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5巻は2/3程がダンスパートだったのですが、本当に素晴らしかった!
紙面から溢れ出そうな熱気や聴こえてきそうな音楽、ステップの音や息遣い。
鈴木が世界を目指し、自分を解放して充実感を持ってダンスに向き合い踊る姿に感動せずにはいられませんでした。
「鈴木ー!アキちゃーん!」と心で大声援を送りつつページを捲り、結果発表のシーンは思わず「やった!」と声に出ました(笑)
そんな「ダンス漫画」に大満足でいたので、続く恋愛パートに焦点が当たると急に私自身の意識が「二人の関係性」引き戻されるというか、揺さぶられるというか。
この振り幅が『10DANCE』の大きな魅力の一つなのでしょうね。
そして恋愛パートですが。
切ない・・・。
1巻から感じていたのですが、杉木は精神的にまだ未成熟というか、バランスが取れていないタイプだな、と。
ストイックさも思い込んだら命懸け的な信念の強さも美点ではあるのだけど、自分以外の他者との交わりのなかでは、なかなか難しい特性として出てきてしまうな、と。
一方、鈴木の方がバランスが取れています(外見に似合わず)。
杉木は「恋」に浮かれ、自分の「理想の相手」との恋愛をしている感が否めず。
いえ、気持ちに嘘はないし純度100%の恋心なのだけど。
そこにリアルな鈴木の姿はあるようでなく。あくまで杉木が思い描く「理想の鈴木」への恋。
一人完結型の恋愛(もどき)。
なんというか、神格化している人間と真っ当な恋愛関係は築けないよ・・・とさえ読んでいて思ってしまう。
鈴木は「二人の関係性」を目を逸らさずに捉えるようになったから、杉木自身が見えていないものも見えて辛いだろうな。
恋愛は二人揃って初めて関係性がスタートするのに、そのスタート地点で既に互いにズレがあると辛い。きっと今後もっと辛い・・・。
恋愛も恋も定義なんてあってないようなもので、執着、独占欲、尊敬の念、そんな感情だって「恋」に分類することは可能だと思う。
ただ、ひとつクリアしなければいけないのは相手に「この抱いている想いは恋心」だと認めてもらうこと。
不確かで、幻想かもしれない感情に名前を敢えてつけるなら、二人の共通認識として「これは恋だ」と思えないと・・・。
互いに特別な感情を持っているのは間違いないのに、真摯に向き合おうとすることで道が違えてしまう。
鈴木の「愛してる」が心に痛い。
ただ、あとがきで「でも、二人は道の半ばです」とのお言葉があって少し安堵しました。
恋は難しい。
恋じゃなくてもより良い人間関係を結ぶことは本当に難しい。
毎回感じることの一つなのですが、『10DANCE』を読んでいると、リアルにこの世界に鈴木と杉木が存在しているような気持ちになります。
その二人の行く末を全力で応援している自分に気付き、我ながら物語に入り込みすぎでしょう!と思うのですが、こんな風に夢中にさせてくれる漫画に出会えたことにひたすら感謝です。
今回も神ボタンは心の中で超連打。
めっちゃ理想の展開きたーーー!!!
私はBLでこういうのを読みたいんだよー!!
男同士ゆえの混乱とか葛藤ってのは女には解らないもの、女性読者が共感できるものであっちゃいけないと私は思ってるとこがあって、女からしたらさほど重要ではないことにつまずいて、三歩進んで二歩下がるみたいな恋愛をする奴等を「あぁ、もどかしいっっ…!」って地団駄踏みながら読むのが楽しいんです!
ぶっちゃけ4巻までは、恋愛面はわりとすんなり進んでいくんじゃないかと思ってたんですよね。
全然でしたね!
