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nue no naku yoru ni
オメガバってたくさんありすぎて中には、正直「これはオメガバでなくても…」っていう作品、ありませんか…?
分かります。
でもこれは違います。
まさにオメガバースでなければ成立しないお話だと思いました。
――まだ出会ったことのない、私の知らないオメガバースがここにありました。
裏社会もので暗く、重い、痛いダークなストーリーがあまり得意ではない私ですがこの作品は「すごい!」が勝ちました。
それくらいすごかったんです。
細かいストーリーやあらすじ、内容などにはあまり触れず読まれるとその衝撃を味わうことができるかと思います。
ただ、次の日にもう一回読めるか?と言われればちょっと重いので私には数ヶ月の休息が必要です…。
似たような雰囲気の作品は他にも長編作で知っているのですが、こちらは一冊で丁寧にギュッと詰まってるので読みやすかったです。
そして読み終わった後に知る「鵺(ぬえ)の啼く夜に」のタイトルが秀逸すぎます。
個人的に作品自体は神ですが「何度も読むほど好きか?」と言われたら難しい…ッ。
ですので間を取った評価となりました…。
歪な愛、愛を超えた作品をお探しの方にはオススメしたい作品です。
あと、あとがきの後日談が最高でした。
miso先生初読み。おもしろかったです。
ヤクザBL好きでして、ヤクザものとして見てもよかったですし。
オメガバあるあるを払拭してくれたのも好きですし。
呪い(愛)の使い方が上手いなと。
オメガバは、ヒートからくるエロ、バースによる地位格差を描かれることが多いですが(個人的にはそれだけだとあまり読み応えなく)
本作ではそれを逆手にとったようなところがストンときて気持ちよかったです。
オメガバが茶番のように描かれていた部分が痛快でした。
それをあとがきで答え合わせできたのもうれしかった。
「αであることβであることΩであること、男であること女であること、血の繋がり、それは呪いのように因縁深くて、同じくらい、どうでもいいことのように思います」
はいコレ!!完全同意です。
なので本編のバースの描き方がとてもしっくりきたのだと納得致しました。
呪いの描き方もすごくわかる。
バース性よりもっと原始の極限の飢餓の中から生まれた呪い
新しい呪縛、その繰り返し、生きるということはそういうことなのかもしれない
生存本能のようなものですね。
と、シリアスな描写が続く一方、大型冷凍庫を買う八坂のことを「下手くそ」「愛しい」と思うニシキ。
こういう人間の抜けた部分もきっちり描かれるのが、とても上手いなぁと思います。
あと、好きだったのが
ニシキが男の子に別れを告げるところ。これは名シーン。
ラスト、マオに八坂とニシキが首を噛まれ、八坂が涙するところ。
ずっとほしかったもの、帰れる場所、家族ができたような喜びが伝わる。
そして、タイトル、冒頭シーンの回収。
きれい。お見事。
「β君の憂鬱」のマキオ視点もよかったです。
マキオがニシキに惹かれるけど
「αとかΩ以前に生きてる場所が違う」
「愛なんかのために死ねる訳ねーだろ」
わかる。
これでニシキの特異性がより浮き彫りになり、おもしろかったです。
木田が蕎麦屋になっていたオチも最高です。
神にしたいところなんですが、神に近い萌2です。すみません。
なぜかと言うと
重要な役所であるマオがいまいち弱い気がして。
容姿がああいう若いキャラでもいいのですが、マオが運命だと思うほどの、ニシキが逆らえないほどの迫力や魅力までは感じられなかったなぁと。
他はどこも、とてもすばらしかったです。
先生の他作品も読みます。
やられた!没頭して読んでしまった。
内容は帯にある通り「裏社会xオメガバース」。
だけど、表紙の3人の関係性以外はオメガバースはあまり関係ない。
というか、オメガバース設定を忘れて暴力と理不尽と血の救いのなさにヒリつきながら読む感覚。
子供にも、女にも。容赦なくブチ込む暴力。
裏社会だけを描くならオメガバース設定はいらないのかと思いきや。
オヤのマオ、マオのイロの八坂、八坂の部下のニシキ、この3人の関係には絶対にオメガバースが必要なのだ!
