アダムの肋骨 2

Adam no rokkotsu

アダムの肋骨 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神120
  • 萌×258
  • 萌24
  • 中立8
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
25
得点
912
評価数
212
平均
4.3 / 5
神率
56.6%
著者
みちのくアタミ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
¥730(税抜)  
ISBN
9784813032564

あらすじ

遊園地ドリームパークで働く広瀬悠真は、同僚でルームメイトの色織一羽から熱烈に愛されている。
でも、一羽の中には繊細なカズハ、強引なレイの他にもジロウ、ミカ、シキ、イツキという複数の人格が存在していた。
それはどれも虐待を受け傷ついた一羽が自分の心を守るため、生みだした人格だった。
そして、そんな一羽を慰め、助けてくれたのが、偶然出会った幼い悠真だった。
悠真を自分のものにしたい──
そう願うカズハとレイに、どちらかを選ぶことなんてできない悠真。
三人の想いの行方は……
恋と愛と魂の救済の物語、完結!

表題作アダムの肋骨 2

一羽(他,多重人格者)
26歳,テーマパークのスーツアクター

同時収録作品アダムの肋骨

28歳.光太郎の助手
38歳,精神科医

その他の収録作品

  • 時は愛なり
  • あとがき

レビュー投稿数25

もっと読みたかったな〜って思いも残るけど、、素敵な完結巻でした!

多重人格キャラの中にいる2人格が受け1人を取り合うという、斬新で、魅惑的で、だけど猛烈な切なさが伴う三角関係モノ。
1巻の時点ではもう少し長く読めるかと思っていたんですが、2巻で終わりなのねー
面白かったなぁこれ。
三角関係好きの心を躍らせてくれる神of神なトライアングル設定でした!
作者に感謝感謝の神評価です♡

攻めが多重人格って最高ですね!!!!!

だってさ、だってさ、だってさ、
受けちゃんが仮にどんだけ流されやすいビッチちゃんで攻めのいろんな人格とエッチしちゃったとしてもしっかりと守られる一穴一棒ですよ?
え、そんな奇跡ある??
え、そんな奇跡ある????
みちのくアタミさん天才過ぎない??????
3Pじゃないのに3Pで、3Pなのに3Pじゃないとか、そんな奇跡ある????????

で、そんなステキ設定でどっぷりエロ方面に走るではなく、しっかりと読ませるお話の中でこの設定を描いてくださったのがとても良かったです。
冒頭にも書いたけど、猛烈に切ないんですよ・・・
解離性同一性障害ですから、つまり、主人格がいるわけです。
攻めの2人(2人格)がそれぞれにどれだけ本気で受けを好きでいても、片方は主人格に統合されるべき人格なのです。
3人でよろしくやろうぜ!なんてご都合展開にはさせず、しっかりと決着をつけてくださっています。
悠真くん(受)のこと、優柔不断だなんて思ってごめんよ。
ちゃんと決断できて、しかもすごい優しくて、攻めの中の人格達がみんな悠真くんに安らぎをもらって消滅していくのも分かる気がするいい子でした。

本当の本当の本心としては、せっかくの面白い題材だったからもっとストーリー重視でも良かったと思うんですけどね(ihr Hertzならレーベルカラー的に描けそうな気がするけど難しかったのかな…)、結構足早展開で風呂敷を畳まれたのがもったいないなって思いました。
欲を言うなら最低でも倍のページ数で読みたかったなぁ。


修正が心配だったんですが、シーモアは今回も白線でした。
他のストアは発光修正の可能性が高いので、気にされる方にはシーモアをオススメしておきます。

【電子】シーモア版:修正○、カバー下なし、裏表紙×、電子限定描き下ろし(4p)付き

14

素晴らしい完結編!

いやー、みちのくアタミさんスゲー!
この話を最高の形で完結させちゃうんだもん。
文句なしの神です‼︎

解離性同一性障害の一羽と幼なじみの悠真との関係、
一羽の人格がどうなっていくのか?という完結巻です。
今回は、悠真の優しさが光りましたね。
1巻で無個性だと感じた悠真でしたが、この優しさこそが悠真の個性なんだと思いました。
思いやり、受け入れる優しさ……それをひしひしと感じました。


人格それぞれには生まれた経緯があり、そのどれもが悠真につながっています。
みんな悠馬に会いたくて一羽の中で生き続けてきた存在でした。
そして早々に四季、五樹、二狼という人格が自主的に消えます。
残る人格は、レイ・カズハ・ミカ……という展開。

主人格はカズハかと思いましたが、実際にはレイでした。
レイが世の中で上手く生きていくために、初めて作った人格がカズハだったのです。
一番長くレイと生きてきて、悠真に出会ったのも、悠馬に恋したのも、初めては全部カズハだったんじゃないかな?