こーれーはー先が長そうだ〜〜〜(嬉々)
今巻のラストでハッキリと言語化される杉木の感情の正体。
憧れや理想、自分を奮い立たせる存在、好敵手、永遠のヒーロー。もっと言えば信仰、神、崇拝の対象。
杉木にとっての鈴木はそういった存在なんだけど、杉木は鈴木に対して「恋」もしてしまった。
読み違えちゃいけないなと思ったのは、杉木は「憧れを恋と混同している」んでも「憧れが恋に変わった」んでもなくて、前者の感情と恋愛感情が同時多発的に杉木の中に存在してしまってるってとこ。
女の私が言うのもなんですが、これたぶん女性脳にはちょい理解し難い感覚なんじゃないかと思います。
前者の感情を持つ女性がまず男性ほどいないから「同時に混在する」ってのがどうしても理解し難い。
杉木自身が自分の感情の正体を掴み損ねたように、女性読者の多くはたぶん読み違え、掴み損ねそう。
「一見憧れの対象としか鈴木を見ていなさそうな杉木は実はちゃんと恋もしている」としっかり書いてくださっているあとがき、読み飛ばすべからずです。
この5巻で杉木の聖域=“ダンスの神様”(=鈴木)がついに覚醒します。
恋い焦がれた神をついに目前で拝めた杉木は一気に舞い上がります。これもある種吊り橋効果的なあれですよね。心臓の高鳴りを最も身近な感情で括ってしまいます。
要するに、前者も何もかもを全部ひっくるめて「恋」だ、と杉木は思ってしまうのです。
本当は種類の違う色んな欲が入り混じってるんだけど、ストイックな性格の杉木はなんつーか下半身の欲求が薄いんでしょうね。ちょっと女性的なんですよね。上で書いた通りで、「混在」の概念がなくて「混同」してしまう・・・というよりも良くも悪くも線引きなしでまだ混同していられる状態とも言えます。
アーニーが言う「恋愛の覚悟」ってのは、恋愛に覚悟が必要ってことじゃなくて、崇拝の対象を恋愛の対象にする覚悟が必要ってことだと思うんですよね。
不可侵の聖域を侵していく覚悟っていうのかな?
それが杉木にはまだない。
その点、鈴木の方はおそらく最初からすごくハッキリとしています。
「誰にでも汚しちゃいけない そのまま在り続けて欲しい存在ってあると思う」
鈴木は杉木をそんな存在のままで本当は置いておきたかった。
でもとうとう杉木で「ヌいて」しまった。
「もうそんなふうになったんだ」と告白する鈴木の表情がめちゃくちゃ切ないです。。
鈴木のこの切なさの正体って、対等もしくは頭上の存在であってほしい相手を雄の欲求で「組み敷きたい」って思ってしまう切なさで、これもまたやっぱり女には解らない感覚だと思うのですよ。
女性が憧れや崇拝をそのまま恋愛にスライドできるのはこの部分の違いだと私は思っています。
男性が圧倒的な存在に出逢った時に「抱かれたい!」って冗談っぽく言ったりするけど、あれこそが「汚せない」って気持ちの無意識の表れでしょう?
鈴木はもうハッキリと杉木のことを「汚したい」って思ってしまった。
これ、キツいなーって思う。どんな気持ちだろう?
自分が嫌に思えるかなぁ。絶望かなぁ。割り切るしかない気持ち?一種の諦め?
巻数が増えるごとに攻め受けについての考察が徐々に出てくるようになりましたよね。
興味深く読ませてもらいつつも、私自身は作品内で明らかになるまでは憶測しないでいようって決めて、それもまた本作の楽しみのひとつなんです。
目の前の2人をただそのままフラットに見る。憶測はしない。
どんな変化が芽生えるのかを見逃さないようにする。憶測はしない。
そんなスタンスでこの2人をずっと追いかけたい。
5巻時点での2人は、鈴木が生物学的な「オス脳」で、杉木がジェンダー的な「男性脳」って感じなのかな。
今のままだと平行線だけど、ここからどう変化していくのか。
表紙のデザイン的に10巻は確実に続くよね?と思っているので、まだまだな2人を腰を据えて見守りたいです!