これまでのオメガバース作品とは違う「えっ⁉︎」という展開になっていくので詳しくは書きませんが、少なくとも私は「それアリ⁇」と驚いた。
そして、これはBLなのか?とも思う。
確かにニシキは八坂に恋をした?
八坂のマオへの想いはLOVEではなく「信仰」ではないだろうか?
君臨しているマオが、マオこそが。2人を大きく愛しているのだと思う。神の愛のように。
そして「本能に抗えないαとΩ、発情と無関係のβ」というオメガバースの類型とは全く違う彼らだけの世界を創造したのだ。
そして将来、八坂もニシキもマオの子を産むだろう…
驚愕のオメガバース作品でした。
鵺…①正体が掴めないはっきりしない物事もしくは人物 ②伝説上の怪獣、頭は猿、手足は虎体は狸、尾は蛇、鳴き声は虎鶫に似ているとされている。
闇に病んでて狂気が正気の世界
ヤクザの世界で信じられるモノはなんなのか、血なのか盃なのか、体か本能か呪いなのか。
己を守れるモノは一体なんなのかーーーー。
誰が敵で誰が味方もわからない、そんな世界。
黒崎組長の次男マオ(α)とマオの為ならカラダを使う事も厭わない八坂(Ω)に瀕死のところを拾われたニシキ(α)。
マオ達の呪いにも似た絆を目の当たりにしながらも八坂に惹かれるニシキ。
オメガとアルファで本能でただ惹かれてるだけなのか、それとも運命なのかーーーーー。
得体の知れない闇にのまれ、呪いをかけて正気の中での狂気。
騙し騙されての行き着く先はーーーーー。
衝撃のデビュー作。
裏社会×オメガバース=鵺の啼く夜に
これはとんでもない作品に出会ってしまった!!!
書店にて表紙&帯の鮮やかさに引かれて購入。
沢山の漫画が並んでる中ばちこぉん運命を感じましたね。イラストも、綺麗で1ページ1ページ美しかったです、最高です。
結論から言うと買ってほんまよかったです!!!
普通に人が殺められたり殴られます。
ぬるくないガチのヤクザものですね。大好きですわ。
3P特有の奪い合いや3人で激しく致すシーンはありません。まぁたそれがいいんだなぁァ....オメガバースでエロを少なくここまで魅せられるのはすごいっすわ、、心理描写が詳しくて読み応えがあります。
是非ネタバレを見ずに読んで欲しい!!!
これは自分で堪能するべきです。
…………………………………⤵︎ ︎ネタバレあり
八坂とニシキその他の人たちも個性豊かでもちろん良かった、しかし
私はマオに猛烈に惹かれてしまいました!!!!
平気な顔しながら少し悲しげに笑ってる、
もう分かってるんだろうなぁこの世界、自分たちについて。
何かがないとやって行けないってこと。
瞳には強い意志を感じて。思わずドキッとしましたね。
それも、
誰よりも本気で2人のことを愛して家族みたいに思ってるからこそ。だと思います。だからか、
八坂達を見る目が心做しか優しいんですよねぇ。お母さんカナ、、!スキッ!
しかも笑顔が可愛いっ二パァ!って感じでかわいい!(語彙力)
そんな可愛い笑顔の裏には
なにかが隠されてるように感じます。
そんなマオの過去がもっと見たい!!!!!
もっと知りたい!!!
久々に心に刺さる作品に出会えてしまいました。
中でもトップクラスに入るくらい好きかも!
これからもmisoさんの作品を追っていこうと思います!!!!
本当に皆さんに知って欲しくて初めてレビュー書いちゃいました。
ぜひ読んでみてください!!!
こんな語彙力皆無なレビューをここまで読んで頂きありがとうございました!
