その獣の秘密は薄闇の中で明かされる―――

月と狼

tsuki to ookami

月と狼
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神73
  • 萌×258
  • 萌16
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
29
得点
649
評価数
155
平均
4.2 / 5
神率
47.1%
著者
松本ノダ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ジュネット
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784909460325

あらすじ

一人暮らしのため、引越しをした春野 葵。
隣の家の住狼はウゥというオオカミーン族だった。

扱う言語が違うという壁を乗り越え、様々なコミュニケーションをとり、恋人同士になった2人。
まさに春爛漫かに思われたが、実は葵にもウゥにも、お互いに言えない悩みがあって…

最高の漫画力を携えた、鬼才・松本ノダの人外BLコミックス!
ノンケとゲイの機微を描いた中編や読み切りも同時収録!!

表題作月と狼

ワン・ワウ・ウゥ,オオカミーン族,翻訳家
春野葵,スポーツインストラクター

同時収録作品断捨離のすゝめ

?(受けの家に住み着く無職の男)/植物の精霊のようなもの
?(物が捨てられない男)

同時収録作品おそるべきノンケ/ノンケとよばないで

ヒロ,19歳,大学2年,達也に恋する幼馴染
達也,大学2年,ヒロの幼馴染

その他の収録作品

  • フルムーンライトトリップ(描き下ろし)
  • ウゥさんの手袋

レビュー投稿数29

獣人の翻訳家

ノダさんの漫画は愛にあふれたHが詰まっていて良いんですよね。
この作品は珍しく獣人攻めが登場。そしてなんと狼語しか話さない!これで会話が読者に伝わるのか?と心配しましたが、むしろそれがよかった。

口の構造から人間の言葉が話しにくいというのは確かに、という設定。話しにくいが読み書きはプロというのもインテリを漂わせていてギャップ萌です。

狼さんが葵にベタ惚れというのが伝わってくるし、ノダさんだけにHがしっかりH。最初からカップルなので安心して読めるモフでした。

0

獣人もの表題作の短編集

表題作他2編、合わせて3編入っています。

表題作は表紙の通り獣人×人間もの。獣人が暮らす国がある設定です。

【仕事の関係で田舎から都内に出てきた葵。引っ越したマンションの隣の部屋には、ウルニャワン共和国のオオカミーン族である『ウゥ』が住んでいた。ウゥと仲良くなった葵は、友人として彼と接するうちに恋愛感情が芽生えてきて…】

まず、攻めがすごく獣人です。言葉も顔の骨格の関係で日本語が話しにくい設定とか、徹底してます。オオカミーンの他にイヌドッグ、ニャオァーンという種族がいるらしい。そちらも見たい(笑)

見所はやっぱり獣人らしい激しいエッチ。デカイ、強い、コブ付き。そして多い(笑)受ける側はなかなか大変ですが、葵は愛ゆえ、受けたいんです!ラブラブなのになかなか入れてくれなくて、焦れる葵が健気でかわいい。2話入っているのですが、どちらもテーマは挿入かな。紳士で優しいウゥが獣になるのがすんごくいい。葵もエロい。

2つ目は1話完結の、捨てられない男の話。物を捨てられず、男も捨てられず。捨てるきっかけがちょっとファンタジー。ファンタジーエロです。

3つ目は幼馴染みのことが好きなゲイ×ノンケ男子。2話目の『ノンケと呼ばないで』が印象的な話でした。ゲイとノンケ、壁はあるけれど人を好きになる感情は変わらないし、ゲイの友人を好きになったらノンケなのかって、確かに疑問。そういう、セクシャリティのボーダーみたいなのを考えさせられました。

全体的にはちょっと絵にクセがあると感じるかも。獣人はモフモフ系ではなく顔以外は人寄りです。ビッ、と手袋するところをぜひ見てください!

