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Illuminations
爱照亮了爱
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
もー、最高ですよね!
ヤマシタトモコ先生にはいつも泣かされます。
表題作ももちろんいいのですが、
短編がホント最高‼︎
とくに、女子の描き方がお上手で、
女子を描かせたら右に出るものはいないとさえ思っています。
【イルミナシオン】
スペイン語で照明の意味でしょうか?
登場人物3人にそれぞれ焦点を当てていく手法で描かれています。
心は身体を裏切るし、心も心を裏切る……
気持ちと身体の一致しない苦しさが伝わってきます。
ハッピーエンドではないのですが、
不思議と嫌な気持ちにはなりませんでした。
個人的には、当て馬なんだろうけど洲戸を応援しています^^
【ラブとかいうらしい】
両想いなんですよね?
きっと……というお話でした。
違う?
【ばらといばらとばらばらのばらん】
同じ人が好きなライバルは男子で……
という、女子目線のお話です。
自分のは子どものような恋だけど、
相手は本物の恋をしていると知るところが胸アツ……
女子が男子を救うヒーローのように描かれていて、
大好きな作品です。
【あの人のこと】
これってBLではないかも……
でも、一番切なくて悲しくて悔しくて優しいお話だった。
手書きのメモ……泣けるわ……
【神の名は夜】
デビュー作なの?
神です!
このお話が一番ハッピーエンドでしたね^^
元祖溺愛攻めでしょう!
描き下ろしが少しコミカルなのはいつもの事ですね。
これに救われるところもあります。
とにかく、何を読んでも素晴らしいとしか言いようがない!
あとがきも楽しかったです‼︎
それにしてもヤマシタトモコ先生は、間にいる第三者と男と男を描くのがうまい。
◾️イルミナシオン
州戸(攻め,バー副店長)のビジュアルがどうも24歳に見えない。ほんっとうに申し訳ないのだが、若ハゲのチャラいおっさんが若作りしてるように見えて、どうも集中できない。
なんだかんだ家に入れちゃう隆氏(ハロワ勤務,29歳)はやっぱり寂しいんだな。慣れただけって言ってるけど、押せばイケそうな空気出す。こういう年上に惹かれちゃう気持ちはわかる。
「恋の心に黒い羽」収録の「悪党の歯」の感想で、「男から恋愛的な意味で好意をもたれていると分かっているが、"あくまでもその好意を恋愛の意味では受け入れない男"が好き」って書いたけど、直巳はてんでダメね。いや、受け入れなかった人たちにもこれぐらいの葛藤はあったかもしれない。
最早あれよ、州戸と直巳だけの2人の世界という不毛極まりないものでも用意してみませんか神様。何も生まれない。
◾️あの人のこと
好きです。ありがとうひろみ。
◾️神の名は夜
好きです。デビューにしてまとまりが良すぎる!
おまけの「神だけが知っている」も好きです。須賀めちゃくちゃ陽気やん。なんなん。
新装版 直巳が3Pとか言い出す。不成立。
電子おまけ カバーラフ
ヤマシタ先生は「くいもの処 明楽」だけ既読なのですが、その時は特にハマることなく流してしまいまして。
本作はいや〜すばらしかったです。
ヤマシタ先生作品の洗礼を受けた気分です。
少し前の自分なら萌えが薄いだの、これはBLなのかだのと感想を持ったかもしれない。
でも遅ればせながらその手腕、大御所たるゆえんを思い知らされた感満々でございます。
表題作、2本目どちらも良くて、終わり方がそれぞれすげーとなりまして。
その後の3本もどれも趣の異なる話で全部すごく良かった。
表題作は「神様」と祈るようなモノローグが切なくて。
イルミナシオン(人生に光を与えるという意味)というタイトルは誰しもが神様から光が与えられているんだよというメッセージのように感じました。
結末としては、あのまま腐れ縁が続くのかとか、いろんな想像ができる余韻があってそれもいい。
「ラブとかいうらしい」タイトルバックがめちゃくちゃ好きです。
