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principle
さちも先生なら、あらすじも読まずに買いますけど、クールそうなガテン男子の書影を見た瞬間、ときめき度アップで絶対買うー!って決めました。
このクール素敵男子がどんな恋を見せてくれるのかと期待したら、、、
しょっぱなから、おっ勃ててる変態野郎で、このまま読んで大丈夫か心配になりましたw
でもプリンシプル<信条>をテーマにしたストーリーにはどんどん引きこまれていきます!
大工の山城は、大好きな棟梁、好みな男を見ては所かまわずおっ勃てる変態ビッチ。
なんだけど、30歳以上のノンケ童貞限定、声は出さない、できるだけ触れない、一回限りなど、ガッチガチのマイルールで寝る相手を選んでいる、なんか寂しい奴。
そんな山城のお相手に名乗りをあげたのは、一級建築士の八代。
男前でぜってー童貞じゃないってバレバレなのに、童貞のフリをして山城に近づく腹黒い男。
山城ルールでは頭のいい奴は対象外なのに、中途半端なエッチで欲求不満だったから、八代と寝てみると、山城は声を我慢できないくらい感じさせられて…
(背中を向けた騎乗位のシーン、見応えあります~♥)
で、山城の行く先々に八代は現れて、ノンケ童貞くんがヤった後に、目隠ししたままの山城を抱いちゃうハイパーなストーカーになります!
山城はノンケ童貞くんの2ラウンド目だと思ったのに、挿れられただけで八代だってわかるのって…
山城のカラダが、八代のカタチを覚えているってことでしょ?
すげーエロい♥
山城がなんでガッチガチのマイルールで自分を縛っているのか?
ゲイだって気持ち悪がられ、男なんかカラダだけだって捨てられ、宮大工の実家からはゲイを理由に破門されて…
散々傷ついてきたから、マイルールはこれ以上傷つかないための防御壁。
山城は、誰からも愛されず、愛あるセックスもしたことがない男なんだっていうのが悲しくて切ない…
そして八代も、家はお金持ち・容姿端麗・頭脳明晰と環境にも才能にも恵まれているのに、養子だったから両親から愛されず、愛を信じられない悲しい男です。
八代は、愛する男が結婚するからって道端でグッチャグチャな顔して泣いてた山城を見かけて、あんな風に誰かに想われてみたいと思った。
それから山城に近づくために、進路も変え、仕事を選び、体も山城好みにして近づいたって…
八代は思ってたよりもはるか上をいくモンスター級のストーカーです!!!
でも堂々とした態度と、あからさまな愛してる攻撃がなんか憎めないんですよねぇ。
あと八代はセックスも執着が滲みでてるのがイイんですよ~♥
山城のマイルールはリサーチ済みだから、いままで相手に触らないようにしてきた山城とあえて密着する体位を選んだり、声を我慢できなくなるくらい感じさせたり…
ルールでガッチガチの山城をカラダから崩していこうとする魂胆が透けて見えるのがとってもイイ!
山城にとっても初めて「愛されてる」と感じられるセックスです!
素敵表紙へのときめきを裏切られたーって始まりでしたが、おバカで意地っ張りな山城はかわいくて、あらためてときめきました♪
褐色肌の男らしいカラダが愛されちゃってるのを感じてるところがエロ素敵♥
ハイスペックな山城が一途にストーカーしてるのも、腹黒く山城を落とすのにもときめきました!
設定はシリアスだけど、クスッと笑えるコミカルさで重くなりすぎない。
変態的コミカルさと、トラウマ的シリアスさが絶妙なバランスをとっている作品でした。
山城のクールな後輩・辻くんのツッコミが好きです。
やっぱり、さちも先生は裏切りませんね~。
すっばらしー視覚的エロもありがとうございました♪
掲載された『Api』はお題アンソロです。
1話:Api vol.1 SIDE HENTAI
2話:Api vol.1 SIDE SUPADARI
3話:Api vol.2 SIDE YAROU
3.5話:Api vol.2 SIDE BITCH
4話:Api vol3 SIDE BUDDY
さちも先生は、テーマに沿いつつの連載に四苦八苦したとあとがきで語っています。
キャラ共通のままテーマ重視で描くと、アンソロ時の短編としてはおもしろいかもしれないけれど、コミックスになると、キャラがブレてまとまりがなくなってしまうことが多い。
でも本作は、言われてみるとそのテーマに合ってるなーと感じるものの、ストーリー全体の流れがちゃんとあるので、キャラはブレていません。
その点も「さちも先生さすが!」って思いました。
褐色、ビッチ、ガテン系、ノンケ童貞食い
個人的な性癖にどストライクの受けでした。
ただし、攻めとしてもよく見かけるような見た目のため、ガタイの良い攻めっぽい受けが苦手な方にはオススメしにくい作品です。
むしろ攻めっぽい見た目なのに受けでしかもビッチというギャップが可愛い!と思えそうな方にはオススメできる作品です。
(囀る鳥は〜、ほどける怪物、自分勝手、イベリコ豚〜、MODS、終わらない不幸〜らへんの受けが好きな方はおそらく許容範囲内)
エロい!とにかくエロい!