ところでこの5巻、男性読者(腐男子じゃなくて一般男性目線の読者)はどういう風に読むんだろうなぁ。
自分の想像止まりのようなものじゃなくて、男性の感想を読んでみたいなぁと思い始めています。
【電子】ebj版:修正白抜き、カバー下×、裏表紙×
『10DANCE』の5巻。
5巻は通常版に加え特装版も同時発売されました。特装版はドラマCDが2枚もついていて、さらに可愛いケース入り。特装版は3900円(税別)とちょっとお高めですが、でもやっぱり『10DANCE』ファンとしてはこちらをお買い上げ。
手に取って、まずケースの可愛さに悶絶しました。
カッコいい、のに、可愛い。を両立してるんですよ。
『10DANCE』のイメージカラーは、個人的に黒なんですが、このケースは茶色がベースになってます。チョコレート系のお菓子を彷彿とさせますが、この「茶色」が、強すぎずマイルドな雰囲気にしてるのかなあ…。
で、井上佐藤さんの描く鈴木&杉木のお二人が、かっこよすぎる。手に取り、じっくりと眺めてしまう素敵ケースでした。
と、ケースだけで悶えている場合ではありません。
本誌も、最高に萌える作品でした。
家族のために「稼ぐ」ダンスをしてきた鈴木。
だから、大会に出ても優勝するために踊ることはなかった。
そんな彼が鈴木と出会ったことで本当のダンスを踊りたいと願うようになる―。
と、ここまでが前作までのストーリー。
5巻では、そんな鈴木の、本気のダンスが始まる。
それがたとえ、父親が実行委員長を務める大会であったとしても。
鈴木・田嶋ペアは、シード権を無視して初回から登場します。
その理由は、観客を沸かせるため。
出来レースで、踊る前から優勝を浚う人物はすでに決められている。
が、ダンスで観客を沸かせることができたなら。
あるいは、審査員たちを取り込むことができたらなら、結果は変わるのではないか。
そんな彼の意向を反映しての行動だった。
そして一方の杉木は。
鈴木のダンスを見て、彼の鈴木への想いは一気に高まっていく。
かつて、鈴木を見て心酔したときと同じように、自分の感性が間違っていなかったことを再確認する。
「ダンス」を通して、鈴木、そして杉木の相手への想いは一層高まり、お互いに「逢いたい」と思うが―。
序盤はダンスメインで展開していきます。
まー、これがカッコいいのなんのって。
漫画でありながら、身体が躍動するさま、ダンスの激しさ、艶めく色気、熱量。そういったものが圧倒的な画力で迫ってきます。井上佐藤先生に完敗です。青年誌に移行し、「ラブ」に比重を置いた作品から一歩脱却した感をまざまざと感じます。
が、それにとどまらないのが『10DANCE』の大きな魅力。
杉木と鈴木の恋のベクトルもきちんと描かれている。
お互いに相手への執着心は半端ないんです。
手を取りダンスをするときに、あるいはアイコンタクトで、自分だけではなく、相手から受け取る「何か」を、二人とも十分すぎるほど感じ取っている。
が、その「何か」が何なのか、そこにまだ行きついていない。
いや、本当は分かってるんですよね。
わかっているけれど、「男との恋愛」に対して、まだ腰が引けている、といった感じか。
二人ともノンケさんなわけで、「男との恋愛」を、受け入れることができないんです。自分から逃げているといってもいい。
抱くことは想像できる。
でも、抱かれる側(文中では「捕食される側」と表現されていますが)は、どうしても受け入れることができない。
『10DANCE』の連載が始まって以来、常に腐女子の皆さんの関心を集めてきたであろう事柄の一つに、
どっちが攻めで、どっちが受け?