レイとカズハと悠真の三角関係ですが、悠真が恋してるのはレイです。
だからこそ、カズハが切ない……
全部一羽のはずなのに、それぞれの人格が愛おしくなり愛着が湧いてきます。
それだけ、描き分けができているという事なんですよね。
いやー、素晴らしい!

悠真のために、カズハが身を引いた時は泣きました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
全ての人格が悠真中心に生きてる。
その全てを受け入れ、大切に思う悠真の懐の広さに感動します。

そして、特筆すべきはカズハとレイとの3Pです。
ナチュラルに入れ替わり、カズハによって甘く優しく、そしてレイによって強く激しく抱かれる悠馬。
どちらもそれぞれ素敵で、一人なのに二人に抱かれている感覚を与える描写が凄かった!
語彙力が足りないけど、とにかく今までにない3Pを見させて頂いて、大変興奮しました(笑)

また、tnkの描写、舌の絡め方が〝美〟です♡
特にtnkは形や怒張、出入り具合までが完璧!
シーモア購入でしたが修正が素晴らしいく、拍手です‼︎

で、最終的にはレイとミカになった訳ですが、ミカは理性を司る人格という事でこれからもレイの中に存在していきます。
そして、消えてしまった人格たちも、元は全てレイのものです。
だから、レイの中に今でも存在していると感じさせるラストは、
心から納得できる素晴らしいものでした!

最後に、タイトルについて考えてみました。
『アダムの肋骨』というタイトルの意味とは?
神は、「土からアダムを造り、そのあばら骨からイブを造った」と言われています。

一羽という人間からそれぞれの人格が生まれたことを、
アダムとイブの創造に喩えていること。
それと、肋骨は臓器を守る骨です。
このことから、レイという主人格を他人格が守っており、
それを肋骨に喩えていたということかなと思いました。

いずれにしても、タイトル・内容ともに素晴らしく、深く心に残る作品になりました。

13

エロと、シリアスさと、愛情が素晴らしいバランスで描かれています

「アダムの肋骨」の2巻目にして完結編。

みちのくさんはもともとエロ度の高い作品を描かれる作家さまで、さらに高い画力で描かれるその濡れ場はどれも等しくめっちゃエロい&綺麗なのですが、今作品の濡れ場は特にヤバい。

修正が…!
うっすいのですよ!
色々もろもろ見えとるーー!

1巻も濡れ場が色々ヤバかったですが(褒めてます)、2巻はさらにその上を行くヤバさ(褒めてます)。理由は後程。

ということで2巻のレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





テーマパーク「ドリームパーク」でスーツアクターとして働く悠真が主人公。
彼はそこでスタッフとして働くカズハと出会う。偶然カズハとルームメイトになったことで二人の仲は急速に近づくが、実は一羽は多重人格者で…?

というのが1巻のお話。

カズハと同じくらいの自己を持つのがレイ。
彼らと悠真は子どもの時に出会っていたらしいが、その記憶が悠真にはない。そのためカズハたちのことをすっかり忘れていた悠真だが。

全員で7人いる、彼らの「中の人格たち」。
その人数ゆえに、2巻で完結できるの…?という危惧を抱きつつ読み始めましたが、んー、めっちゃ良かった。

少しずつ見えてくるカズハ、そしてレイの過酷な子ども時代。
そんな中、彼が出会った悠真が、彼らの光になったこと。
会いに来てくれなくなった悠真に「嫌われたのかも」と悩んだこと。
そして、少しずつ彼の中で人格が増えていったこと―。

彼の中にいる人格たちは、全員出現する「理由」があり、そして少しずつ消えていく「理由」もあり、それらがきちんと描かれています。

「解離性同一障害」という、重く、複雑な症状がバックボーンになっていて、それを心理学的にきちんと解明しようと思って今作品を読むともしかしたら肩透かしを食う作品なのかもしれません。