過去の経験から追加されていく自分のルールに縛られながら数多くの魔法使いを狙う褐色ビッチ。過去の回想シーンで涙を流す姿の切なさといったら…。そしてそんな彼を追い続ける攻め様。一目惚れから職業を決めてしまうほどの執着がむしろ気持ちいいです。この一途さを早く素直に受け入れてほしいともどかしさがちょこっとありますが、身体が素直なので気にならなかったりします。
お互いが自分の絶対を持ちながらするやり取りはいいものです。
辻くんいい性格してますね
作家買い。
もう、とにかく表紙が素敵だー!
赤い背景に、ガテン系の兄ちゃん。テンションMAXで読み始めました。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。
さちもさんの新刊はエリート建築士×褐色ビッチ大工の恋のお話。
受けさんが細マッチョって、さちもさんにしては珍しい受けさんだなあとか思いつつ読み始めましたが、
良い…!
とても良い!
褐色の肌に細マッチョ、イケメン。
最高過ぎか、という受けさんでした。
さちも作品の魅力の一つは、エロと切なさのバランスの良さ、だと個人的には感じています。
この作品の受けさん・山城くんは、ノンケで30歳以上の童貞が好き、というちょっと変わった性癖持ちさん。棟梁のことが大好きで、自分の信条にあった男を見かけると声を掛けずにいられないというビッチさんでもある。
が、彼が自身にかける制約は、過去のトラウマや孤独から生まれたもの。
自分を守るための「鎧」なんです。
ビッチで、好みの男を見かけるとすぐに勃起しちゃって、彼のプリンシプル(信条)にマッチさえすれば、誰とでもセックスしてしまう。そんな彼の、内に秘めた孤独に泣けた。
奔放で明るくビッチ、けれど寂しがり屋の彼の心をこじ開けたのは一級建築士の八代。
イケメンで、高学歴で、一級建築士という資格を持つハイスペック男子。そんな矢代さんは、なぜか山城くんに執着し、追いかけまわす。
山城くんの何が八代さんの琴線に触れたのかわからないまま、ストーカー紛いに山城くんを付け回す八代さんですが、その理由もきちんと描かれています。彼もまた、孤独をかかえてたんだな、と思わずほろりとしました。
ほしいものを見つけ、そして10年越しで、ある意味力業で、恋を成就させた矢代さん。あっぱれです☆
それと、特筆すべきは山城の同僚の大工の辻くん。
彼も、最高だった…。
棟梁にも言われてましたが、辻くん、山城くんのことが好きだったよね。否定してたけど。
そっけない態度を取りつつ、それでも時に影から、そして時には辛らつな言葉で山城くんを守り続けてきた。
彼メインのスピンオフ作品描いてほしいなと切望しています。
山城くんがビッチ受けという事もあって、エロ度はやや高め。
ですが、エロだけではなく、笑いあり、過去のトラウマあり、切ない恋心もあり、そして同僚たちが山城くんに向ける愛情あり。
激しく萌え滾りました。
文句なく、神評価です。
評価が凄い良かったけど、期待せずに読み始めました。凄く良かったです。
褐色男子が好物の人は読むべきかも。攻め以外にもやられてますが、無理矢理ではなく本人が望んでいる事なので。
初めは攻めの八代が何故に山代に固執するのが分からなかったのですが、SIDEYAROUを読んで納得しました。
学生時代に法学部だったのに、山代を手に入れるために建築士になったり、山代の仕事先や相手の男を調べたり、さらにはウエイト増やしたりと八代は努力の人です。単なるストーカーとは違うスパダリストーカーです。
エロエロな作品ですが、八代も山代も幸せになって欲しいと思いました。
表紙の褐色肌で金髪でガテン系な青年
山城は、自身の過去から作った信条に沿って
生きてきたSEX好きで童貞食いのビッチですが……
回想シーンで本気で好きになった相手とは
報われなくて涙を流している一枚絵は、
綺麗で切なくて。゜(´∩ω∩`)゜。
そんな山城の泣いている姿を見たときから
ずっと一途に山城に執着していた一級建築士の
八代は、出会いはストーカーですけど心のうちにあるのは
両親に愛してもらえなかった過去から
回想シーンの山城が誰かを本気で想っていたように
自分も愛してもらいたかった……
そのために山城が作った信条=壁を八代は壊していくし
濡場のテクニックも粘着質で、とにかく執着心が凄いし
ストーカーと呼ばれるのがピッタリですが(笑)
八代だから山城を愛せるし、山城も八代だから
臆病にならずに想いを告げることができたんです!