1

短編三作品共に上質

松本ノダ先生作品初読みです。
どこかで紹介されてて気になってポチったのかな?
電子の積み本が余りにも大量なので、今月はハロウィンという事で人外モノの未読を崩していってます。

表題作が人外、次の作品も人外?、3つ目は幼馴染みモノでした。

表紙と中身が全然違う作品でした。
なんか、シリアスな重厚なお話なのかと思ってたら割とどれもほのぼのや日常あるある話でした。
絵が独特で好みは別れるのかもですが、読んでるうちに気にならなくなりました。
どれもとってもよかったです。
買ってた過去の私、チョイス大正解!褒めたい!
一作目の攻め様、オオカミーン族のウゥさん。
狼人だけど、カッコ良さ滲み出てるしとってもジェントルマン。拳ほどある逸物には驚き‼︎そして排出量の多さにも驚き!
全部受け入れたいと葵くん、どんどん拡張させて自主練してる姿がまたえっちぃ。
それでも入らなかったから優しいウゥさんはしないんだけど、葵くんが煽っちゃったから火がついたウゥさん、葵くんを傷付けないようにラバー手袋を装着、手袋嵌める姿って何ともえっちですよね?わかりますよね?手袋フェチの人、集まれ!こっちです。
ついに繋がった2人、とても感激。
だけど、二度目の合体がなかなかなくて優しいウゥさん。満月の日が近づくと部屋に篭っちゃう。
そんなん、何となく察しちゃうけど、やっぱそうだったんだ。でも、激しく求められたかった葵くんは超乱れちゃう。
もう、このまま全部この2人のお話なのかと思ってたらあっけなく終わっちゃった。

次の短編断捨離のお話。
クズい男とズルズル付き合ってる主人公のお部屋にあった観葉植物の触手?モノ。単話っぽいまとまりのあるお話だけど、あの植物の子は処分されて終わりなのかな、残ったツルからまた成長したりして。

最後の幼馴染みカップルのお話が好きです。
よくある幼馴染みモノ。幼稚園の頃から片想い。相手はノンケだからこの思いは一生秘密のまま親友続けるつもりが…ってやつ。
なんか、リアルなお話に感じました。
2人の絡みもとてもエロさを感じます。

松本ノダ先生初読みだったんですが、とても良質な作品だったので、他の作品も読んでみます。

シーモアで購入。
完全白抜きだったので、ウゥさんのウゥさんが見られず残念でした。

0

ほっこりストーリーと肉々しいエロ

そういえばピアスレーベルってエロ特化なんだっけ…Hシーンたっぷりですごかったです。狼×人間で、体格差がやばい…!本気で葵のお尻が心配になっちゃって、出された量も多すぎて、エロさを感じるより葵頑張れ~って気持ちになりました笑。
二人のラブラブっぷりとかウゥの優し気な表情とか好きです。癒されるお話でした。
他二カプのお話が収録。最後のノンケとゲイのお話は、ものすごく肉々しいむっちりした体同士でのからみがたっぷり。同棲問題のくだりだけはノンケ君が急に性格変わったみたいな拍子抜けな理由でしたが、エロに切なさがプラスされてて良かったです。

0

静止画なのに動画に見えるほどエロが強い

こちら3作品有ります。

古今東西 森羅万象 この世には様々な動物BLが存在しておりますが、
私の知る限りでは、猫や犬、ネズミ、狐、馬、カラス、豚、アサリ、蜥蜴、龍、蝉、果ては幽霊、ゾンビ、神様等々。いやはや、スゴいですね。

まぁ今回はオオカミとの事で「はいはい、いらっしゃいませー」位でしたが、設定が驚き。

ヒト形にならない。いや、普通に2足歩行ですが姿形はほぼオオカミです。
人とオオカミのハーフ、いやハイブリッド?
そして言語が違います。言語理解は出来ますが、オオカミは口の形状的に人語を話せないんですね。

ノダ先生は人物の突き詰めと言うか骨組みが独特ですね。妥協しない所好きです。

インストラクターとして引っ越してきた春野葵君(受)と偶々隣の部屋に住んでたワン・ワウ・ウゥさん(攻)です。名前のインパクト(笑)

