条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
otonarikun wa nante kimagure
木山くら先生の初BLとのこと。
実は他の作品は読んだことありません。
いや~良かったです。
全体を通して優しい作画に、安心する。
メインと前後編の2作品があります。
『お隣くんはなんて気まぐれ』
社畜時代の深夜のコンビニ店員の一言がきっかけで、めでたく社畜卒業した藤。
生活時間が変わると、アパートの隣人の鳴らす大音量の音楽に悩まされてしまうんです。
思い余って、苦情を言いに行くとコンビニ店員の三浦くんでした…
隣同士が、ふとしたきっかけで知り合って。
結構、あるある始まりなんですが三浦くんがヤリチン。バイなんで男女問わず3Pありのなかなか奔放なひと。対する藤は、付き合うと長くてセックスは好きなひととしたい。
タイプが違う2人が、一緒に藤の作るごはん食べたり、添い寝だけしたり。
ほんわかしたシンプルな感じなんですが、三浦くんの臆病さとか藤のおっとりした優しさが、良いんですよね~!
関係性もちゃんと進んでいきますし、セックス込みになるけど直接描写は、有りません。
でも、2人をずっと見ていたくなりました。
『初恋のすみか』
大学進学したばかりの志緒が下宿することになった母の友人宅の男子高校生、満とのお話。
作品の扉絵がこれまた素敵。水彩画タッチで優しい!この扉絵だけで癒される。
こちらも、ほんわか。満の初恋が志緒だったのかなぁ?
うんうん!いきなりエロとかないのです。
でも、コレコレ~って感じのピュアさが昨今、すっかり世間に揉まれ毒も身に付いた私に沁みる。解毒作用あるわ。
疲れた私に優しい作品、とても良かったです。
社畜と化し疲弊していた藤は会社を辞め平穏な日々を送っていましたが、隣の部屋から聞こえる爆音の音楽が気になり意を決して注意しに行ったら隣人はよく行っていたコンビニの塩対応な店員だった…
隣人BLということで、顔見知りだったり一緒にご飯を食べるようになったり、とありがちな設定ではあるんですが、とにかくお隣くんの弥彦の気まぐれっぷりがイイ。
口数も少なくて、なんだかいろいろ唐突で表情も薄めなので何を考えているかわかりにくいんですけど私的には好きなキャラでした。
しかも、ポジが想像と逆でまたその意外さにポイント上がりました。
弥彦〜、君が受けかー!
誘い方で攻めかと思っちゃった。
さらに結構貞操観念ゆるゆるで、こと恋愛に対してはバブちゃん状態という。なにそのアンバランス感。
弥彦が藤を振り回しながら一緒に過ごしていく中で藤を好き、と自覚するまでのやりとりが穏やかで心地良くて、藤とハジメテの時の弥彦ったらその描写はないのにかわいすぎ。
描き下ろしで藤(下の名前が柚和(ゆずかず)。なんだかすごく呼びたくなる)が弥彦は前髪おろすとすっごくカワイイと言っていて同意しかない。
藤と弥彦をもっと…、もっとエロも含めてください…。
同時収録の初恋のお話しも素朴でくすぐったくて。
志緒のちょっとズレた言動と満の一途さが微笑ましいお話でした。
お話のテンポが緩やかで、それに合った柔らかくてかわいらしい絵にとても癒されました。
裏表紙の美味しそうすぎる食べ物に惹かれて。
思わず読み始める前と読み終わってから、しばらく眺めてしまったほど美味しそう。
BLデビューとあったので調べてみたら、ほのぼの系のコミックスを描かれている作家さんなんですね。
ブラック企業に勤めて2年。
閉店後のスーパーの前を通って、コンビニでお弁当を買う日々に疲れた藤。
ついに仕事を辞めて、のんびりした生活を楽しんでいたところ、隣の部屋から騒音が…。
という始まり。
隣人は行きつけ(?)のコンビニでバイトしていたやんちゃ風青年で、態度が激悪です。
作画はほのぼのしていて、藤は25歳には見えないし、三浦も大学生には見えません。
やんちゃはやんちゃでもちょっと生意気な中学生にしか見えず。藤も優等生タイプの中学生にしか見えず。
見た目中学生に萌える能力を持ち合わせていないせいで、かなり萌え難く…。
恋を知らないヤリ◯ンくんと恋に真面目なリーマンが、「好き」という感情に向き合って、恋をしていくというストーリーながら、どうしよう、2人とも性格が受け付けませんでした。
三浦は男女どっちもOK、男相手ならタチネコどっちもイケて、複数もウェルカムという、「気持ち良ければ何でもいい」という子。ほのぼのした作画で描かれるヤリチ◯くんは、なかなか精神的に厳しいということを新発見しました。
