となりに

tonari ni

となりに
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神83
  • 萌×219
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
18
得点
497
評価数
104
平均
4.8 / 5
神率
79.8%
著者
basso 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784863497771

あらすじ

サラリーマン同士、歳の差の恋。
「俺、今、中坊みたいな恋してます。」

あの人をはじめて見たのは、
趣味の写真で出掛けた帰路の途中。
新幹線自由席に並んだ、列のとなり──……

前作『ナカさんのながれ』から7年、
basso名義のBL最新刊ついに登場‼︎

大好きなーーーこのうつむき気な顔、腕まくりしたところ、しゅっとしたキレイな手、俺に笑顔をむけてくれるところ。

表題作となりに

(仮)葉山享,会社員,馬の写真が趣味
(仮)木下誠,45歳,会社員

その他の収録作品

  • 第1〜4話
  • 後日談

レビュー投稿数18

私がBLに求めるものが全部詰まってる作品

basso先生の作品の中では珍しい、海外ではなく日本が舞台の作品。

読み終わった後、「ああ、自分はこういう話が読みたかったんだな…」と、じーんとしました。

私がBLに求めているものは、胸をぐっと突かれるような切なさとか、じんとくる温かさとか、そういうものなんだなと再認識したというか。

新幹線のホームで偶然隣になり、前の座席でもぐもぐ口いっぱいにお弁当を頬張る、なんだか目の離せない年上の人。

誠さんは45歳と、亨よりずっと年上の「おじさん」なんですが、basso先生の手にかかれば、どこか物憂げな雰囲気をまとったセクシーな男性に。全然、所謂”おじさん”て感じではないのです。これが「イケオジ」ってやつか…。
自分のことを「おじさん」と呼ぶのが可愛くて萌えます。。

そして、亨の相談に乗るゲイカップルの一人、滝野さんが語る言葉が、本当に本当に心に沁みるんです。

「今を楽しむのは俺はいいことだと思うんだ ”今が楽しかったらいいやー”みたいなやつじゃなくてね 今をきちんと楽しむ」

「思い返せるようになった時に ちゃんと楽しんだって思えることは大切なんだって、歳をとってみて思うんだよね」

いろんな経験をしてきたであろう人生の先輩からの、亨を心から思いやって伝えられる言葉。全然泣く場面ではないのにここで何故かうるうるしてしまって、困りました。

ゆっくりゆっくり、少しずつ距離が近づいていく二人と、恋心に悩む亨をそっと温かく見守り、背中を押してくれる先輩カップルの二人。

出てくる人々がそれぞれ皆温かくて、心がきゅーっとなります。
本当に大好きな作品。これから何度でも読み返したいです。

0

やさしい2人がとなりに

basso先生、こういうお話も描かれるんですね。
それまでの作品とは全然違う、でもありがちなBLではなく、しっかりbasso先生の独創的な世界観なのがすごいです。

絵も、初期の線が太く、かっこいいテイストではなく、洗練された感じですが、それも本作に合っていていいですね。

ストーリーは、普通のリーマンの日常の中の出会いから始まるもので、淡々と進みますが、さすが見せ方やセリフがお上手なので、ぐんぐん引き込まれます。

誠さんの頬袋がかわいいし(ナカさん〜でもあったのかわいかった)
誠さんにカメラを「いい趣味だね」と言われて喜ぶ亨もかわいい。

亨が誠さんちにお泊まりした時の(……抱きしめたい)(抱きしめたい…)(…「日常」がこんなにも眩しい…)(ちゃんと伝えよう)の流れも上手いし、気持ちがいい。

その後の告白の場面、そこからの亨のモノローグもずっとよくて。

で、偶然会い、誠さんを思って泣いちゃう亨。
自分のために泣いてくれる人なんているんだね…と涙が止まらない誠さん。
めちゃくちゃいいシーン。じ〜ん。

その先も、2人らしく静かに進むのが心地よくて。
2人ともやさしくて、相手のことをとても大切に思っている気持ちが、しみます。

誠さんの仕事が少し楽になったみたいでよかった。
誠さんにとって亨は癒しであり、活力だろうし、これからもっと元気にしあわせになると思います。もちろん亨も。

亨たちの会話の中で、つっちーがヒヨコみたいな顔でちっこく登場するのがツボでしたw

1

おじ萌え

「教えて姐さん」でエロなしBLのおすすめの作品でこの作品の名前を出している方を何人か目にしたので気になって読んでみました。
他の方も仰っていますが、この受けのおじさんの健気でかわいいところがこの作品の最大の魅力だと思います。
私は個人的におじさん(現実の)が嫌いなのですが、そんな私でもこのおじさんはカワイイなと思いました。
流石、おじ萌えの第一人者basso先生だなと思います。
また何年か後に読み返したらこの作品の違う魅力に気づいたり、違う印象を持つかもしれないと思いました。

