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kimi no kao ga sukida
表題作ともう一編(「添い寝ボーイフレンド」)から成る作品です。
中世的な美しい顔立ちの青年の表紙が目を引きますね。タイトルにある"君の顔"とは、まさにこの青年・永澄のことを指します。
絵が得意な千河は永澄の顔が好きでこっそり眺める日々。そのことが永澄の知るところとなり、なんと本人を目の前にモデルとして絵を描かせてもらうことになる……ということから、2人の距離が近くなっていくストーリーです。
顔が好きなだけで、恋愛的な好きじゃないと言い張るのが千河サイドの主張ですが、いやいや……そんなワケあるかい!ってのが、物語の面白いところ。
顔が好きな"だけ"のはずが、永澄の中身のことも知りたくなってくる千河の想いの強さが、まさに"青春"!甘酸っぱいのです^ ^
見た目は天使、中身は悪魔なギャップに翻弄されながらも、しっかり心は掴まれている千河の永澄の好きの気持ちが可愛くて、一生懸命に恋してるところが推せます(笑)
性的なあれこれはキスのみですが、それだけでも十分にBLの萌え味を感じるので、高校生のトゥンクな恋を楽しんで欲しいなと思います。
もう一編のストーリーも同じく高校生のお話。寮の同室の2人が織りなす、添い寝ラブです。1人じゃ眠れないルームメイトが女の子を連れ込む代わりにお前が添い寝してくれよ、とお願いすることから始まる恋のお話。添い寝キッカケに意識し合っていく、ウブな高校生のお話にキュンとくること間違いなしです。
どちらのお話も両想いになったところで終わっていて、その先は……というのは読者の皆さまの想像にお任せスタイル。2組のカップルがどんな交際関係を進めていって愛を深めていくのかは、読み手の数ほど思い描く画があるって感じです。
アフターストーリーは表題作の描き下ろしがちょこっとだけ。日常の幸せ感に溢れた描き下ろしなので、交際の様子というよりは、彼らが今幸せの渦中にいるという報告のような温かいお話です。
高校生らしい青臭くて不器用な恋愛が胸をアツくさせる作品だなと思いました。
どちらともにキス止まりですが、それだけでも気持ちが満たされる素敵なお話です(*´︶`*)
標題作は、想像してたのと違ったけど面白かった。
全体的にふわっとした暖かい感じがあふれていて、キャラたちへの愛が感じられるよい作品でした。
標題作は、きれいな顔に憧れている子の話。自分はあばた面でめだたない感じだけど、とても純朴でいい子で、読者としてちゃんと愛でられるのが良かったです。
顔がきれいで注目されるけど、きれいな顔の母として色々言われてきて、自分を肯定できなかった彼が。。
というお話でした。ふしだらっぽく匂わせられているのですが、実はピュアな男子高校生同士でほっこり。
他に、同じ寮の子がしょっちゅう女の子を部屋に連れ込んでいるところから始まるお話あり。
最初がちょっとアレですが、硬派な攻めくんがかっこよかったです。幸せになってほしい。
表題作は高校生が恋を自覚していくまでのお話でした。
永澄は本当に美人さんで綺麗なお顔。イケメンともまた違う、目を引く存在。
だからこそ康隆も気になってしまうのはわかります。が、「顔が好きなだけだ。恋ではない」ってなるだろうか?そう言っている康隆を見て、君はまだ恋を知らないんだね…と急に見守る親の気持ちが芽生えました(笑)
誰よりも一際輝いて綺麗に見えるのは何故なのか?そのことを丁寧に温かく描かれていてすごくほっこりできる作品でした。
可愛かった〜男子高校生がピカピカしてます。
絵柄がとっても好き。エッチなシーンはありませんが、ピカピカが眩しくて満足。
◾︎君の顔が好きだ
よし君(35歳)の顔も好きです。顔の凹凸と眉毛の動き…顔の描き分けがかなりきちんとしているので、沢山登場人物出てきても読みやすい予感!金魚鉢先生初読みでしたが、他の作品も読みたくなる。
◾︎添い寝ボーイフレンド
◾︎東(黒髪眼鏡,たぶん攻め) 柏木みつわ
