カワイチハルさんのレビュー一覧

氷の軍神と陽だまりの最愛 小説

貫井ひつじ  カワイチハル 

氷を溶かす陽だまり

やっと読めた……めっちゃいいぃぃぃ〜…

読み終わったのはゴールデンウィーク最終日。疲弊した身体に染み渡る感動にブラボーの拍手を捧げたいです。


なんちゅう素敵な話なんだろう…
独自の世界観ではあるものの、イメージ的には明治〜大正時代を想起させる舞台です。私はこの時代が好きで好みドンピシャ。寡黙で"氷の軍神"との異名を持つ軍人・雫石と、幼い頃から波瀾万丈に巻き込まれた伊織の心温まる恋…

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「黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚」出版社特典ぺーパー『ぎりぎりの男しかいません』 グッズ

ぎりぎりでしかないからな( ー̀ωー́ )

リシェルの事が可愛くて大事でたまらない兄上たちのお話。
いいねぇ、こんな兄バカ丸出しの会話。

リシェルの結婚相手として、クライブの事を事細かに調べていた第二王子のレザックが、その報告を第一王子で王太子のセインにしている様子です。

文句なしじゃーんと思うんだけど、リシェル大事な兄上方から見たら、ぎりぎり及第点でしかない。

本編でも、雑誌の短編でも、クライブとセインとの間には見えな…

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黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚 小説

ゆりの菜櫻  カワイチハル 

攻め様ターンににまにま( ◜◝ )

大好きなカワイチハル先生の麗しい表紙♡
買うっきゃない。
口絵も素敵だし、扉絵は可愛いし(≧∇≦)

受け様は第三王子のリシェル。
覚醒まで時間がかかる能力の強いオメガで、『黄金のオメガ』と呼ばれる国の宝的な扱いの存在となる。

攻め様はリシェルの学友で、魔法力の強い魔法騎士のクライブ。

素晴らしくすれ違ってしまった両片思いの2人。
特に、クライブ視点がめっちゃきゅん( *´…

2

「氷の軍神と陽だまりの最愛」電子書籍特典 グッズ

家族のように



2人が籍を入れてから少しして、今日は飯屋の夫婦と雫石を交えて披露宴で着る伊織の衣装選びです。
既に飯屋の主人と伊織は遠い目をしていますが、女将と雫石は上機嫌で選んでいます。どれが着たいかと聞かれてももうわからなくなった伊織は雫石が見たいという衣装を着たいと丸投げして雫石を喜ばせます。

実は、披露宴については考えてなかったのですが、雫石の上司の中将より(雫石は大尉)発起人をするから全…

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氷の軍神と陽だまりの最愛 小説

貫井ひつじ  カワイチハル 

「いってらっしゃい」と「おかえり」はセットでないと


天涯孤独な軍人と天涯孤独な印持ちの少年


裕福な商家の息子であった伊織(受け)は両親が船の事故でなくなると、後見人となった叔父に全てを取られ、遊廓に売られてしまいます。
なんとか逃げ出し途方に暮れていた伊織を救ってくれたのは、飯屋の夫婦。
以来、彼らに世話になっています。
しばらくした頃、同じように途方に暮れている軍人・雫石(攻め)を見つけた伊織は自分がしてもらったように、飯屋に…

1

皇子と仔猫の愛されっこ 小説

華藤えれな  カワイチハル 

こういうお話好きです

読み始めてから暫くして、実に華藤えれな先生らしい作品だと思いました。先生の実体験に基づく景色や街並みの描写や美味しそうな食べ物、そしてこちらの作品でも献身的な愛を捧げる受けのエミルがとてもいじらしかったです。

お話は受けと攻めの両視点があるので、ルドヴィクが本当はエミルをどう思っているのか、彼がどうして他者と距離を取り心を通わせない努力をしているのかが分かるんです。エミルの過去も悲惨でしたが…

6

皇子と仔猫の愛されっこ 小説

華藤えれな  カワイチハル 

甘々を想像していただけに…

不憫な受けのエミルと帝国の皇子のルドヴィクとのお話。

エミルという名前は、ルドヴィクが名付けました。
元々エミルはサーカスにいたのですが、その時には酷い名前で呼ばれてて胸が痛くなりました。
17歳くらいの子が「死にたい」って思う環境って…。

ルドヴィクと出会ったことによって
幸せになっていくんだろうなぁって思ったんですけど
なかなかそういう展開にはならないし
なんなら辛い展開…

4

皇子と仔猫の愛されっこ 小説

華藤えれな  カワイチハル 

恋愛の駆け引きが切なく苦しい

ハッピーエンドなのに、それにたどり着くまでが切なくて悲しくて苦しい…。
本音を隠した好きじゃないのやりとりは、焦ったくてもどかしかったです。

冒頭エミルが半死にさせられる状況や、エミルが過去にされてきた人間らしからぬ扱いにも怒りが湧きそうでした。
こういう不憫受けには絶大な愛で包み込む溺愛攻めがワンセットで、不憫さを中和してくれることが多いと思いますが、この作品はそれがあまりないです。

5

「黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚」出版社特典ぺーパー『ぎりぎりの男しかいません』 グッズ

おもろい

この作品の好きな点はリシェルの家族が皆彼を愛し大事にしている点なんです。
王族なので婚姻相手には厳しい縛りがあるものの、リシェルの気持ちを優先して彼の幸せを第一に考えていることが素敵でした。

父王もそうなのですがリシェルの2人の兄が溺愛しているんです。本編でも小舅よろしくクライヴに圧を掛けていました。

こちらのお話はリシェルの結婚が決まって、結婚相手であるクライヴの事を調べまくってい…

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黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚 小説

ゆりの菜櫻  カワイチハル 

ここ最近の作品で1番好き!

ゆりの菜櫻先生の「パブリック」シリーズや「アラビアン」シリーズが大好きなんです。
こちらはシリーズ物ではありませんが、シリーズになっても面白いのではないかと思いました。

ゆりの菜櫻先生って読者を焦らすのが凄くお上手だと思うのですが、今回も両片思いなのにお互いを思い合う故にすれ違いが多くてかなり萌えさせて頂きました。
お互いに信頼はあるので、言ってしまえば一発で解決する問題なんです。だけど…

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