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3bansen no Campanella
失恋によって、自分の人間性を疑わされてしまっているところ気の毒で、寂しいとか色々とあるし、まぁしんどいよねって本当解る
単に多分合わない人だったんだけど、加納は可愛いタイプだから好きな人と付き合ってる嬉しさ楽しさが彼より長く続いてたんだよね
合わなかっただけなのよ
そんな自信喪失したり無気力にならされたりするほどのことじゃなかったのよ、きっと
店長の方はよく考えなきゃいけなかった気がするけど、言葉で伝えるのが上手な加納となら合うのかも知れない
何しろ互いにセクシーだと思ってるとこ、良いじゃん!!
そんで、旅の中でカンパネルラと乗り合わせていた時期があったこと、加納には宝物だよね
高校生のこと少し性的に見てしまったりしてるんだけど、ちょっと良いなって思うくらいは別に悪くないでしょう
彼に恋する同級生だったら楽しそうだって憧れ方、なんか解る〜こんな風な加納は一人の人とやってけるタイプだと思う
カンパネルラ自身がどんな子かとかじゃなくて、加納がカンパネルラと乗り合わせて彼に救われたと感じていることがカンパネルラをカンパネルラにしていてそれが良いの
彼が加納の乗る列車にいてくれたときに新しい恋が始まって良かった
店長の無神経に傷つけられてダメになってしまわずに良かった
相手によって傷ついて、それを苦しんで苦しんでお互いだけで解決するとかはあんまり恋には見合わないような気がして、こんな風にちょうどのタイミングで別の人が散らしたり薄めたりしてくれてなんか上手く行ったってのは妙に説得力を感じる
おじさん二人を救ったカンパネルラ、スーツ作ってもらいなよね
読後の余韻が心地いいです。主人公が失恋から立ち直れずに、いつまでもタラレバと引きずってたり、電車で出会ったDKや、苦手意識のあった店長もらった缶コーヒーを見てときめいたり、いやいや勘違いだと考えたり。主人公のたくさんの思考がとても人間臭くて、共感を覚えました。吐いた後に「もったいねー!」ってなるのもリアルでわらいました。最後にDKにお礼をとネクタイを渡すシーンが一番好きです。救世主のDK。最後の方まで結末の読めない展開でとても面白かったです。
作家買いです。
テーラー、上司と部下、年の差、とても好みの設定
良い感じに力の抜けた絵柄もタイプです。
深い部分の心情だったりを細やかに表されている作家さんだと思います、1回…2回と何回も読み返していくとより先生の思いが伝わってくるかと。
終盤に出てくる電車の乗り降りを人生に例えたお話、すごく共感しました。好きです!加納くんの妄想っぷりも好きです!(表紙も好き!)
あとは高校生の彼も、バイトの男の子も幸せになってほしいな。
私的に京山先生の作品の中では3番線のカンパネルラが1番あまあまなのかな?と思ったりもしますが…切なくもハッピーエンドなお話が多いような気がするので、笑顔で結末を迎えるのがお好きな方にはぜひ読んでいただきたいです!
聞こえない声、見えない星、枯れない花の後に本作を読みまして、絵がめちゃくちゃ洗練されているなと。特にトーンのグラデーションな使い方が美しいと感じました。
ヘブンリー〜、スリーピング〜でどストライクに好きなスキンシップ、絡みの描写がやはり健在でそこを見るだけでも京山先生作品を読んでよかった、となります。
本作は特に、ストーリー展開が読めずおもしろかった。
最初に出てきたDKと加納のお話だと思い込んでいて、タイトルからも、でも店長いいなぁ、いい脇キャラね、なんて思っていたらまさかの店長とのらぶ!
表紙の手前の後ろ姿は店長だったのね!
これはしてやられたわぁ!と楽しくなりました。
失恋して生きる気力がなくなった加納の生きるか死ぬか一人問答がおもしろい。
「自分はもしかして生きなくてもいいんじゃないか?」
「別に積極的に死にたいわけでもないけど」
は誰しも一度は考えたことではないかと思うし。
でも恋愛体質の加納はDKといい感じになってすぐ「両思いじゃん?」「つき合う?」と思ったのに笑ってしまったw そうね、そういうものよね、と。
DKと電車に乗っていて、銀河鉄道の夜みたい、の場面は美しかった。
加納の独白がたまに銀河鉄道の夜の口調になるの笑ったw
加納の考えていること、人の見方もおもしろいんですよね。
店長が元妻に「優しさがうすっぺらい」と言われたと聞き笑っちゃうとことか。
店長とお互いセクシーな部分を言い合ってちゅうする場面はまさに京山先生!!色っぺ〜!!
致しながらの加納の独白「ああ 幸せ」も最高ですしね。
加納がうえーん、えーん、バカー、と豪快に泣くのも子どもみたいというか恋愛体質というか憎めない人ですね。店長がかわいいと思うのわかる。
嫌いになろう、キライ、嫌い…と自分に言い聞かせていたのに、店長に「今晩話そう」と声かけられたら、大好きぃ─となっちゃうしw
「ブラックホールの質量は 重いんだ」
「そんなのは特性だし あきらめなきゃ」
はいいセリフだなぁ。そうよね特性なんだから受け入れるしかないもんね。自分の重さも。
「ああ…生きている 脈をうつ 愛しい身体──」
生きる気力をなくしていた加納がこれですよ。そうでしょうな、よかったですね。恋愛の醍醐味ですね。
特に仰々しい展開や描写はなくとも、見せるところはしっかり見せる、話の進め方が淡々としながらもずっとおもしろい、セリフや独白もいい。
好きだとは思っていましたが、作家買いする漫画家さんに決定しました。
京山先生未読分も全作制覇します!
