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生まれ変わっても必ず、君と恋をするよ
koi ga anonatsu ni aru
表紙が可愛くって、久しぶりにジャケ買いしました。
んー、すんごい良かった!
ココロにじんわり染みてくる、優しくって、温かくって、幸せなお話でした。
大学生の涼太は、祖父が亡くなり形見分けするために田舎に帰ってくる。
そこで彼は、病弱で床に臥せってばかりの少年・千鶴と出会う。
子どもの時から外に出ることもままならず、世間のことを何も知らない千鶴と急速に仲良くなり、さまざまなことを千鶴に教えてあげるが、ある日千鶴の兄からあまり関わらないでほしいと言われてしまう。
が、千鶴に想いを寄せ始めていた涼太はそれでも千鶴のもとへ行こうとするが、千鶴が住んでいた家ごと無くなっていて―。
というお話。
誠実で優しい涼太。
病弱で、涼太だけが世界のすべてになっていく千鶴。
そんな二人の淡い恋の行方は―。
というお話だと思って読んでいたらですよ。
うわー、そう来たか!
という。
ファンタジー要素はあるものの、ベースとなるのはごく普通の日常。
その日常が、繊細に、そして温かく描かれていきます。
彼らの間にある愛情は本物で、だからこそすれ違う二人にヤキモキしつつ、そっと陰から応援したくなる。そんなストーリーでした。
そして、この作品のキーパーソンである千鶴のお兄ちゃん。
カッコよすぎて悶絶した。
涼太がいるってことは既婚者なのか…。
残念。ぜひとも彼メインのスピンオフを描いてほしかった。
初読みの作家さま。
そしてジャケ買いという、ある意味賭けで買った作品でしたがめっちゃ良かった。
表紙のイラストも素晴らしい。
読後、この表紙をしげしげと拝見すると、この表紙が、この作品のすべてを描き切ってると思います。
ということで、この表紙にビビッときた腐姐さまには激しくお勧めしたい。
このコミックが、初コミックなんですか?
そうとは思えない画力、構成力ですっかり引き込まれました。
次巻も楽しみに待っていようと思います。
表紙イラストのみで購入した、はじめましての作家さんの初コミックス。
これは本当にネタバレなしで読んで正解だった。
ちょっと時間ファンタジーが入っていますが、そういう設定が大丈夫で、少し切ない系で、エロはそんなに重視しない方にはとてもおすすめなので、ぜひ、ネタバレなしで読んでみてください。
以下、ネタバレがあります。
夏休み、祖父の家の遺品整理に郷里に戻った大学生の涼太は、垣根の向こうの病弱な少年、千鶴と出会い…。
この千鶴編だけでも、甘酸っぱいほんのりラブでなかなか泣かせるのですが、そこからがこのお話の本題。
後半の一生編は、前世の記憶と今の自分との間で揺れ動き、やっとたどり着いたと思った想いなのにすれ違う。
この葛藤のお話。
この後半があるので、神だな。
表紙に惹かれて。
リインカーネーションラブ。輪廻転生ものです。
あらすじに触れていますので、閲覧にご注意くださいm(_ _)m
東京の大学に通う涼太は、祖父の遺品整理のため、夏休みを郷里で過ごすことに。
そして垣根の向こうの離れにて病床に伏した千鶴と出会います。
幼い頃から寝てばかりいる千鶴にとって、外の世界は知らないことだらけ。
涼太の持っていた炭酸飲料に「なんだこれっ静電気みたいにバチッて!」とはしゃぎ、初めて聞く外のいろいろな話に目を輝かせる千鶴。
2人は毎日のように一緒に過ごすようになります。
そして涼太は、無邪気で前向きで、儚い雰囲気を持つ千鶴に惹かれていき、2人は淡いキスをするのです。
やりたいことはたくさんあるのに、体の自由がきかない千鶴は、
「生まれ変わったら、今度は全部やれるかな」
と呟きます。
それに対し、「生まれ変わらなくても今からなんだって出来る。どこにだって連れて行ってやる」と約束する涼太。
ところが、それを最後に、千鶴の姿は離れの家屋ごと消えてしまって…
千鶴が本当に可愛くて…
何に対しても興味を持ち、キラキラした目で涼太の話を聞きたがる千鶴。