が、今作品はそのバックボーンを生かしつつ、カズハとレイの2人の人格で揺れ動く悠真の恋心を描いた作品なんですね。

カズハとレイは入れ物は一つですが中身は二人。
悠真が身体を重ねるのは一人の男でありながら、精神的な三角関係ものであり、そのストーリー展開が非常に秀逸でした。

うん。
三角関係ものなんですよ。
3Pものなんですよ。

レイに抱かれているつもりが、いつの間にかカズハに抱かれている。
と思えば、カズハとセックスしている途中でレイが現れる。

この入れ替わりのシーンが、クッソエロい。
悠真が彼ら二人を精神的に受け入れたことで1巻よりもエロ度は上がっていますが、それに輪をかけるのが、この入れ替わりのシーンかと思われます。

濡れ場は激しくエロいですが、今作品の素晴らしいところはそのエロ度の高さだけではありません。彼らの愛情の機微がきちんと描かれているところです。

序盤から、悠真がカズハとレイのどちらを愛しているのか、は少しずつ見えています。
カズハを選ぶのか、はたまたレイを選ぶのか。
そして、最後に残るのは、この二人のうちのどちらなのか―。

恋愛ものと、多重人格もの。
この二つが非常にバランスよくミックスされ、読み応えのある作品でした。

で。
三角関係もの、ということで、レイとも、カズハとも絡みがある。
濡れ場がドーンと2倍なのです。

それがみちのくさんの麗しい絵柄と、そして薄い修正(大事なことなので何度も書きます)で描かれている。

1巻はどちらかというとシリアス展開でしたが、2巻は結末が透けて見えているためかさほどシリアスさがなかったことも大きく関係していて、素晴らしく愛とエロにあふれた作品だったように思います。

最終的に一人の人格に統合されますが、その「彼」の中に、今までの孤独と辛さを分け合ってきた沢山の人格たちもきちんと生きている。
そんなさまもきちんと描かれていて、読後はほっこり温かい気持ちになれました。

「解離性同一性障害」という重いテーマでありながら、魅力ある沢山の人格たちのサポートがあったためかシリアスなだけではなくハートフルな作品でもありました。

あと忘れちゃいけない、悠真の従兄のこーちゃん。
リアンとこーちゃんの恋のお話も読んでみたいなと切望しています。

あれだけの伏線を2巻で回収できるのか危惧しつつ読破しましたが、素晴らしいストーリー展開でした。

文句なく、神評価です。

10

シリアス、サスペンス、エロの黄金比

前巻では「全体像を見て改めてしっかりと評価させて頂きたいようなタイプの作品」とレビューさせていただきましたが、ラストまで読んでみて、多重人格ものとしてとても納得&満足のいく内容となっておりました。

この巻はカズハが悠真と共に精神科医である悠真のいとこ光太郎のもとを訪れるところから始まります。
そして語られる、幼い頃の育成歴やトラウマ。
そして悠真との出会い…。

主人格は誰なのか?
六実というひとつの人格が消えたのち、他複数の人格はどうなってしまうのか。
悠真とレイとカズハ。この奇妙な三角関係の行方は?
謎のある展開と、BL的結末、とにかく気になることがいっぱいで、ハラハラドキドキしっぱなしでした!

ぜひネタバレなしで物語の展開や真相や2人の結末を追ってみてください。

私にとっては、切なくて、悲しくて、でもとても幸せだな…と思える素敵なラストでした!
誰かを救う手があるっていうのは、本当に素敵なことだなって。


切ない…なんて話をした後で恐縮ですが、エロについて。

修正は今回もかなり甘く、電子(シーモアにて購入)でもR18並みのくっきり描写に細い(マジほっそい)白線数本でした。
こんなにいいんですか!?.\(( °ω° ))/.ってくらい、結合部もバッチリ!
肉体は2人分なのに人格が入れ替わる3Pも凄かった!
浮気になるのかならないのか?というギリギリの背徳感も合わさって、ドキドキもんでした。
Hシーンも多いし、アングルもどエロいしで、ホント最っっっ高!!!

(個人的には、リアン×光太郎のお色気シーンがもうちょい欲しかったです)

7

きっちり締まったラストに満足。そしてこーちゃん!

