オレを殺したのは誰だ――

真夏のサイレン

manatsu no siren

真夏のサイレン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神51
  • 萌×225
  • 萌23
  • 中立9
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
13
得点
433
評価数
109
平均
4.1 / 5
神率
46.8%
著者
櫻川なろ(なろ) 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
電子発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784047356993

あらすじ

高校生の優弥、春海、遼、崇文はキャンプ場に遊びに行った際、優弥が「ここにいる誰かにこっそり告白する」と突然宣言する。しかしその後、吊橋から転落して亡くなってしまう。それから10年が経ち、同窓会で集まった三人はあれは事故ではなく、この中の誰かが犯した殺人だったのではないかとお互いを疑いだす。そして、高校時代の話をする中で、優弥とそれぞれの本当の関係が明かされていき――。

表題作真夏のサイレン

高校生,優弥のセックスフレンド
転落死した高校生

レビュー投稿数13

それぞれの想いを辿るサスペンスBL

高校時代に仲良し4人で行ったキャンプでの
優弥の吊橋転落事故から10年。
事故か殺人か。
沈黙を貫いてきた春海・遼・崇文の3人の想いが少しづつ明らかになっていくお話。

当日優弥が「今日告白をする」と言っていた事から
優弥が誰に告白しようとしていたかがキーとなり
3人がそれぞれ語り始める。

崇文・遼・春海、主観が順番に変わっていき
それぞれが優弥との関係性など当時の話をしていく。

誰が犯人なのか、優弥が告白しようとしていたのは誰なのか
気になりながら読み進めました。
ストーリーの構成が面白くたっぷりのワクワク感でした。

9

10年前のあの日

逆光の中でひとり儚げに佇む黒髪の少年。
なんて印象的なカバーイラストなんだろう。

10年前、1人の少年が死んだ。
気が優しい春海。真面目で思慮深い崇文。明るいムードメーカーの遼。そして、優弥。
仲の良い高校の同級生4人で訪れたキャンプ場で、「この後、ここにいる誰かに告白をする」と言った優弥が吊り橋から落下し、横死を遂げた。
真夏のある日。周囲に鳴り響くサイレン。
告白の相手は誰だったのか?果たして彼は事故死だったのか?それとも?
同窓会を機に再び集まった同級生3人が、10年前のあの日の真相を探り合っていく。

すごく面白かったです。
BLコミック作品でこういったアプローチのお話は読んだことがなかったかもしれません。
ネタバレ無しで読んだ方が間違いなく面白いと思います。
再び集まった同級生3人が、それぞれの視点からあの頃の"優弥"についてを語っていく。
1話ごとに語り手が変わる構成で、全てが語られた時、真実と共に本当の優弥という人が分かるのだけれど…読めば読むほど、優弥が謎めいた人物になっていくようで非常に魅力的。
人というのは、見る角度によって違った面があるもので、それはキラキラとしているのかもしれないし、ドロドロとしているのかもしれない。そこが人間の面白いところですよね。

レモン入りの炭酸水のような爽やかな青春の日々と共に語られ紐解かれる、優弥と3人の複雑な関係性について。
ミステリーとサスペンスの間のような題材と高校生の青春。
一見すると不協和音になりそうなところなのだけれど、これが上手く溶け込んでいて、重々しくなりすぎずに「先が気になる」塩梅で読み進められる。
とても楽しめたのですが、各話の区切りがもう少し滑らかだともっと良かったなと思ったのと、後半が駆け足に感じられたのが惜しかったので、今回はこちらの評価で。

同作者様の道頓堀フライングジーザスとは本当に真逆の世界観で、こんなお話も描けるのかと振り幅の大きさに驚きました。
他作品ももっと読んでみたくなりましたし、作家買いをしたくなる作品でした。
※紙本修正は白抜きです。

2

これは、ミステリー作品

この作者さんって道頓堀フライングジーザスの人だったんだ!知らなかった。あっちはガチャガチャした表紙だから、同じ作者さんとは思わなかったです。
この作品、表紙がいいですよね。
爽やか、で儚げ。夏の思い出って感じする。
ずっと気になってました。

4人の高校生がキャンプしにきた先で
「今日この中の1人に告白する」って言った
優弥が橋から落ちて死んでしまった。
残りの3人の中の1人が犯人?優弥は誰の事が好きだったのか?を探るミステリー作品。

