心中するまで、待っててね。 (下)

shinjusurumade mattetene

心中するまで、待っててね。 (下)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神312
  • 萌×259
  • 萌22
  • 中立63
  • しゅみじゃない68

--

レビュー数
92
得点
1925
評価数
524
平均
3.9 / 5
神率
59.5%
著者
市梨きみ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
価格
¥689(税抜)  
ISBN
9784799745113

あらすじ

ずっと二人でいられることが、一番のハッピーエンド。年齢「不」相応の幼い体で、引っ越しを嫌がる葵兄ちゃん。見て見ぬフリをしていた違和感は、閉じ込めていた福太の記憶が蘇るとき一つの正解を導いていく…。誰もが見放したのに、たった一人だけが見つけてくれた。究極の純愛、衝撃のクライマックス。ハートフル不穏BL、回答編。描き下ろしあり!

表題作心中するまで、待っててね。 (下)

豊永福太,小学生→大学生
八重坂 葵,中学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下

レビュー投稿数92

BLで始めて泣いた!!

最後でギュッと胸を締め付けられて、しばらく泣いてました。まさかBLで泣く日が来るとは・・・気になってる方は是非読んでみて!

0

メリバの最高峰。ただ注意点もあり

theメリバという感じで、面白かったです。
二人が最終的に幸せになれる結末で良かった、と感じます。メリバ好きな方はハマると思う。

メリバ苦手な方以外はいけると思う!おすすめ!と言いたいところですが、一つだけ注意点。
ネタバレになってしまうので多くは話せませんが、本当にショッキングな描写が最後の方にあって私は若干トラウマ気味になってしまいました。
グロシーンではないのですが、なんというか、「現実ではこういう性犯罪もあるのかもな」みたいな…
すごくキャラクターにも愛着が湧いていたので、正直結末よりもその描写の方がかなりショックでした。
勿論、その描写があったからこそ、最後の"本人たちにとってのハッピーエンド"がより際立つんだと思いますし、私はそこも含めて神作品だと思います。
なので、そこだけ注意かなーと思います。

ごちゃごちゃ書きましたが、私はこの作品が大好きです。

0

泣いた

表紙に惹かれて上下巻まとめて購入しましたが、初のメリバ作品を買ったので期待と不安で読み進めました。

結果、良作過ぎて泣きました。上巻は伏線張りまくりって感じでこの後どうなるの?この人は重要人物なのでは?、、と色々考えさせられました。

下巻では伏線回収が凄かった。不幸が重なりすぎて葵兄ちゃんがいなくなっちゃったのは涙無しでは見れませんでした。

最後の最後にタイトル回収され2人が幸せそうだったので「これからはずっと一緒にいられるね」と少々苦しかったけど良かったです。
福ちゃんと葵兄ちゃん、2人で幸せになってくれ

1

思ったよりホラー鬱要素多め。面白かったがミステリー的に?な点も

面白かった。
「幼馴染の兄ちゃんが当時の姿のままで現れ……」な時点で「あっ」と察する読者は多い。あなたの予想当たってます。
ぶっちゃけ「切ない」「感動」「涙」よりも、「鬱」「ホラー」「グロ」が頭に残ってしまった……。

まずこの漫画を明確におすすめできない人がいて

・ショタが苦手
・児童虐待や未成年者への犯罪描写が苦手
・鬱耐性がない
・ハッピーエンド>>メリーバッドエンド
・幽霊が物理的な干渉をしてくると冷める

上記の条件にあてはまる読者は回れ右。

特に二番、葵の回想シーンが結構キツい。
直接的な挿入描写があるわけではないのだが、犯人が跨って……のシーンは、散らかった部屋の生活感も相まって胸糞悪いリアルさに溢れていた。
葵と同年代の子供がいる人にはちょっとショッキングかも(気にならないならまあ……)

葵の年齢は作中名言されてないが、高校生にしては幼すぎるので中学生だろうか?
下巻では彼がアパートにいた理由が明かされ、運命的な偶然にやりきれなさを覚える。

とはいえツッコミどころもあり。
嫌がらせの犯人=葵(霊)=警告だとして、もうあれサイコキネシスとかポルターガイストの領域だと思うんだが、死後14年程度の霊がそんなフィジカルな攻撃できるのか?
嫌がらせ見てると千年閲した悪霊級のパワーでは……無念な死に方だったのはわかるがさすがに……。

