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omae de dame nara moudame da
同級生3人がいい感じに絡むお話。
一人はリーマン、もう二人はカフェのオーナーと店長。カップルなのはリーマンの伊勢島と、店長の八雲さんです。
伊勢島はよくこのカフェに来るのですが、話を聞くとどうも会社でいじめられているっぽい。
それというのも伊勢島はかなり変人で、気を遣うことが全くないのですが、悪意もないという。それを心配する同級生二人なのでした。
ある日降られた伊勢島は、これまで友人として自分を大切にしてきてくれた八雲に、もうおまえしかいない、つきあってくれ、と言う。
そこがもうだいぶぶっ飛んでいるのですが。。
この二人がどのようにお互いを必要とするようになるのか、未散テイストのストーリーが面白かったです。
さすが未散ソノオ先生。
社会に共通認識として作り上げられた”普通”には当てはまらない、それに苦しみ孤独を感じている人の描写がうますぎる。
契約のような始まりから、徐々に人の心を理解し合って歩み寄っていく。
情緒の成長具合がしっかりと描かれていて、読み応えがあります。
お互いにベクトルの違う性質であっても、それがうまく交わりながら先に進むことができる。
まさにタイトル通りであり、お互いにお互いでなければダメな2人なんだと感じました。
伊勢島!そういうとこやぞ!と感じるところも、八雲の性質にぴったりとハマっていてたいていのことはうまくいく。
八雲の方が比重は重そうですが、それでうまくいく関係のようです。
心情の描写が完璧で、すごいなあと読後は感動しました。
何度でも読みたい作品です。
婚約していた恋人にフラれて色々考えた結果、
自分には長年の友人・八雲しかいないとプロポーズするヒロ。
関係を成立させるために方便で取り繕うことは簡単ですが、
絶対にそんなことはせずに一貫して正直なところが良かったです。
卑屈ではありませんが二人とも自己評価が低めです。
でも自分で気づかない長所にお互いがしっかり気づいていて、
それを言葉や行動で示すのが本当に素敵でした。
八雲がせっせとお弁当を作り、身なりをキメて会社に来るシーン大好きです。
(課長には本当に痛い目みてほしいです)
ミトさんが描いた穴の開いた人物の絵。
これを八雲も自分だと思ったのに、ヒロは八雲に穴なんてないと言うのが最高でした。
本当に買って良かったです。
個性強めのキャラと変な会話がクセになる作品でした。反論する友人達の言い分も分かるけど、伊勢島の言ってることにすごく頷いちゃいます。結婚となると、愛に縋るより現実的な効率重視の方が先を見据えやすいから。…ってそんなお話ではないのですが。
伊勢島に目を付けられた?八雲が不思議で素敵で萌えました。雰囲気のあるイケメンと思ってたら陰があったりして、包容力もありそうで。友人と恋人の線引きが分からないところがありますが、ちゃんと怒ったり嫉妬したりから愛情が見えます。
八雲と伊勢島が、類を見ない形で恋人になっていく様子がすごく面白いです。八雲の穴が埋まっていって、伊勢島に人間味が出てきて、そんな二人で寄り添っていくっていう。
ミトさんのくだりは唐突に差し込まれた感があり、理解しきれたわけではないですが、八雲を知るためには重要で、萌えと感動を底上げしてくれました。
まあ妙な読後感です。じんわり感動してるのかなあと思いますが、それもよく分かんなくなるみたいな。この独特過ぎる世界観にのまれちゃったのかもしれません。この先何度も読み返すであろう作品です。
本作で未散先生の既刊単行本読破だわ〜と喜んでいたら最後にキタ〜!!
先生の好きな作品たくさんあるけど、本作がその集大成のように私には思えてNo.1です。
先生作品のいい所、すごい所が詰まりまくっている。
まず、そでの先生の言葉
「みんな気がつかないうちに腹に穴があいてるもので、その穴含めて好きなんだなあ、と思います」
これぞ未散先生ですよね(胸でなく腹というのもおもしろいw)。
人間の弱いとこ、どうしようもないところをどの作品でも慈しむような描き方をされる、とてもやさしい。
それでいて軽妙洒脱に人生の悲哀や含蓄が込められていてウィットに富んでいる。
ユーモアとインテリジェンスの見事なバランス。
伊勢島の変わり者っぷりがおもしろく、タイトルはそれか〜と楽しく読み。
八雲は天然?ないい人なのかな〜と思っていたら。
ミトさんがこうくるのか!?と。
そでの先生の言葉の回収がすごかった!