しかもめちゃくちゃ性格悪いし、言葉遣いもきついし、図々しい。
対する藤はちょっと思考回路が分からない。
「ヤらして」=自分のことが好き?、「友達と思ってない」=キスしたい的意味で好き?って考えちゃう子なのですが、あそこでそういうふうにポジティブに取れる思考回路が、わたしには理解できませんでした…。
ふつうであれば「僕は友達だと思ってたけど、三浦くんからしたら便利なだけで、友達とも思ってもらえてなかったんだ…」って凹む流れなんですよ。
そういう思考回路のズレが何回かあって、生真面目見えるけど、もしかして自己愛強めな子なのかな?とか、余計なことを考えてしまいました。
そしてこの藤が、ゲイでもバイでもないのに、ものすごくあっさりと同性と付き合うことに突き進んで行くので、切なさを感じたり、ときめきを感じるチャンスがありませんでした。無念。
同時収録は母親同士が仲良しで、小さい頃に遊んだことがある大学生とDKの再会もの。
こちらも大学生の方のキャラ設定がちょっと作りすぎてる感はあったものの、DKの純情と純粋な思いが可愛かったです。
ただ友人の子を居候させるって、相当ハードル高い。
親戚の子でもハードル高いのに、高校生を筆頭に、まだ未就学児っぽい子まで3人の子持ちで、他人の大学生の面倒まで見てくれる友人、すごいなと思いました。
辛口になってしまって大変心苦しいのですが、本編の作画は結構粗めで、みんな童顔なので、ときめきにくい作風かなあと思いました。
裏表紙のごはんはほんっとうに、ものっすごく美味しそうでした。
最初は、高飛車で自分勝手なお隣くんに、ないわーという感じでした。気まぐれなんてもんではなくだいぶやばい人という感じです。
騒音がひどいので文句を言ったら、今寝ないならいいじゃんと言い放つあたり、かなり変な人。おまけに手当たり次第関係しているようだし。
そんなお隣くん、三浦を、なぜ主人公のリーマン籐は構うのか、理解できず。。
ここまでだったらしゅみじゃないか中立でした。
しかし、だんだんとその変なお隣くんがかわいくなってくるのです。誰にも大事にされてこなかった三浦。籐に受け入れてもらうことで、少しずつ情緒が育ってくる。まるで赤ちゃんなんですね。
そして、おそるおそる手を伸ばし、人との信頼関係を築こうとする。それまでと正反対な無垢な三浦くんを、”オカン”籐がやさしく包み込む、そんなお話でした。
その関係とは反対に、三浦くんが受けるって言うのもよい。
藤は社畜時代に無愛想なコンビニ店員に言われた言葉で会社を辞めようと決意し、退職。
いつも家に居ないので気付かなかったけれど、そのコンビニ店員の三浦が実はアパートの隣人だった、という偶然の出会いから始まるお話でした。
ツンとしている三浦が徐々に心を開いていき、藤にくっついたり分かりにくく甘える姿にキュン。
ほわ〜んとしている藤ですが芯がしっかりしていて、雰囲気に流されたり相手に合わせたりしないところがすごく推せました。
激しい展開も恋の駆け引きもないのだけど、恋はそんな風に何気ない日常に溶け込んでやってくるものなのかなあ、としみじみ思うような作品でした。
表題作の受けが猫のような性格で、気まぐれだけれど懐くとゼロ距離になる。この部分が可愛くて癒されました。
物語としてはあっさりめでしたが、受けの性格により攻めが翻弄されている様子が面白かったです。
この攻めも見た目はほやほやしていますが、たまに見せる男らしさがギャップでした。受けがそれにたじたじになっているところが、また可愛かったです。
同時収録については、短めのお話だったこともあり駆け足に感じました、
けれど優しくてほんわか癒されます。
SNSをのぞいてきたらここ数年更新がなく、そういうのソワソワしてしまう。
◾️藤(転職活動中)×三浦弥彦(お隣さん)
不思議な2人でした。ひと昔前はこういう作品多かった気がする。といってもこの単行本自体2020年の作品だけど。もうひと昔前。今はここまで絵もキャラクターもストーリーも感性に寄せた単行本少なくなったなぁ。自分が知らないだけかな。
最初絵柄と話があってないかな?って気持ちで読んでましたが、だんだん馴染んできました。巻末の番外編や電子限定おまけの藤の図々しさがなんだか好きです。最初はびくびくしてたのにね。弥彦はどんどん可愛くなってった。
◾️初恋のすみか
主役2人の関係性を完結させず終わる、こっちも感性で流れていくタイプの作品。空気感は好きだけど、1冊の単行本として読むとやや物足りないか。
萌〜萌2