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sensei sonokoi shindemasu
志々藤先生の絵は可愛いですね。
童顔設定だからかもしれないけど、黒髪ストレートが艶々していて、瞳も大きくてちょっと猫っぽい。でも女々しい感じでもなくて、めちゃくちゃ好みです。
攻めくんもちょっとクズ男よりだけど、爽やかでイケメンな絵柄で好みです。
小説家同士の恋愛。受けの海くんが可愛い高校生みたいな見た目に反して辛辣な言葉をシレッと言うところは「さすが言葉のプロ」と思いました。りったくんが出会いの時に「何が取れるの?」と聞いた時に返したセリフが印象的で、「この子はただのかわい子ちゃんじゃないな」と一気に引き込まれました。
ベテラン小説家らしく頭が切れる場面もあれば、ウブな面もあり、その不安定さがりったくんの心を掴んだんだろうな。
海くんはりったくんのおかげで過去を過去として、前に進むきっかけを貰ったんだけど、これは大好きな作家でもあり、いつの間にか心に住み着いたりったくんだったからなんでしょう。
りったくんが金持ちなのに料理好きだったり、家事能力高いところとか尽くし系だったりとか、読み進めていくうちに段々良い人になっていくように感じるのは、海くんの心の変化もあるからなのか?
小説家同士らしい(?)恋愛物語。読後感は爽快な感じでした。
このほのかな薄甘い白ピンク色の表紙と、返って身もふたもないタイトルと。
あらすじを読むに、ちょっぴりエロ甘い、わきゃきゃなストーリーだと思っていたのに⁈
侮るなかれ。しみじみと心に沁みいる温かな喪失と再生の物語でした。
いや、このタイトルは無いわー、と読了した今なら思います。
家が資産家で、なに不自由なく生活出来て。趣味の延長線上で書いた私小説が直木賞(本編では直川賞ともじっている。)を受賞した、まだ24才という若手作家の才神は、以降何も書いてはいない。
暇を持て余していたら、祖父から、取り壊したい海辺のアパートがあるのだが、立ち退いてくれない住人が1人いるので、説得して来いと仰せつかる。面倒臭いが、祖父の資産で生活している身である才神は渋々海辺の田舎町へと向かう。
アパートの住人は、それほど売れてはいないが、才神がずっと好きなラノベ作家の甲斐先生(本名:時任海)だった。甲斐先生は、10年もかけて 1秒しか進んでいないという魔法ファンタジーの物語を書いていて。その終わらない物語と同じく、先生の時間は止まったままなのだ。それを証明するかの様に、華奢で10代にしか見えない先生。先生にはそれが恋かも判然としない、淡い淡い初恋の想い出があった。
先生の見た目がとにかく好みだった才神は、ライトな感じでアッサリ海を抱いてしまうが、先生を知るに付けて、その想い出を知るうちに、先生に今を生きて行くチカラを与えて行くことになるのだ。
ここで、タイトルの持つ意味を私たちは知らされる。『あっ‼︎』と、思い知らされる。
『先生、その恋 死んでます。』
なんて残酷な台詞なんだろう。もちろん、才神はそんな身もふたもない言い方はしないけれど。
亡くなった人を想い、その想い出の地である住処を離れられなかった先生。
先生が自分自身でこれからを生きる、という選択をするまで。そのチカラを得るまで。
あるいは、本当の恋を知って行くまで。を、温かく見守る物語でした。
止まった1秒から連れ出した才神も、先生と過ごすうちにまた「書きたい」という作家らしい衝動に突き動かされることにもなる。二人が出逢うことで、成長する物語になっていて。
その事にもしみじみと涙。ああ良かった、と胸をなでおろす。
止まったままの一秒から動き出した先生との甘々後日談「ホーム スィート ホーム」もとても可愛いくてあったかいです。
久しぶりに志々藤先生読みました。
カップリングと受けが好きなのです。ストーリーもお上手です。恋愛のキュンが必ずあって、クスッと笑えて、明るくて重くならない読後感に癒されます。
本作はもう、タイトルとカバーイラストでやられてしまっていたんですけど、今回も安心して読めちゃいました。
受け攻めともに小説家。方や処女作で有名文学賞を受賞して以来、一作も書けていないセレブ作家。もう片方は、ライター業をこなしながらループもののラノベシリーズを書き続ける早成作家。この組み合わせ、絶妙です。
何もかも正反対の二人が、衝突しながら少しずつわかり合っていくのっていいですよね。で、実は振り返ってみると出会った時からお互いに惹かれていたのが透けて見えたりするの、大好物。(海の方は無自覚だから特に…)
カプがすぐにエチに突入する流れはお約束のようなものなので笑、その後、二人の関係性をどう掘り下げていくのかセリフに注目して読んでいくと、本当に深いことをコンパクトに描いているなぁと思うんです。
どうしたらあんなふうなパワーゼリフが生まれるんだろう?モノローグの決めゼリフもズバーン!と刺さってくる。
あとは受けの可愛さですよね…。気は強いけどウブウブは殿堂入りの属性でしょう笑。しかも童顔年上。先生の絵柄だから成立してるのですよ、、
海視点の描き下ろしも、じーんときます。
小説家の律太は大きな賞を獲ったそのあとで
次の作品を生み出せずにいた。そんな時、アパートを取り壊したいが、住人との立ち退き交渉に難航しているため、直接交渉に行くよう祖父に頼まれる。
渋々ながらも引き受けたその先で
過去から動き出せないでいるラノベ作家の海と出会い、体の関係を持ってしまい…
と、いうようなお話。