そりゃ当然会いにいきたくなるし、いろいろなことを教えてあげたい!連れて行ってあげたい!と思うだろうなぁ。
千鶴の姿を見るのがなんかとても切なかった。
ここまでが、作品あらすじに書いてある場面です。
以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
消えた離れについて調べる涼太は、それが過去に存在した祖父宅の離れであることを知ります。
祖父の昔の日記には、千鶴が祖父の弟にあたる人物であること。50年前の夏に他界していたことが記されていました。
悲しみで呆然とする涼太は考えます。
「生まれ変わっているなら早く会いにこいよ」と。
視点は変わり、今度は涼太の歳下の幼馴染、一生のターンに。
一生には生まれたときから前世の記憶があり、初めて涼太に出会ったときから「この人に会うために今ここにいる」と認識しながら生きています。
自分の中に存在するもう一つの記憶。
涼太への感情は自分のものなのか。千鶴のものなのか。
迷いながらも、少しずつ自分の感情として涼太に恋していることを自覚する一生。
でもその想いは一切涼太には見せません。
涼太が女の子と付き合おうと、じっと耐え、そのときを待っているのです。
そう。涼太が千鶴と出会うときを。
そして、千鶴と出会い、悲しい別れを迎えた涼太のもとに、自分が千鶴の生まれ変わりであることと、涼太への想いを、力強い足取りで伝えにいくのです。
ここまで、すっごく夢中になって読みました!
切なさや、希望に溢れていて。
千鶴が亡くなってしまった悲しさ、生まれ変わってまた出会えた奇跡、涼太と一生の未来への希望を感じ、感情が行ったり来たり忙しかった!
でもここからがちょっと急ぎ足というのかな?
「涼太のもとへ向かった一生!さあどうなる!」
と思った次の話が1年後、2人が付き合っているシーンなんですよ。
一応そのときの様子は回想シーンとして描かれているんですが、結末を見てからの回想シーンだとどうしてもそのときの生の感情や、温度や、臨場感が伝わってこなくて。
一生が力強く涼太のもとへ歩き出すシーンがとてもワクワクしただけに、あの勢いを殺しちゃったのがもったいない。
私はそこはライブで見たかったなー。
後半は、一生の葛藤がメイン。
涼太が見ているのは今の自分なのか、それとも自分の中にいる千鶴なのか…
その悩みを2人で解きほぐしていき、ラストへ…という流れです。
序盤の描写や、一生のエピソードに心惹かれた分、どうしても大切な場面の見せ方がもったいなく感じてしまいました。
表紙や、内容に合った柔らかいタッチの絵柄はとても好きでした(^^)
エッチは一応ありますが、描写は軽く、エロが苦手な方にもオススメです。
2人だけど3人の恋。美しかったです。
評価は迷ったのですが、作者様初コミックスなんですね。
期待と応援を込めて萌2とさせていただきます!
(※激しくネタバレしています。未読の方は飛ばして頂けると幸いです)
Renta!さんで連載(?)していた時から気になっていた作品。
大好きな輪廻転生ものです。
1話だけ試し読みして、その後の展開をすごく楽しみにしていたのですが、
予想とちょっと違っていてかなり驚きました。
大学生・坂上涼太は亡くなった祖父の遺品整理のため夏休みに里帰り。
そこで出会った病弱でいつも布団からこちらを見ている千鶴という青年。
彼とのほのぼのとしたやり取りを続けるうちお互い魅かれていく2人。
でも千鶴の体調はどんどん悪化していき…。
(…ここまではお試しで読みました。)
問題はこの後。
なぜか突然家ごと消える千鶴。
実は涼太は50年前の千鶴に会いに行っていた…という、
タイムスリップものでもありました。
千鶴は涼太の祖父の弟。若くして亡くなっています。
更に、涼太の幼馴染・高校生の「一生」。
彼は千鶴の生まれ変わりであることが3話で明らかになります。
生まれた時から千鶴の記憶を持っていた一生。
涼太が大学生になり千鶴に出会うまでをずっと待ち続けます。
この作品の後半は、せっかく涼太と両思いになれたのに、
どうしても千鶴と比べられてしまう…。