ヤクザとオメガバースってなんだかんだ相性いいですよね。そして、miso先生のストーリー構成力、各キャラクターへの理解度に舌を巻きました。あくまで自分の萌えセンサーに正直になってこの評価にしましたが、純粋にストーリーを評価するなら限りなく神評価に近いです。
ニシキ、八坂、マオ、3人ともそれぞれ異なる苦しみを経験しているのだけど、皆あまり恨んでいるという風ではなく、どうすれば今を、これからを身軽に生きられるのか試行錯誤している感じでしたね。他人からはマイナスにしか見えないことも、本人にとってはそれが生きる糧やこの世に自分を繋ぎ止めてくれる枷になっていることもある。三者三様どん底を味わった経験があるからこそ、お互いのそういう生き方を否定せずに受け入れて、3人だけにしか分からない救済に辿り着いたのかなと思います。本来一番の弱者だったマオが、ニシキと八坂のうなじを噛み、2人に聖母のような安らぎを与えるシーンはとても印象に残りました。
オメガバースってワンパターンになりがちと思いきや、すごいストーリーでした。元々そこまでオメガバースが好きな訳では無いのですがこの漫画には圧倒されました。こんなに設定を活かしきれてるストーリーはなかなか無いと思います。ストーリーの良さに加えてキャラクターも好みだったので神評価です。やや暗くて重めのお話なので好き嫌いは別れるかもですが、刺さる人にはとんでもなく刺さると思います。タイトルも秀逸で、意味が分かると感動です。
バース性に抗って、でもどうしても本能に翻弄されてしまう、というようなオメガバース作品は数あれど
彼らは自らの意思でその壁を払拭しようとしていてそんな斬新さに引きつけられました。
ヤクザものというのもあって、ダークな世界観も良かったです。
表向きにはαで本当はΩのマオ、表向きにはΩで本当はβの八坂、そんなふたりに拾われたαのニシキ。
バース性に絞って考えると訳がわからなくなる関係性。
でも彼らの独特な上下関係というか親子関係というか、そういうのものの上には
本能すら意味が無いものなのかもしれないなと感じました。
辿り着く答えはシンプルでも簡単には言い表せない部分があるということは
今の彼らのカタチになるまでの道程ももちろん複雑なわけで…
それをうまく汲み取っていくのが難しいと感じるところがあったかな。
さらりと読める作品ではないですが、そこがすごく面白かったです。
1ページ目から読んですぐ思ったことは絵が少し雑だなと思いました(ごめんなさい)
読みづらくて見づらかったのが印象です。
あとストーリーがいまいちよく頭に入ってこなくて結局なんなんだ?と思うシーンが沢山ありました、、。
執着攻めとは?とほんとに思いました^^;
特にアルファとベータとオメガの関係
最後の方でそーなんだと思うような展開が多くて微妙でした
それにリバ要素あってちょっと...
ほんとに文字1文字で分かるような感じなんですけどね( ᵕ̩̩ ᵕ )
面白いと思って買った作品だったので少しガッカリです。
オメガバースもの。でも設定が凝っていて面白かったです。
表紙のように、三角関係、というか、最初は他人のものだったひとを好きになり、そうして。。。というお話でした。
以下、お話を読む上で重要な展開についてネタバレしていますので未読の方はご注意下さい。
アルファだが、オメガで淫乱だった母のトラウマをひきずっているニシキ。この物語の主人公です。
舞台はヤクザもので、登場人物はみな組員。ニシキがついていくのが、マオ。組長の愛人(男)です。マオは軽薄そうで誰にでも体を開く。オメガという触れ込みですが実は。。という性別のどんでん返しがあります。
ニシキは、アルファですが控えめで一途で、トラウマを抱えながらもマオに忠実についていく。
そんな二人が、いろいろな事件に巻き込まれつつも、最後にはマオもデレる、というエンドでした。
性別によるテンプレキャラでもないし、オメガであることを利用するマオや、それぞれのキャラの生い立ち、背景が作り込まれていて読み応えがありました。
今後もっと色々な作品を描いて欲しいと思いました。