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bena
Renta!の先行配信で購入しました。
紙より早い発売らしいです。(11/10発売予定)
新人作家さんの作品ですが、
非常に高い完成度で素晴らしかったと思います。
まず、絵がとてもお上手です。
特に、身体のラインや骨の出っ張りが美しくて見惚れてしまいました。
あらすじ部分でネタバレしていますが、
タイトルになっている「べな」は、鬼の子です。
赤い髪に犬歯、そして額には……
時は江戸、舞台は両国の見世物小屋。
見世物小屋で働く壱に任されたのは、
バケモノとして扱われている「べな」。
この名を与えたのは壱で、
べなは名を与えてくれた壱に懐くようになります。
そして、期せずして2人で脱走することに……
この見世物小屋は酷かった……
壱には双子の二三がいましたが、病で亡くなってしまいました。
二人を手ひどく扱う従業員や、世話係のダンゾウ。
このダンゾウは壱に漬け込み、
身体を好き勝手弄ぶような男です。
早く逃げればいいのに、壱は二三の死に囚われています。
そして、その箱の中から壱を連れ出してくれたのが、
「べな」だったのです。
2人が拾われた先は、上野の髪結屋。
ここの店主と嫁がとても良い!
特に、お奈緒という嫁が美人で男前‼︎
私は、この人に惚れてしまいました^^
お奈緒は、べなに人に想いを伝える言葉を学ばせ、
倫理観や道徳観を教えます。
そして、自分を大切にしない壱にも制裁を(笑)
見世物小屋とは違って穏やかな日々を送る二人でしたが、
壱に愛欲を感じるべなと、
べなに惹かれていく壱の葛藤が苦しいターンに入ります。
幸せになってはいけないという呪いのかかった壱と、
本当の幸せなんて知らないべな。
往来でのやり取りでは、幸せになりたいけど、どうしたらいいか分からない二人の気持ちがダイレクトに伝わってきて苦しかったです。
そして、興奮したべなの額からは鬼のツノが出現してしまい、
町はパニックに!
また出てくるだろうと思っていましたが、
ここでダンゾウが壱の前に現れます。
こいつは悪いやつだと思い込んでいましたが、
ダンゾウも難儀な男でした……
なんでこんなに壱に執着するのかと思っていたら、
実は壱に二三を重ねていたようです。
身体の弱い二三には手を出せなかったのか、
嫌われるのが怖かったのかは分かりませんが、
ダンゾウもまた、二三にとらわれていたのだと思います。
このあたりからダンゾウの見方が変わりました。
ひっそりと二三を看取り、棺桶に入れたダンゾウ。
きっと二三の事を大切に扱ってくれたのだと、
ダンゾウの気持ちを知れたからこそ分かります。
1人きりの最期を迎えたわけじゃなかった事を嬉しく思う壱は、
やっと二三への罪悪感から解放されたのでしょう。
逃げようとするべなを捕まえ、
一緒にいてくれと言うのですが、べなは鬼の姿です。
そんな事は気にしないとばかりにべなを求める壱ですが、
この時の流れがとても自然で良かったです。
さっきまでバケモノでもいいのかって話してたと思ったら、
いつの間にかイチャイチャタイムにすり替わっているのです。
この時の壱はすーっごく色気があり、
涙を流す表情が可愛くてたまりませんでした♡
人間として生きる事を選んだべな。
そして、べなが何者であっても変わらぬ態度で接する人々。
見世物小屋から始まり、脱走、オニ化ときて、
ここまでのハッピーエンドで終われるとは思わなかったので、
江戸の町でラブラブな二人が見られたことは嬉しい誤算です。
ファンタジー要素と、
リアルな江戸の雰囲気が上手く融合した素敵な作品でした。
少し人物が見分けにくいところや、
分かりにくい展開もありましたが、
それらを差し引いても総じて素晴らしかったと思います。
今後の活躍を期待してしまう作家さんです。
次回作も楽しみに待ってます!
公式に発表されている発売日前の作品のレビューに関しては賛否両論ありますが、ごめんなさい、レビューを上げてしまいます。おいやな方はどうかスルーでお願いします。
電子はあまり手に取らないのですが、この作品はずっと電子で読んでいました。
この作品がデビュー作とのことですが、いやいや、うそでしょ?というくらい完成度が高いです。
もうね、声を大にして言いたい。
とにかく読んでほしいです!
