね♪

2

2022年の今もう一度読みたい

誤算のハートで遊び人(攻)のヤバいやつ風だった烏童(兄)がまさかあんなに健気だとは思いませんでした。

烏童(兄)について、清竹への恋心は分かったものの、前半ではまだまだ、斜に構えてチャラついた感じなだけの人物と思っていました。ですが、徐々に、健気で見栄っ張りで可愛い烏童(兄)が理解でき、烏童(兄)がとても好きになりました。清竹限定のいい子ちゃんの烏童(兄)が可愛くて仕方ないです。
控えめに声をあげる烏童(兄)も可愛いです。


「完膚なきまでに罵倒してくれよ」「お前が終わらせてくれ」といった台詞や、3話冒頭と4話冒頭の差などが、すごく叙情的で、緒川千世先生の感性にとても引き込まれました。
"不幸"と表現するところもすごく惹かれました。


※新装版は購入しておりません。
※旧版のレビューを書こうとしたのですが、こちらに飛ぶようだったので、こちらにレビューしました。
※5年ぶりぐらいに読んで、今もなお好きだなぁと実感したので、今レビューを書きました。

3

まさかのそっちが受けか〜!!♡


カーストヘヴンを描いている緒川千世先生の別作品購入してみました☺️
誤算のハートの(攻)弟と、終わらない不幸の(受)兄は兄弟です‍♀️‍♀️

緒川先生はキリキリ胸が痛むような切ない話が上手いなぁと本当に思う。 
終わらない不幸の烏童兄(受)がかなり拗らせていて普段は完璧って感じなのに清竹(攻)の前だと甲斐甲斐しくなるの可愛すぎませんか?烏童兄が受けっていうのもかなり萌えです。(清竹に会うまでタチ専だったっていうのも..)
.
.

順番は①誤算のハート→②終わらない不幸についての話→③誤算で不幸な恋話→④やまない不幸の終わらせ方 かな?
①②は海王社で③④はリブレから出版されてます‪(ᯅ̈ ).。o

2

ウドー兄の想いとキヨタケの包容力

めちゃくちゃ切ない…!

「誤算のハート」の続編、スピンオフ?
今作のメインCPはミキを甘やかすウドーくんの兄(受である)と、彼が8年間想いを寄せ続けた同級生のキヨタケ

中学時代、ウドー兄がキヨタケの彼女を奪ってしまい、険悪になった二人の仲。別々の大学に進学し、偶然にも合コンで再開したウドー兄(受である。大事なことなので二度言う)は、我慢できず酔ったキヨタケに手を出してしまう

「自分では終わらせることができなかった想いを、お前が終わらせてくれ」そう言って縋るウドー兄に、キヨタケは…

ウドー兄はずっと身長を気にしていたけど、きっとそれは様々な理由から前向きになれない自分にたいする言い訳。可能性などこれっぽっちもない、でも終わらせることができない想いを8年も抱えていたなんて、純愛だなあ

ウドミキも登場しますが、ミキくんは良くも悪くもノーテンキなので、ウドー兄からすると、眩しい様子。根拠がない自信って大事

4名とも素敵なキャラクターですが、きっと一番幸せにしてくれるのは、キヨタケなんだろうなあ

1

新装版

「誤算のハート」→「終わらない不幸についての話」→「誤算で不幸な恋話」→「やまない不幸の終わらせ方」

こちらを買わずに「誤算〜」だけ買っていたせいでいつまでも読めず、やっと出版社変わって新装版が出たので電子で手に入れられました。長かった…

隆之お兄ちゃんウエット過ぎてビビりました。しめっしめじゃないですか!どいつもこいつも恋愛脳&快楽に流されがちなのは先生の作品らしいものの、どうもお兄ちゃんが女々しくて女々しくて…3話の始まり方が恥ずかしい。と思ってからの4話がいいです。
隆之を可愛いとちょっとでも思ってしまったので、なんか負けた気がする笑

清竹くんの感情がよくわからない。シリーズ続刊でもう少し掘り下げあるかな?でも深く考えずなんだ隆之可愛いなで終わっても良い本。

描き下ろしはクリスマス編15ページ
隆之の毒気が抜けきってて怖い。

萌〜萌2

1

8年の拗らせ純愛

今日読み返すまで何度も読んできたのに、今日が一番萌えた。
BL作品の萌えって、結構自分のコンディションに左右されますね。

中学時代の部活仲間で、同じポジション競い合っていた烏童と清竹。
自分より20cm背が低い清竹の好きなタイプは、小さくて可愛い女の子。
どんなに頑張ってもそういう風にはなれない烏童は…。