右下の小さい2人の後ろ姿(カラー)とセリフがかわいい。
いい会話劇で進むなぁと読んでいたら、ひざかけに入れてもらって温かさを感じて、少〜し核心に迫る話になり、いいセリフだけど曖昧な感じと空でEND。
かっけえええ〜〜と唸ってしまいました。
「ばらといばらとばらばらのばらん」
中久さんがいい。
葛藤と潔さと走る姿が相まって爽快で若くて苦くて。
こういう女子キャラの描き方大好きです。
女性キャラを魅力的に描く作家さん好きです。
「あの人のこと」
構成がいい。うまい。おもしろい。
切なくもやさしさを感じる。
これも人生ですね。
「神の名は夜」
ヤクザBL大好きなのでうれしい。
しかも男同士!て感じなのがいい。
いちばんBLしてるお話なのもいい。
3本の話の後日譚がコメディ的アンサーでそれもまたすごいなと。
短い中におもしろさが詰まってる。すごい才能ですね。
「おれのヒーロー中久マン…いや中久ウーマン〜キモいの連呼はやめてくれ・春〜」に笑いましたし。
中久さんのリアクションが男前で大好きです。
あとがきの文章もすばらしい。
私なんぞにはわかりそうもない奥深さを感じました。
ヤマシタ先生作品どんどん読んでいきます。
今更ですがすごい作家さんの作品と出会えてうれしいです。
旧版はもちろん持っていて。
BLにはまり始めた頃にヤマシタトモコさん作品に出会い、ソッコー既刊本をコンプリートしたなぁ。
最近は非BL中心のような印象や「さんかく窓」の展開が私には段々…?になってきてて、今回新装版もどうしようかなーと思いつつ…でも買ってよかったですよ。
今読んでみると、すでに非BL的なんですよね。BLと非BLの境界線というか。
で、なんとも言えない曖昧さがあって、やっぱりこのあたりの作風好きだわ…
「イルミナシオン」
1冊の半分くらいを占める表題作。
女好きで相手とっかえひっかえの幼なじみ・小矢に、ホモでもないのに片思いの隆氏。
いい加減ツラくなってホモを確かめようと初対面の男と寝て。
しかしその相手・洲戸も心に抱えるものがあって…
結構暗い話だと思うのです。でも隆氏は小矢とも洲戸とも縁は切らない。寂しさは吹っ切って。
この微妙さがいい。
「ラブとかいうらしい」
ゲイの子と、その友達が冬のベランダで話をしている。それだけの話なんだけど。
アウティングでゲイバレした絶望感とか、本当に好きな人には告れないとか、ノンケ目線では好意を知らないままなのは悲しいとか、それを知って涙が出る気持ちとか…
センシティブなんです。
「ばらといばらとばらばらのばらん」
同じ男子を好きな男の子と女の子の、微妙な友情?
ていうか、女子の方の一方的な共闘感、のようなもの。
こういうの描けるのはヤマシタトモコさんならでは、だと思う。
「あの人のこと」
設定の妙だと思う。
幼なじみの洋平が事故死し、葬儀に以前遊びで作った「そう式によんでくれリスト」に従って呼ぶ人たちの、それぞれの回想。
ちゃんと偲んでくれる人はいるんだよ。でも。
愛は生きているうちに。
「神の名は夜」
デビュー作だそうです。コマ割りとか詰め込んでる印象。そしてトンがってる。
愛は暴力。そういう萌えを読み取ることができる。本作の中で一番BLらしい。そして共依存的な。
ここからは各話の後日談的なSS。
「separation?」
隆氏のアパートにしょっちゅう洲戸と小矢がやってきて構ってくる。
モテんのめんどくせー…と遠い目の隆氏です。
「きみはばらよりうつくしい。」
文化祭でバンドでステージ出演の十亀。友達いないくせに変な度胸があって。
「NOBODY BUT GOD KNOWS.」
指を詰めて入院中の須賀は、看護師さんたちにミカのノロケ話を言いまくってる。看護師さんたちはミカちゃんを女性だと思ってるし。病室に入れず帰っちゃう三ヶ島です。
「postscript」
各話ごとの作者様ご自身による解説!
さてここから新装版に際しての描き下ろしSSです。
「おまけまんが」
隆氏の部屋で隆氏を取り合う?小矢と洲戸。
小矢は3Pを提案!