レーベルが「マージナルコミックス」ということで、題材は人外。
そして表紙からもわかるように江戸BLでもあります。江戸×人外。最高か。
人外モノ、江戸モノ、どちらも珍しくはありませんが、今作品はドシリアスに振り切った作品です。子どもが大人の慰み者になるとか、見世物小屋とか、シリアスなバックボーンてんこ盛りです。
が、その痛さを遥かに凌駕する萌えが、この作品にはあります。
ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は壱。
壱は双子で、彼には双子の弟の二三がいる。
彼らに両親はなく、見世物小屋で劣悪な環境のもと下働きをさせられ、生きながらえてきた。
が、ある日、弟が病で死んだ。
誰に看取られることなく、たった一人で。
どんな辛いことも二人で分かち合って生きてきた。そんな弟を亡くし、失意の底にいる壱に任せられたのは、見世物小屋で見世物にするべく連れてこられたバケモノの世話。
見世物小屋で男の慰み者になっている壱は憂さ晴らしもあってそのバケモノに辛辣に当たるが、そのバケモノが、人間で、そしてまだ子どもであることに気づき―。
というお話。
「双子」だったことで両親に捨てられ、見世物小屋で働くしかなかった壱と二三。
そして、大人の男たちの慰み者にされ続けてきた壱。
身体の弱い二三の代わりに、身体を張って二三を守ってきた壱にとって二三を亡くすという出来事がどれだけ彼に負荷をかけたのか。
そんな壱が出会ったのが「バケモノ」。
バケモノは言葉を話すこともできず、猿轡をつけられ、手足を縛られ、食事もろくに与えられない。が、壱がバケモノに「べな」という名前を与え、そして二人の間に信頼感情が育っていく。
2人で逃げ出し、身を寄せた場所で、彼らは人として生き始めるが、壱は二三を守れなかったという思いに駆られ贖罪の想いから抜け出すことができない。
一方のべなは、自分に初めて優しくしてくれた壱に恋愛感情を持ち始めるが、自分のその感情が一体何なのかが分からない。
不器用で、人との縁に恵まれなかった二人の男の子たちが紡いでいく恋の行方にハラハラしながら読み進めました。
さらに、「人外BL」ということで、このストーリーのキモはべなが人間ではない、ということ。
壱はべなを人間の子だと思っていますが、べなは本当は鬼の子。べなにも、つらい過去があります。その秘密ゆえに、べなは生まれた時からひとりぼっち。だからこそ誰も信じることができなかった。そんなべなが、信じたのが壱。壱の優しさが、べなの心も溶かしていく。
「鬼」だから壱に受け入れてもらえない、と思うべな。
そして二三を亡くし、自分だけ幸せになってはいけないと思う壱。
すれ違い、でも心の根っこでは相手を想い、愛する二人。そんな二人の姿に萌えが滾って仕方ありませんでした。
ドシリアスなストーリーではありますが、でもシリアス一辺倒なお話ではありません。
2人が逃げ込んだ先の髪結いの女房のお奈緒さん。
美人さんだけれど、肝っ玉が大きく懐が広い姐さんで、彼女によって二人は救われ、そして成長していきます。見世物小屋で生きてきた時とは正反対の姿に安心します。
そしてもう一人、キーパーソンが。
壱と二三がいた見世物小屋のダンゾウ。
彼が壱や二三を慰み者にし、べなを見世物小屋に連れてきた男。
序盤、すんごい嫌な奴として描かれているのですが。
いやー、彼の存在が、すごく良かったです。
ダンゾウがいるからこそ、この作品はありきたりのものではなく噛めば噛むほど味のある作品に仕上がっていたと思うのです。
彼メインのスピンオフも描いてほしいな。
できれば、ダンゾウと、「彼」との、幸せな時間を描いてほしいです。
電子で読破済みの腐姐さまもいらっしゃると思いますが、シリアス寄りな本編とは一転、描き下ろしが非常に甘々で、そしてエロかった…。ので、ぜひともお勧めしたい。
ストーリーも文句なく素晴らしかったですが、特筆すべきは絵柄の完成度の高さ。
