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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
椹野先生の12巻目で記憶に残った件は 江南父子和解、バザーと大西の話題。
素人向けの医学関連の話題や、病気との向き合い方、医師の患者との向き合い方等 現場を知る人の視点から書いているので面白い。
江南は、執刀助手として小田教授と出張。
患者は、小田教授の恩師。場所は大阪。
大阪で、江南は実家のちゃんこ料理屋に小田教授を案内する。
・・(そういえば、東三国に営業歴長いちゃんこ屋があった。細々したものも、実在モデルを土台にしているのかも。)
江南不在中、篤臣たちは、学園祭のバザー実行を教授から依頼を受ける。
助っ人に大西が加わり、大西が善いパパに変身していて驚く。人は、変わるのだ。
簡単そうな手術と思っていたら、意外な病巣に小田教授が気づく。
術後の予後は現地の医師たちに任せて、小田教授は帰還。
江南は実家に一泊。店を手伝う。
手伝いながら、親たちの仕事への向き合い方に気付いて、会話、和解。
帰宅したら懐かしいシチューを篤臣が作って待っていた。
派手さはないけど、美味しい料理の人情ヒューマンドラマ、面白かった。
バカップル、ていうと悪いけど、普段の彼らはまんまそんな感じです。
が、要所要所で単なるバカップルではなく、お互いが信頼しながら、とても大切に思い合ってる事がわかるようなやり取りをしています。
いうべき事、伝えるべきことは、篤臣も江南も、得意じゃなくてもちゃんと話をするんですよね。
ほんと、パートナーとは、こういうのが理想じゃない?って感じの二人。
そして二人とも人徳があるからか、周囲の人たちがみんな良い人。そういう人が集まってくるんだなって感じ。
それがわかるような巻でした。
バザーの件は、大西まで改心?しちゃってるし(転科までしてるとは)、学生たちも慕っているようだし。
江南は、実家の父親との確執に一区切りがついて、一山超えましたね。
この二人が、10年後、20年後、どうしてるんだろうなぁって想像しちゃいました。
プライベートでは、もう分からない人多いと思うけど「チャーミーグリーンの老夫妻」な感じになっているはず。
仕事はどうなんでしょうね。江南は臨床の医者として、准教授とか教授になるのかな。それとも大学病院を出るんだろうか。
篤臣はは法医学者として大学に残るだろうし。
いっとき、江南も名古屋の病院に行く?!って話があったけど、いつかは大学病院を出るんじゃないかな。その時篤臣はどうするのかな、って考えちゃいました。
そのくらい、ここまでの二人の穏やかな生活の集大成?が感じられたストーリーでした。
椹野さんの作品は、お医者さんシリーズの数冊と、本作しか読んでいないのですが、好きだなあ、と思うところがあります。登場人物たちが根はいい人たちばかりで、彼等の暮らしや仕事ぶりが丁寧に描かれていることです。そして、彼等が日々の中で気づいたこと、嬉しかったことを中心に物語が展開していくことです。大きな事件のドキドキハラハラ感はありませんが、心が温かく満たされる気がします。ゆったりした気持ちで読めるのがありがたいです。
本作では、外科医の江南が上司のお供で大阪に出張し、法医学教室助手の篤臣はバザーの準備で忙しく、二人が一緒に過ごす描写は少なめです。でも、江南と篤臣の確かな深い絆を感じるエピソードがありました。
江南の実家は大阪でちゃんこ鍋屋を営んでいます。篤臣は、江南に実家の店を手伝ってから戻るよう強く勧め、それがきっかけで、江南と父親は初めて気持ちを通い合わせます。江南は帰宅して篤臣の胸の中で嬉し泣きし、篤臣も自分のことのように喜んで一緒に泣くのです。
恋人の胸の中で遠慮なく泣けるっていいなあ、と思います。どんな時も受け入れてもらえる信頼と安心が二人の間にあるのを感じます。
年の割にやんちゃで幼い江南を気遣い上手な篤臣が的確なアドバイスで支え、甘え下手な篤臣をベッドの中では江南がたっぷり甘やかしています。二人の相性は最高ですね。所帯を持って何年もたつようですが、いつまでも相手を思いやる熱々ぶりが微笑ましいです。二人はたくさんの山坂を越えて、恋人としても同士としても絆を深めてきたのだろうと思いました。
江南と上司がアウェーの病院で手術する際のいざこざや、篤臣・楢崎・美卯チームのバザーの様子も、リアルで、なるほどと感心して読みました。篤臣が江南のために作る料理も、二人が致す前に服がしわにならないようきちんと脱ぐ描写も、生活感があります。日常の細やかな描写が、物語の世界に説得力を持たせているように感じました。
本シリーズは
消化器外科医と法医学教室所属医師のお話です。
攻様が他病院での出張オペ、
受様が大学バザー準備で新たな思いを育むまで。
攻様と受様は医大時代からの同級生です。
院内でも2人はパートナーとして認識され
受様に惚れ抜いている攻様は
受様を"俺の嫁"と呼んで惚気放題です。
そんな攻様は2人の休みが重なった休日に
食事をしようと受様を誘っていましたが
急に消化器外科の教授のお供で
大阪での出張オペに行く事となり
約束が守れなくなったと
すまなそうに帰ってきます。
受様は教授のお供に選ばれるのは
それだけ攻様を買ってくれているのだと
誇らしい気持ちになりましたし
教授の信頼に応えるよう頑張れと
攻様を送り出します。
そして攻様が大阪へと向かう日、
消化器外科教授が受様の勤める法医学教室に
やってきて受様をびっくりさせのすが
消化器外科教授の主目的は
法医学教室教授への根回しでした。
そいうのも教授会主催で
K医大学祭でチャリティバザーを催す事となり
その企画運営を教授2人が頼まれたものの
消化器外科教授は急な出張となり
法医学教室教授に今後を託した模様です。
改めて教授からバザーの話を聞き
開催責任者を頼まれた受様ですが
学祭は3週間後であり
今から始めても余裕はありません。
攻様の出張オペは成功するのか!?