読み始めて、あれ?そういえば前にこれ読んだことあるかも?と気付きました。
初めて読んだ時はそんなに印象に残っていなかったのですが、1〜2年越しに読んですごく素敵な作品だということに気付けました。
いわゆる「萌え」とか「可愛い受け」とか「えっちなシーン」なんかを求めてる人には向かないと思います。これらを求める人にはちょっと退屈になるくらい、リアルな感情の揺れ動きが描かれています。
・(同性/異性に関わらず)恋愛の悩み
・LGBTに対する表面的な理解
・弱っていると優しくしてくれる人みんなにフラフラしてしまいそうになる心
・「ノンケ」と「ゲイ」
誰しもがこの中のどれかは経験があるような、そんな身近な悩みから、同性恋愛ならではの悩みまで。内容はぎっしりですが、ゆったりとしたペースで綴られています。
絵柄か、雰囲気か、ストーリー構成か、何か分からないですが、読みやすいのに一冊とは思えないようなボリュームに感じました。
絵柄は独特ですが、繊細でちょっと色っぽい主人公がとても好きでした。
また一冊、人におすすめしたい本が増えました。
毎日の生活は、つらいことや理不尽でやるせないことだらけですが、BLコミックを読むことで最近は日常に潤いが生まれて楽しく過ごせるようになりました。次に何を読もうかと考えあぐねたので、AIのBLソムリエさんに選んでもらった1番先頭の作品を読んだところ、大当たり!感無量です。
特に、主人公加納クンの描き方にリアリティを感じウルウルしました。恋人と別れた後、本当のところ、なぜ別れることになったのかなんて、わからないですよね。別れを切り出した側はその理由を自覚していても、別れを告げられた側は、推しはかるしか無い。多くを語らない相手ならば、尚のこと、なぜ?どうして?という気持ちが、折にふれ蘇り、涙してしまいます。
この作品に感じるリアリティの要素としてもうひとつ挙げられるのが、恋愛の絡まない人物との出会いがキチンと描かれて噛み合っている点です。素晴らしいです。
最後に、レビューとは関係ないことですが、私自身、鎖骨フェチなので、加納クンの首元ボタンについての店長コメント、めっちゃ刺さりましたw
レビューをあまり読まずに読みました。
高校生との出会い。
ああ、この子と恋に?と思ったのも束の間、オフィスラブでした。
自分を助けようとしてくれた(勘違いであっても)高校生に癒しを感じたり、毎朝電車に乗るときに仕事行きたくねーってなったり、一年半も前に別れた恋人の事をふいに思い出したり…。それにしても泣きすぎだけどね、加納くん(受け)。
上司とご飯を食べに行くようになって、気持ちにブレーキをかけたいのに止まらない。シャツの袖をまくってる腕が気になる。
そういう心の動きが丁寧で、いつもは壁になってますが、受け目線になりました。
ゲイの加納くんと付き合おうってハッキリ言うのに、俺はゲイじゃないって言っちゃう店長。
まぁこういうパターンが多いんだろうな。胸が痛かった。
高校生くんがお話の中で恋愛に絡んではこないんだけど、いい清涼感をもたらしてくれ、暗すぎるお話にならないです。素敵な出会いでした。
あっさりとした作画なのですが、Hシーンはかえってそれが色っぽかったです。
あらすじを読まずに、本編を読みました。
加納がどうしてこんなに落ちてるのか。元カレに何を言われたのか。
一気に情報を与えず、スローペースな展開の中で、少しずつ見えてくる状況、人柄、関係。それがモヤモヤしながらも心地よい。そんな感じの作品でした。
あらすじを読んでいないので、誰とどうなるのかすごくドキドキしました。加納がすぐによろめきやすいから。でもわかります。大多数の人って実はそうなんじゃないかなぁ。気に掛けてもらえたら、好意?、偶然会えたのが続いたら運命かも、1人でいるのは寂しい。そんな当たり前なことでも、落ち込んで加納は悩んでる。
読んでいて、店長の人柄が徐々に見えてくる感じがすごく良かったです。人が感じる印象なんて接してみないとわからない。加納のボタンを気にかける理由もいいですね。
言葉は少ないけど一緒に居てくれて助けられた高校生の存在もいいですね。
読後に表紙を見ると、より好きになりました。
京山あつきさんの作品はこれで3冊読了しましたが、毎回お話の展開に「ええ~っ!」とさせられます。
BLの面白さでもあるのですが、京山さんの作品は この恋に悩む姿がとても良いのです。
読み終えてはじめに浮かんだ言葉が「綺麗」でした。
この作品のいいところは、登場人物の過去を必要以上に表現していないところだと思います。主人公の加納がなぜ元カレに振られたのか、どのくらい付き合っていたのか、どういう関係だったのか、そういう事が断片的にしか描かれていません。
でも、それって人間と同じなんじゃないかと思います。
誰でも傷ついた過去があり、それを必要以上に語りたがる人なんていないと思います。街で流れる歌や道端に咲く花、男子高校生に助けられたその手を見て元彼を思い出す。それを必要以上に描かない、そういう表現の仕方を漫画でされているので、2次元の登場人物というより、「加納」という人がいてそれを2次元で表現した、人生ドラマだと感じました。
名前のない男子高校生に救われた事で、新しい恋に気付き、一緒にいる選択をし、生きることを選んだ加納。死にたいわけじゃないけど、生きてる意味がわからないと感じていたのに、最後は他人の幸せを願えるほど素敵な人になっていました。
私も誰かの幸せを願えるような人間になりたい、生きててもいいんだと、心に大きなものを残してくれる、文学のような美しい作品でした。
ぜひ、読んでほしいです。