東が好みの"体格良く黒髪で誠実な男気マン"という設定だったので、彼の挙動にウキウキと萌える。その上童貞。ガタイ良くて男気あってカッコ良い童貞最高。付き合って終わりではない余韻のある終わり方も好きです。
シーモア,電子限定おまけ各1枚 中身表題です
萌〜萌2
顔だけが好きだった、はずなのにもっと知りたくなる康隆と、本当は自分の顔が嫌いで汚い部分を見せたくなかった永澄。
自分とはかけ離れた相手に興味を持ち、近づいて話して違った側面を見つけ世界が広がる。「夢みていた人物とは違ったけど、遠くで見ていた時よりもずっと魅力的に思えた」大切な感情を丁寧な言葉で表現されていて、読んでいてとても愛おしく感じます。表題作は短いんですが購入して本当に良かった。
永澄の“顔が良い”感が絶妙です。いかにも漫画的な美人やイケメンではなく、滅多にいないけど現実に居そうな感じ。ふとした表情もどんな時も素が良い…「もっとありがたがれよな〜」と言う悪魔感も結構素朴(笑)
ラストの急展開(○登場)に「えっ⁉︎」と驚いた。漫画でも映画でも小説でも、こんな演出に初めて出会った気がします。その後のキスも。ああ可愛くて綺麗で堪んない話でした。
きっと康隆の見ている(描いた)永澄がカバーイラストなんだ、と思うことにします。キラキラしてますもんね。
表題作と同時収録で、男子高生カプが2組出てきますが
どちらもエロは無く”惹かれていく過程”が描かれています。
表題作は告白もして両想いで終わっていますが
同時収録はお付き合いが始まったのかどうかの前に
告白も無いし自分の気持ちをはっきり確信もしてないうちに終わります。
が、そこがまたイイ♡
寮同室の添い寝相手に今までと違う感情を抱いて「これは恋だ」と
なんとなくわかってはいるものの口には出さない感じが初々しいと言うかなんというか♪
表題作は、自他ともに認める整った顔の高倉の顔が好きで
絵のモデルになってもらう陰キャの千河。
千河の地味っぽさが私の母性本能擽る可愛さでした。
なんたって、モブの山岡(高倉の友人)の方が可愛く描かれてますから(笑)
ちょっと弱々しく、でも確実に惹かれていく
かわいい男子高生の恋に夢中になっちゃいました♡
すごく共感するんです。高校生の頃って、好きな人を描きたくなるんです‼︎
私も好きな人の顔を、それはそれは描いていました。「顔が好き」なんです。
話してみると、しょーもない奴だったりするんです。でも、「顔が好き」。
千河の「高倉の顔しか興味ないからっ!お前がどんなやつでもっ、お、俺にはどうでもいいっ‼︎‼︎」
というセリフには、本当に共感しちゃうんです。
「描きたい」という衝動には抗えないものがあって。
「どうでもいいっ‼︎」は、ともすると失礼だったりするんだけど。それは、その言葉は。
意外と永澄の気持ちを救う事になっていたりする。という事が後に明らかになる。
ほんの少しだけ、ミステリーチックでもある。
千河の従兄弟、美術の先生のよし君の方に 永澄が懐いている様にも見えて、千河は可愛いヤキモチを妬いたりするんだけど、その感情も物語の進行と共に明かされて行く。
家庭環境が複雑なのか、異母兄弟である兄には 「ふしだらな母の子」だと疎まれて。美しい母と良く似た顔を 永澄自身はおそらく良く思っていない。けれど、千河が好きだと言ってくれたから。
自分の顔を肯定する気持ちになれたのだと思う。好きな人が好きだと言ってくれたから。自分を大切にしようという気持ちになれるんだよね。
描き下ろしには、永澄の、母との思い出が描かれていて。大好きだった母から愛されていた、という温かな記憶。母親に似ているという事を受け入れた瞬間なのだと思う。
ところで。陰キャだから仕方ないとは言え。千河が、、、可愛くなさ過ぎて。哀しみ。
陰キャだけど、地味にしてるだけで、実は顔自体は悪くない、っていう設定にしておいて欲しい。
だって、BLなのだから。
同時収録は、BLあるある「添い寝」してくれないと眠れない体質の「添い寝ボーイフレンド」
添い寝だけの関係になるわけは無く。もちろん意識しまくり、独占欲も芽生え、というお定まりのパターンです。こちらは、童貞の筈の東くんが 実はスポーツマンでカッコいいという設定。童貞なのに!
