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「いつものやつ、……しよ?」 幼馴染の団地BL完結!
souai shinematogurahu 113
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
波真田先生作品やっぱり好き〜!
読んでよかったです。
BL続編によくある新キャラやっぱり出てきますよね〜と思いましたが、テンプレの当て馬ではなく2人を刺激する役目のノビ多(ネーミングおもろ)でした。
ノビ多が好きという気持ちだけで映画作りを続けらられないとわかっているという言葉が、忍と夏喜の関係にも重ねて見えて。
波真田先生作品は脇キャラもよく特にお年寄りが人生の年輪をやわらかく感じさせてくれるのが好きです。
今回は佐田さんの
「映画作るのも花を育てるのも 一生懸命やってる人間にとっては その価値は変わらない」
がとてもいい。
ノビ多らの活動を見て、夏喜と忍は自分がやりたいこと、できること、どういう風にありたいか、なりたいかなどを考える。
夏喜は広報という仕事を知ってやりたい!と思った時の高揚感、走ってその気持ちを忍に伝えにいくシーンは鼓動が伝わってくるようで感動しました。
前作で夏喜が安請け合いしちゃって自己満足なんだけど、あーあと思っていた面も、映画上映の際、いつもお世話になっているからと夏喜に恩返しという形で返ってくるのも報われてよかったし、こういう伏線回収お上手だなと思います。気持ちがいい。
忍も家族のために犠牲になっているとは思っていなくて、改めてそれを考えて自分はこれでいい、この道を進んでいくと思えるところもよかった。
ノビ多に「(恋愛)…ごっこじゃないよ 本気だよ」と言ったところは惚れるぅ〜ですよ。
ノビ多ぐうの音も出まいw
素直でやさしく無口な忍が怒ったら「もういい」と言って頑固なの、こういう性格の人こういうとこあるよね、わかる〜となりました。
忍の大きな手に触れられるのが気持ちいいと夏喜が語っていたように、気持ちよさげなのが伝わる絵とコマがとてもいいです。
引きの絵が多めなのと、体の向き、構図、表情の描き方が好きです。
エンドロールに2人の名前が並ぶラストが最高でした。
ノビ多(波真田先生)粋だわ〜。
また別の世界線ですが、スモークブルーの2人の若い頃は少しこんな感じあったのかもとイメージが膨らんだのも楽しかったです。
波真田先生にしては肌色が多いこの作品。
夏喜の素直さと明るさに救われたもう1人の人物が今回登場しました。野火止って夏喜が好きなの?って最初思ってしまったけど、夏喜と忍のような関係が羨ましかっただけのようでした。
夏喜と忍の関係も変わらないようでいて進んでいました。お高いの存在があって団地という居場所があってこそ、前を向いて行けるんだなと思います。
お人好しな夏喜だけど今までの努力が繋がって、彼のこれからの世界は忍と共に広がって行くのだという希望がありました。
団地という狭い場所を物語の世界とした素敵な作品でした。
波真田先生の作家買いです。
先生の作品は、本当に日常生活を描いていて、突飛もない世界観はありません。
リアリティがあって、でもなさそうな。
丁寧な人物の表情やストーリー展開が本当に素晴らしいのです。
団地BLの完結編というように団地で育った男の子達のお話。
前作から、夏喜と忍の関係はちょっと進んで、より互いに信頼関係が深まっていました!
団地といった、ちょっと閉塞感を生み出す場所で育った2人はもちろん、団地で愛し合うんですよ!
狭いと思われる互いの部屋に、家族がいない隙を選んで。
あ~どきどきします!時間もスペースも限られている中で、時にばたばたと性急に求めたり、或いはちゃんと愛し合う日もあり…
互いのイイトコわかっているし。
好きが伝わってくる、いーいえっちなんですよ❤
忍は、夏喜に比べて感情が余り出ないんですが、夏喜の変化には敏感で。
小さな頃から、夏喜を好きだった忍の一途さが、本当に好いんです!
夏喜も、忍の優しさをわかっているし。
たまらんポイントです!
なんだろ、団地育ちの恋愛だから色々わきまえているんですよね。周囲の人たちとも、心情を理解していて。
ですが、今回登場した同級生の野火止多聞くん。
彼にとっては、団地は苦い思い出があり。夏喜や忍を見下す感じでした!二人の抱き合うところを見られちゃって関係を知ってしまう…
野火止くんの映画作成に、夏喜も協力する事になって。まあ野火止くんの抱えている鬱屈さとかわかってくるんですよね。
野火止くん、夏喜に特別な感情を感じていたようですし。忍に酷いこと言ったり。
忍も夏喜と共に映画作成に協力してくれるんですけど。途中で起きたアクシデントの場面は長い二人の関係性と周囲との関わりが見える、じんわり良い場面でした。
映画が完成して、野火止くんも二人と気持ちが通じて。映画のエンドロールは優しい。
まだまだ夏喜と忍は続くんだろうな~と思えます!
完結編でしたが、何年かあとの夏喜と忍を見たいなぁと思います!
「青春エンドロール113」の続編で、幼馴染みの二人が恋人になった後のお話です。
基本あまあまな二人が、漠然とした将来について悩みながら、少しずつ大人へと成長していく…
この作品だけでも楽しめますが、前作既読の方が二人の信頼関係の深さと蜜度にじんわりさせられます。
清沙団地で育った幼馴染みの二人、
母子家庭で家族の為に昼夜働くフリーター忍と、普通の大学生である夏喜はあまあまの恋人同士。
夏喜が大学で自主製作映画の手伝いをすることになり、
そこで中学時代短い間だけ団地仲間だった、野火止と再会し二人の関係を知られてしまいます。
今回は映画監督である野火止というキャラに焦点を当てることで、
狭い世界で育む二人の絆について掘り下げ、
二人の将来や、自分自身の将来について考え、模索して支え合う姿を描いています。
序盤に当て馬かと思った野火止もまた、不安と葛藤しながら
しっかりとした目的を持って将来に向かっていました。
中学生という多感な時期によそ者扱いで傷ついた心と、世間の目から逃れ救われれた映画という世界に、
もっと自分の居場所を求めて映画監督を目指しているんですが、
ひねくれ者で面倒臭い性格なのが、話をややこしくしてしまう。
忍と夏喜の関係について、野火止が嫌な絡み方をしていた理由も、
中学時代に人懐こくて世話焼きな夏喜に絆され、
忍との仲をヤキモチ焼いていたと解れば、カワイイひねくれ者と思えてくる…。
前作からもともと二人の関係が揺るぎ無いことが解っているので、
つつかれるほど、お互いの存在が強固になってみえる感じが、個人的には一番良かったです。
忍が家族の犠牲になっているのではなく、家族を支える事で既に精神的に自立しているのも、
全て理解している夏喜とのやりとりも、この二人のカップリングは最高!大好きです。
前作のタイトル「エンドロール」が、今作品で映画のエンドロールに繋がる作品ラストの構成は、
まさに映画を観終わったようで、何だかじんわりときました…。
閉塞感のある団地や、セクシャルマイノリティ、世間の目といった狭い世界だけでなく
懐かしさや温かさも、とても心地よく描かれていた作品です。
※シーモア:修正白抜き。