「綺麗な絵柄」とひとくくりにできない味が、こふでさんの絵柄にはあります。
はんなりとした色香、臨場感の見せ方が素晴らしいコマ割り、しぐさや表情一つで読者に読ませる画力の高さ。
大型新人、と評されていますが、その枠を超えた作家さまです。
あと、表紙も素敵。
こふでさんの描かれたイラストも素敵ですが、色合いとか、文字のフォントとか、帯とか、センスがあって良い。思わず手に取りたくなる素晴らしさでした。
次回作も楽しみに待っていようと思います。
うぁ~~~…これスゴイ…。
画力・ストーリー・性癖など全てに圧倒された。
読み終わったあとのドキドキがですね。
ちょっと息苦しくて幸せもいっぱい感じられて。
でもお腹の中にグッと重いものも残ってる。
なんやろ、この感情…。余韻が心地良いのに苦しい。
ストーリーについては先の姐様が書いて下さってるので
個人的な萌えポイントと感想を。。。
まず私が一番に惹かれたのは『ひとりぼっち』のキーワード。
孤独な者が寄り添い合って生きる様にホント弱いのですよ…(;///;)
これはもう期待通りで切な萌えキュンキュンです…!
そしてなんと言っても「べな」。鬼の子ですね。
最初は言葉も話せなくて、敵意むき出しの相手には加減なく力を振るう。
反面、懐いた相手には子供のような素直さと無邪気さでパッと笑う。
あああああああ~~~~(;///;)(激萌え)
この手の成長してくお話もホンット弱くて!!!
べなはですね、一生懸命なのですよ…。
壱に自分の気持ちを伝えるために勉強して言葉を覚えて。
で、壱はべなを人間だと信じているから、人間の世界に馴染むよう抑えてて。
とにかく心根が純粋なのですね。
刷り込みされたひな鳥みたいに壱が世界の全て。
「どこにもいかないで」
「オレと一緒にいて」
べなの願いはたったそれだけ。
も~~~~キュンキュン堪らんのですよ…(;///;)
壱はバックボーンの掘り下げ描写が多いです。
双子を理由に親に捨てられ見世物小屋でバケモノとして扱われたトラウマ。
身体の弱い弟を守る為に、自分の身体を盾にしてきたこと。
でも最後まで弟を守り切れなかった後悔。
壱がべなと行動を共にするキッカケとなるのが
弟にしてやれなかった後悔が元となるのですね(;///;)
もう…壱の兄貴の性分がいじらしくて泣ける…(;///;)
ただそれは全て「壱視点にすぎない」というのが話の肝になってきます。
これは読んでてツライ反面、救われた点でもありました。
ずっと亡くなった弟の残像だけをみていた壱。
けれどべなの言葉や、壱を傷つけてきた張本人(ダンゾウ)の言葉の端々から、
様々な視点の弟の姿を見られたことによって気持ちが昇華していく。
一連のストーリーの流れでここに持ってこられたのは上手いとしか言い様がないです。
(ダンゾウ、クソかと思ったけど最後の最後に出る情報がズルイ…。)
壱はただ守りたいだけで一生懸命なんですよ…。
気持ちが空回っちゃったけどそれでも弟は幸せだったと思う。
弟本人に確かめる術はないけれど、壱がそう思えることが大事なわけで。
そして壱にとってもべなに求められたのが初めて幸せを感じた瞬間で。
やっと壱が笑った顔がみられて涙腺が緩みました(;///;)
幸せメーターいっぱいになると泣いちゃうとこもキュンキュンキュ~ンです!!!
(描き下ろしは多幸感で泣けるわ…(;///;))
「見世物小屋でのバケモノ扱い」のイメージが強く最初はおそるおそる読み始めたのですが、
見世物小屋を飛び出したあとは読み手としてもホッとしました。
お金も行くアテもない2人に住処と仕事を与えるご夫婦の肝っ玉っぷりが気持ちいい。惚れる!
この時代の強い女カッコイイですね~!
(旦那さんも(モブ顔なのに)頼もしくて良き)
優しい人に支えられて幸せに暮らすべなと壱の姿に心がホコホコします。
作品としても性癖としてもとにかく刺さる一冊でした…!
