恋愛もセックスも、予定調和。

きょうもたのしくいきましょう

kyou mo tanoshiku ikimashou

きょうもたのしくいきましょう
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×218
  • 萌13
  • 中立10
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
10
得点
176
評価数
55
平均
3.4 / 5
神率
20%
著者
平眞ミツナガ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784866692715

あらすじ

「俺は好きな奴以外とセックスしない、お前と違って。」学校生活を恙無く平穏に過ごす佐野有紀は、あらゆる場面でヒエラルキーを最も重要とし、自分を「安全圏」に置くことを何よりも重視していた。
だから、友人・夏木に求められるがまま欲を排出するだけの行為も、ひと時の快楽と自分の立ち位置を守るために必要なことだと割り切り、すべてが上手くいっているはずだった。
クラスのはじかれ者の高田に校内で夏木とセックスをしている場面を見られるまでは…。

表題作きょうもたのしくいきましょう

ヒエラルキーを重視する高校生
男子高校2年・クラスのはじかれ者

同時収録作品きょうもたのしくいきましょう

ヒエラルキーを重視する高校生
男子高2年・セフレ

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき
  • カバー下漫画

レビュー投稿数10

残酷だけど綺麗な青春時代

平眞先生の作品はただいま∞回収中
今回のは今月発売の新刊!尊い✨

お話は全体的に捻くれてて(笑)一筋縄ではいかないDKで溢れています
でも高校生ん時とかってこんな闇とか、絶対普通に抱えてたよなあとしみじみ

絵は綺麗だしHもキレイ
お話も男子高校生の儚さとか脆さとか…
でもやはりしたたかさとかまっすぐさもあって。

物事に波風を立てないように立ち振る舞う佐野くん
相手にとって都合の良い自分を確立して、その沿線上で
友人の夏木を『好きとか嫌い』関係なく抱く

いい人を装ってクラスで弾かれている高田に忠告した時から
それまで築いたものが崩れていくのを感じる…

ともかく素敵なお話でした
ただ心が結ばれるのが最後なので甘々が足りない!

続編で甘々な二人をください!マジください!

1

スクカーものBL、三角関係

スクールカーストものかぁ~、とずっと尻込みして見送ってたんですが、本作が平眞さん著作の中で一番人気なので、意を決して読んでみました。
そしたら・・・

あぁやっぱり平眞さんだわ。
わちゃわちゃ面白いところはいつも通りおもしろく、特に今回は細かい心理表現/描写がすごい。
絵もいつも美麗ですが、今回顔が特に美しい、と思いました。

主人公がクズというレビューが目立ったのも踏むのを躊躇した理由だったんですが、ちゃんと精神的に成長もするし、三角関係当事者全員に感情移入して最後まで面白く読めました。
あとがきを読むと、やはり平眞さんの3人への愛があふれていました。
ホントに素晴らしい。
いやぁ~参りました!
著作の中で本作が一番人気がある理由がすご~~~く良くわかりました。
個人的に平眞さん作で一番好きなのは:

・「兄貴が恋を拾ってきました」&「僕にも恋がやってきました!?」(誠くんシリーズ)
・「夏が来たのでキスしませんか」

の3作で揺るぎなく(一番と言いつつ3つもw)、どれもしょっちゅう読んじゃうぐらいホントに大好きなんですが、本作も非常にオススメです。

0

正論でブった斬ってくれてスッキリ爽快

男子高校を舞台にしたスクールカーストBLです。

シリアスダークにピリピリさせる内容かと思ったら然程ダークにはならず、
予想外にギャンギャン言い合う2人が可愛かった。
全体的にシリアスとコミカルの緩急が上手くてバランスがよく、
画も見やすくてキレイで表情豊か、クセの強いタイプ違いの3人が個性的で良かったです。


主人公が男子校2年の爽やかイケメンでイイ人の佐野。
平穏な学校生活を送りたいと、常にヒエラルキーを重視して予定調和、
安全圏に身を置くことを最優先にし、上よりの中というベストポジションを維持。

友人の夏木に暇つぶしの遊びと誘われ、乗り気でなくても割り切って抱く、
全て予定調和で上手くやっている佐野。
善意からクラスでぼっちの高田が陰口を叩かれていると本人に教えると、
空気を読んで迎合する価値観を全否定され、ど正論で返り討ちにあいブッタ斬りにされる。
おまけに夏木との関係まで知られていると解り…。

一匹狼の高田に自分の本質を知られている安心感からか、
素の自分で楽にいられる佐野は、自分から高田に絡むようになり、
言いたいことをギャンギャン言い合う関係になる。