濃厚な濡場で、一度した八代のモノの形を
山城は覚えているぐらいエッチな身体で随所に
ピッタリという言葉が出てくるのですが…………
まるで八代と山城はパズルのピースみたいに
ピッタリハマった愛だなと思いました♡
ちなみに辻くんという山城の同僚がいるのですが
彼の存在や思いがいい味出しているので、スピンオフで
いつか辻くんが主役のお話も読んでみたいです!
さちも先生の描く濃厚な濡場、シナリオ構成素敵なので
是非気になっている方お手にとってみてください。
主役で
プリンシプルってやつは、良くも悪くもやっかいだなぁと思います。
信条って、実は自らを縛る呪文みたいなものでもあるんだなぁと。
人は経験から学び、失敗は痛い目にあう。だからこそ、行動法則としてプリンシプル、信条を掲げるのかと感じました。
男同士の恋愛なら、なおさら。苦しくも、辛い。だけど、好きになったり求める欲は止まらないわけです。
だからこそ山城の行動も、プリンシプルも利にかなっているんですね。
八代と出会って、騙されるようにセックスして。どうしようもなく惹かれても、好きになりそうな予感に怯えても。
山城は、プリンシプルを掲げる事で、最大限に自らを守ろうとするわけです。
苦しいなぁ、童貞食いが大好きなビッチ山城に至るまで何度、書き替えたんでしょうか。
八代が、山城に惹かれて手に入れる事を信条に努力してきた事とか。読み進めると、エロだけじゃない魅力的な作品だと気がつく事が出来ました。
もちろん、セックスしている八代と山城はとても良い。
さて、私のプリンシプルはなんだろう。たまには考えても良いな、と思いました。
表紙の褐色に惹かれて購入。褐色ってだいたいアラブかパリピ(どっちも好き)ですが、ガテンも良いです。もっとむっちりがっちりがお好きな方も多いかと思いますが、個人的にはこのくらいがベスト
主人公は、傷つかないために「30オーバーのドーテー」「相手には目隠し」「声は出さない」「1回限り」「引き摺らない」など様々なルールを自分に課しながら、日々一夜限りの関係に励んでいる
そんな中、目の前に現れた一級建築士。「インテリNG」のルールに反するし、どう見てもヒドーテー。しかし、疑うことがルールになかったため、乗せられるままに関係を持つと、身体の相性抜群で主導権を握られて、、
何にも考えてなさそうな受ちゃんがいろいろ考えていたり、ただの勝ち組か?と思われる攻が拗らせていたり…オフィスラブとはまた違う、カッコいい働く男たちの現場ラブです♡
エッチなシーンもシコくておすすめです
あえぎごえが、めちゃくちゃ可愛いです(聞こえないだろ)
ゲイライフを満喫しているように見えて、実際は繊細かつ臆病な気質で辛い過去を持っている山城さん。出だしから変態っぷりと歪んだ性癖により強烈なインパクトのある彼ですが、そうなってしまう理由や過去があり、それを知ってしまうと可哀想で放っておけない気持ちに…。ゲイのキャラクターが持つ過去として、本人の弁にもあるように特別珍しい事ではないけれど、やはり回想場面では胸が痛みました。
また、公式設定として「変態」な彼ですが、それは元から性欲旺盛な事に加えて、本気の恋愛を諦めているが故に精神的な欲求不満がすべて肉欲方面に向いてしまうからなのかな。
山城父子が仲違いをしてしまう回想シーンは切なかったです。破門を突きつけるお父さんの涙、家を出てから独りポロポロと零す山城さんの涙…。読んでいる間ずっと心配だったので、最終的に和解することができて本当に良かった。
八代さんはいかにもエリートらしい雰囲気や立ち居振る舞いに反して、ときどき山城さんに見せる無垢な笑顔が印象的。