鬼×人間のシリアスなお江戸BL、購入させていただく前はピンとこなかったのですが
これは……!!読まなきゃ年を越せない作品です!!!(勿論いつ読んでも大丈夫ですけども)
見世物屋に拾われた幼い頃の壱と双子の弟・二三、
ゴミみたいなご飯を食べさせられて
雑な扱いを受けながらお互いがいれば頑張れると生きてきたのに
二三が病死したことでやっとの思いで保っていた均衡が崩れ…。
壱の苦しみは二三にとっても苦しみであったように思うのですが
真相が明かされるシーンでは複雑な気持ちになりました。
ダンゾウが悪者であったはずが、心底憎める男ではないことを知り
人の心っていうのは……としみじみしてしまったのです。
壱が名付けた“べな”、握り飯をくれた事が嬉しくて
ピンチにさらって逃げるとか大胆な真似をするあたり
もうすっかり壱に心を預けてしまっていたんですね。
一生懸命言葉を覚えたり手伝ったり
あの素直さと健気さが何より壱を明るい気持ちにさせたはずなのに
なくならない罪悪感はどうしようもない。
壱が思った二三の幸せ、べなの幸せ、自分を犠牲にすることで得ようとしたそれらが
ひとりよがりであるなんて思いもしなかったのでしょう。
でも気付けなかっただけで、自分の幸せも望んだように手の中にあって
もうべなと離れられなくなってしまったラストは涙が滲みました。
べなには人の心というものがちゃんとあって
自身の葛藤がありながらも愛するただ一人の壱と生きていくことを望んで
叶えられて幸せものです。
世話を焼いてくれた髪結屋の主人と美人の(イケメンの?)女房・お奈緒さんの情の厚いこと!!
悲しい場面もありましたが、読後は温かい気持ちになれます。
それにしてもものすんごい画力で圧倒されましたし、
壱の色気がたまりませんでした!!
ひとりぼっちで生まれた鬼の子、べな。
双子として生まれ支え合って生きていた壱と二三。
彼らが忌まわしい存在として受けてきた扱いは
辛いものがありました。
名前って、ひとりひとり当たり前のように
ついているのに、べなにはその名前すらない。
同じ鬼にも避けられ、存在自体望まれておらず
あげくにはダンゾウに捕まり…
絶望の中、ただひとり名前をくれたひと。
仮であっても名前を呼んでくれる。
たったそれだけでもひとりきりだったべなに
とって壱の存在がどれだけ大きなものだったか。
壱もまた深い悲しみを抱えて、弟の二三への後悔の念に
雁字搦めに囚われてしまっています。
二三の望んだこと、幸せとはなんだったのか?
亡くなってしまった二三に問うことは叶いませんが、
残された壱がべなを選び手をとり、
幸せだと感じ信じられたことがそうだったと思いたい。
べなと壱、二三、ダンゾウ…登場人物の心理描写が
巧みで素晴らしかった。
ひとつひとつ散りばめられたそれぞれの感情が繋がり
結ばれていく度に、これまた素晴らしい表情の描写とが
相まって圧倒的な表現力に鳥肌が立ちました。
幸せとは何か、を考えさせられ、孤独だったふたりの心が
救われていく過程に心がジーンとするお話でした。
べなも壱も涙のシーンが印象的。
一コマ一コマの魅せ方が本当にお上手で、
完成度が高いストーリー…
作者様のとんでもない才能にも感動させられました。
一人ぼっちの小鬼と同じく一人ぼっちの人間の青年の恋。
序盤は思った以上にシリアスな展開で胸が痛いですが、結末はちゃんと幸せで、同時に物語に見合った切なさも孕んでいるのが印象的でした。
といってもほんとに幸せです。特典ではコメディもあり、それらできっちり補完できます、特にRenta!の特典は必見。
物語はべなと壱が惹かれ合い、恋が成就していく過程とともに、壱がニ三の死を受け入れ、自分の人生に向き合うようになっていく姿も描かれています。
ニ三のためを思って生きてきたのに、当のニ三が生前、或いは死の淵で何を想い、望んでいたのかわからず壱は苦しんでいるわけですが、こういった気持ちは時代を問わず同じですよね。