みつわがゆるふわちゃんで、女の子と添い寝するとエッチもしなくちゃならないから、的なクズ発言もしてるんだけど。何もかもきっと分かった上で、セフレに甘んじていたあみちゃん先輩(巨乳)が実は一番男前です。
【君の顔が好きだ】
クラスメートの永澄は綺麗な顔と、柔らかな物腰。千河はずうっと目で追ってしまい、他の子からもからかわれるくらい見てます!
従兄の美術教師の計らいで、永澄に絵のモデルをして貰えるようになって。でも同時に、永澄の毒舌なところとか、俺様な部分も知ることになります。
顔を好きになったって言われると、悪い気はしない。でも中身を見ないのか、と思いがち。個人的には、外見見て貰えないと中身を知ろうとしないから、顔から入るのは正解だと思っています。
でも、顔が綺麗でも本人に顔に対する嫌悪があったとしたら。中身も含めて好きだと受け入れてくれる存在が必要だったんですね。
永澄を好きな、千河があたふたしてますが優しくて良いこ。BのLはこれから始まるかな。
【添い寝ボーイフレンド】
同じ寮の同室の2人の話。眠れないからついでにセックスして眠りに落ちる、みつわ。東は部活を頑張っている子。
東は童貞です❗️
同じ部屋に女の子を連れ込まない代わりに、みつわと添い寝することになった東が、添い寝に馴染んでいくと同時に、みつわ自身の学校生活でも関わって行きます。ちょっと浮いていたみつわが皆に溶け込んでいくのも、東の男前がわかる良い場面ですね。
なんだかんだ、添い寝生活して2人が互いに気になる存在になってから東が、セックスをしてみると迫るんです。みつわが照れて、拒否しちゃう。
もう将来的には東の童貞攻めが決定していると確信しました…
どちらも、エロさなし。キラキラしたBのL以前の感じが、優しくて可愛い。
もだもだした萌えを楽しめました❤️
あとがきで「BLなのに BLBLしていないのに「それでいいよ」と言っていただけるのは本当にありがたい」とありましたが、それでいいですー!大歓迎ですー!って思います。
エロまで発展しないとBLと認めないという人には不向きな一冊だけど、男子高校生が二人いて、二人の間にある「何か」に萌えられる人は、すごく楽しめると思う。
二作品収録されていて、どちらも高校生同士のお話です。
【君の顔が好きだ】
大きな瞳が印象的なクラスメイト永澄(なおずみ)をいつも見ている康隆。
それをクラスメイトに指摘されてしまい「顔が好き」とうっかり公言。
美術部でもいつもこっそり永澄の顔をスケッチしているので、顧問教師が(康隆の叔父でもある)気を利かせて永澄にモデルを依頼し、永澄も快く引き受けてくれて……。
絵を描く事が好きで、良く言えば自分の世界を持ってる、悪く言えばひとりの世界にこもっているだけの康隆。
ただ見ているだけだった永澄と仲良くなることで、少しずつ視野が広がっていく様子が暖かく描かれているんです。
見つめているだけじゃわからない世界があったり、人と関わることで新たな気づきを得られたり。
「彼を好きになってから 周りの人がちょっとだけ優しく見える」
ここがとても好き。
恋だなぁ、恋っていいなぁって思えます。
康隆が陰キャ顔で、そばかすに細い八の字眉毛でお世辞にもイケメンではないのだけど、表情が豊かで味わい深くてかわいい。
一回読んでガツーンとくるようなお話ではなく、何度も繰り返し読みたいなぁと思わせてくれるお話です。
【添い寝ボーイフレンド】
お話は寮の同室同士のお話。
部屋に女の子を連れ込むルームメイトのみつわに頭を痛める東。
さすがに見かねて苦情を言ったところ、「誰かに添い寝してもらえないと眠れない」と言われ、なぜか東が添い寝することに……
それから毎晩一緒のお布団に入ることになるんだけど、色っぽい展開にはなりません。
東に、抜いてやろうか?みつわは言うんだけど、東は硬派で真面目なので、断るんですね。
そこがBLあるあるっぽくなくて私は好き。
そして、あのみつわが「もう今日は一緒に寝ない!」って言いだすのは、なぜか?!
最後のオチが私はすごくいいなって思いました。
これ、今は無きミエーレに連載されていたお話だったので、ちゃんと収録されて良かったです。
電子限定特典漫画では、表題作でバケツの水をぶっかけられた後の永澄兄の様子が描かれています。
永澄兄 なんと21歳なんだって…!