というのがあったと思います。
5巻では、おそらく彼が受けさんになるんだろうな…、という描写がありますが、これがめっちゃ切ないです。
「男が好きなんじゃない、お前が好きなんだ」パターンでそのまま一気に濡れ場に突入、といった流れはBLではよくありがちな展開ではありますが、この作品はこの壁を、乗り越えられずにいます。
そこに萌えを感じるか、じりじりするか、は完全に好みの問題かと。
が、個人的には、この葛藤が非常にリアルで読みごたえがありました。ご都合主義的ではなく、男としてのプライドと、相手への愛情と、そのバランスが秀逸すぎる。
『10DANCE』では魅力的な脇キャラが多く登場しますが、5巻ではダンスの世界観が多く描かれているためかそちらのキャラの魅力が光りました。
ダンスのレジェンド、帝王、いい方は様々ありますが、アルバートとガブリエル。
今まで賞金を得るために真正面から勝負をつけることを避けてきた彼らとのダンス会場における闘いが、とにかく素晴らしかった。
そして忘れちゃいけないアーニー。
個人的にアーニーってめっちゃ好きなキャラで、もっと登場させてほしいと常々思っていますが、終盤に彼のチャーミングさと優しさがあふれたエピソードが登場していてすごく嬉しかった。
杉木と鈴木。
自分の恋愛感情を認めることができず、5巻の終盤はシリアスな雰囲気のまま終わります。
ここで容易にくっつかないからこそ神な作品なんですけれども。
そろそろ幸せにしてあげてほしい気持ちとの狭間で、私も悶々としつつ、次巻を楽しみに待っていようと思います。
待ちに待った5巻!
発売日当日に仕事も夕方早く切り上げ、アニメイトに駆け込みました。
当然のように、BLの新刊コーナーにばばーんと大量に平積みされているだろうと、一目散に向かったところ、、、きれいさっぱり1冊もない!
もしや、もう売り切れ!?ショックを隠し切れず、どこかに1冊でも残ってないかとアニメイトをうろつく私。。
(未だに店員さんにBL聞くのが恥ずかしい。笑)
青年誌のコーナーにひっそりとおいてありました!
そうでした、ヤンマガサードは青年誌。。。
でもでも、特装版もあるのにこんなにひっそりと!?
BL誌時代より平積みの数も少ないですーー。
アニメイトさん、次巻は是非青年誌とBLのコーナーの両方に置いて下さい。
絶対に売れますから!!!
今巻は鈴木ダンスターンでした。
今までにない鈴木のダンスへの真剣さが伝わってくるラテンダンスの試合シーンは、読んでいて心が震えるほど、熱くて圧巻です。
アルもアキちゃんも頑張ってるー( ;∀;)見ごたえありです。
この本気で踊る鈴木を杉木は見たくて、10DANCEに誘ったんだと思います。
ええ、杉木の作戦は大成功ですよ!
でも恋に落ちることは杉木は計算外だったようです。。
杉木の恋に無自覚なモダモダ感もカワイイのですが、自分の気持ちが恋だと覚悟を決めて、真っ直ぐに向き合う鈴木が可哀そうになってきました。
でも周囲も気づきまくりな両片思いの2人なので、温かく見守りたいと思います。
なんと、お互い相手を抱きたいらしい?という衝撃的な事実も発覚。
(そうなんだー)
苦しい気持ちを乗り越えたあとのハッピーエンドは、それはそれはもう甘美なことでしょう。。。
ああ、早くそのときが来ればいいのに!