春野君はその名の通り春が似合う可愛い子。
素朴な顔して脱ぐとギャップを感じる綺麗な筋肉。

2人の出会いはほぼ一目惚れ。
オオカミなのにノダ先生の表情の描き方が巧い。観察力が凄い。

オオカミ族、言葉、ほぼ2人の障害では有りません。えぇー?(笑)
2人にとっての障害は発光して解りにくい巨 根が挿入るかどうかです。
やっぱり濡れ場が上手い。
なんて躍動感の有る濡れ場。
静止画なのに動画にも見える不思議。
無駄なコマがなく、脳で再生出来る。
そしてアノ量が多い多い。タプタプ出るの初めて。
ご安心下さい。私は正常で…しょうか?
アンビリーバブル アメージング ダイナミック プレイでした。
是非とも実写化に…出来ないだろうなぁ。
2作目
何とも不思議な読後感でした。受け君の普通の身体を描くのも上手い。これも実写化に…出来ないだろうなぁ。
3作品
ノンケ達哉×ゲイ ヒロの一途幼馴染み。友情→愛情サクセスストーリーです。人物描写が本当に魅力的。
少年漫画に出てくる様な少し乱雑に感じる子達なんですけどゲイの子がノンケの子を好きすぎて「可愛すぎてゲロでそう」「嬉しすぎてチ○コに血集まりすぎて死ぬ」とか表現力が高い。

ノンケだからいつか終わる。そう思って自ら引いてているのはヒロでしょ?
少数派、多数派、そんなの関係無い。
全て取っ払ってどうしたいのか。
ノンケ側の新しい視点でした。
ファンタスティック!

0

可愛いかよ

表紙は少々おどろおどろしいですが、中はすごく可愛くて
エチエチで大満足でございます。
獣人もの多いですが、ワウワウ言うてるのは初かもw

表題、月と狼
マンションのお隣さんどおし。
出会いから付き合い始めるまでがすんなりでしたね。
言葉をすこしずつ覚えて愛の言葉をささやくの可愛くて良。
巨大すぎるナニに苦闘するすがたもいい。
手伝ってくれないからなんてむくれながら自分で拡張してるのも
健気でよいのですが、手袋パッチン手にハメてのプレイがこれまた良
発情期イベントも含め、満足な1作。

個人的にはノンケくんの話が好きでした。
ずっと片想いをこじらせていたところに思いがけないチャンス。
まさか通じるなんて思ってなかったから
相手はノンケ、俺はゲイ
ノンケのほうが、一回関係を受け入れたら積極的で躊躇ないっていう
私の一番好きなパターンでございました。
積極的でエロくて可愛くて表情がまたいいのです。
何かといえば「ノンケ」という言葉を使う攻に対してのエピソードも
凄く良かった。
お幸せに~という言葉しか浮かばん(/ω\)

1

生々しい官能性

表紙の獣人ものを含む作品集。

「ウゥ、あう わおんっ」
「ウゥさんとアオ」前編・後編
獣人のオオカミーン民族であるウゥさんと人間の葵くんのほのぼのしい馴れ初めと、ラブラブな同棲生活について。
すごくLOVEに溢れててサイコー!
エロ的視点から言うと、体格差のあるウゥさんの◯ニスがとても大きくて、ウゥさんは葵を気遣っているけど、葵は受け入れたい、一つになりたい、という健気愛です。
かなり感動的です。

「断捨離のすゝめ」
モノを捨てられない主人公。オトコとも切れられなくて…
ゴミ屋敷化した部屋のツタの幻影?に促され、モノもオトコも捨てる自分へと変わる。
ちょっと奇妙で面白かった。

「おそるべきノンケ」
「ノンケとよばないで」前編・後編
これがね…
最高でした。マジに。
私、ノンケは絶対女を選ぶとか、ゲイがノンケの幸せな未来を奪ってしまったみたいな自虐とか、そういうのすごくキライで。
だからこのストーリーはすごく…とにかく良かった。
確かに、これまでの偏見とかに全く無関係だったノンケの方がゲイの苦しみを軽視するのは違うと思う。でも確かに被害者意識だけで凝り固まってても先に進めないとも思う。
親友との恋愛関係に飛び込んだ達也の軽やかさが眩しい。
そして、ヒロと達也のセックスシーンの官能性の生々しさ!
これは松本ノダ先生のファンになりそうだ。