空気を読んで良い人ぶる、キャラを作るのは苦じゃない自分の素…と言う佐野に、
俺といるのが気楽ならお前は普通じゃないじゃんと、高田。
幼い頃から空気を読んで相手に合わせるのが普通だった佐野には、
既に普通が解らない…高田に正論で論破され可愛い反応をみせる佐野です。

自分から付きまとって吹っ掛けて、高田に正論で返される度に、
佐野の中にある予定調和の気持ち悪さが、どんどん消化されていく感じがしました。

常に計算して行動する腹黒の佐野が、
高田と関わったことから本当の自分で生きて行けるようになる。
そこからの恋ですが、夏木の本当の想いも絡んで三角関係の様相に。

読んでいて描き方が上手いなぁと唸ります。
三人の個性がバトルする展開も、高田のリアクションも予想外でカッコいい。
変にドシリアスにならず、コミカル展開したのが個人的には好み。
反対を言えば、スクールカーストのドシリアスが好きな方はえ~っという感じ。
それにしても、高田の観察力と分析力に驚き。
ぼっち状態だからこそ、引いた所から皆がよく見えたんだろうな。

口達者で理屈っぽい高田と佐野の会話シーンがいいテンポで、内容が面白いので楽しい。
そして、好きが解るとツンデレ高田の可愛さが弾ける。
前半の腹黒でイヤな感じの佐野が、ラストにはカッコいい男に見えました。
しっかりDKの可愛らしさや甘酸っぱい恋が描かれてます。

描き下ろしで、あの高田がちゃんと抱かれる…いいもん見たわ。

夏木がヒールになってますが、夏木目線で見るとせつなさ増し。
カバー下漫画も忘れなく。可愛い高田が拝めますよ。
(カバー下漫画はシーモアはなし。紙本だけかもしれないです。)

評価は神よりの萌2。

※紙本:修正なし。見えない描写です。

10

漫画がうまい

平眞先生の他の作品と全く同じタイトルにしてしまった。だって漫画がうまい!
面白い三角関係でした。リアルでこうはいかないだろうなって思うのだけど、平眞先生の漫画的展開のさせ方がうまいから面白くてスルスル読んでしまう。

◾︎佐野有紀×高田
平眞先生ってこういう現代風の毒あふれる作品も描かれるんですね!ファンタジーっぽい作品(「まほろば〜」)を読んだ直後だったのでより一層びっくり。でもこの辺の人間っぽい嫌らしさを描くのはとてもうまい。

スクールカーストね…意識を全くしないで生きていくというのもまぁ難しい話ではあるけれど、それにしても佐野ほど露骨な人も珍しい気がする。漫画的に裏で牛耳ってる作品は見ますけど、生生しく"中の上"を主張する佐野が主役っていうのがこの作品の嫌らしいところで。

夏木のことも好きでした。彼はどうしようもなく佐野が好きだったんだろうな。理屈じゃなく。だから別に露骨なイジメがしたいわけでもないんだよ…って答えが電子限定特典に描かれてて、ここでくるか?!と。どうせなら誰でも見られるところに載ってて欲しかった。あとがきでもちょっと触れられてましたけどね。
夏木が年上のスパダリに甘やかされるところが見たい。

改めて見るとこのタイトルすごいな

4

いたいた!分かる‼︎のオンパレード^^;

男子高でのスクールカーストを意識した作品です。
正直、男子校あるあるではなく、
女子校あるあるなのかなって思いました。
女子なら誰でも分かる〜って思える部分があるんじゃないかな?

マジョリティを望むDK×一匹狼なDK

主人公は八方美人で計算高い高校生の佐野です。
空気読んで、気を遣って、人に合わせるーーの三拍子を大切にしている子。
で、カーストは中くらいがちょうどいいと思っていて、
下位の子たちを見下している感じ。

ある日、SNSで悪口を言われてる高田にその事を伝える佐野。
〝教えてあげないとかわいそう〟という上から目線に腹が立つo(`ω´ )o
でも、高田から帰ってきた返事は、「お前のせいで嫌な気分になっただけだ」というもの。
高田は自分に正直で人にも臆せず意見できる子なんです。

人から感謝されたい佐野は高田と反発し合いますが、
逆にそれが楽だと思うようになるんですよね。
だって、作った自分じゃなくてありのままでいられるから。
そして、お互いを知ってどんどん惹かれあっていく二人。

その二人の様子を苦々しく思っているのが、
グループのリーダー的存在・夏木。
佐野と夏木はノリでセックスする仲ですが、
夏木は佐野が好きで佐野はそのことを知りません。
夏木が賢くて佐野より一枚も二枚も上手。
うまく言いくるめて掌の上で転がされているのは佐野で、
佐野が人のためじゃなく、本当は自分が好かれるために上手く立ち回っていることも全てお見通しなんです。