ハイスペックな頭脳をフル活用して、大工であるらしい事と同僚の名前(関さん)と泣き笑いの表情しか情報が無い相手を10年間にわたり追い続ける凄まじいストーカーっぷりに、どこか幼子のような純粋さと危うさがあるように感じました。子供時代に心に負った大きな傷の影響なのか…。
「二人だけの城を造ろう」という台詞は、きっと本心だと思うんですよね。山城さんは真意を図りかねていましたが、八代さん的には本気であって、決して他意の無い純粋な言葉だったんじゃないかな…と。
八代さんはちょっと事情が事情なだけに、養父母との関係修復は厳しそうかなぁ。彼もまた辛く悲しい過去がある孤独な人なので、山城さんと一緒に幸せになってほしいと思いました。
山城さんのルールから唯一外れ、どこまでも追い縋る八代さん。二人のバトルはおそらく八代さんの勝利なのでしょう。山城さん的には「セフレ」のようですが、描き下ろしでご満悦な様子の八代さんを見る限り、何だかんだほぼ「恋人」として付き合っているようで安心です。
キャラのバックボーンはしっかり設定されているので、個人的にはもっと過去の掘り下げがあればより面白かったな~と思いこの評価にしました。しかしながら、二人とも過去が重いだけに、掘り下げを進めれば進めるほど読み手としては胸も胃も痛くなりそうだな…という気持ちもあり、軽めなノリに救われている面もあるかもしれないと思いました。
私の中でさちも先生というとどうしても「かしこまりました、デスティニー」のイメージが強く、「上品」「繊細」「美しい」作品を描かれることが多いのかな~と勝手に思い込んでいました。
なので、ガテン系(しかも褐色)主人公にまず驚き、予想以上にエロ多めな点でまた驚き、意外とコミカルな作風にも驚きました。
そして、表紙ではやや影のありそうなイケメン山城、1ページ目からややアホっぽい…。変態というか、こう、アホっぽい…(笑)。
そんな山城がセックスをする際自分に課しているいくつかのルール。
それは過去にゲイである自分を全否定され、家からも破門され、打たれ弱い自分を守るために増えて行ったモノ。
そのルールをあっさりと破り、どんどん攻めてくる一級建築士の八代。
彼にもたった一つだけ信条がありました。
家も容姿も成績も持っていたけれど、両親との血の繋がりを持たなかった養子である八代が望むのは、以前棟梁に片思いし、失恋して泣いていた山城のように他人を想える心。「完璧な気持ちが欲しい」
「関係は1回限り」という山城の信条は八代が汚い手を使い、あっという間に破られます。
「絶対誰にも本気にはならない」という山城VS「絶対に手に入れる」という八代の恋の勝負の行方は…?
体の相性は最高なのに、過去のトラウマと自分を守るため作り上げてきた信条が邪魔をする。棟梁以外、本気で誰も本気で好きになることなんてなかった。いつだってその場限りの快楽を楽しんできた山城をストーカー並みに(いや、ほぼストーカーなんですが)追い続ける八代。健気なんて優しいやり方ではなく、えげつない手を使ってもガンガン来る八代が本当に頼もしく見えました(笑)。
だってここまで拗らせてしまった山城を落とせるのは八代ぐらいしか居ないもの。
信条が通用しない相手・八代に出会い、たくさんの信条をとっぱらった先に見えたもの。
それはやっぱり、好きとか恋とか愛とかいうものだったんじゃないかなぁ。
しかしこの2人のおかしなやりとり、そして筋肉質な体を満喫できるバリエーション豊かなHシーン、大変おいしく味わわせて頂きました。
萌えがあり、エロがあり、葛藤があり、ストーカーまでオプションでついてくる、とても読みごたえのある作品でした。
この本を読んで、さちも先生に対するイメージが180度変わった気がします。
次は一体どんな変化球がやってくるのか、それともストレートに投げてくるのか…、今から次回作を楽しみにお待ちしたいと思います。