2

エロ素晴らしい作品でした

表紙の獣感に圧倒されて避けてきた本作。
今まで読まなかったことを悔やみながらも、今回読んで良かったな〜と思ってます。

3つのお話で構成されています。
表紙の狼さんのお話は、狼男が外国人という世界観のストーリーで意外とすんなりお話に入り込む事ができました。
狼とのHに萌えられるか、という最大の心配も全くの杞憂でした。
狼・ウゥさんのアノ液体の量が半端なくて、受けのアオから流れ出る描写は圧巻でした。
表紙からはちょっとダークな印象を受けてましたが、あまあまエロスな作品でしたね。

次の短編はちょっと不思議でちょっと不気味なファンタジーで、妙に心に残るものがありました。
植物の精霊?みたいな攻めのアレが植物そのもので、触手っぽい蔓とかも合わせてエロかったです。

もう一つはバリタチゲイとノンケの幼なじみ愛。
こちらもイイ!
セリフとか、表情とか視線とかリアルで良いんです。
小5からオカズにしてた幼なじみが、想像以上にエロかった…っていうのが刺さりました。
長年の片思いが成就した嬉しさや、すれ違いの切なさもあり、最後は本当に幸せなので幸福感に包まれます。

短編集としては完成度と満足度で、かなり自分の中では上位にくる作品でした!

5

3つ目のノンケシリーズが切な愛しい

表題作は、正直あまり得意でない(ジュウカン…)感じでしたが、3つ目のノンケシリーズが最高です

ずっと、ゲイであることで悩んできた、幼なじみに片想いし続ける攻くん。「好き」とつぶやいたところ、受ちゃんが起きてて、、というよくある展開

でも、そのあとが違います

さすが、長年の幼なじみだけあってお互いの思考がよくわかっている二人。「ノンケだからいつか終わると思っているんだろう?」という受ちゃんの指摘が流石だなあ

ゲイであると、じぶんと人に線を引いて、イヤな思いをしているのに、ノンケな相手にたいしてきっちり線を引いてしまう

それは、自分を守るためでもある
でも同時に、相手を傷つける

そんな、簡単には解決できない心の葛藤を、二人が言葉にしているところが、とっても切なくて愛おしいです

結局は、ゲイだから、ノンケだからじゃなくて、あなただから。誰が誰を好きになったって、自由だよなあ

0

同時収録のゲイ×ノンケを読んでくれ〜〜〜‼︎

この作品のレビュー欄を読む方は獣人好きで表題作が気になっていて、同時収録など気にならない(むしろ無くていい)と思うのですが
勿論うぅさんとアオも良かったのだけど
同時収録の二つもものすごく良かったので、それを見逃してしまっている私のような人がいるなら勿体ないので叫びに書き込むに来ました。

『断捨離のすヽめ』物を捨てられない男、貰った花も捨てられないし金を借りにくる彼氏も捨てられない。お花の妖精が出てきて…
短編でスッキリとしつつ余韻の素敵な作品でした。

後半に収録されている『おそるべきノンケ』『ノンケとよばないで前後編』が素晴らしかったです。達也を幼稚園の時から好きだったヒロ。
飲んで寝落ちの達也にうっかり告り、そのまま行為に及びます。二人の会話や反応が漫画というよりも映画的でリアルそうでありつつ、写実的で可愛くて堪りません。
付き合うことになってノンケの達也に、ヒロのゲイ仲間が専門用語を吹き込もうとしたりするシーンも好きです。達也もヒロにはノリノリで触れてきたり誘ったり、上に乗ったりと可愛くて堪りません。

ゲイだとかノンケだとか普通とか、ボーダーを引いているのはゲイ側、それは今まで辛い思いをしてきたから出来た予防線。それを相手が寂しく思い「お前と違うって言われてるみたいで、さびしい…」と泣くシーンは可愛くて切なくて愛が詰まっていて胸がいっぱいになりました。

4

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