葵と福太、受けと攻め交互の回想を挟んで心情を掘り下げていくのはよかった。
福太にとって強くてかっこいいヒーローだった葵の家庭が実は……というのは漠然と予想していたが、母親は病んでいるな……。
父親の浮気発覚前まで幸せだった事を考えると、彼女も最初から悪い母親だったわけじゃないのが辛い所。
やり方は間違ってたし、取り返しが付かない結果に繋がってしまったにしろ、心の底では息子を愛してたと信じたい。
読んでて一番メンタルがへこんだのは過去の葵が精神的に追い込まれていく所だった。

葵は福太を守ろうとして出てきた。
福太は葵の為に過ちを犯してしまった。


というか上の住人が少年性愛者だったとして、180センチ台後半成人済みの男に手を出すはずがないので、身も蓋もない言い方すれば葵の暴走が今回の惨劇を招いたんだよな……。

それでも福太があの結末を選んだのは、他の誰でもなく葵が一番だったからだよなあ……。

押し入れの菓子缶の中身は葵の遺骨で、葵が憑いてたのはアパートにあらず自分の骨。
読みながら思い浮かべた作品は「僕だけがいない街」「幸色のワンルーム」「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「ハッピーシュガーライフ」などで、パクリではないが雰囲気がよく似ている。
BLの文脈ではどうだか知らないが、一般向けだと割とこの手の作品は多い。

ラストが賛否両論なのも納得。
個人的にはあんまり好きじゃない終わり方だった。アレじゃ葵が出て来た意味は……
いや、最後には葵も納得してたけど、「福太を守る」って大前提の目的は達せてないよね?
たとえ福太自身があの結末を受け入れたとしても、その事実を後で知らされる人達の胸中を考えると、あがいて苦しんで生きてほしいと願ってしまった。

終盤で福井に帰った際、葵の母親に会ってほしかった(もう引っ越してるのかもしれないけど)
葵が「愛されてない子供」だと思い込んだまま、逝ってしまったのは辛すぎる。
もう手遅れだし偽善なのは十分承知な上で、母親の謝罪と息子への本音を聞きたかったというのはわがままだろうか……。

葵の父親が方言、葵の母親と葵が標準語だったのを踏まえると、結婚して福井に移住したと考えるのが一番しっくりくるのだが、父親が出ていった時点で実家に帰る事ができなかったのか疑問符。色々事情があったのかな……。

葵母のやった事は絶対許されることじゃないし、彼女が与えなかった愛は福太が与えたんだろうが、うーーーーーーーーん……とモヤモヤしてしまった。

福太は葵にいちゃんに食べてほしいから料理の腕を磨いたのに、再会した時は食べられない体になってた、っていうのは切ないなあ。

BLとして読めば受けと攻めが抱き合って逝った綺麗な終わり方。
片やヒューマンドラマ成分を求めてしまうと、「お前らはそれでいいだろうけど遺された人たちは……」とツッコミたくなってしまうのが難点。

あの後骨は回収されたかもしれないが、やっぱりちゃんと墓に納骨して、そこに福太が手作りクッキーをお供えする……みたいなラストじゃだめだったのかな。

そんなありきたりな最後じゃ名作にならないし、記憶にも残らないのはわかってる。
あの時体を張って福太を守った葵が、再会した事で福太と心中に至る、というのはいくらなんでも救いがなさすぎる。
いや、葵の孤独が救われたならハッピーエンドと解釈できなくもないか。でもなあ……。

平凡だのありきたりだの腐されようと、やっぱり生きていく結末が好きです。

真相がわかってから読み返すと濡れ場がシュール。これ、視覚的には一人でしてたって事だよな……幽霊でも勃起や射精するのか……。
福太が「Free!」の真琴に見えて、脳味噌がバグったことも付け加えておきたい。

これはBL漫画だけど、葵みたいな……あるいはもっと酷い最期を迎えて、今も押し入れや山奥に眠ってる子はたくさんいるだろうな。

1

痛くて苦しいけどあのラストでよかった

読んだあとすごくしんどかったけど、読み応えがすごくあった。すごくしんどかったけど。。こんなに闇なBLはひさびさというか初めてで、しばらく心にこびりついているような感じでした。