そんな苦悩を、自分が大切に想える誰かと出会い、幸せになることで一つの答えに辿り着くのが、とても素敵な解釈だなと感じました。
死者の想いはどうしたってわからないものですから、自己満足に過ぎないかもしれないけれど、生きている者は前に進んでいくしかない以上、こうした区切りの付け方は大事だと思うのです。
抱き合うと必ず泣いてしまう壱。「心がおっつかない」と涙をこぼす壱に対して、べなは笑顔です。
壱はまだ幸せすぎて怖いのかもしれないけど、幸せをどんどん吸収する無垢で純粋なべなと一緒に、これからその幸せに徐々に馴染んでいってくれると思います。できればそんな穏やかなその後も見られたら嬉しいなぁ。
ダンゾウとニ三の過去編が見たい気持ちもありつつ、彼もまた前を向いて生きていってほしいと思います。
〖DMM電子書籍〗
修正 : 局部の描写が少ない
カバー折り返し : あり
カバー下 : あり
帯 : あり
裏表紙 : あり
備考 : 新人さんとか信じられない…何だこの完成度…
〖紙媒体〗
修正 : 電子と同じ
備考 : アニメイト限定4Pリーフレット目当てで購入。最終回から角切断に至るまでが描かれています。可愛い・・・可愛い・・・スキ♡
デビュー作か〜絵もストーリーも完成されきっています。この作品でスタートが恐ろしいのに、これからさらに商業BL漫画感覚が増していくのだと思うと…めちゃくちゃ期待しちゃう。次の作品も買う。萌2にしようかと思いましたが、次回作も読みたいので応援の意味も込めて神評価つけさせていただきます!
先生のツイッター拝見すると、いろんな書籍も読んでらして、江戸時代を描くのがお好きなのが伝わってくる。
◾︎べな(鬼の子)×壱(双子の弟を亡くした兄)
壱が「俺で済むなら安いモンだろ?」と言った瞬間好き認定されました。世間一般の常識を知らずに、箱庭で自分を削りながら生きてきたキャラ大好き。そして最萌要素"美人"。未亡人感が美しいのよ…こふで先生の絵が…おくれ毛が…笑うと可愛いし…ほわ
べなが最後手ぬぐい取ってくれなかったのが残念〜。2人の濡れ場がもっと見たかったです(素直)
あと、ダンゾウのキャラが意外だったのでもっと掘り下げて欲しかった!それこそ描き下ろしにくっついてたら嬉しかったな〜
話的に分かりにくい部分もありましたが、行間を読む感じで私は楽しめました。想像出来る隙間が多い。
デビュー作ですし詰め込みたかったのかな…と想像しますが、ぎゅうぎゅうしてるコマが多いので緩急があるともっと読みやすかった。しかし絵が好きなので沢山観れて嬉しさもあり葛藤。こんなに絵が上手に描けたら楽しいだろうなぁ。
※電子書籍ひかり 局部描写無し カバー裏下有り
限定おまけ 平和な惚気1枚
鬼の子「べな」と、見世物小屋で慰み者となっていた青年「壱」の物語。
タイトルを見て、「べなって何?」となったんですが、江戸時代の見世物小屋で実際にあった「見世物」のことなんですね。
最初は嫌悪感を示していた壱が、目の前の少年に同情し、親しみを覚え、そして名前をつけてあげたのが「べな」。
名前をもらう、名前を読んでもらう、ちゃんと自分を見てくれる……そんなありふれたことが、べなにとってどれだけ幸せなことだったんだろうか。
物語を読み終えて、そしてまた読み返すたびに、二人が出会えたことに感謝してしまいます。
どうかふたりで幸せになってくれ!
とても面白かったです。
ツボにはまりました。
読み手としてはべなの純粋さや笑顔に救われました。
主人公いちの過去をどう受け止めたらいいのか、
これからどうなるのか、それを、べなも同じ目線で聞いて同じ様に戸惑っている、少々くさいですが仲間がいる、という安心感があります。
種類の違う世間知らずで怪しい二人を支えてくださったご近所の方々もとても素敵です。
最後の二人が幸せそうで本当によかったと思えた作品でした。