2

素晴らしい、本当に。ただそれだけ。

漫画で泣いたの、初めてです。
感動作品でした。

それくらい、緻密に登場人物の感情の動きが描かれていて素敵でした。

中坊みたいな恋をしていると、よく主人公が感じたり話したりしているんですが、その眩しくて甘酸っぱい恋や、主人公の行動や言動が、2人の恋模様を引っ張って育てていく感じがとても素敵でした。

ストーリーの大きさや設定の壮大さというより、2人の感情の動きに全て持っていかれます。

誠さんの、「俺のために泣いてくれる人がいたなんて」と言った言葉(台詞ミスあったらすみません)が忘れられず、そこで私の涙腺が崩壊。

好きな人が美しく見える瞬間や、感情の移ろいをとてもよく描かれていて、さすが…としか思えませんでした。

どうしても、BLはエッチありき、どエロいが定番などになりがちなのですが、こちらはエッチなしで、とても爽やかにそして美しく2人の恋を描いていると思います。
エロなしでここまでストーリーに厚みのある素敵なBLに出会えてよかったです。

また、サブキャラも素敵でした。サブキャラのカップルのお話も気になりますね。

素敵な作品をありがとうございました。

1

じんわり泣きました

basso先生の作品は、同人誌〜クマとインテリ時代から拝読していました。
ちょうど仕事にくたくたに疲れていたこともあり、誠さんの言葉につられて泣いてしまいました。
幸せな様子に心が温まる素敵な作品です。

0

basso名義は久々

誠さん(表紙右 木下 年上)右だと思ってたけど、そうか明確にはなっていないや。
じわじわと、恋の話です。じんわり染み込みすぎてパッと感想が書きにくいな〜

偶然の出会いを何度も期待してしまうのがまさに学生の恋のようで、好きでした。こういう商業BL作品は今まで読んだことなかった気がする。
これ結構きちんと縦軸として意識されてたみたいで、狙い通り自分もそこにはまったのですが、"オチ"(俗っぽい言い方ですみません)もそんな感じでしたね。享が見つけてくれるのが嬉しいし、2人は背が高くて見つけやすい。

誠さんの仕事が上向きにならなかったら、もっとダメージ食らってたかも。疲弊していく人を見るのは辛い。

滝野さん(わかづくりの人笑)と瀬谷さん(黒髪30代の人)の物語も、先生ですからきっとあるのでしょう。読みたいな〜(アピール)

1

素敵な作品としか

気になる人を目で追ってしまう、気になるのは好きだからだって気付く、好きになったら接点を持ちたくなる、接点を持ったらもっと相手を知りたくなる、そして好きって言いたくなる…

人を好きになるという普遍的な感情は誰にもあるもので。
ただ同性同士だと好きになったことすら簡単ではなく、相手がノンケなら尚更なわけで。
んー久々にこう、初心にかえるというか、BLを読む醍醐味ってここにあるよなぁと感じる作品に出会いました。

偶然も三度続けば運命だわ…
とかドラマティックに考えたくなるけど、この作品はあくまで淡々と丁寧に進んでいくのもいいですね。

ゲイカップルの2人もいい。
男同士の難しさ、しかもノンケ相手となればその難しさは…色々経験済みなのでしょう。
亨くんをけしかけるでもなく、諭すでもなくただ親身に耳を傾けている様子がとてもいい。こういう頼もしい味方がいると心強いだろうなぁ。

ラストの方4人が2対2でテーブル囲んでいる様子になんとも言えない幸福を感じました。

…それにしても作者さんの
オーバー40男性の色気はすごいですね。クラクラしちゃいます。

9

こんなにエモい純愛ありますか?