読みたくて読みたくて読まずにおいたこの作品。絶頂で崖から突き落とされたようで泣く…きっついわ…
4巻では大会が無くじれじれしたところに、これまでにない鈴木田嶋ペアの長尺ダンスです。普段あの感じの田嶋のアキちゃんが、いかに妖艶で美しいかやっと分かりました。杉木プレゼンツ、素晴らしいです。
サングラスに帽子の杉木がちょっとカジュアルで可愛い。そう思わせておいて、血を沸かせる杉木は最高にセクシーね。
ダンスの大会の闇を感じ、ジリジリと胸というか胃が痛い。業界のことは全く知らないですが、これはリアルなのだろうか。すごい世界。
そして終盤。不安に思っていたこと全てを、酷い服を着たアーニーが語ってくれます。なんだよその服、シリアスシーンじゃないのかい!
この恋に早く気づいたのも、その危なさや怖さををより深く理解していたのも鈴木です。恋愛経験もずっと豊富なのではないか。兄としての性質か。今まで語られてきた鈴木の断片的情報が、すべて集結して、杉木への愛がいかに大きなものか伝わります。
別に鈴木だって杉木に対して、プライドをへし折りたいとか、女扱いしたいって訳ではないと思うんですよ。ただ2人とも、頂点に立つことを望む男で、鈴木はダンスで杉木を潰さなくてはいけない。
あとがきにも書かれている通り、杉木のそれは信仰であり恋でもあることはしっかり伝わる。もっと想像しなくては、生身の人間たる鈴木とどうなりたいのかを。
4巻を読み返すと、鈴木の真意はすでに伝えてあったし、想いに差がありすぎるというセリフがのしかかりますね。杉木が言いかけたのは、どう続く言葉だったのでしょう。
※電子書籍ひから カバー裏無し
BL誌の麗人から、青年誌のヤンマガサードに移籍して、やっぱ漁場が違うしキスまでで、そこまで露骨なことはできないよね…と思ってはいたのですが。
四巻のアレも描きおろし特典だったしさ。でもでも。
おお、すげえ。ちんこ出た。咥えさせようとした。できなかったけど。
いや、青年誌なので、男女の絡み的なアレなら描写的にエグいのも普通にあるかと思うのですが、これBLだし。同性愛だし。
重要なシーンで、これで恋に突っ走っていた杉に「お前はヘテロだし、体を繋いだ所で一つにはなれないよ。別の人間だ」と突き付けて、もうこの恋は終わり。でも、愛してる。と鈴が語り掛ける。
ここまでずっと一緒にやってきたからこそわかる、心の機微。なんか神様みたいに崇拝してて恋愛感情のなんたるかを勘違いしてそうな杉と、早めに恋と自覚していた、愛と情熱の国で育ったラティーノ鈴。
こっからどうやって巻き返していくのかな。
まだ10ダンスでテッペン取れるほどダンスを極めてない二人なので、まだまだ話は続きますよね。
今後もずっとおいかけていきます。
それにしても。昨今の青年誌は懐が深い…
今回はダンス編、とのことだったので、心して挑みました。
鈴木先生が、いよいよ世界と向き合う!
アジアの大会で世界チャンピオンと第二位のカップルと対戦します。もう、自分の力を抑制せず勝負すると決めた鈴木。観客席で返送して見守る杉木先生。
アキのヘアスタイルや衣装が決まっててかっこいい。
そして、すべてスタンダードで踊ると予選から出場した杉木。そのとき、何かが生まれる。けれど停電でそのダンスは審査外に。
チャンピオンが負けることはないといわれるダンスで、二組の招待選手の次に三位が順当であると思われた鈴木・田嶋組ですが、あまりの神がかったダンスに、審査員も規定路線を壊して、第二位に。
試合後の鈴木は、杉木に会いたくてたまらず銀座のスタジオへ。杉木もどんなに遅くなっても掃除をして待っている。
これまで自分を抑制していた鈴木だが、ダンスとともに、自分の恋愛も道を究めようとたがを外す。杉木を求める鈴木。でも、杉木は”受け”られない。。
みごたえのあるダンスシーン、緻密な画面、先生達のステキな表情とものすごく密度の濃い漫画。相変わらずのことではありますが。星10コつけたいくらい。
鈴木は愛を確信するけれど、杉木の鈴木への執着は愛ではないと。。
こんなに可愛くていじらしい杉木なのに。。絶対受けだよって心で思いながら、だけど杉木のダンスはそれではだめなんだと思う。
いったん、分かれる二人ですが、これから二人のダンスがどうなっていくか、いよいよ楽しみで、次巻が本当に待ち遠しい。
もう10DANCEのことしか考えられない。
ずっと気になっていましたがなかなか読むタイミングがなく…
いまさら、読破しました。
いや〜… すごい、これは、本当に面白かったです。
BLとかそうで無いとか、そういうのは関係なく漫画として面白く、ぐいぐい引き込まれました。
社交ダンスには明るく無いので、この漫画でいろいろなルールなど知ることができ
その辺りも楽しかったです。
続きが本当に楽しみです。
移籍後は一般誌とのことですが、できれば二人のエロスなシーンも見たいですね…!
