きみは僕の嘘

kimi wa boku no uso

きみは僕の嘘
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×210
  • 萌21
  • 中立11
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
9
得点
139
評価数
50
平均
3.1 / 5
神率
10%
著者
四宮和 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
¥684(税抜)  
ISBN
9784813031963

あらすじ

血の繋がらない兄弟、大学生の光基と高校生の侑李。
光基にとって、自分を受け入れてくれた「家族」は何よりも大切なもの。
だから、どうしようもなく、侑李を「好き」という感情は、誰にも知られてはいけなかった。
この想いを忘れられるなら、誰でもいい。
まさか、キスしているところを侑李に見られてしまうなんて。

弟×兄、溢れた秘めごとは漏れていく──

表題作きみは僕の嘘

侑李・光基の義弟・高校3年生
瀬名光基・写真専攻・大学4年生

その他の収録作品

  • prologue(描き下ろし)
  • epilogue(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下に兄弟のキャララフと設定

レビュー投稿数9

それぞれが支え合うために……

評価が割れているので、どうかな?と思いながら読みましたが、
とても良かったと思います!
やっぱり、自分で読んでみて評価することって大事ですね。

義兄弟の恋です。
兄の光基は、義理の弟・侑李に恋しています。
だけど、それは自分の中に秘めた思い。
家族を、居場所を無くすわけにはいかないから……

侑李が極度のブラコンなので、
まぁ両片思いなのかな?というのはすぐに理解できました。
自分の気持ちを自覚した侑李は、
すぐに光基に思いを伝えるのですが避けられてしまいます。

この時の光基の気持ちは、きっと、
同性兄弟での恋愛という苦労を、
侑李にまでさせたくなかったのだと思います。

光基は父の連れ子で、
奔放な写真家の父が出て行ってしまった後は、
自分なりに家族に溶け込もうと努力してきました。
我がままも言わず、自分のことは二の次で……

だけど、兄を支えられる男になりたいという侑李に背中を押されるように、自分の本当にやりたかった父と同じ写真家の道を目指すのです。
兄弟も父と母のように、写真家と編集者の道を目指すようです。

家族がとても温かく、母も姉もとてもいい人たちで、
二人のことを理解して後押しする懐の深さに感動しました。
兄弟の恋愛であると同時に、
家族の絆を深めていくストーリーであったと思います。

一度は離れ離れになる二人ですが、
再会してハッピーエンドです。

Hが朝チュンだったので残念でした……
3年も離れていたんだから、相当盛り上がってもいいはず……
是非見たかった……それだけが心残りです。

5

彼らの幸せは想像力を高めて楽しもう!

黒髪で目隠しをして抱き抱えている方がお兄さんのし光基くん、金髪で大人しく目隠しをされているのが弟くんの侑李くんです。
綺麗で魅力的な表紙です。

‥エロ度がないとの事で‥読むの後回しにしてしまった作品‥(嗚呼‥邪な私ですみません(T_T))
でも、こちらの作家さん!前作品も読ましていただいてますが、なんとも惹かれるんですよ。
繊細なタッチの絵ではないのですが、線が強くハッキリしていて絵に迫力があるんですよ、
キャラの眼力がとても強くて物語に引き込まれるといいますか‥読む意欲を沸かせるといいますか、とても上手い作家さんです。
前作がデビュー作品のようなのですがそれもびっくりしたものです。

また
今作のテーマ、義兄弟もの設定大好きです。
特に、弟くんが兄を慕い執着し、兄の方は必死で家族という清い関係を保とうと悩み苦しむ‥的な。
いいですねぇ〰╰(*´︶`*)╯♡
家族等の事情もあり、拗らせる兄に真っ直ぐに気持ちをぶつけていく弟!
なので、そんなシーンなくともご飯三杯はいけるさ!っと期待を込めて読ませていただきました!

切なくて、でも彼らを取り巻く人達が温かくて‥とても優しいお話なでした(⌒_⌒)
でも、やっぱりなにか物足りない‥
(泣)
そりぁあもう、‥ないことですよ。
お話が良ければ、なくたって全然構わないのですが‥やはり、そのような状況があるのは想像させるシーンがあるのに、場面が飛んでしまっているって感じになってしまってるから残念なんですよね。
結局さらりと読めてしまう。
せっかくこれだけ迫力の絵を描かれるので、もっと深みが欲しかったかな〰っとひたすら勿体ない!の一言てす。

3

雰囲気がすごく良くて好き

義理の弟×兄で、それ以外にもいろいろ家庭環境が複雑でした。お互い好き合ってるんだけど、弟の方は恋より独占欲が勝ってる感じで、兄の方は気持ちにフタをしながらって感じ。硬いけど色気のある絵柄で、どっちも独特の空気をまとったキャラでした。
作品の雰囲気が守られてるっていうのかな。背景事情が説明されずに進んでいくところも多いので、察したり想像したり流したりしながら読むと楽しめるかも。メインカプの兄と弟の悩んでるところはしっかり読めるので良かったです。特に弟の弟らしい子供っぽさと甘えたなところが好き。無邪気な笑顔は可愛いし、嫉妬で怒りむき出しにしてるのは萌えるし、成長が楽しみでツボなキャラ。
と、大好きなんですが、一番大事なところがよく分かりませんでした。ずっと悩んでた兄が弟の元に走っていくシーン。どういう心境の変化でその決意に至ったの?を読み取るのが難しいです。文字と表情で描いてあるのはあるんですが…。
Hシーンは最中の描写はなし。この絵ならめちゃくちゃエロくなりそうなのになあ~ちょい残念でした笑。