青年と壮年のとても素敵なピュアラブストーリーです。
二人が心を通わせていくまでがゆっくり描かれており、
そこに性欲などは一切感じさせず、
ただただ相手のことを愛しく思う気持ちだけが丁寧に表現されています。

偶然出会った享と誠。
何度も新幹線で顔を合わせるうち、
プライベートで会うようになっていきます。
誠のことが好きな享は告白しますが、
そこから連絡が途絶えてしまってーー…


全ての言動は相手のためにあるような二人です。
ブラックな職場の誠を思って泣く享に涙が出ました。

ーー会えて嬉しい 本当に……
と泣く誠に、恋心を封印してそばにいる事はできないと思う享。
享はとても正直でうそがないし、
それほどまでに誠が好きなんだなと思わせる描写……
エモ過ぎて涙が止まりませんでした(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

誠もまた享を愛しく思っていて、
幸せになってほしくて享と距離をおいていました。
〝付き合おう〟なんて言葉はなくても、
自然と恋人同士になる二人に納得です。
となりにいることが一番しっくりくる二人なのですから^^

Hもなければキスシーンも見せないーー
それが純粋な想いと誠実さを感じさせ、
逆にとても良かったなと思いました。

遅れてきたとても素敵な初恋です。
二人が寄り添うラストに胸が熱くなりました。


2

手放しで「好きだー!」って叫べるbasso作品にやっと出会えた!

良かったです、とても。
bassoさんの作品は自分の平凡な人生の経験値ではなかなか理解しきって共感しきるには至らないところが多くて萌2止まりになってしまうのがもどかしかったんですが、、、これはすごく読みやすくて、共感しやすくて、手放しで「好きだー!」って叫べるお話でした。

馬の写真を撮るのが趣味で推し馬のために地方競馬場にも遠征する若者リーマン〔亨〕が、帰りの新幹線ホームで前に並んでたお疲れ気味の中年リーマン〔誠〕に一目惚れするお話です。
色恋に疎くて自分のセクシャリティもぼんやりだった亨が「自分はやっぱり男の人が好きなんだなぁ」ってはっきり自覚するところから始まる、恋愛に不慣れで迷いながらの“中坊みたいな恋”が自分みたいな恋愛しない脳にはちょうどいい温度感でするすると入ってきました。

もう趣味や恋愛どころじゃないくらいに仕事でくたびれきってる中年の誠が「人間」を取り戻していく感じがまた泣けるんですよね。
くたびれ具合がほんともうギリギリなんだもの・・・
亨くんに一目惚れされて良かったよほんと。

萌えるというよりも心に沁み入る良作です。
読みやすいのでbasso作品ビギナーにもおすすめ。

2

幸せを願わずにいられない

偶然の出会いって重なると必然になるんですね。
たまたま見かけたサラリーマンを何度も思い出してしまう亨が可愛い…。
恋ってそうだったかもしれない、焼きついて離れなくて。
仲良くなるまでが本当に自然で
それはお互い良識があって思いやりを持てる大人だったからでしょうけども
好意って伝わるものなんだなぁ。
一緒に飲んで色んな話をしてまた改めて好きになっちゃったり。
もう会えなくなってしまうかもしれないのに
告白する亨は本当に律義で誠実だと思いました。
誠さんが自分のことを話してくれたからだったのかな。
誠さんは亨と同じ意味の好きじゃなくても幸せになって欲しいと思っていて
自分から距離を置いたけど
亨をつい思い出してしまうくらいにはもう好きだったなんて…。
誰かの為に泣けるって、よほどの気持ちがないと無理ですものね。
誠さんの家への誘い方がスマートでぞくぞくしてしまいました!!
ホント、亨は臆病なんかじゃない、いいヤツなんだよ。

相談にのってくれたつっちーも本当の友達だったし
つっちーの職場の方も(そちらの彼氏も)めちゃくちゃいい人達で
これからは楽しいことしか無いんじゃないかと思えました。
もし何かあってもきっと大丈夫でしょう。

ギャンブルって好ましくないんですが、
亨は好きな馬を写真に撮ることが目的でしたし
誠さんも全然ガツガツしてなくて遊びだと分かっていたからか
全く嫌悪感が無かったです。
なんだかもう、穏やかに二人一緒に時間を重ねていって欲しい。
神寄りの萌×2です。

4

じわじわきます

主人公の葉山は、新幹線乗り場の列で隣になったサラリーマン誠さんがどうしても気になり、ひょんなことから話すようになり、飲み友達になり、徐々に思いを募らせていく様子が静かでゆっくりしていて魅せられます。葉山の中学生みたいにドキドキした気持ち、二人に流れる穏やかな空気感がしみじみと噛み締めたくなる作品。しぐさ、目線、行間がなんとも言えません。
誠さんのちょっとくたびれた感じ、もごもごハムスターみたいに食べる姿も可愛くて癒されます。
ほっこりした満足感がたっぷり。後日談もよかったです。

2

スルメですこれは

もうなんかじんわりくる感じの漫画です。bassoさん独特のあの雰囲気がこう……こう!!字面で伝えるのが本当に難しい!!!ww
妖艶なおじさまと初心な青年が見たい方!!こちらを強くお勧めします!!マジで噛んでかんで味わえるスルメみたいな漫画です!!