八雲がああなっちゃうだなんて。
でも私は伊瀬島が言うように、八雲が空っぽなわけないと思います。
ミトさんは八雲のそういう一面を見て伝えたかったんだろうなと。
この2人の気持ちがどう通じあうのかと思ったら、そこも見事でした。
笑いあり涙あり。説得力あり←大事
お互い初めて好きになってからの照れ、デレ、いちゃがめちゃくちゃかわいい。
それまでの経緯があるので、余計きますね。
いや〜すごい作品です。
未散先生すごいとは思っていたけど、やっぱりすごい。大好きです。
うーん、深い。未散ソノオ先生作品を読んだ後は思考を巡らせる時間がやってきます。
一見何もかも完璧な八雲。誰がみてもそう捉えるけれど、果たして本当にそうか?
それを見抜いたミトはすごいですね。
ぽっかり大きな穴が空いた自分を見て見ぬふりし続けた八雲は、きっとミトに指摘されるまで忘れてしまっていたかもしれません。
でもそれをあえて八雲に伝えにきたのはミトの温かな優しさ。
その優しさに触れて、伊勢島にぶつかっていった八雲の勇気に感動しました。
寂しいのはこわい。そしてさらけ出すのもまたすごくこわかったでしょう。
そんな八雲の心が伊勢島の考えまで変えていって、温かな心の連鎖は素敵だなと思いました。
みんないいキャラでみんなに幸せになってほしいなと思える作品でした。
きっと深くて心を揺さぶってとてもいいお話なはず。神レビューばかりで皆きちんと読み取れてるようで。
伊勢島のキャラに最初からはまれず。それをひきずってしまいなかなかお話に感情移入しきれず。
伊勢島の突き抜けたところ、結婚の考え方、それは百歩譲って個人の自由だとしても、自分の孤独死が嫌だから10年来の親友で一番信頼できる八雲に土下座プロポーズするなんて。八雲が断らないとわかってて。
まずはお付き合いからにしたのに、こうしとけばいいんだろって色々義務的?結婚生活にセックスは最優先だ!とか言う割に全部八雲任せで目を閉じてマグロで、セックスした気になってて。
八雲もここまで求められたのは初めてで。伊勢島の無神経さもすべて許して付き合ってあげて。
職場のイジメに対抗すべく力作のお弁当や会社まで届けに行ったり。もう伊勢島に惚れてますね。
八雲が自分には何もなくて強烈キャラの友人の世話を焼いて自分の居場所ができてると思うところは、八雲はリトさんの絵を見て自覚して泣いてたけど。
自分にはこれがある!と思える人の方が少ないのでは?
自分には何もないと思ってる人はいっぱいいると思うんですが。私もそうだし。
まあ伊勢島も八雲の愛情をやっと感じるようになって、八雲への好きって気もちが溢れて。
良かったです。
伊勢島がもっと情緒を身に着けて八雲を幸せにしてほしいな。
未散ソノオ先生の描くお話には読んだあとになぜか泣きたくなるような物があって、このお話もちょっぴり涙が出ました
多分、読んだ人の辿ってきた道によって場面やセリフの理解が違うんじゃないかと思うのですが、それぞれが少し心を引っ掻かれて、でもその後で丁寧にさすってもらったような気持ちになるんじゃないかと思います
伊勢島には八雲だし八雲にも伊勢島が良いみたいだけど、幾がミトを連れてこなかったら二人とも寂しさに気付けないで疲れちゃったのではないかと思うと3人で良かったと感じました
足りてない者同士がリスペクトし合う姿っていいですよね。
ましてや愛し合う姿は最高です。
伊勢島博記は数学と物理と簿記以外はまるで苦手なサラリーマン。
ある日1円単位でピッタリの家計簿を付けようとしたところ婚約者に逃げられてしまう。
このまま孤独死は嫌だ――どうしても結婚という社会保障を手に入れたい伊勢島が考えついたのは、自分を捨てていく女ではなく、最も信頼できる相手、すなわち10年来の友人・八雲へプロポーズすること。唐突な申し出に驚きつつもお付き合いを受け入れる八雲。
好きとかわからん。全部八雲に任せる。俺は八雲で行く。
色々とんでもないけれど素直すぎる伊勢島の言動に八雲の心は絆されはじめ……?