0

血の繋がらない兄弟

血の繋がらない兄弟モノです。
お父さんとの関係もあり、お兄ちゃんの気持ちがちょっとこじれちゃってます。
子どもの時から一緒に家族として生活しているし、母と姉もいるので「家族」としての重みが強いです。
弟のお兄ちゃん好き度は最高に可愛いです。
「にぃ」呼びもツボ♪

途中で身体の関係だけありそうな当て馬くんが出てきて、もうちょっと絡むのかなぁ~って思ってたら、その変はさらっとスルーして、ホントに弟君に対しての当て馬な感じで終了でした(;・∀・)

キスと朝チュンで絡みは無しです。
冒頭に出てくる、兄の撮った弟の写真がとても印象的でした。
気持ちが表れてるのが伝わってくる素敵なコマでした。

3

しあわせはその先に

写真家の父が再婚して新しくできた家族の中で
本心を表に出さず穏やかさをたもっていた光基が隠していたのは
義弟・侑李への恋心。
“居場所”を失くさない為にずっと隠しとおすはずだったのに…。

恋を自覚していながら他で発散させる光基と
無自覚に兄を慕い、突きつけられた優しいだけじゃない兄に戸惑い
徐々にその気持ちを受け入れていく侑李。
義兄弟もの、というか弟×兄って
なぜこんなに惹かれるのだろうかというと
やはりダントツで背徳感からくるんだろうなぁ。
高校生になっても兄を「にぃ」って呼ぶとかカワイイだろ!!!と
ちょっと怒りたくなる無邪気な侑李でしたが
雄みが加わってくるとこれまたいい…。ガタイもナイスでした。
信じて疑わない世界が別のかたちを成していくのは
きっと怖くもあるだろうけども
それ以上にもっと自分を強くしてくれて
愛する兄を守れる自分になれるなら進むしかないんですね。

ずっと兄を演じなければならなかった光基が
父の身勝手さも含めて不憫でしたが
写真を諦められない本心としてはその境遇は幸か不幸か微妙なところでした。
結果オーライですが父ちゃんは結婚したらダメな人種!

囚われたりせず
これからは堂々と自由に生きて欲しい侑李と光基です。
お姉ちゃんが理解のある人で良かったけど
当て馬くんが悪いヤツじゃなかったのでもう少し絡んで頑張って欲しかったな。

2

子どもの執着を、恋愛感情にスライドさせた、義兄弟もの。

大洋図書リアルイベント記念本『SUMMER』を読んで、表紙が綺麗だったのと、兄に追いついたのを嬉しいと思う弟の話が良かったので、本編も読んでみたくて購入しました。


親同士の再婚で義兄弟になった二人の話。
光基の父は自由気ままなカメラマンで、再婚して一年も経たないうちに、光基を残して出て行ってしまった。
幼い光基は、自分だけ血の繋がらない家族の中で、良い子になって、家族(居場所)を手に入れた。
「にぃ」と自分を慕ってくれる弟の侑李は、光基にとって大事ですぎて、絶対に失くしたくない居場所。
だから侑李に惹かれている気持ちは隠したまま、侑李の良い兄を演じ続ける。

そして侑李への想い隠すために、侑李と髪質が似ている男と寝ているが、その男とキスしているところを、よりによって侑李に見られてしまって…

この時の光基は、これから男と寝るんだぞって淫靡な表情を浮かべているのに見惚れます。
侑李は大切な兄が知らない男と一緒にいることに逆上しただけでなく、兄が自分の知らない表情をしていたことが許せなくて、光基に好きだと伝えてしまう。
光基は兄のまま、侑李から離れていこうとするけれど…


侑李も光基もお互いを大事に想っているのはわかるんですよ。

でも侑李はまだ高校生で実年齢より精神年齢は幼く感じます。
優しい兄が子供の頃から大好きで、兄にも自分が特別だってわかっているから、誰かにその兄を取られるのは許せない、まるで大事なオモチャを独占したままでいたいって、子供のワガママの延長のように思えてしまうんです。

そして光基も大学生になっても、心は居場所を求めている小さな子供のまま。
光基にとって家族は大事な居場所、とくに侑李はとっておきの居場所。
それは大事というか、それを失くしたら何もなくなるって強迫観念からくる執着な気がします。

私には、子どもの独占欲と執着を恋愛感情に置き換えたストーリーに思えました。
なので恋愛的な萌え度は低いです。

あとエッチシーンはゼロではないんですが、事後がチラッと描かれてる程度。
兄弟ものは家族のハードル超えたんだぞって証しになるので、エッチシーンはきっちり入れて欲しいなって思います。
(絵が綺麗だったから余計に見たかったなー)


