君恋 学生編 2（アンソロジー）

確か、「純愛」をテーマにしていた様な…？うーん…そうなのか？

寡作なので、次のコミックスが待ち遠しい、束原さき先生のお名前を見つけてつい買ってしまった。
アンソロジーは読み切りを中心にしておいて欲しい…。途中から買うとジレジレ感が凄い事になってしまう。バックナンバーを買おうかどうか悩ましいし、好きな作家さんのがコミックスになるのを待つしか無いのかなぁって思う。

■さて。冒頭は表紙も瑞々しい青春もの。カシオ先生、『群青夏恋』。
退屈な田舎町の夏、東京から転校して来た美しい少年、紺野くんにクラス中が心を奪われる。寡黙で無愛想な浅井は通学バスで痴漢に遭っている紺野を助けるが…。
カシオ先生の繊細でヒョロリとした線の儚さが、思春期の一瞬を切り取った様で。少し不穏な空気を孕んで、次回へと続く…。つづくーーー。気になる‼︎‼︎

■小嶋ララ子先生『ハレルヤベイビー』
前回からの続き。当て馬⁈ 的な冬夏を溺愛中の兄、重（かさね）が登場。他に、不穏な感じの女子（刺客？）も登場して、とっても謎な展開になり。次号へと続く…。

■束原さき先生。『君に想ふ、碧』
鳴海先輩は拒否られてもめげない。いや、めげてたけども。とうとう神崎の事を気になり過ぎて寮に忍び込み…。同室の生徒が居るのに、カーテンを閉じたベッドでキスを交わす。神崎はきっと昔の（駄目になった）恋を思い出している…。つづく…。えーん。短かすぎるよ‼︎

■ウェルダン山田先生。『小島と上原』
イケメンで、上さまと呼ばれる上原に姫抱きされ、「小鳥ちゃん♡」と呼ばれる小島。可愛い、可愛い、と何かと構ってくるイケメンから逃げ回っていた小島は…。一応この物語のエピソードとしてはキレイにまとまっていて、ホッとさせてくれる。しかし、続くそうな。トーンはギャグです。

■高木ユーナ先生。『THE 普通の恋』
元女子校？に入学したたった3人の男子。仲良し3人組に新たに男子の転入生が！つづく…。

■Maria 先生。『思惑いろは』
両想いになった、向井と桐野。しかし、所詮男子高校生。友達同士と変わらぬ毎日。向井はエッチな事がしたいと焦るばかりで、何も手に付かない。それなのに、桐野には何となく拒まれて…。主人公二人のルックスが女子っぽくて。BL味が薄いです…。そして、これもつづく…。

■如月あい先生。『友０（ユーレイ）くん』
友達の居ない楠木は、入居したアパートに地縛霊が視えて、大興奮！友達になろうと迫り、幽霊を困らせる。あ、これ読み切りでした！ホッ。

■茶渋たむ先生。『ひとまずは保留』
大好きなルームメイトが男に失恋したのを知った。半ば勢いで、つけ込むような形で告白してしまう、ゆき。気まずくなった二人は…。あ、こちらも読み切りです。読み切り、何だかホッとします。しかし、続きを知りたい気もします。

■猫野まりこ先生。『消しゴム彼氏』
ハイテンションで毎日迫ってくる瀬名に古賀くんは逃げ惑ってばかり。嫌われてるのかと落ち込む瀬名だったが…つづく。えええー⁈ これも短かすぎる！瀬名くんのクラスメイトの田中がイケメンで、男同士のあれこれってどうするのか？に興味深々で見守っているのがウケます！

■栗戸なつ先生。『囚われ少年』
幼馴染に毎日のように迫られている、航大。二人は浴衣を着て夏祭りへ。いつもと違う雰囲気の慧に…。つづく…。

■阿部はちた先生。『かじつ』
今は離婚してしまった、親同士の連れ子の松真と恭一。別々に暮らす1年後、恭一は恋情を抱いて松真に会いに来た。この気持ちを抑えることは出来ない…。つづく。

うーん、ほぼほぼ続きモノなので、ジタジタします。しかもそれぞれ短か過ぎて。もう少し進展して欲しい、とか。一つのエピソード化して欲しい、と思ってしまいます。もちろん、一つのエピソードとして、まとめ上げて下さってる先生もいらっしゃいますが…。
描き下ろしはそれぞれの先生方の1Pないしは2Pのおまけマンガやイラストのみの方も。ここで、しっかり番外編を描いて下さってる先生には感謝です。全く。
続きを購入するのはとっても躊躇います。少し高価いですし。お気に入りの先生のコミックスが編纂されるのを待つ方が賢明かも。逆に言わせて頂くと、それを待っていられない程の珠玉のエピソードを集めて頂きたい。それでこそ、アンソロジー！ と言えるものにして欲しいと思います。萌え評価にしていたんだけど、途中で中立に変えました。