とまぁ中盤まではこのような内容。
なるほど、ちょっとズレてるけど強引な受に優しい攻が絆される話か。
なんだかんだでヌルっとまとまりそうだなーと最初の印象は正直地味めでした。
前半の見せどころはヒロくんのちょいポンコツ具合。
もめたらセックスすればなんとかなる。
待たせたら詫びればなんとかなる。
キープインタッチが大切だからメッセージをボットで送信。
選ぶのが面倒だから冬はかけ蕎麦、夏は盛り蕎麦オンリー。
たしかに…。情緒は欠けてるけど理屈はわかる。
そんなヒロくん語録にあちゃーと頭を抱えたり、くすっと思わず笑ったり。
が、本作はそんな微笑ましくぬるーい話では終わりませんでした。
お付き合いにOKしてくれて、見た目が良くて、料理上手で、優しくて。
そんな完璧攻様のように見える八雲の内面に隠れされたものとは?――後半戦の展開が想像以上に深かった。
自分には何もない。
人の都合に合わせて動いているだけ。
「してあげる側」でいたいだけ。
空っぽの自分を埋めてくれる相手を利用しているだけ。
必死で自分を求めてくれるヒロくんを利用しているだけ。
いとも容易いお付き合いOKの裏にあった八雲の本心。
低すぎる自主性と自尊心の穴を、他人に求められることで代償していたというのです。
芸術家ミトに見透かされたことでその現実にぐらついてしまう八雲。
でもね、ヒロくんはそんなことでは動じません。
ヒロくんはやっぱりヒロくんの論理で生きている人だから。
ヒロくんにとって八雲は完璧。
自分を救ってくれたのは八雲。
八雲がどう思っていようが、その事実は変えられない。
ヒロくんは不完全な八雲を力強く完全だと言い切るんですね。
その姿がなんかもう尊くて。
ヒロくん今めっちゃ情緒あるよ!ってなりました。
一方、八雲だって世間から見ればポンコツなヒロくんのことを、タフでおもしろくて素直で可愛いって思ってるんですよ。
利用だなんだって言って、もうとっくのとうに大好きなんです。
結局二人は、不完全な部分まるごと含めて唯一無二の完全体の人間として見つめ合っている。
つまり、そちらから見えた欠点なんて、こちら側から見ればそもそも存在しないのでは?という話なんです。
彼らは二人でいることでその嬉しい事実を伝え合えるんですよね。
こうして八雲のモヤモヤを乗り越え、二人は無事に婚約。
前半油断してたけど、めっちゃ良い話だったじゃん……。
生きづらさを抱えた一人と一人が一緒になって初めて気付ける幸せに、温かい気持ちになりました。
上辺で終わらせず、受攻両方の内面まで踏み込みながら二人が幸せを見つけるって、ある種理想的なBLの姿だと思います。
コンパクトで読みやすいのに関係性にしっかり萌えられる、満足度の高い1冊でした。
感想書くの苦手なんですけどこの作品はたくさんの人に読んでもらいたくなって初めてレビュー。
とにかく衝撃ってかんじでぶわっと心に広がるというかいいお話でした。
高校から10年間友人だったバーのイケメンもて店員(経営者?)八雲と、変人サラリーマンのヒロくんのお話し。
婚約者に結婚直前に振られてしまったヒロ君は将来への不安という理由のみで友人の八雲に結婚を申し込む。ふつうはここで断るでしょってなるのですがなぜか受け入れてしまう(もちろんこの時点で二人とも恋愛感情はない)
とにかく不思議な冒頭で未散ソノオさんの作品を読むのが初めてだった私は「えっ????」となりましたが作者の方の力量なのでしょうか、皆さんの仰るこれが未散ソノオワールドなのか何故かしっくりと読み進んでしまう。
攻めの八雲が格好よくて優しいし、ヒロ君は素直で正直もので面白くてかわいかった。八雲の心の穴を埋められたのはヒロ君の頑丈な心だったのかな。
もっと二人の幸せなお話しを読みたいと思ってしまった。
幾さんとミトのお話が現在連載中とのことで本になるのは先が長そうだけどそちらも楽しみ。
この場合どちらが攻めになるんだろう?