重たい過去がありながら海があまりにもあっけらかんとしていて
それが逆に切なかったです。
「先生」はもうこの世にいなくて
その当時抱いていたものが恋心だったのかすらも本当かどうかわからないけれど
もう確かめる術はなく、それに囚われるように前に進めていないから物語も完結できないでいるという…
律太の素直でストレートな言葉が
そんな海の心を解したんだなあ、と思います。
そして描き下ろしの律太にやられました…
あれは反則級でしょう…。
海はきっと、律太と一緒にいることで生きていることを実感し
愛されることに帰結する、という先生の言葉の意味を知っていくんだろうな。
ふたりの幸せをナチュラルに願ってしまわずにはいられない、そんなあたたかなお話でした。
絵柄が好きじゃないのについつい読んでしまう。
私にとって、そんな不思議な魅力がある作家さんです。
↑こういうマイナス要素わざわざ書くべきではないとおっしゃるファンの方もいるでしょう。
でも「それくらい(読まずにはいられないほどに)話がすごく魅力的だった」という誉め言葉と捉えてください。
素晴らしい作家さんだと思います。
タイトル回収時はほんとーーーにせつない。
そうか、初恋の相手がそうなら、それは忘れられないよなぁ・・・恋敵としては最強だし、時が止まってしまうわけだ。
知らない単語がいっぱい出てきてすっごいためになりました。
あいかわらずBLって勉強なるわぁ・・・。
あと、無性にボンゴレが食べたくなりました。
心に残った言葉:
「生きているなら愛情を求めることをやめてはいけない 愛されるように生きて 喜びを知りなさい」
世話焼きな俺様攻めと、観察眼の鋭い天然受け…それぞれが自身の経験を軸にした作品を描く物書き。
そんな物書き二人がやりとりする、キレのある軽快な会話の上手さが心地いい作品。
受けの海が慕う亡くなった小説家は設定だけみれば重く、
もっとシリアスになってもおかしくない内容ですが、二人のキャラにテンポのいい会話、
踏み込んだ物書き話しが視界を広げる、コミカルとシリアスの調和の上手さが絶妙でした。
初めは攻めの律太の童顔推しがしつこく感じましたが、
ショタ推しでなく、受けの止まった時間に全て繋がると分かればしっくり。
アパートの立ち退き交渉で田舎に出向いた、裕福なボンボンで新進気鋭の小説家律太。
浜辺で出会った少年が実は年上で交渉相手の海…10歳若く見えるが27歳の小説家。
お互いに作品のファンであることを知り、カラダの関係を持ったことで始まりますが、
海の描く作品と、その先にある海の内面に惹かれる律太。
天涯孤独な施設育ちの海、併設されたホスピスにいた先生と知り合い心を通わせます。
12年前に亡くなった小説家の先生を慕い、
時間が止まったまま生きている感じの海ですが、それが恋なのか尊敬なのか解らない。
その海の止まった時間を律太が動かせる…。
とにかく海がカワイイ。
観察眼の鋭い指摘や、ツッコミがツボで面白いんですが、行動はかなり天然。
童顔な見かけだけでなく、中身も中学生のようで反応が可愛くて、そのギャップがかなり好み。
そして律太も上から目線の俺様ですが、世話焼きオカン体質で、元カレに家財を持ち逃げされるタイプ。
環境に恵まれすぎて2作目が書けないという、ムカつく富裕層キャラですがなぜかイヤミじゃない。
気持ちが通じあい、動き出した時間で新しい作品が仕上がる二人…安定の王道です。
律太の家に田舎からやって来たお登りさん状態の海が迷子になり、
居場所確認で写メを送るよう返す律太…なぜか自撮り返信する海の可愛さにやられました。
律太も怒りながらお迎えに行く…溺愛のやり取り場面にニマニマしてしまう。
溺愛攻めにアホな天然受けという、個人的に大好きなカップリングでした。
律太が田舎ではずっと海のことを、あんた呼びでしたが、
お付き合いしてからは「海さん」になってた…年下攻めの可愛さ発見の喜びです。
カラダで始まった二人なので、Hシーンは序盤からあるんですが、全然エロ味なしです。
気づけば、爽やかBL?でした。
※Renta:修正は菊に短冊。棒はもともと白い描写ですが、局部シーンが少ないので気にならず。
文学賞を獲ったが2作目が書けない律太と
終わらないお話を書き続けている海の
小説家2人のお話。
『恋敵が死人と言うのは勝ち目がないと決まっている』
と律太本人が最初に感じた通り
海の中の先生は生き続けますね。
知り合て半年で亡くなったけど海に与えたものは大きかったんでしょうね。
海が書き続けている先生をモデルにしたファンタジー先品が
長く書き続けているのにお話自体は全然進んでいないというのが
切なかったですね。
でも、律太に出逢って最後にはお話を完結させるけど、
最終話が賛否両論な作品になったっていうのがなんとも。
海の中でお話が完結で来て満足なのはすごくよかったけど
これ、私が小説の読者だったらモヤットですね(笑)
小説家の律太と同じく小説家の海のお話です。律太の実家は裕福で、律太が働かなくても困らないのですが、祖父から律太の家が管理しているぼろアパート、小井コーポの立ち退きを命じられます。
小井コーポに唯一住んでいる住人が海で、律太と海の奇妙な同居生活が始まります。
海も同じく小説を書いていますが、ずっと物語を完結させることができないでいます。
海は童顔なので、10代にしか見えないのは同感です。海辺の町のぼろアパートに住んでいるのも思えば神秘的です。海の物語は完結しますが、海に小説を教えてくれた先生の言葉が海を動かしたのかと思うと、先生の存在が大きくて、海にとって偉大な人だったのだと思いました。