一生の複雑な心境が切なく丁寧に描かれます。
これはこれで意外性があり、凝った設定だなと思う反面、
この作家さんの描く素朴で温かい人物やどこか懐かしい田舎の風景、
それをちょっと邪魔してしまうと言うか、ここまで凝らずに、
もっと分かり易い輪廻転生ものにしても良かったのではないかなと
私は感じました。
そして、生まれた時から前世の記憶をハッキリと覚えている一生。
自分の気持ちを隠し、
千鶴の消えたタイミングを狙って涼太の前に現れるあたり、
ややあざといなと思ってしまい、
「前世の記憶をはっきり持っている」のではなく、
『なんとなく涼太を見ると懐かしい』
『時折自分の知らない涼太の夢を見る。これはなんなんだろう…』
という感じで、徐々に涼太との過去の記憶を取り戻し、
最終的に結ばれる…といった展開にしたほうがよりドラマチックにお話が進んだのではないかな~と個人的には思いました。
あえて、ありきたりな展開を避け、今までなかった新しい作風の物語に出会えたのは単純に嬉しく、この作品自体も大好きになりました。
ただ、一生がちょっとかわいそうにも感じてしまった点と、やや盛り上がりに欠けたかなというところが心残りです。
次回作に期待して、神寄りの萌×2評価とさせて頂きます。
読んでいたら、どういうわけか、嵐の「beautiful days」の歌詞が何となく口をついて出た。
そして、自分の頬に冷たい涙がはらはらと落ちる。
とても切ないのだ。
可愛い表紙を見ていたら、最近評価がうなぎ登りの「春と夏となっちゃんと〜」的な。
可愛くって、ほのぼのしい物語だと思っていたのに。
夏休みに祖父の家の遺品整理をしていた、大学生の涼太は、その夏不思議な体験をする。
そして、恋を知る。(あ、ダメ。泣きそう。)
病気療養をしている千鶴は、コーラを知らないと言い。
家の中という狭い世界しか知らなくて。
きっと元気になったら…。涼太とデートがしたい。
『生まれ変わったら、今度は全部やれるかな。』
それは今生の別れ。いつかまた、この人に逢うための。
3話にして。この記憶を抱いたまま、千鶴は生まれ変わって、再び涼太の前に現れる。
千鶴の記憶を持ったまま、生まれ出て、育つ一生。
自分が他の子供とは違う、というちぐはぐな気持ちを抱えて、涼太の幼馴染として生きる日々。
『涼太は「俺」の好きな人』
一生にとって。それは生まれた時から決められていたこと。
『…この恋は、本当に「俺の」恋なんだろうか。』
前世の記憶と、自分自身の恋との狭間で苦しむ一生。
そして、涼太が千鶴と邂逅する、あの夏が訪れる…。
物語は、涼太が現世の一生が千鶴だと一目で分かり、めでたく両想いへと一気に飛びます。
他の方も触れているように、ココは飛ばして欲しくなかったかもー。
流した涙もちょっと止まります。
きっと、もっとドラマティックだった筈だから。
それよりも、実際に付き合い出した二人が、前世での約束を果たしつつ、
折り合いをつけていくというところに重点を置いている感じです。
全部読んでから、また最初から読み返すと、千鶴の兄、涼太の祖父が、一生を可愛がっていたという
こと。これは、この兄があんなに可愛がっていたのだから、もしかして、一生が千鶴の生まれ変わりだと気付いていたのかも。と、思います。気付いていながら黙って見守っていたのかも。
そう考えると、温かな気持ちになります。
お祖父さん子だったという涼太が、祖父の遺品を片付けに来た、あの夏。
それは、祖父からのプレゼントだったのかも知れないと。
楽しそうな表紙からは想像できない、
輪廻転生ラブのお話でした。
ある夏、祖父の遺品整理で実家に帰った涼太は、
向かいの離れ住む青年・千鶴と出会い交流を深めていきます。
タイトルの、『恋が、あの夏にある』の〝あの夏〟は、
千鶴と出会った夏のことです。
そして、突然、離れごと千鶴は姿を消してしまい……
涼太はタイムスリップしていたみたいです。
千鶴は祖父の弟で、50年前に亡くなっていました。
その事実がとても切なくて、辛かったです。
でも、千鶴は既に幼馴染の一生として生まれ変わっていました。