受様のバザー準備は間に合うのか!?
本シリーズは
消化器外科医と法医学教室所属医師が
日々の暮しの中で悩みながらも、
ともに成長していく物語です。
今回はサブタイトル通り
2人が離れた場所でそれぞれに課せられた
難題に立ち向かうお話になります。
攻様は教授が指名された
教授の恩師の手術助手として
大阪の医大に向かうのですが
アウェイな地での手術との事で
元々の担当医師からの当てこすり有り
開腹したら病巣に問題有りだったり
と緊迫したシーンが続きますが
手術は無事に成功します。
その後、大阪の実家に戻った攻様は
両親のちゃんこ屋を手伝う事で
蟠りのあった父親の思いを知り
また一歩成長するのです。
一方の受様もバザー準備に奔走しますが
なにせ開催日が押し迫った企画ですので
何もかも見切り発車です。
そんな時に受様カプに
何かと難癖をつけまくった因縁の
消化器外科医が助っ人になってやると
俺様な協力を表明して
受様達を困惑させるのですが
なんと彼は生まれた娘の
育児に参加する時間確保のためと
皮膚科に転医していて
嫁関係で参加した教会バザーで
スタッフ活動をしていた猛者だったのです。
受様が無事にバザー当日を迎えるまで
たいへん楽しく読めました♪
離れ離れ(大袈裟!?)となった2人が
ラインと携帯でやり取りする様が
ノロケでラブラブ過ぎて激萌ですぅ ♡(^m^)
人は様々な失敗もしますが
振り返り省みる心かあれば
進む道は変えられるのですよね。
人にその思いがあればそんな転機は
何度でも訪れるのだと思わさせくれました。
巻が進むごとに登場人物が増えて
新たなシリーズとして派生中で
それぞれの関り具合が面白いのですが
本作のカプがK医大シリーズの
中心的シリーズですし
基本単巻読み切りシリーズなので
これだけ読んでも大丈夫ですが
脇キャラも他シリーズを読んでいると
裏設定的な背景が知れて
より楽しいです (^-^)v
今回は本作でもちらっと登場する
消化器内科医が主人公の既刊シリーズ
『楢崎先生とまんじ君』をおススメします。
こちらのシリーズは本作よりも
ちょっと先の未来展開になります。
医者2人の同棲シリーズもなんと12巻目。長いシリーズなので最初の頃はうろ覚えの所もあるけど大好きなシリーズです。両方医者と言っても攻めの江南は外科で受けの篤臣は法医学の方なので、それぞれの仕事描写もリアルで面白いのです。なんてったって作者の椹野さんが元医者ってのがすごい。よくBL作家になってくれたものです。有難や。しかも男同士医者カップルも実際のモデルがいたっていうから萌えが倍増です。そのお二人もまだ仲良しだといいけれど。
今回は篤臣の方は大学祭のバザーに駆り出され、忙しくもほのぼのしていたんですが、攻めの江南は教授のお供で大阪へ出張手術の巻でした。手術シーンは医療ドラマみたいで面白かったです。大阪の実家のちゃんこ屋さんの手伝いもしたり江南大活躍です。初期はあんなに嫌な奴だったのに…丸くなったもんだ。
BLシーンも今回結構甘々でいくつになってもラブラブな2人。正確な年は忘れちゃったけど2人ともアラサーだよね?最近アラフォー、アラフィフのBLもよく読んでるのでアラサーはまだ若者です(断言)熱々でお互い枯れてないのも納得です。
ただこの2人、周りにそれがダダ漏れなのがバカップルの所以です。江南は確信犯だけど篤臣の場合は自分が職場でのろけまくってることに気づいてない天然ぶりが救いようがないというか…いいぞもっとやれって感じです。