一つのお話として質の高い作品だとは思いつつも、やはり恋愛ものとして読んでいるので、カップル成立の行方が最終的な満足度を決めるなぁと感じていました。
そういう観点から言えば、そこが自分の求めるものでなければ、面白かったけど好きではない、になってしまうのです。

3人一緒に仲良く、で成り立つ作品もあるし、それこそがいい場合もあると思います。
ただこの作品に関しては、「選べない、3人がいい」になると、レイとカズハどちらへの想いも中途半端になってしまうと思っていたので、作家さんにとっては苦渋の決断だったかもしれませんが、きちんと片方を選ぶラストになってくれて本当によかったです。

悠真がレイへの気持ちを流された風でなくちゃんと自覚してくれたのも嬉しいし、レイへの恋慕の想いとは違う、カズハへの真剣な想いも明確で、どっちつかずになっていなくて説得力がありました。
その上で、悠真がはっきりとできないと拒絶した後、最終的にカズハとも関係を持つことにも納得がいきました。

エンディングの完成度は、レイ派で3人エンドはダメ!と思っていた私が「カズハも一緒に幸せになって欲しかった」と思えるほどでした。
カズハが言うように、レイが生み出した人格はある意味全てがレイ自身だったとも思うので、消えたけどちゃんとみんなレイの中にいて、レイとはタイプが真逆に見えるけど、柔らかくて優しいカズハも紛れもなくレイでもあったんだろうなと。

それぞれの人格がすぐにわかる描き分けに、子供時代の悠真たちのころころ変わる表情の豊かさかわいさ、相変わらず彫刻のように美しく肉感的な身体と、先生の画力が存分に発揮されていて惚れ惚れしました。
読んで納得、さらに眼福で心底大満足の一作になりました。

あとがきにて先生がBL要素とシナリオの兼ね合いについて言及されていましたが、作品の流れや雰囲気にそぐわないエロを無理矢理入れる必要は全くないと思うので、どこの編集もその辺りを柔軟に対応してくれるといいなと思いました。
とことんエロを楽しむものも、シナリオの流れでゆったり到達するエロも、どんな形でも作品に沿ったものであって欲しいです。

あとリアンとこーちゃんのエッチが拝めましたが、この2人でスピンオフ絶対あるはずー!と期待してます。
綺麗な長髪年下攻め×黒髪で渋い男前受けでもうたまりません。

5

すごくオススメです!

待ちに待った2巻!完結です。
まとまるのがまてなくて掲載誌も買ってしまったけど…。
もう、皆様が内容はたくさん書いてくださってるのでそこは触れずに。
みちのくアタミ先生の作品て、きれいで繊細で、でもエロくて。
特に今回の作品はストーリー重視の方にも、エロ重視の方にも、もちろんすべて揃ってでないとって方にもオススメしたいなぁと思うお話です。
シリアスな内容ではありますが、かわいいとこも笑えるとこももちろんあるのでぜひ!
私はもう内容しってるのにまた泣きながら読んじゃいました。

3

異色の三角関係!決着の最終巻。

強引なくせに、変なところが臆病で不器用なレイ。
人当たりがよく穏やかな性格だけど、悠真に関しては譲らないカズハ。

どちらも好き!
レイにもカズハにも消えて欲しくない!
そんな欲張りなわたしも納得できるラストでした。

以前に多重人格を題材としたBLを読んだ時、主人格に対するよりも統合され消えてしまった人格を愛しむ気持ちが強く残っている感じがして、なんだかモヤッとしたのを思い出しました。
消えた人格が忘れられない元カレのような...(-_- )

悠真は流されやすい性格だけど、そのへんがはっきりしてたので良かったです。
あくまでも恋愛対象はレイ。
レイを守ってきた人格だから、カズハのことも愛おしいし大切にしたい。
悠真がこういう考え方だったので、カズハを想って涙するシーンもモヤッとせずにすみました。

最後のページ、カズハの眼鏡を手に取り
「やっぱり俺には似合わねーな」
というレイ。
レイにとってカズハは理想の人格であり、そして劣等感を与える存在でした。
眼鏡を外す動作は、劣等感から解放されて、これからはありのままの自分で生きていく――という決意表明なのかなと思いました。


ストーリーも良かったけど、実質3Pがとんでもないエロさ!
あんな3Pはなかなか拝めないかと。
神以外の評価、つけられません。

3

綺麗に完結!