もちろん不成立に決まってるんだけど、隆氏の存在感がうす〜〜い。
「さんかく窓」からヤマシタ作品に触れた方々、是非読んでください。面白いよ。
旧版は持ってます。
新装版は「10年ぶりの表題作の3人!!」というので期待して読んでみたけど、あぁそうなの……やっぱり決着ついてないのね……というオチで正直、ガックリ。
しかもたったの3P。
旧版を読んでる人が、これ目当てに新装版を買ったら多分がっくり来ると思う……。
しかも私は勘違いしてたんだけど、「表題作の3人の10年後」ではないんです。
10年も経ってりゃ決着ついてるよね、と思ったら「3人を描くのは10年ぶり」なだけであって、お話は「最大のモテ期到来」のあのまま。
本編は誰にも選ばれない辛さみたいなのがヒシヒシ伝わってきて、シリアスなトーンなんだけど、番外編の「separation?」では、もうこのまま決着つけないままビミョーな三角関係でいいんじゃね?みたいな明るいノリになっているんですよね。
で、新たに加わった3Pも本編のシリアスな感じではなく 決着つけるために3Pしようぜ!と小矢が言いだす……というコミカルなお話。
男二人で主人公を取り合ってギャーギャーしてるのを、相変わらず醒めた目で見てる主人公‥‥というやつ。
いつまでたっても収まるべきところに収まらない三人の関係を描いているという点ではこれでいいんだと思います。
が、私は洲戸に報われて欲しいなぁと思いながら読んできたので、ちょっとかなしい。
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私が好きなのは「あの人のこと」
五人の登場人物によって語られる一人の青年にまつわる思い出話。
それによってその青年の生き様が浮き彫りになってくるのだけど、最後で知らされる事実は何とも切なくて……。
新装版のオマケ漫画に期待してただけにガックリ度は半端ないのだけど、収録されている作品はやっぱり好きなので萌萌です。
表題作イルミナシオンは巻末の短編を読むまでは救いがないというか、だれも幸せになれなくて読後が悪かったです。
26年片想いしてたのにいざ相手もこちらを向いてくれたら好きじゃないとか。セフレも可哀想です、本気で好きになってくれたのに。通い妻してくれてるのに。
どうしてこうなっちゃったんでしょうね?
一人にしてくれ!って。モテ期到来ですね。
親友は女好きなのに主人公とどうなりたいんでしょうか。取られたくないだけなのでは?
ばらといばらとばらばらのばらん
女の子が良かったですね。十亀と恋敵なのに虐められてるのを助ける形になっちゃったり、曲や歌詞や唄を誉めたり。
きみはばらよりうつくしい
ではなんと学祭で自分のことを歌にされ唄われてしまいます。このお話で救われました。
いわゆる幸せな恋愛や結末はなく作者さんらしい作品なのかもしれませんが、何だか満たされませんでした。
中編1つ、短編4つが収録されてます。
おすすめは2番目と3番目です。
「イルミナシオン」(3話構成) 中立
幼馴染みのことを好きな幹田と、幹田が試しに抱かれた州戸と、幼馴染みで女たらしの小矢。
1話ずつ、冒頭で各登場人物のプロフィールが紹介されてから本筋に入るスタイル。
どう考えても、どう読んでも、州戸が一番可哀想でやるせない気持ちになります。
「嫌われないけど好かれない」って、誰にも1番にしてもらえないまま24年生きてきたということで…。そんな州戸のモノローグで溢れた2話は、読んでいて胸がとてつもなく苦しくなります。
幹田が主役っぽいですが、この子は性格がねじ曲がりすぎてて、口もすごく悪くて好きになれず。すごく勝手で、自分のことしか考えていない人でした。
小矢はふつうの女たらし。可もなく不可もない、ふつうのひとが、いきなり難問にぶち当たったら、こういう結論を出すんだろうなというロールモデルのようなタイプ。
ひとりは扉を閉ざし、ひとりは最初から最後まで蚊帳の外で、ひとりは勢いで両腕を広げたものの、いそいそ戻すみたいな、BLっぽくないけどリアルっぽい、だけどすっきりはしない話でした。
「ラブとかいうらしい」萌2
彼氏と別れた報告に来た友人と、寒空の下ベランダでコーヒーを飲みながらの会話。
ヤマシタさんの「会話だけ」で読ませる作品、好きです。
言葉の間や表情から読み取れるだけ読み取って、深読みして。
その瞬間の会話だけだから前のことは語られている部分しかわからないし、後のことは何も知りようがないのに、語られる過去の出来事を容易に想像できたり、じんわりと染み込んでくる余韻に後のことに思いを馳せたりできる作品でした。
「ばらといばらとばらばらのばらん」萌2
クラスメイトの赤井と十亀(軽音部)と中久さん(園芸部)。
中久目線で綴られる高校生の日々と、青春時代の複雑な感情の揺れの描写が見事!