4人のモノローグで話を紡いでいく感じが湊かなえ小説っぽさを感じました。
どうなるのー?って先々読んでいく感じでBLっぽさは少なくてミステリーが描きたかったんだろうな感が強かったです。
そんな馬鹿な!?って思うとこもあったけど、気になる人は読んでみてもいい作品かな?って感じです。

それぞれの本音とみんなの前で見せている姿の違いが4人のモノローグでわかっていくのは面白かったです。セフレと言いつつ割とイチャイチャもある関係だった遼と優弥。側から見れば割り切った関係には見えないけど、やっぱ言葉で交わさないと安心できないものなんだな。両片思いの拗らせ壮大なすれ違いだった。
誰が誰を好きなの?って予想しながら読むのが面白かったです。
きゅんとか萌とかはなかったですが、話が面白かったので、多少の強引な展開は目を瞑ります。

シーモアで購入。
白抜き修正。

2

親しき仲にも秘密ばかり

推理ものです。

下記ネタバレ含みます。

ちるちるの場合(ちるちるが悪いわけではない) 
この手の誰と誰が??というところがミステリー要素というか醍醐味となるタイプのお話に総じて言えるのが、あらすじの下に表示される登場人物攻め受け表示で台無しになってしまう、このシステムが残念。
でもBL紹介サイトとしては基本的に重要なポイントで、この表示が全く無いのであれば紹介サイトにもならないしな・・・っていう難しさ。

この作品も攻め(セフレ)という事自体が秘密のひとつなのに既にバレてしまっています。

個人的に一番可哀相に感じたのは春海。だから最後のネタバレ解決後春海も精神的解決が出来ているかどうかナレーション風で良いから入れて欲しかったな。

1

誰が犯人か分からない演出にわくわくします

グループの中に好きな人がいると宣言して亡くなってしまった子を巡るミステリーBL。

亡くなった子以外の3人、登場人物の視点がかわる毎に見えている物事がそれぞれ違っていて毎回犯人は誰!?と気になる展開で話がすすみます。
それぞれが相手を思っているからこそ生まれるすれ違いに胸が苦しくなる場面もあります。
後半にまさかの展開が起こり、当時の真相も見え始めてきます。
正直びっくりしたけど、よかった、っていう気持ちが1番でした。そしてどうして!?という感情にもなります。

セックス、やセフレ、と言ったワードも少し出てきます。あっさりとですがグループ内でセフレ関係にあった子達の描写も少しあります。
BLの要素も含みながら、ストーリーがよく練られていて、サスペンスや推理が好きな方は面白いと思います。

最終話、事件の真相と共に登場人物の気持ちが語られますが、優弥が好きになった理由がとても納得のいくもので胸にじーんときました。
ぜひネタバレ無しで最後まで読んで欲しいです!

1

苦しさの中にある美しいモノ

優弥の謎多き死の真相に迫る、シリアスなお話でした。
3人ともそれぞれに切なさと苦しさを重ねて優弥の死と向き合いながらも、どこかで目を背けていた10年間。
優弥の死はもしかしたら事故ではなかったのかもしれないという疑念を晴らすため、ひとりひとり過去を辿っていくという展開でした。

犯人探しをしているような流れではあるのだけど、どのエピソードをとっても切ない気持ちになり。
真相が分からぬまま放り出された日々の苦しみを感じて胸が締め付けられました。

最終的にはモヤモヤするところもなくきれいなところに着地。
でも回収しきれていない部分がたくさんあったと思うので、後日談的なものは欲しかったかなと思いました。

0

本格的ミステリー ぜひネタバレ抜きで読んでほしい!

よくちるちるのニュースに取り上げられる作品で、気になっていたので読んでみました。初読み作家です。

BLでは珍しいミステリー作品です。
先がわかってしまっては面白さが激減しますので、ぜひネタバレ抜きで読まれることをおすすめします!決定的なネタバレ無しでレビューします。

メインキャラクター4人のうちの1人、優弥が橋から落ちて死んでしまうというショッキングな始まり。落ちた現場にはもう1人の人物がいた!
10年後に残りの3人が集まり、3人のうちの誰かが優弥を殺したのではないかと疑い合う。

3人が会話しながら高校時代を回想するというストーリー。
優弥が死ぬ前に「3人のうちの誰かに告白する」と発言したので、優弥が好きなのは3人のうちの誰なのかを、推理しながら読み進めるのが大変面白いです。