1

人間の出会いの可能性は無限大

 恋の初心、BLの初心に戻れるような、作品でした。最後までとても温かくて、静かに2人に寄り添って読むことができました。まず、2人の関係の始まり方が本当に素敵。駅のホームでたまたま隣に並んで、車両の中では前後の席で。1度目は赤の他人のまま、2度目に遭遇した時も、会話はするけれどまだ他人のままで。2ヶ月経って再び出会って、やっと他人という関係から抜け出して、お互いをちゃんと認識し合うんですね。その間に亨は自分が同性を好きなこと、そして、誠さんを好きになったことを自覚する。

 亨目線で物語が進むのですが、彼のほんの些細な考え事が言葉になっているシーンが多く、これもリアルでいいなぁと思いました。誠さんに対する気持ちの変遷だったり、駆け引きだったり、彼の考えていることを丁寧に辿ることができるんです。恋をした時って、こういうこと考えちゃうよなぁと、とても共感できる。一方の誠さんの表情も、本当に魅力的。人生経験と哀愁が刻まれたシワが、男らしくて、同情を誘って、色っぽいんです。分かる人には分かる魅力なんでしょうね、きっと。

 ブラックな会社にも関わらず懸命に働き、社長にお酒をかけられた時すら、亨に愚痴を零さなかった誠さん。心の中では疲弊しきっていても、他人を思いやる気持ちをどんな時も絶対に忘れない人なんですね。そんな彼のことを想って涙を流した亨が美しく、それを見て涙を堪えきれなかった誠さんがまた美しいと感じました。新幹線で偶然出会い、まだ数回しか会ったことのない2人なのに、この短期間でお互いがこんなに大切な存在になっていたんだなぁと。亨が心から恋を楽しみ、誠さんも生きる活力に満ちた日々を送れるよう祈っています。

5

偶然が連れてきたスローラブ

その人が笑っていると自分も嬉しい。
一緒にいると気持ちが弾む。
幸せでいてほしい。

そんな柔らかな想いがbasso先生特有のリズムと間(ま)で淡々と染み込むように刻まれます。
それはときに若さとワクワクをともない、ときに大人の寂しさを呼び込みながら。

新幹線乗り場で偶然出会った亨くんと誠さんが少しずつ日々を重ねていきます。
亨くんは気になる人ができたことで「男の人に惹かれる」自分に気づき、毎日はちょっとずつ嬉しさを纏うようになりましたが、想いを告げたところ、誠さんからの連絡は途絶えます。

誠さんが社畜で「じぶんのために泣いてくれる人がいる」ことを知らなかったのが私にとっては最大の寂しさでした。
どれだけ心削がれる働き方をしていたんだー!

1度はフラれたものの、誠さんが心配なことにかわりない亨くんが「辞めなよ」と言わない思慮深さに唸ってしまいます。
言いたいけど、誠さんが「辞めたいなんて思いたくない」ことを知っているから言えない。
もの哀しく向けられた背中に手を伸ばせないから、行き場を探した思いやりが涙になって溢れてしまう。
コマとコマの間から亨くんの優しさが滲みます。

誠さんの亨くんに対する言葉や表情もストレートでごまかしのない人となりがうかがえます。
連絡を絶った理由も亨くんを思いやるものです。
だからこそ終電をまたぐ「もう一杯」をオネダリする誠さんの仕草や表情の余韻に色気が漂う~!

亨くんの小学校からの親友ツッチーの会社の先輩:リュージさんとそのパートナー瀬谷さんがまた素敵なのです。
彼らが亨くんの話し相手になっている時に紡ぐ言葉は彼らのこれまでを投影しているようでした。
辛い恋もしてきたのかな、、
このふたりのお話も是非、読みたいものです。

【後日談】
亨くんとうまくいった誠さんのお披露目…ということでリュージさん、瀬谷さんと4人呑み。
年のことをバラされてスネる表情のリュージさんがめっちゃ可愛い!
自分をおじさん呼びする誠さんも可愛い!