ダンスシーンの躍動感と、会場の観客の熱量の描写にとても痺れました。
個人的にバレエやダンスを扱った作品はとても苦手なんです。でもこちらの作品は違います。
あっというまに引き込まれてしまいました。
審査員達の葛藤にヤキモキして、結果に歓喜しました。
加えて男性同士の恋愛の難しさ、一筋縄で行かない杉木と鈴木の意識の相違などが浮き彫りになります。
友人のアーニーの言う通りに、杉木は何も想像出来ていなかった事を後から知る事になるのですが、杉木と鈴木の今後が気になって仕方ありません。
ジャパンオープンで鈴木が自分の殻を破ってパフォーマンスするシーンから、杉木の葛藤へとシフトしていく5巻。最初から最後まで2人の色男から目が離せなくて、ダンスへの熱意も、燃え上がるような相手への感情もありったけに詰まっていて、本当に読み応えがありました。競技会での躍動感と臨場感溢れる鈴木の描写は素晴らしく、私も自分の鼓動がどくどく響くような錯覚に陥るほど。簡単には倒せないライバル達もそれぞれの強みに説得力があり、そんな彼らの中でも輝く鈴木、という構図に痺れましたね。そして、忘れてはならないのがアキの存在です。彼女の表情は今ここで何が起こっているのかを常に雄弁に語ります。私は10DANCEでの女性キャラの描き方も大好きですね。鈴木が輝けるのはアキのおかげでもある。
試合後の興奮状態のまま杉木と鈴木が一気に距離をゼロに縮め、ついに恋人になるのかという期待を抱いてしまった私。でも、現実はそう上手くはいきません。すっかり忘れていたけれど、杉木はゲイではないし、そもそも性欲が薄そうな男。それに加えて、彼にとって鈴木は神格化されもはや不可侵の領域に存在している男なんです。神に欲情などできるわけもなく、また、神から求められておいそれと受け入れることもできず、戸惑いばかりが勝ってしまう杉木。鈴木は欲して欲して仕方ない存在であると同時に、自分の欲望とは完全に切り離したところでダンスの神として君臨し続けて欲しい存在でもある。
憧れ、崇拝、執着などあらゆる感情の対象が鈴木になっているようで、唯一恋愛感情だけは、曖昧で定義されてないもどかしさ。前者も恋と言い換えることができなくはないと思いますが、一方の鈴木にとっては恋とは当然性欲も孕むものなわけです。そこが伴っていない杉木に対して、鈴木は簡単に恋人になろうと言うことはできなくて。こんなにも勢いに乗っていた2人なのに、終盤で急ブレーキをかけられたみたいで切なさ半分、それだけ真剣に相手を思いやっていることに嬉しさ半分、みたいな気持ちになりました。侵してはならない神を、杉木は自分の人間らしい感情で同じ立場へと堕とし、汚す覚悟ができるようになるのでしょうか。彼が自分の気持ちにどう決着をつけるのか、見届けたいですね。