1

これはハッピーエンド

これまでたくさんのBL作品を読んできたけど、これが最高に苦しくて悲しかったし泣いた。
ショタは得意じゃないけどこれは別次元でした。

上巻があっての下巻だなと…
福太が壊れていくのも見ものです。

2人が幸せならそれはハッピーエンド!
何度も読み返しては泣いてしまう作品です。

1

ショタは好きじゃない 2

後にも先にも多分メリバを買うのはこの作品だけだと思う。

現実が辛い分、漫画の中は幸せであって欲しいから。

でも、福ちゃんと、葵兄ちゃんが幸せならそれでいい。

願望言うならば、パラレルワールドの世界つくって、福ちゃんと葵兄ちゃんがちゃんと幸せな世界を歩んでいる姿をみたい。

こんなに複雑な心境で終われるBL漫画はまだこの作品以外出会ったことがない。(読まないジャンルだからねw)

この作品に出逢えたことに感謝。
ありがとう。

ここまで読んでくれてありがとう。

2

本当はもう、気づいてるんだろ?



この話が福太の妄想だってこと


男子大学生が同じアパートに住む男性を殺害(動機不明)後、福井で凍死体(自殺)で発見される。
男子大学生は普段は気のよさそうな青年だったが事件前から怪奇行動や目に見えて窶れていくさまが目撃されていた。

結局、外側から見るとそんな話なんだよね

BLマンガとしてはしゅみじゃないけど、叙述トリックは神評価です!すごいと思った
BLマンガ(恋愛マンガ)としては全くオススメできませんが、BLを題材とした叙述トリックマンガとしてはオススメします!



そもそも葵(幽霊)なんて存在してなかったのに、幽霊として存在していると思い込んで読み進めてしまって、福太の妄想だと気が付いたときには、うおー!騙された~!(頭抱え)ってなりました!w
だから、ラストが感動したとか泣けたとか二人にとって幸せとか恋愛作品としての感想が持てませんでした
だって、ミステリーやサスペンス作品を読んでその作品の題材が恋愛だったとしても、恋愛内容がどうこうじゃなくて、叙述トリックがすごかったって感想になるでしょ?
この作品はそんな感じ
ただ内容が残酷だし葵も福太もつらいよねって目線で読んでると、生きて一緒にはなれなかったけど死なら二人はずっと一緒にいられるってところが感動しちゃうのかなって思います
私からみればそう思った人はみんな騙されてる!って感じですけど

それともみなさん、叙述トリックと分かったうえで感動してたりするのかな

葵が幽霊だと思った人には、今度はぜひ葵は福太の妄想として読んでみてほしいです
そのほうがしっくりくると思うから

3

最高でした!感動です…

上下一気に見ることをおすすめします。
伏線の張り方、話の流れまでとても分かりやすくて読みやすかったです。感動しました。
初め読んだ時とは違いますが、何度も読めるとおもいました。
2週目は結末が分かっているので、伏線を見つけるとなんとも言えないほどの悲しい気持ちで溢れかえりました。
メリーバッドエンド作品ですが、ハッピーエンド以外の作品を読みたいと思う方におすすめです。
購入して心の底から本当に良かったと思える作品でした。

1

「遥か遠き家」と少し似た雰囲気が

 私は「遥か遠き家」でメリバ、心中もののBLに目覚めました。二冊目を迷っていたのですが、非常に評価が高く、かつ重いトーンの作品はこれだと思い、購入いたしました。

 上巻と比べBL的展開シーンが少な目で、その代わりに内容がすごく重くてずっしりと心に刺さりました。上巻でところどころに隠された伏線が下巻によって解明されるのですが、その重さは想像以上で特にラストの20ページ程度はほとんど小説や漫画を読んで泣くことのない私でも泣かされました。

 ラストの20ページは「葵兄ちゃん」の気持ちが痛いほど伝わって来て、涙が止まりませんでした。私が一番刺さったと感じたシーンは福太が「一緒の福井に帰ろう」と言うところです。罪を犯してしまった福太にとってこれが一番の選択だったのか、というのは分かりません。でも、私には雪の中で寄り添う二人を眺めていると二人にとってはこれが良かったのかな、と思えてしまいました。

 遥か遠き家と同じくらい、もしくはそれ以上に刺さった作品でした。

 メリバ、重い話が好きな方には全力でお勧めしたい作品です。

2

この作品が収納されている本棚

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