でも、絵が綺麗なのと、コマ運びは読みやすかったので、マンガ力は高いと思います。
これからの作品に期待したい作家さんです。

2

拗らせ『にぃ』の物語。

【四宮和】自分は初見の漫画家さんです。
帯のインパクトと絵の美しさ、タイトル等がストライクゾーンだったので購入した。

作中の絵も好みで とても美しくコマ運びもスムーズで何度か読み返したくなる作品だ。

幼い頃 両親の再婚で義兄弟になった光基と侑李。
カメラマンだった父はレンズの先にしか興味のない男だと思い寂しい思いと共に 弟・侑李への邪な想いを抱え それをひた隠しにして当たり障りなく義家族に馴染もうとしていた光基だったが ある日眠っている侑李にキスをしていた所を義姉・ミユキに目撃される。
それからは(家族)という箱に全ての感情を押し込め、醜い欲は外で吐き出す生活を送るようになるが…
と、少しシリアスな展開の作品。

話のまとめ方も最初の方に張られた伏線をきれいに回収していっている様はスッキリしていて気持ちがいい。
憎しみにさえなりつつあった父親への蟠りも自らが父に近付くにつれ誤解も含まれていた事に気付いたり、大人にならなければ分からないことがある事も教えてくれる。

あと、弟・侑李が光基の事を『にぃ』と呼ぶのも気に入っている(*´▽`*)

これからのこの義兄弟CPのその後も見てみたい。


2

自分の人生に遠慮しない

後半から「おや?」と思うことが続出します。
その「おや?」が積み重なった結果、それまでに芽吹いていた「萌」の芽が摘まれることもあるわけで…。

世界的に有名な写真家である父が再婚してできた姉と弟。
しあわせな時間は長くは続かず、ひとり、世界へ飛び出して行った父。
幼い光基は、血の繋がらない母や姉弟の中で「自分の居場所」を守っていこうとするが…。

途中まで大変萌えます。
光基の支えになって、「ここに居ていい」と思える根拠になっていた弟の侑李。
彼に対して別の感情が生まれてきたとき、自分の気持ちが自分の唯一の居場所を脅かすものだと感じた光基は、その想いに蓋をします。
萌えるでしょう!?萌えるんです。
読者には両片思いであることが知らされているだけに、もどかしくて切ない。
光基が自分の想いを打ち消すために何人かの男と関係を持っていたのも、そのうちのひとりといるところを侑李が見てしまうのも切ない。
切なさは萌の栄養分。
いくつもの芽が出始めていただけに、着地点が「そこ!?」と思えてしまったのが残念。

父親登場から、一気に萌えの芽を摘み取られます。
芸術家というのは、自分の人生を自分のためだけに使えるひとがなれる職業なのかもしれません。
光基の父親は、自分の息子を押し付けるために再婚したんじゃないかと思ってしまった。
流れ的に「お父さんは撮影に行った先で死んだんだな…」と思い込んでいたので、中盤で出てきたときにはびっくり。
編集者である母はずっと父の担当をしていて、常に連絡を取れる状態だったとか。
父が飛び出してから、光基がずっと肩身の狭い思いをしているの気付いていたなら、教えてあげたら良かったのにと思ってしまう。
前半から含みのある感じだった姉はしっかりと自分の役目を果たしているし、侑李も前向き。
ただ光基だけが逃げまくる。
逃げながら、ついでとばかりにわたしのこころの萌の芽を刈っていくスタイル。
そうして迎えるラストに、もはや荒地となったわたしのこころが潤うことはなく。

父親との関係が「利用し合う」なんて殺伐としたものじゃなくて、何かもっと心の底から分かり合えるようなエピソードだったら…。
海外へ戻っていく父親についていく=光基も写真家の道に?と思ったら、3年経ってもマネージャーっぽくて、この役割、母親が行った方が良かったんじゃないかって思ってしまったり。
「離れても帰る場所はお前のところ」という遠距離スタイルには萌えない派なのが余計に仇となってしまいました。無念です。

作画は綺麗だし、心理描写はしっかりしているし、前半はぐいぐい引き込まれます。
良い言葉もたくさん出てきて、特に気に入ったものをレビュータイトルにさせていただきました。
それだけに後半の展開に萌えなかった自分が悲しい。

0

義兄弟

◾︎侑李(義弟)×光基(実父がカメラマン)
1巻まるっと1作品なのに、あまり深みがなく感じてしまい残念。1冊中の起承転結の波がとっても薄い。写真をテーマにしつつ、ここまで写真も撮影も要素として使わないのがもったいない気がしてしまった。

絵は綺麗なのですが、自分は登場人物の魅力をほぼ感じないまま終わった。実の子を名前で呼ばない父を筆頭に、好きではないタイプの人だらけ。もともと義理如何に関わらず兄弟ものがそこまで好きではないということを差し引いてもハマれなかった。

中立〜萌

0

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