『誤算のハート』では性に奔放、面白ければ弟の恋人にまで手を出すというイヤーなやつだった烏童兄。
捻くれてしまったのは、つらい片思いのせいだったんですよね。
叶うことのない恋を捨てきれなくて、彼女を奪って、軽蔑されて、それでも捨てきれない思いのせいで、別の高校に進むことで物理的に離れても消えない気持ちってすごい。
会うことなく8年も抱き続けた思いって、もはや執念。

決死の告白シーンも良いけれど、そのあとの清竹の追いかけっぷりと烏童の逃げっぷりが良いです。
烏童の往生際が悪過ぎて、ホテルで清竹を待たせているシーンはもどかしさを通り越して、ものすごく切なくなってきます。
だって8年心の中からどうやっても消えなかった相手が、自分と「付き合ってる」って思ってくれて、ホテルで待ってくれてるんですよ、自分を!
そんな状況で清竹の好みにぴったりな、清竹狙いの子に連絡を取って、自分の代わりに行かせたとき、一体どんな気持ちだったんだろうって。
この辺りの葛藤が素晴らしい。
根底に「自分を好きになるはずがない。許すはずがない」っていう気持ちがあって、それは恋と同様に8年の年月をかけて固まっていった思いだから、そう簡単には突き崩せないわけで。
それをストレートに言葉で表現するんじゃなくて、婉曲的にエピソードとして見せるやり方が憎い。
「お前が迎え入れるべきなのは、俺じゃなくてこっちだよ」って言う。
どきどきソワソワしながらホテルで待つ清竹の姿の裏に、そういう烏童の思いが見え隠れするのが…、痺れます。

弟チームもの話もちょっと収録されていて、黒髪三城が見られます。
進学に向けて「何とかなる〜」みたいなノリの三城を操縦する烏童弟は、やっぱりDKの皮を被った大人だよね?としか思えません。

このレビューを書くのに4時間もかかってしまった。
厳密に言うと初読から4年かかってます。
好きすぎると言葉が全く出て来なくなるんだよなあ。
ちなみに個人的には、旧版の表紙の方が好きです。

0

もう!馬鹿野郎だよ〜。゚(゚^ω^゚)゚。

受けちゃんである鳥童兄は片思いをこじらせすぎて、とんでもない卑屈になっております。

この幸せはいつか終わるかもしれない…と、目の前の清武からの愛情を素直に受け取ることができません!そして、愛からの逃亡!!
もう。゚(゚^ω^゚)゚。馬鹿野郎〜〜〜!
。゚(゚^ω^゚)゚。

読みながら何度叫んだか分かりません、、。

まだまだ闇の深い、鳥童兄の卑屈さですが、、これから清武ちゃんに懐柔されて自信を持ってくれることを祈るばかり(-人-)

受けは可愛いわんこちゃんが好きなので、最初は「え!?性格悪!?無理かもしれん…」と思いましたが、どの世界の受けも総じて可愛いことが分かりました♥

誤算のハートに出てた弟カップルの姿も見られて大満足です♥

1

烏童兄のダメな部分が愛おしい

新装版 誤算のハート読了後すぐに読みました。
うーん、やっぱり兄カップルのお話の方が好きだなぁ。

誤算のハートの烏童の兄の中学生からの拗らせた8年間の片思いのお話で、再会を機に種火が炎に…という展開でした。
ノンケを好きになった無力感とか虚しさ、だけど抑えられない劣情など、切なさが満載で良かったです。

清竹をホテルで待たせておいて、代わりに女の子を行かせたのは流石にびっくり…拗らせてんなぁ、と。
付き合うことになったのに、長年好きだったはずの烏童の方が葛藤するのが興味深かったです。
それでいて、自分は不幸なのに他人が幸せなのが許せないとか、烏童が実に人間くさくて良かった。

3話の始まりの部分と4話の始まりの部分が、「いつでもカッコ良くて誰からも愛される烏童」と「本気の恋愛の前ではダメダメな烏童」の対比にシンクロしてて、面白かったです。

誤算のハートの短編が同録されていて、なんやかんや障害があってもサクッと「俺たち大丈夫だよ」と言える三城とどう頑張ってもそう思えない烏童(兄)も全く正反対の対比ですよね。
そこは弟カップルを見習ってほしいな。

新装版の描き下ろしはクリスマスイブの2人で、烏童の表情が始終甘くてですね。新装版あとがきで作者さんもおっしゃってますが、クール系チャラ男の毒気無しです笑
少し前向きになれたかなっていうエンディングで、素敵でした。
次巻と新作も読みたくなりました。

1

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