亨くんと誠さんの仲睦まじい様子を見て安堵するリュージさん瀬谷さんの表情がなんともいえず、また、彼ら2組のアイコンタクトがとても幸せな気持ちにさせてくれます。

6

静かだけど良い作品

bassoさんの作品の空気感が凄く好き。セリフのないコマが続いているシーンでも情景と雰囲気がしっかり伝わって来るのが凄いと思う。

亨くんの誠さんへの思いが募っていくのが伝わってきて良かった。
大事件が起こるわけではないけど、静かに好き合っていくのが最高に良かった。

誠さんの枯れてそうなのに稀にでてくる色気が凄い。
キスまでしが描写はないけど、視線を合わせて向き合い会話してるだけでもお互いの静かな好意がダダ洩れなので、余裕でお腹いっぱいになる

2

優しいくて切なくてあたたかいお話♡

横浜に住む亨が趣味で競走馬の写真を撮るが
お気に入りの馬は関西馬が多く、
京都に行った帰りのホームで見かけたサラリーマン誠に
なんとなく気になって目で追い新幹線の中でも気が付いたらずっと観察。

名前も知らない年上サラリーマンを気にかけ
”自分は男性が好き”だと確認を持ち
友人に紹介してもらったゲイの滝野に相談に乗ってもらい
”中学生のような見つめてるだけで幸せな恋”を
満喫する亨がとても可愛かったです。

誠さんと偶然の出来事から話すようになり
一緒に飲みに行く関係にまでなって
”見ているだけでいい”から”一緒に入れるだけでいい”となり
そして気持ちが溢れて想いを伝えてしまう亨が
もぉぉぉぉぉ尊い!!!

誠さんの亨を否定しない優しさも
距離を置いてもやっぱり誠さんが気になっちゃう亨も
全てが切なく愛おしかったですね!!

偶然見かけた誠さんの後を追って
いつも降りる新横浜を通り越して東京で降り
亨が泣くシーン、そしてその亨の涙(優しさ)に誠さんが泣くシーン
・・・・たまりませんでした。


誠さんが自分の事を「おじさん」って呼ぶのが
めちゃくちゃ可愛かったです♡

2

誠さんは、かわいいし,いろっぽい

一目惚れしたことにゆっくり気付いていくお話。

京都駅の新幹線ホームで、偶然となりに並んだ見ず知らずの他人。
斜め前の席に座ったその人の、椅子の隙間からのぞき見えた横顔の、口いっぱいに頬張った、頬のふくらみが目に焼き付いて、
次の週には、また会えないかと期待して、うまいこと隣に座ってもらうこともできて、意識は全部隣に座ったその人に、
この、ドキドキはもしかしたら、、、。

偶然出会った人に惹かれたことから、自分がゲイなのではと主人公の亨は気付きます。
相手は見るからに仕事に疲れた、やつれた中年のおじさんですが、亨の目を通すと、口の中の食べ物のふくらみがすぐにわかってしまう薄い頬も、張りのない俯いたうなじも、乾いた感じの細い指も、特別な物に見えるのです。

この後に続く、静かで誠実な展開が凄くいい。
この二人、ちゃんと恋愛として付き合うようになるのですが、最後まで全くエロ描写はありません。
でも、それでいい。
それがいい。
大人な二人がちゃんと恋愛している。
それで十分。

4

ごく自然な出会いと恋心とその先

basso名義でのBL作品、久々です。
属性としては、リーマンもので、年の差もので、ノンケとゲイもので、エロなしもので、という感じでしょうか。
主人公は若いリーマン・葉山亨(とおる)。
競走馬の写真を撮るのが趣味で、好きな馬を撮るために新幹線で京都に通うような青年。
モヤモヤとゲイ自認があり、そろそろ実家から出て一人暮らししたいけど、趣味にお金がかかって…というところ。
ある日、新幹線で見かけた年上の男性が気になって…
次の京都行き。その帰りの新幹線でもまたその男性がいて。
そんな事が重なり、いつも忙しく、いつも疲れている彼・木下さんに惹かれている自分を自覚する。
年上のゲイCPさんにアドバイスされたりして、少しづつ、自然に、想いを伝えていく…

bassoさんの特徴的な絵柄で、淡々と綴られていく物語。
若いゲイと、年上のノンケ。
でも、男同士であるとか趣味に共通点がない事とか年齢的な差とか、そういう溝よりも、ごく自然な友人付き合いの、話していて楽しい、一緒にいて楽しいという気持ちを膨らませていく2人がとても自然で、とてもいい。
後日談にて、相談にのってくれたゲイCPと4人で食事するエピソードがあって、これがまたいいんだなぁ。気負いのない感じがとてもいい。
攻め受けははっきりわかりませんが、私は若い亨が攻めなのかな?と思いながら読みました。

7

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