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ikoku no danshou
前からお名前は知っていたのですが、今回が初読み作家さんです。
バーン!!と目に飛び込んでくるような迫力ある絵柄ではありませんが総じて無駄な線がなく綺麗な絵で読みやすかったです。
何故、初めてこの方の作品を買わせていただいたかというと……キャー!!男娼ですと!!
活字よりも絶対的に絵!漫画好きの私が唯一!!熟読した小説「花○楼シリーズ」再来か!!!\(◎o◎)/!
とばかりに思わず予約シチャッタンデス^m^
ネタバレ注意↓
結局のところ、両想いになってめでたしめでたしなので、読了感は良いですが…。
時は幕末…早くに両親を亡くし病弱な弟の薬代を稼ぐため男娼になり辛い生活に耐えお店のトップにまで上りつめた葵。
時代は流れ…近代化からか男娼の生業にも陰りが見え始めます。
傾きかけた陰間茶屋のために葵は西洋人の貿易商 ロバートに見受けされます。
と、いうのは口実で ロバートは日本大好き。
歴史的建造物のお店を残したいがための融資だったのですが、その頃にはトップだった葵も年季明け前でぼちぼち落ち目、資金援助のお礼如くお店に押し付けられた形での見受けなのです。
なので、仕方なくの2人なので最初はめちゃくちゃ仲悪いです。
けれど、病弱だった弟が亡くなり 生きる意味を見失った葵をロバートが励まし触れ合ううちに心が通い合います。
葵は囲われ者ではなく、公私共にロバートのパートナーになれるよう努めていきます。
お互いが本当に結ばれる際には源氏名の葵ではない本当の名前をロバートに告げます。
お客には絶対に教えないのだと…。
ざっと最初の方のあらすじを書かせていただきましたが 何分文章力がなくてm(__)m
要するに…幕末版ぷりちーうーまんです…
早々に見受けされちゃうんで期待してた華やかな娼妓の世界は最初の数シーンのみ
どっちかというと見受けされてからの話の方が長いです。
葵が優しく支えてくれるロバートを慕うようになるのは理解できますが、ロバートが男娼嫌いで無理やり押し付けられた葵に好意を寄せていくさまが薄かったです。
何故そんな急に好きになったんだ!っと突っ込み入れたくなります。
ストーリーは良くあるお話で特に何があるでもありませんが、取りあえず、時代物がお好きな方ならお衣装など幕末の雰囲気を楽しむのにはよろしいかと。
電子書籍のサンプルをお見かけして、気になっていた作品。書籍化を機に購入したのですが、あれれ?
男娼を紛い物よばわりするほど毛嫌いしていた外国人ロバートに、押しつけられるようにむりやり身請けさせられた元1番の売れっ子の男娼葵。
お互いに意に沿わない身請けで、なにが相手に対する気持ちを変化させていくのか、とても面白そうな始まりだっただけに、とくにドラマチックな展開もなく、なんとなく気持ちが傾いてしまって、あっという間にお互い好きになっちゃったのはちょっと残念。
遊郭での辛い生活とかシリアスな部分もあまり感じられなかったし、病弱な葵の弟くんや、ライバルの男娼の若草、露骨に嫌そうな態度をするわりになにか他の想いももっていそうな上司など、面白そうな伏線や当て馬候補などいろいろあったのですが、どれもさらっと流されてしまって、拡げたらもっと読み応えのある話になりそうなのにもったいないなぁ…と感じました。
とにかく二人の幸せをだけを楽しみたいっ!ってときにはいい本だと思います。
思った以上にあっさりしてました。
病気の弟のために陰間茶屋に身売りした主人公、年季明けにいくところがなく、茶屋の主人の計画で異国人に身請けされます。
攻めは衆道に理解のない外国人。
身請けまでに期間があり、その間に病気の弟がなくなって、生きる意味をなくします。
大きな転換はそれくらいで、身請けされてからもすれ違い、濡れ衣、暴力など想像できる展開です。
わたし自身、長崎舞台の花街舞台に期待しすぎてしまったのがいけないので、評価は低めですが、まとまった一冊で読みやすいと思います。そこまで酷い表現もないし。
ひとつだけ、受けの同僚の陰間の若草くん、受けと顔が似すぎですね。
書きわけが苦手なのかわざとなのか、わざとだとしたらこの2人が似てることによるお話がひとつ書ききれなかったのかな…?と思いました。
だいたいみんないい人しか出てないので、暴力が苦手なひとや、残酷描写が無理なひとはいいと思います。
陰間の世界の辛さ感もそこまで感じないです。