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tski wa yamiyo ni kakueuga gotoku
表示の黒髪に魅入られて購入しました。
BLと言っても、あくまで時代物に+αと言った感じ。
物語は、深いです。
ほんわかした日常と、それを取り巻く"現実"の差にクラクラするくらい。
私がセンスのない文章で語ってしまうと深みが無くなってしまいそうなので、語るのはやめます。
同時収録作品ですが、こちらの作品は泣きました。
逃走前夜の、あの切なさと言ったら…。
いまだに超える作品には出会っておりません。
BLということで、Hシーンがあるかと思いきや、なし。両思い、片思いの恋があるかと思えばこれもなし。もちろん、恋敵が本命を激しく奪い合うというレースもなし。
でも、それを美しく見せてくれるのが中村先生!すべてのページに愛が詰まっているとしか言えません。これまで私が抱いていたBLの観念をみごとに打ち砕いてくれた一冊です。
信乃にくっついてまわるテツはワンコとも言えないことはないですが、こういうキャラクター私好きだな。それに、普段無表情な信乃がちょっとした隙に見せる表情がたまらなくいいです!
モノローグと心情の言葉もやわらかく心に響くので、斬り合いのシーンこそあるものの、心温まる物語です。
取り敢えず初春菊は体験したものの
本丸(純情ロマンチカと世界一初恋)には飛び込まず遠巻きに見ている私です。
これも両方で手いっぱいになる前の歴史物です。
テツのやんちゃさと「オヤジにおふくろ殺された上に陰間茶屋に売られた」
とそれに見合わないほどの深刻な大人の裏事情とが
相対して可愛さが倍増しているのがなんともなのです。
そして白い鬼でもある信乃。
剣の達人なのにどっか女性的な麗しさもあるからもしやと思うと、
実はもともと体が弱く女装していた経緯があったり。
その時代の「いかにも女性」な姿が本当に麗しい。
今の感じだとまだ体格差があるし、
情景的にはまだ「売られたんだろ」とテツを押し倒す勢いがありますけど、
これは将来絶対逆転する!間違いなくする!と思う。
そして追加されている短編もまた江戸後期の物。
武家の十五男にしてもオランダ人にしても当時においては
「価値がありそうで実はやっかいなもの」
的な共通点が地味にあるんですよね。
そういう所から二人手に手を取って逃げちゃえばいい・・・って実際に逃げたぁ!!!
オッケー、予想範囲を飛び越えた所がいい。
ディフォルメとガチ絵の落差の大きな漫画家さんが大好きな私にとって、
この落差の激しさ(テツも環も可愛いのにすげー顔してにらむんだよな)も魅力。
昔から絵柄が変わったらしいのですが、この落差は現在でも健在なのかしら・・・
勘案の末、評者は初期設定で敢えて受攻分類を
外しました。
そう言う枠組みに填めて割り切れる様な仲ではない、
と判断しましたので。
過去を割り切ろうとする様に暗殺を請け負う信乃。
信乃の過去を理解しつつ暗殺を依頼し、時には
とぼけつつ時には静かに寄り添う半十郎。
そして、信乃の心の中にある美しさに惹かれて
しまったテツ。
語られているのは彼等の物語のごく一部にしか
過ぎません。それでもなお響くものはあるでしょう。
表題作シリーズ全4編は1999年に単行本化
されたもの。
今回の再刊にあたり表紙と描き下ろし1編が
加えられました。
そして同時収録作は藩主の部屋住み十五男と
阿蘭陀通詞の恋物語。
表題作シリーズは半十郎が好きでした。
半十郎と信乃がくっつくところ、読みたかったなァ。
テツは微妙。
実は私、中村春菊さんがよく主役にすえる、この手の猪突猛進キャラがあまり好きじゃないんだよね。
テツが父親を庇ったせいで信乃が怪我をするシーン、「あう…↓」と思いました。
命に関わってくる場面でのこういう行動をするキャラって、理屈は分かるんだけど萎えてしまう。
『阿蘭陀カステラジャパネスカ』
表題作シリーズよりこっちのお話のほうが好きでした。
前夜のエッチにめちゃくちゃ萌えました。
こういう、追い詰められた状況でのエッチ、大好きなんだよねー。切なくてキュンキュンするよ。
ラストはご都合主義かなと思いましたが(別離オチで良かった気がする)。
中村春菊先生の作品は「純情ロマンチカ」以外読んだことなかったんですが、なんか気になったので、手にとってみました。
おもしろかったですね。
暗い話の感じもしますが、キャラや春菊先生の描き方なんですかね?
楽しく読み終わりました。
信乃と半十郎は、受けも攻めもない感じなんですが、きっとそれ以上の絆で結ばれているんでしょうね!!
キレイな関係というか、理想の関係と言うか…
とてもよかったです。
続きはないんですが、もっと読んでみたいと思う作品でした。
今回の作品も笑いあり切なさありで、すごくおもしろかったです!!
この作品読んだら、やっぱり春菊先生の作品全部読みたくなっちゃいました^^