すぐに一生が千鶴だと気付き、二人は恋人に。
まぁ、過去の記憶のある転生ものではよくある、
「涼太が本当に好きなのは、千鶴?俺?」
という疑問が一生を悩ませます。
そんな一生に、千鶴も一生も二人とも一続きたから、
両方好きなんだという涼太。
千鶴に一生を上書きしない選択が新鮮で、
とても良かったと思います。
「これからは一生だけ思って生きていく」なんて言われたら、
えーー!ってなりそうです(笑)
あっさり終わってしまった感はありますが、
これからも思い出をたくさん増やしていってほしい…、
そう思える二人になりました。
作者さんの作品を初めて読みました。
絶対ネタバレなしで読んだ方が面白い作品なので、まだ読んでない姐様は読んでから来てください。
地雷となるようなモノは…死ネタですかね。
ですが、そんなに辛い描写は無いので死ネタ駄目、ゼッタイという方でなければ大丈夫なのではないでしょうか。
できるだけネタバレ薄めで感想を。
受けの一生に幾度も忍耐の場面があり、可哀想でした。
恋人になるまでも切ないし、恋人になってからも切ない。
「千鶴としたかった事」を自分が出来ると思ってたのに、千鶴の代わりにしてるみたいになってるのが悲しくてですね、ちょっぴり泣けました。
涼太が一生を千鶴の◯◯だと気づいたのが、スムーズすぎてちょっとビックリしました。
いや、逆に千鶴に会った時に一生に似てるって思わなかった方がビックリかな?
私は最初2人が同一人物に見えてしまったので。
とても上手く作ってあるお話で、切なさもありとても良かったです。
もう少し萌えは欲しかったかもです。
ネタバレなしで、読んでもらいたい作品。
帯で「輪廻転生」とわかりますが。
年の差がある幼馴染みものです。
以下ちょっとネタバレ含みます。
千鶴とお兄さん、涼太の3人のやり取りメインの前半の涼太目線の話までは、日常ストーリー。
家ごと消えてしまった千鶴を想う涼太を一生が支えていくのかと思ったけど、、、
お兄さんの日記を読むところとかも涙でた。
後半の一生の心情メインになると切なくてと涙がでてくる。
その時が来るまで耐えて待ち続ける一生。
でも、自分で選択した行動のせいで、自分を見てもらえない、比べられていると思い後悔する一生の心が切ない。
最終的には、ハピエンなので、気持ち穏やかに終われました。
めちゃくちゃネタバレしてます。
帯に「生まれ変わっても、君が好き」と盛大にネタバレしているように切なさに満ちた輪廻転成モノです。
病弱な青年・千鶴と儚いひと夏の思い出のような描き方、そして遺された祖父の日記の切なさ、涼太という名前の由来、遺されたビー玉など、切なさに満ちてて前半なかなか楽しめました。
幼馴染の一生は生まれたときから自分が千鶴の生まれ変わりだとわかっています。
だけど千鶴のために生まれ変わった前世ではなく、あくまで「今の俺」でありたいと思っている。
涼太以外を好きになるという選択肢がない一生なんだけど、それは千鶴の影響あっての恋なのか、自分自身の恋なのかわからない。
だから、突然千鶴が消えてしまい、涼太に自分が千鶴の生まれ変わりだと白状しに行くシーン。
ここからは千鶴ではなく俺の物語の始まりだと乗り込みに行くという最大の見せ場なのに、いきなり一年後に飛んでしまうのが本当に残念で。
それまでの勢いが削がれてしまいました。
おまけにどうやって、一生=千鶴なのか気づくのか、もしくは白状するのか楽しみにしてたんだけど、第六感が突如芽生えたかのようにあっさり「千鶴なのか?」で確定しちゃうし……。
なんか盛り上がらなかった……。
後半の恋人同士として付き合いだすも、自分ではなく、千鶴の姿を見出しているかのような涼太にモヤモヤする一生。
だから、意外と耳年増で案外スケベだった事を知りドキドキするなという涼太に対して、「目の前にいる俺にドキドキしろ」というこのセリフはとても良かったと思います。
前世のあいつはあいつで、俺はあくまで俺だ!同一視するな!という生まれ変わりキャラというのはなかなか見かけないと思うので、そこに着目したところが良かったと思います。