怖い怖い:(;゙゚'ω゚'):
でも、佐野みたいな人も夏木みたいな人もいるよな……
って、共感できちゃう部分もある。

夏木と高田と佐野の三つ巴の戦い?があり、
佐野は高田を選びます。
結果的に佐野はグループからハブられるというーー
理不尽だけど、こういうことあったよね……と思ってしまいました。
学生あるあるなのかなぁーー…(遠い目)
それでも、高田といる佐野が楽しいと思えるラストにほっこりです^^

描き下ろしは佐野と高田の初H♡
高田が受けなのがイイ!

見えないので修正はなしです

3

一緒にいて楽ってイイネ

スクールカーストで『中』のポジションに身を置き処世術でうまく立ち回ってきた佐野が、クラスで一匹狼の高田に”助言”をするも要らぬ世話扱いされる。

感謝されると思い込んでた佐野は納得いかないし、自分が重要視してる立ち回りを高田が不要とするのが理解できないのがアホ可愛かったです。
計算した友人たちへの態度もそれが普通と熟してきた佐野が、高田と関わっていくうちに”高田といるのは楽”と感じ、今までの生活が無理していたことを改めて理解するのもよかったですね♪
ラストいままでそつなく熟してきた人間関係を手放してでも高田を取ったのが胸キュンでした♡

1

学校という箱庭の中で

思春期特有の痛々しさを描いた心情描写がメインなのでLoveや甘さ薄め。
自分たちの考えを言葉にして相手に語るのでセリフ多め。
頭でっかちと多感がぶつかりあってスラスラとは読めなかったけど面白かった。
帯の煽りが巧いです、印象的なフレーズが多くて、好奇心そそられました。

高校生の佐野有紀は八方美人に振る舞うことでスクールカースト「上寄りの中」に属す高校生活を楽しめている、と信じています。
仲間の夏木とはそんなノリの延長でセフレの関係。

ある時、ひとりで過ごすことの多いクラスの高田に「いい人」と思われたくて忠告めいた有紀は、ありがたがられるどころか黒~い思惑を言い当てられ逆上。
さらに自分の考えを押しつける有紀に自論で論破する高田。

ぶつかりつづけるふたりですが、最初から腹黒さを見抜かれている関係上、有紀は取り繕わなくていい気楽さを覚えます。
さらに共に過ごす時間が増えると他の友人には明かせないでいた胸のうちを語れるようになり、距離は縮まります。

まぁ、とにかく自意識過剰でいい人ぶる有紀が痛い(笑)
自分が他人にどう思われるかって気になるものだけど、そこまで?って思ってしまう。

高田は高田でこの先、生きづらくならないといいなぁと心配になってしまうくらいのド正直deド正論。
でも、こういうタイプいたなぁ…。

高田と話すうちに、ちょっと視線をずらすだけで違和感が共感にすりかわることに気づく有紀。
彼は「人は人自分は自分」という高田が出現したことにより、これまでと同じ自分を保てなくなってしまいます。
また、そんな有紀を誰よりも見ていた夏木の焦りが高田に暴力として向きかけるのがしんどい。

学校という閉鎖的な空間、そりゃぁ強いものに巻かれて過ごした方が「安全」ではあるよね。
そんな有紀の狡猾さを知っても、それに寄り添うことで想いを実らせようとした夏木が切ない…幸せになってほしい。

やりかたは間違ってしまったかもしれないけれど、関係を持ち始めた頃の有紀なら、ありのままを伝えたら引かれそうだし…あの選択をするしかなかった夏木が切なく、いじらしくて好きです。

有紀に「帰りはふたりがいい」って言われたとき、嬉しそうにしてたんですよ、赤面して。
そんな夏木の様子に自分のことばかりの有紀が気づくはずもなくて、話も高田のことで。それでも夏木は嬉しかったんだと思います。

最後に本音ぶつけられたのはよかった。
もう1回言う…夏木は幸せになってほしい!
夏木に幸せを(悲願)

それでも最後に有紀はありのままの自分に好意を抱いてくれる人たちの存在に気づいて少し素直になっているのが救いでした。

描きおろしでは高田の家にお泊まりするふたりのお初があります。
本心から気遣いできる男に成長してる有紀に安心しました。

3

攻めに嫌悪感

終盤まで攻めの佐野の思考が気持ち悪くてしょうがありませんでした。夏木があれほど性根を分かっていながら、佐野をそんなに好きだったか疑問です。自分がどう思われているか知ってて、体の関係を持って虚しくならなかったんでしょうか?