また優弥が、一筋縄ではいかない人物であることが見えてきて、またかなり後半になるまで真実がわからないので、ストーリーにグイグイ引き込まれました。かなり作り込まれたお話だなと思いました。

後半に、あっと驚く展開が!
まさかそうなるとは思わず、ちょっと驚きすぎて泣けちゃいました。事前にネタバレ読まないでよかったです。

途中、優弥とある人物の気持ちの行き違いが描かれるんですけど、二人の気持ちが切なくて、そこでも泣けてしまいました。

一回読んだだけでは、いろんな人物の気持ちを把握しきれないので、もう一度初めから読み返したくなるような作品でした。
ミステリーとしてとても楽しめましたし、萌えもしっかりありました。

最後は素敵なラストシーンだったのですが、書き下ろしがないのはとても残念でした。
本編後をもうちょっと読みたかった…!

電子限定特典と、シーモア限定特典は、それぞれ1ページずつ。本編後の内容なので、少しでも読めて良かった〜、という内容でした。

ミステリーがお好きな方にはおすすめしたい良作でした♪

シーモア 白抜き修正(濡れ場も修正箇所も少なめで、そんなに気になりませんでした)

0

なにも分かっていなかった男の子たちの話

帯に書かれた「サスペンス・ラブ」の文字に惹かれて手に取った。
高校生の夏に起きた転落事故で、死んでしまった同級生が事故の前に「告白する」と言って会った相手は誰だったのか、本当にあれは事故だったのか。事故から十年後の同窓会の夜に当時のことを明らかにしよう、という提案から、一人ずつあの頃を思い出して話をしていく展開は確かにサスペンスとして面白かった。誰が誰を好きだったのか。誰が誰とどういう関係だったのか。4人でつるんでいたはずなのに知らないことがたくさんあって、残された三人が語ることを繋ぎ合わせて真実が分かる。本当は分かっていたことも、分かりたくなかったし、分からないと思いたかった。そんな葛藤の末に待ち受ける結末はすごく優しい世界だった。
「サスペンス」という言葉が似合わないくらいに軽やかで、甘酸っぱく、青春ボーイズラブな作品。

カップリングが趣味ではなかったことと、サスペンスにもう少し重たくて鬱陶しい話を期待していたので評価は「萌」です。
どういうカップリングか知らない方が絶対に楽しいので、属性に地雷がある人には厳しいかもしれません。

9

2時間サスペンスドラマの展開

初読み作家さんです。
高校生の時に転落死した友人…10年後に残りの3人が再会するサスペンスBL?
死ネタから始まるのも珍しく、あらすじと試し読みで好奇心から電子購入しました。

結果、構成が2時間ドラマのサスペンスそのままで、しっかりBLでエロもありですが、
なんだろうか…色々な要素を詰め込んで、サスペンス感を出しているせいか、
大根役者の演技をみている感じで、なんだか引っ掛かる展開が気になってしまう。

10年前に吊り橋から転落死した優弥は、事故死ではなく殺人では?
という始まりで、4人グループの内の3人が集まって、謎解きを解明していく展開。
三角関係、セフレ、純愛、友情、格式高いお家の確執…
場面だけ切り取って見せる、意味ありげな言葉がまさにサスペンス。

実は…実は…の繰り返しで、
表面的にしか見えていなかったお互いの関係や、感情描写は面白いと思うんですが強引な気もする。
しかも、ラストのどんでん返しが2時間ドラマでした。

気分転換に読むのはいいかもしれませんが、もう少しスムーズに見せるテクニックが欲しいです。
一応読んでいる時に、ダダッダダッダ~ダ~~ンと、自然と効果音が流れてくる感じはしました。

※シーモア:修正は白抜きです。エロ描写は見せ方が好みで良かったです。

8

サスペンス

サスペンス仕立てでなかなか面白かった。

数年まえに亡くなった同級生。仲良し四人組だったが、一人が、これから好きな人に告白する、と言った直後、亡くなってしまう。その死の真相をつきとめようと、再び集まった三人。そこから物語が始まります。

四人それぞれの恋模様。軽そうに見えて一途な優弥。純粋な幼なじみを溺愛しているが、果たして彼が恋する相手なのか?
一話ごとに、それぞれの心情、カップルが明かされていき、面白い展開。

最後は、解決ですっきり。

メインでなかった二人の恋の行方がとても気になる。

3

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