これは読んでほしい。
10代のひとを傷つけることを深く考えない軽率さとか、核心をつかない仲間内の会話とか、好きなひとのことを好きなひとが分かってしまうこととか、懐かしいものがぎゅっと詰まってます。
「あの人のこと」萌
映画「横○世之介」を観たときのことを思い出しました。
1人の人間について、その時々にあったことを周囲の人間がモノローグで語ります。
そして最後に…。これもネタバレなしで読んでほしいです。
「神の名は夜」萌
15年来の友人の893の三ヶ島と、風来坊の須賀。
不眠症の三ヶ島が唯一眠れるのは…。
という話で、後半は怒涛の展開です。
巻末に「イルミナシオン」と「ばらといばらとばらばらのばらん」と「神の名は夜」の描き下ろしがあります。
やるせない気持ちや切ない気持ちで満ちた読後感を、スパーッと洗い流してくれるポップな明るさで救われました。
作者さんの作品は、「さんかく窓のー」と「違国日記」を読んでいます。
ちゃんとした(?)BLっていうのはこちらが初読みです。
まずどれを読もうかなと思った時に、好きな作家さんが影響を受けた作品としてこちらを挙げていたことを思い出し、こちらにしました。
レビューもあらすじも確認せずに読んだのですが、どのお話も余韻を残すような、読者に判断を委ねるようなエンディングになっています。
表題作に関して書きますと、作者さんもあとがきで書いていますが暗いです。
誰も幸せにならないお話です。主人公の隆氏が親友への恋心をこじらせまくっているお話。
飲み屋で会った須戸と身体の関係になり、三角関係に。
須戸は隆氏の事を好きになっていて、かなり一途な様子なのですが完全なる片思いで…。
親友の小矢は隆氏が男と付き合うのは嫌のようで、ムカついている…。
私のような凡人なら、須戸を当て馬にサクッと隆氏と小矢をくっつけちゃうと思う。かなりありきたりな話になってしまいますけどね。
書き下ろしでは、コメディな感じで三角関係が続いてる様子が描かれています。
さらにおまけでも。
どこまでも三角関係がつづくみたいですね。
本編で須戸が可哀想すぎたので、まだ望みがあるのかな?って事で自分に言い聞かせようと思います。
あとの短編たちは、表題作にくらべて希望のあるお話でした。「あの人のこと」は死ネタなのですが、いい友人や泣いてくれる人がいて良かったと、じんわり心が温まりました。
表題作のみなら、中立かなー?
※旧版を読んでの感想。
◆イルミナシオン(表題作)
主人公・隆氏のモノローグが、ヤマシタ先生ならではだなぁと感じました。最初は幼馴染にひっそりと片想いを続ける健気なキャラという印象なのだけど。ゲイである洲戸に抱かれてからは開き直ったかのように、小矢にも洲戸にも雑に接するようになる。好きとかどうとか、ゲイかノンケかなどということ、すべてに疲れた、もう誰も好きじゃない。考えるのも面倒臭い。私は実に人間らしい感情だと思います。この3人はこうして不毛にわいわいしているしかないのかも。個人的には洲戸が報われて欲しかったですが、こういう展開もありですね。
◆あの人のこと
切ない系の短編としては、かなりお気に入り。亡くなった後に判明する、それぞれの関係性の濃さ。故人にどう想われていたか、もう本人に直接聞くことはできないけれど、皆がこれからふとした時に一緒に過ごした日々を思い出してくれたら、本人もいい人生だったと思えるのではないでしょうか。
◆神の名は夜
ヤクザもので、これもお気に入り。須賀の見た目がかなり荒っぽいのだけど、旧知の仲であり体の関係もある三ヶ島の元へ毎回戻って来るところが、なんだかんだ一途でいい男だなぁと。