反対に高田は至極真っ当な感覚の持ち主でした。なので何で佐野を好きになるのかが、夏木以上に理解出来ませんでした。
伝えたい事や言いたい事は分かるんですが、残念ながら描き切れてないように思われました。

5

表紙買いしました。※批評注意です。

表紙に惹かれて購入しました。
あらすじは、
ヒエラルキーを重要視して人間的な道徳心が若干欠けているクズめな攻と
クラスのはじかれ者でありヒエラルキーなどを嫌う孤高の仏頂面クールな受が
ある出来事をきっかけにお互い軽口を叩き合える間柄になりやがては恋心のきっかけになって行く。しかしそれを良しとしない人物が…。
といったほんのちょっとダークな男子高校生の日常もの。

ダークといっても少し滲み出ている程度、攻の性格の悪さも質は悪いのですがあっさり目に描かれています。エロ度も薄く描写もさらっと描かれております。受と行為に及ぶのはほんの少し。
当て馬的存在、攻が受以外と行為をする描写があるので地雷の方は注意が必要です。

作品の内容自体はあまり気になりませんでした。
中評価にした理由は全体的に描写が真っ白で背景もあまり描かれておらず、物語も含めて「何事もさっぱりしている」という表現が適しているでしょう。
あまり背景を書き込まない作家さんだったようで
初刊行作品なのかと思ったらすでに単行本を何冊か出している作家さんだったことに驚きました。

総合評価するとキャラデザ・物語は〇。売りであるだろう攻のクズ加減、スクールカーストやヒエラルキーなどの闇部分の描写はあっさりめで描かれており伝わりづらさがあるので△。背景が真っ白なのが気になり△。
よって個人的見解で中評価でした。

2

描き切った手腕はすごい!けどしんどい

「渡世術に長けている」と自覚しているひとほど、実は微妙ということが多々ありますね。
本来、第三者の評価で付与される性質を自認しているひとは往々にして押し付けがましいもので。
「わたし、人見知りしないんだよね」って聞かれてもいないうちに自己申告してくるひととか、ああ、このひとはそういう人間に見られたいんだなあと思ってしまう。
自己申告がポジティブなものであればあるほど、そのひとが見られたいイメージ、言われたい言葉がぐいぐい伝わってくるからめんどくさいものです。

いきなり性格の悪さを前面に出した前置きを書いてしまうほど、この作品にはうぐぐぐぐ…とさせられました。

日々を円満に過ごすことに重点を置いている、高校2年生の佐野。
会話から得た情報、SNSから見える人間関係。
そういうものを駆使して、スクールカーストで中の上にいる自分に満足していたが…。

SNSで陰口を言われていたクラスメイトのぼっちくん・高田に、「親切心から」そのことを教えてあげたことで、状況が変わっていきます。
親切は常に感謝されて当たり前。
知らなかったことをわざわざ教えてあげて、アドバイスしてあげる俺、優しい。
そう信じて疑わなかった佐野にとって、高田の反応は意外。

親切ぶって嫌なことを耳に入れてくる人っていますよね。
それで波風が立つのを楽しんでるようにしか思えないひと。
佐野はそういうつもりではないけど、そうとしか取られないということに気付けない程度に未熟です。
17歳で、まだ限られた世界しか知らない子が「自分は上手くやってる」なんて奢った考えをしている時点で、ぼへーなわけですが。

結論から言うと、高田しか好きになれませんでした。
柔軟ぶっているけれど、持論が正論!という佐野は話が通じなすぎてつらい。
親友とも言うべき壮太は本来であればスクールカースト上位に入れる子だから、この子と仲良くすることで今の地位をキープできるという計算から、セフレ状態になっているのもめんどくさい。
やりたくないけど、めんどくさいけど、って、接待か。

さらに情報のみに拘って、「ひと」を見てないところも、もへー。
壮太の気持ち、だだ漏れですよね。
だけどこの自称「人当たり良さ男」くんは気付かない。
鈍感は罪だなあとしみじみ思う。

この佐野という愛されにくいであろう主人公をここまでしっかり描き切ったことは、純粋にすごいと思います。
八方美人で優柔不断、自分の意思より周囲の空気を読むというひとが結構世の中にはたくさんいるのは分かってはいるけれど、わたしには理解できなすぎるので、萌えるか萌えないかで言ったら、萌えなかった…。
終盤の壮太がしゃしゃり出てきた辺りも、キャットファイトに見えてしまって、女子!?と思ってしまった。

野次馬根性的には面白いけど、その面白さは「恋愛もの」から得られる面白さではなかったかなあ。

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