アダムの肋骨、完結です。

どっちが主人格だとか消えるとかネタバレなしで読んでほしいです!
悠真のことを思って消えちゃうシーンはもう大号泣でした。。
ストーリー重視の方にも是非読んでほしいです。エロ多いので苦手な方は発光体のサイトさんとかでも…。
エロは3Pじゃない3Pがヤバイエロいです!!
いや、2人人格いるから3Pには3Pかな…?

ストーリーもエロも満足の作品はなかなかないので、大満足でした。




紙本購入
修正は白短冊です。
2巻もよく見えますので、白短冊修正がオススメです。

2

多重人格という難しいテーマを完璧に昇華してる!

発売からだいぶ経ちましたが、あまりに作品完成度が高くレビューせずにはいられませんでした!

とにかくすごい!多重人格という難しいテーマをここまで完璧に描ききるって、もう、作者様の手腕と力量に脱帽しました。

1巻までは、この多重人格を最後どうやってまとめるのか、とても気になっていました。特に1巻ではカズハとレイ、どちらが主人格なのかがまだ分からない状態で、悠真はレイが好きなんだけど、カズハにも惹かれているから、これはもしや…、みんな仲良く?的な?みたいなことを思っていたのですが、ここはきっちり、とても美しく完結に至りました。もう、この最後の着地が本当に素晴らしいんです!!すごいんです!!

悠真の気持ち、レイの気持ち、そしてカズハの気持ち。すべてが納まるべくして納まったような結末でした。そして、そこに至るまでの展開も無理がなく、ご都合主義にもならず、もう、みちのく先生、天才としか言えないと思いました。最後がどうなるかは、ぜひ、ご自身で読んでいただくほうがいいと思います。もう、最後の方なんかは、ドキドキもするし、泣けてくるし、目が離せないです。

受の悠真は確かに目立たない感じだし(笑)みちのく先生には珍しく、色気がないタイプなんですけど(笑)優しく誠実。今回は攻が一筋縄ではいかないタイプなので、そんな攻が、自分のことを諦めず、ずっと寄り添ってくれる人格者である悠真のことを、心底惚れ込んでいるっていうところが、とっても良かったです。

それに、人格たち1人1人の個性がきちんと描かれていて、その人格たちがどういう経緯で生まれたのか、どのようにしてコントロールされてるのか、きちんと整理されて描かれています。1巻で出てきた伏線を見事に回収していて、話の完成度が半端ない。それに、圧倒的な画力も相まって、もう、完成度は今までの作品の中でも1番じゃないかと思っています。

さらに、みちのく先生、ほんとにすごい、と思ったのが、多重人格というテーマの中で繰り広げられる、悠真とレイとカズハの、実質3Pの描写!!3じゃないけど、実質3(笑)こんなこと思いつけるなんて、やはり天才としか言いようがない。

確かに、エロスを極める先生のことですから、何かしらやってくれるとは思ってましたが、まさかまさか、こんな形にするとは、本当にすごいです!なんとなく、みちのく先生の趣味全開的な感じもしますが(笑)いずれにしても、制約があるなかでいろんな形で表現できるその発想力と画力は、やはりトップクリエイターだなと感服いたしました。

あと、忘れてはならない、悠真のイトコのこーちゃんこと、光太郎さんが、まぁ、とにかくわたし的にはドンピシャ…!!黒髪、男前で色気ムンムン、の受!!みちのく先生らしく、適度に肉付きがいい超絶エロい身体してるんですよね。もう、ほんっとに最高にかっこいい!

あとがきにも書いてあったんですが、光太郎とリアンのカップルは濃すぎて(笑)本編カプを食っちゃうからエロ少なめにするように言われていたらしく。いや、これ、絶対スピンオフ期待してしまう!!真夜中ラブアライアンスに出てきた天麻と同様、光太郎さんも黒髪男前受の最高峰じゃないかと個人的には思っています。絶対スピンオフで見たい!

作品の完成度はいわずもがな、脇キャラも最高!超オススメの神作品です!!

2

泣きました。

表紙のイラストに惹かれた&レビュー数を見て試し読み。続きが気になり購入しました。
重いテーマで、グイグイ引き込まれてしまいましたが、引き込まれ過ぎて、途中で少し休憩しながら読んでしまいました(笑)。BL初心者ですが、こんなストーリー、こんなBL作品もあるんだ、、、と、新たな発見です。
思わず涙する場面もあり、漫画を読んで泣くのも、久々で、これまた新たな発見でした。
また、読み直したいと思いますし、色んな人に読んで欲しいなとも思いました。

1

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